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2007年10月15日&11月3日。

「プロジェクトスミヨシ」

 

大阪の住吉大社に行ってきました。
1度目は境内一部の閉門時間に間に合わず、
結局2度訪れました。効率悪し。

住吉大社公式ホームページ

 

南海本線 「住吉大社駅」 下車し、
駅を出て東進すれば住吉大社。
阪堺線の路面電車も走る道路に面しております。

 

てくてく。

 

鳥居をくぐると正面に反橋(太鼓橋)があります。
段差が施されており、階段のノリで渡る事ができますが、
明治時代までは神様だけが渡る橋だったそうです。
今では渡る人の「祓い」の役割を果たしているのだとか。
「反橋は上るよりもおりる方がこはいものです」 (川端康成「反橋」)

 

境内は燈籠が多数存在します。
(真直ぐ神門に向かわずに寄り道中の写真)
全国各業者から海上守護の祈願と広告塔のために奉納されたものが
約600基もあるのだとか。

 

大型の燈籠も。
多段ロケットか。

 

橋の袂に戻って、手水舎です。
一般的な龍ではなく、兎。
祭神の一、神功皇后 (じんぐうこうごう) が祭られた日にちなみます。
 
「兎(卯)は当社の御鎮座(創建)が 神功皇后攝政十一年(211)
辛卯年の卯月の卯日である御縁により奉納されたものです」

 
ここでは兎は神使。

 

住吉鳥居。
四角形の鳥居のため角鳥居とも呼ばれる。
第三本宮が垣間見えます。

 

第三本宮(左)と第四本宮(右)。
第四本宮の祭神は前述の神功皇后です。
第三本宮の祭神は表筒男命 (うわつつのをのみこと) です。

 

第二本宮。祭神は中筒男命 (なかつつのをのみこと) です。

 

そして、第一本宮。祭神は底筒男命 (そこつつのをのみこと)。

 

これは11月に撮った写真。七五三参り。
最近は十五日にこだわらないのだとか。

このように、奥から第一・第二・第三本宮が珍しい縦並びになっています。
奥より底筒男命、中筒男命、表筒男命の住吉大神、
三段の筒が西を向いております。
三段ロケット!
じゃなくて、海上守護の神として大阪湾の方を向いているわけです。
第四本宮も西を向いていますが、住吉三神の縦列には加わっていません。

「住吉大神は伊弉諾尊の禊祓に際して海の中でお生まれになった神様でありますから
禊祓 海上守護の御神徳を中心とし 古来産業 文化 外交 貿易の祖神と仰がれ
常に諸願成就の名社として広く崇敬されています」

 

イザナギの禊の際、海で生まれた住吉三神。
海、特に航海安全の神であり、お祓いの神。
また、和歌の神でもあり、西行が登場する「雨月」にも現れる。
農耕の神でもある。
さらに、新羅に出兵する神功皇后が
住吉大神の力を受けたことから軍神と見る向きもある。

 

同じく11月に訪れた時には
第一本宮にて神前結婚式が執り行われておりました。
ハレの日。
写真は神楽の最中。

 

本宮の裏手には夫婦楠があります。
なるほど、良縁。

ところで、住吉大社ホームページの文化財の項に
市指定保存樹として夫婦楠が含まれていますが、
……数: 1樹??

 

境内には摂社・末社も多くあります。
その中から一部をご紹介。

摂社・船玉社 (ふなたましゃ)

祭神は天鳥船命 (あめのとりふねのみこと) と猿田彦命 (さるたひこのみこと)。
船の神と先導の神。

「古来住吉大神造船守護の御神徳を分掌せられ船舶に関する
一切の祈願を叶へ給ふ 航海航空の安全を守護し給ふ」

 

末社・市戎大国社 (いちえびすだいこくしゃ)

祭神はエビスこと事代主命 (ことしろぬしのみこと) と
ダイコクこと大国主命 (おおくにぬしのみこと)。

商売繁盛!

 

 

摂社・大海神社 (だいかいじんじゃ)

祭神は豊玉彦命 (とよたまひこのみこと) と豊玉姫命 (とよたまひめのみこと)。

海の神・綿津見神(海神)とその娘。とのこと。
永琳が教育したお姫様姉妹の姉の方と
界隈で囁かれているのが豊玉姫。

 

摂社・志賀社。
祭神は底津少童命(そこつわだつみのみこと)、中津少童命(なかつ〜〜)、表津少童命(うはつ〜〜)。

海神。
イザナギの禊の際、
住吉三神と共に生まれた三神。綿津見三神とも。
儚月抄の綿月が綿津見の見立てならばラスボスだろうか。

 

住吉大社境内から南東に少し離れて
末社・大歳神社。

祭神は大歳神 (おおとしのかみ)。
オヲトシハーベスターの大歳。
穀物守護の神。

右手にはおもかる石もあります。

 

大歳神もそうですが、前述の様に住吉大神も農耕の神。
6月14日には御田植神事が行なわれますが、
実際に苗を植え、稲刈りまで通している御神田は少ないそうな。

「前儀の粉黛式・戴盃式に始まり、本殿に於ける豊作を祈る祭典に続き
御田式場では、田舞、神田代舞、風流武者行列、棒打合戦、田植踊、
住吉踊の伝統芸能が奉納される間に替植女により早苗が植えられます。
そして十月十七日の「宝之市神事」に初穂を神前に供えます。」

芸能だけでなく田植作業の全てが重要無形民俗文化財。

写真は10月15日、刈入れ直前の御神田(おみた、おんた)。

 

なんかかわいいお守りが売られていたので購入。
「大歳守」
「集金満足」 「大歳神社」

台紙裏には次のような紹介文が。
「住吉大社にはたくさんの神様がお祀りされていますが、その中で
最も集金にあらたかな神様が大歳神社です。
この御守から集金力、金運をお受け下さい。」

なんというオヲトシハーベスター!
大阪の地になんとも馴染んだご利益ですな。

 

さて、風神録要素が出たところで…

風神録考察まだー?チンチン
 

 

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