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【東方神霊廟素材集】

 出典まとめ
   「Ulead Pick-a-Photo」
   「素材辞典」
   「京染紙 The Yuzen Japanese Paper」
   「図案の原典 花と植物編」
   「日本の伝統文様コレクション300」
   「デザイン素材集 空&雲」
   「日本の伝統文様 雲と波 CD-ROM素材250」
   「日本の伝統文様 花鳥風月 CD-ROM素材250」

 

 
「素材辞典 Vol.51 染-友禅・藍・和更紗」より、破れ亀甲、松に島。        ロード画面

松に「島」は素材辞典サイトの解説ママ。鳥の誤植?
この素材は輝針城のロード画面にも使われており、シリーズ(三部作)性が伺える。
一方、木立の写真画像の特定には至っていない。
素材辞典を何度か確認したが見つからず、また、解像度も高そうなので元素材は別の由来か。

 

 
「日本の伝統文様コレクション300」より、桜流し。  「素材辞典 Vol.76 樹木-豊かないのち」より、北大農学部付属植物園。

タイトル画面

樹木の画像に、春らしく桜の文様が重ねられている。
神霊廟は樹木にウェイトが置かれていたりするかなぁ。
桜(西行妖)、木魅(こだま)、木乃伊(ミイラ)、竹(尸解)、法隆寺(最古の木造建築)…
うーん。単に春=木行で良いか。

 

 
「京染紙 The Yuzen Japanese Paper」より、小桜。  キャラクター選択画面

やはり、春なので。

 

 

 
「素材辞典 Vol.4 炎・火花・水」より、炎。           「日本の伝統文様コレクション300」より、山水。初出は星蓮船。
 
「日本の伝統文様 花鳥風月 CD-ROM素材250」より、友禅古布の花つなぎ。    ゲーム画面

山水の文様は星蓮船でもゲーム画面に使用されていた。
神霊廟のストーリーが星蓮船の後に続くため、素材も継承されているのだろうか。
草花や炎が反転カラーっぽいのは霊界のイメージか。

 

 
「京染紙 The Yuzen Japanese Paper」より、あばれ熨斗。   夢想封印

熨斗とは「方形の色紙を細長く、上が広く下の狭い六角形に折り畳み、その中に熨斗鮑(後には紙で代用)を小さく切って張り、
進物に添えるもの。」(広辞苑より)
熨斗鮑は「アワビの肉を薄くはぎ、引き伸ばして乾かしたもの。もと儀式用の肴に用い、後に永続の意に寓して、
祝意をあらわすために進物に添えるようになった。貝肴。」(広辞苑より)
現在は熨斗紙・熨斗袋・熨斗をつける、と贈答品としての利用が一般に認識されるところであるが、
もとは儀式用。長寿の縁起物であり神饌であるアワビが奉納された。
図案は束ね熨斗。
規則的な熨斗文とは異なり、跳ね上がったり絡みあったりと威勢の良い文様。
爆発性のあるカラフル光弾にマッチする。
また、進物の熨斗に暴れるという修飾のミスマッチ感が、神の霊告を夢想開きせず封印してしまうことにもリンクしたり?

 

 
「素材辞典 Vol.70 星空と宇宙」より、セイファート2銀河。初出は夢違科学世紀。    同、タランチュラ星雲。

霊界トランス

現世と隣り合わせの異界は宇宙空間。
異世界の表現に加えて、ステージ6で神霊が星の様であったことや
神霊が活性化する現象も合わせて、神霊の輝きが表されているだろうか。

 

 
「素材辞典 Vol.7 光・クリスタル」より、光。          ステージタイトルの装飾

W型にくねり、いびつにも見えるワンポイントは実は燦然とした小さな光。
夜空、闇、あるいは霊界にきらめく神霊か。

 

      
「図案の原典 花と植物編」より、葉のモチーフ。        ポーズ画面

ツタと葉が複数絡められ、一群で1つの画像として一時停止を飾る。

 

 

