東方紅魔郷

誤字脱字の訂正・文章の推敲・不要文の削除などは
ほぼ全域に渡っていますが、大筋に変更はないので
ここには挙げておりません。 

第1回改訂における大きな変更箇所

改訂前

東方紅魔郷 〜the Embodiment of Scarlet Devil.
 
 [タイトル]
 
 東方シリーズ第6作、Windows版では第1作。
 ストーリーを東方文花帖(書籍の方)より抜粋
〜ある夏の日、不穏な妖霧が音もなく幻想郷を包み込んだ。
 霧の勢力は幻想郷を越えて人間界に干渉しそうなほどに拡大、
 この異常事態に対して幻想郷の秩序を守る巫女がついに腰を上げる。
 勘を頼りに湖方面へと向かった霊夢は、紅い悪魔が棲む館へとたどり着き…。〜

 
 ・紅魔Scarlet Devil)は本作のラスボスを指す。
 ・embodiment は「具体化、具象、体現、具現、化身、権化、統合体」の意。
 
 英題を直訳すると「紅き悪魔の具現化」。しっくりこない。
 「紅魔現る!」くらいのニュアンス?(古い表現だけど)

 

 解釈の変更→

改訂後

東方紅魔郷 〜the Embodiment of Scarlet Devil.
 
 [タイトル]
 
 東方シリーズ第6作、Windows版では第1作。
 ストーリーを東方文花帖(書籍の方)より抜粋
〜ある夏の日、不穏な妖霧が音もなく幻想郷を包み込んだ。
 霧の勢力は幻想郷を越えて人間界に干渉しそうなほどに拡大、
 この異常事態に対して幻想郷の秩序を守る巫女がついに腰を上げる。
 勘を頼りに湖方面へと向かった霊夢は、紅い悪魔が棲む館へとたどり着き…。〜

 
 ・embodiment …「具体化、具象、体現、具現、化身、権化、統合体」
 
 紅魔Scarlet Devil であり、本作のラスボス、
 紅い悪魔ことレミリア嬢を指す。
 紅魔郷は、紅魔の棲む地、の意だろうか。
 
 英題を直訳すると「紅き悪魔の具象」。
 具象とは、「はっきりした形を備えていること。わかりやすく、はっきりと示すこと」
 また、具現とは「実際に、具体的な形に現すこと」
 体現とは「思想・観念などを具体的な形であらわすこと」である。
 幻想郷に長く棲み続け、種族柄畏れられてきた紅い悪魔が、
 今回はその驚異が具体的に幻想郷に異変をもたらしていることを意味する。

 

博麗 霊夢
 
 [キャラクター]
 
 プレイヤーキャラその1。主人公。はくれいれいむ
 「永遠の巫女」
 空を飛ぶ程度の能力、霊気を操る程度の能力を持つ。
 博麗神社の巫女。
 悪事を働いた妖怪の退治と、縁側でお茶を飲むのが仕事。
 
 ・霊夢 …「神仏が現れてお告げをする、不思議な夢」
 
 博麗の由来は不明。
 埼玉の北西部にある、秩父鉄道秩父本線の「波久礼」駅は関係ないか。
 「はくれい」ではなく、「はぐれ」と読む難読駅名だが。

 

 ジョジョ仮説追加→

 

博麗 霊夢
 
 [キャラクター]
 
 プレイヤーキャラその1。主人公。はくれいれいむ
 「永遠の巫女」
 空を飛ぶ程度の能力、霊気を操る程度の能力を持つ。
 博麗神社の巫女。
 悪事を働いた妖怪の退治と、縁側でお茶を飲むのが仕事。
 
 ・霊夢 …「神仏が現れてお告げをする、不思議な夢」
 
 博麗の由来は不明。
 埼玉の北西部にある、秩父鉄道秩父本線の「波久礼」駅は関係ないか。
 「はくれい」ではなく、「はぐれ」と読む難読駅名だが。
 
 まさか、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」にちなんでいるということは…
 無い…かな…博麗霊夢から空条承太郎を妄想…
 魔理沙はリサリサから(魔法使い+リサ →魔理沙)とか…
 旧作(東方プロジェクトのWIN版以前)の流れを考えると、やはり関係ないかな。

 

恋符 「マスタースパーク」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のボムその2。大出力レーザー。
 
 Master Spark.
 訳し辛い…。マスターもスパークも日本に馴染んでるし、このままで。(ぉぃ)
 意訳して「最大閃光」、かな

 

 意訳根拠追加→

 

恋符 「マスタースパーク」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のボムその2。大出力レーザー。
 
 ・master …「主人、親方、先生、自由に使える人、精通する人、征服者、主要な、最上の」
 ・spark …「火花、スパーク(電気火花)、生気、活気、ひらめき、輝き、宝石」
 
 Master Spark.
 意訳して「最大閃光」かな。

 

妖魔夜行
 
 [音楽]
 
 ルーミアのテーマ。
 
 ・妖魔 …「妖怪、魔物」
 ・夜行 …「