 
「Ulead Pick-a-Photo」より、詳細不明。砂利。初出は風神録。     ステージ2背景

風神録にて、守矢神社の参道でも同様に利用された玉砂利。

 
「京染紙 The Yuzen Japanese Paper」より、青海波。           響子スペル背景
 
「図案の原典 花と植物編」より、日本・飾り額のデザイン。       響子スペル背景

青海波は基本的な文様で、他の素材集でも目にするがそれぞれで微妙に異なる。
響子スペル背景に利用された青海波は当該素材集以外の東方で扱われた素材集の青海波とは一致しない。

波は音波、花の意匠は個人的には "f" っぽい部分から 「フォルテ」 を連想して、
なるほどアンプリファイドエコー、などと思ったが、どうだろう。

 

 
「Ulead Pick-a-Photo」より、詳細不明。砂利。初出は風神録。(再掲)     ステージ3背景

墓地の砂利にも利用されていたり。ステージ4もかな?
まぁ、砂利だし、細かいことは気にしない。

 
「図案の原典 花と植物編」より、中国・椿の縁飾り。           芳香グラフィック

芳香のスカートの裾には中国の図案として掲載されていた素材が使われている。
キョンシーだから、中国。

この素材は神霊廟のレーベル面にも使われている。

 
「図案の原典 花と植物編」より、エジプト・ブドウの縁飾り。    芳香スペル背景

一方、スペル背景で変色しながらスクロールする文様はエジプトのブドウの図案。
曲コメントでピラミッドやミイラの言及があったが、単なる冗談ではなく、芳香にミイラ要素もあるということか。
ミイラに使われ、転義からミイラの語を生んだ没薬(ミルラ)は、芳香があるし?

 

 
「Ulead Pick-a-Photo」より、詳細不明。            ステージ4背景

素材の施設は台北霞海城隍廟。
縁結びで知られる廟なのだとか。
重要そうなポイントは門神 and/or 城隍神であろう。
門神は門扉に直接描かれたり、紙に描かれたものが門扉に貼られたりする、
施設内に悪鬼の侵入を防ぐための役割を担う道教の神。
ステージの奥が道教施設、道士の住む道観の門であることが示されているわけだ。
一方、城隍神は道教の土地神の一種。
府州県役所がおかれている、城壁に囲まれた大きな町の陰陽両界の支配神、守護神である。
道教では、プラスの世界である現世に対して、マイナス世界である冥界を、
同一座標の裏表の世界として想定している。
それが陰陽両界であり、神霊廟における霊界トランスだったりしたりしなかったり。

 
「日本の伝統文様コレクション300」より、染紙の唐草。 「図案の原典 花と植物編」より、ビザンチン・ブドウ、ユリ、小麦の花輪。

青娥スペル背景

青娥スペル背景のうち、回転している方の素材は幻想の植物である唐草とビザンチンの図案。
ビザンチンの由来は地理的にペルシャが比較的近いことにあったりするかなと考えている。
東方の元ネタとして多く関係している明石散人の著作においては、
聖徳太子は道教の思想を受けて仙薬として丹(水銀)を服用し、水銀中毒で命を落としたという
東方神霊廟の元ネタ要素と思しき筋立てが展開されるが、
その明石散人のストーリーにおいて聖徳太子に仙薬をもたらしたのが
聖徳太子の母である間人皇女(はしひとのひめみこ)であるとされている。
ハシとは橋、階、箸、梯のように2つの要素の間をつなぐモノであり、
間人は海外の道教・仙薬を国内(の身近)にもたらす仲介をしたという位置づけである。
また、日出ずる東の端の日本に対し、西の遠方の端が波斯(はし)国としている。
国外の遠方の端からモノを伝える橋渡しを間人が担ったということのようだ。
波斯はペルシャである。
地上と地底をつなぐ洞穴の中で遭遇した橋姫がパルスィであったネタと同源と言える。

まぁ、「図案の原典」にはメソポタミアというカテゴリーがあるので、上述の内容は反論の余地があるのだが。

 
「日本の伝統文様コレクション300」より、丁字唐草。   青娥スペル背景

青娥スペル背景の、色を変じつつ上から下へと流れる文様もまた、幻想の植物。

 

 
「日本の伝統文様 花鳥風月 CD-ROM素材250」より、友禅小袖古布の鶴文。       ステージ5背景

夢殿の外装は飛鶴文。
飛鳥である。

 

 
「素材辞典 Vol.2 紙・布・木」より、和紙。   「素材辞典 Vol,36 織物・日本の伝統模様」より、松と秋草に扇面散らしの文様。

布都スペル背景

和紙の素朴な味わいあるいは古さと、織物の高貴さの同居というイメージだろうか。
いにしえの豪族。

 

 
「デザイン素材集 空&雲」より、詳細不明。宇宙。初出は妖精大戦争。    ステージ6背景

元となった素材集さえ絞られれば、星空の照合だって可能。
当該画像は妖精大戦争では三妖精のスペル背景に用いられた星空。
今作で素材が加工されるに当たっては、元画像の限られた領域が切り出され、
その領域にあった明るめの星は削られたりしている。

 
「図案の原典 花と植物編」より、イスラム・花。    神子ギミック

神子の背後でパタパタはためく図案は花をベースに描かれたモチーフ。
イスラムの図案から選ばれているのは、ベツレヘムあるいはナザレ出身のあのお方の要素に応じてのものだろう。

 
「素材辞典 Vol.36 織物・日本の伝統模様」より、唐花唐草、木瓜に鳳凰・宝尽しの文様。   神子スペル背景

幻想の植物、幻想の花に現実の春の花、そして瑞獣である鳳凰(加えて飛鳥)と目出度い宝尽くしと
ゴージャスな内容が上向きにスクロール。

 

 
「日本の伝統文様 花鳥風月 CD-ROM素材250」より、蒔絵の名月文。      マミゾウスペル背景

永夜抄の輝夜通常背景と同様に満月から得体の知れない雰囲気が放射される月夜。
ツ ツ 月夜だ ミンナ出て 来い来い来い。
矢と矢筒は…戦場チックだが……狸合戦ポンポコリン?
狼煙も上がるし?

 

 

 
「素材辞典 Vol.2 」より、和紙。初出は風神録。  「京染紙 The Yuzen Japanese Paper」より、洛中洛外。初出は星蓮船。

星蓮船エンディングと同様。

 


「日本の伝統文様 雲と波 CD-ROM素材250」より、雲飾り 満月渦巻雲。初出は星蓮船。

星蓮船や本作の小傘スペル背景にも登場する雲飾り。
スタッフロールの方が目立った登場をする。

 
「デザイン素材集 空&雲」より、詳細不明。晴天の雲。   同、詳細不明。宇宙。初出は妖精大戦争。(再掲)

スタッフロール画面の素材。

 

 

 
「素材辞典 Vol.2 紙・布・木」より、和紙。初出は風神録。(再掲) 「図案の原典 花と植物編」より、日本・デイジーのパターン。
 
「京染紙 The Yuzen Japanese Paper」より、九重 重ね継ぎ。初出はダブルスポイラー。
「素材辞典 Vol.70 星空と宇宙」より、百武彗星。初出は大空魔術。

和紙は風神録以降、エンディング画面用によく使われている。
花菱は単に飾りとしての利用だろうか。

九重重ね継ぎはダブルスポイラーにて天子スペカ背景に使われていた。
天人は仙人の進化形のようなものだし、そういった天子と神子のリンクを暗示しているか。

百武彗星は大空魔術のジャケットに登場。
本作では神霊が何度か「星」の様に表現されているのでそのイメージなのだろう。

 

 

 
「図案の原典 花と植物編」より、中国・詳細不明。     同、中国・椿の縁飾り。(再掲)

これらはレーベル面に。
縁飾りの方は芳香のスカートにも使われている。

 

 

★主な未同定素材★

・ロード画面の樹木
・芳香背景の扉
・夢殿(ZUN氏撮影?)
・法隆寺五重塔(ZUN氏撮影?)
・天の磐船

 

 
 

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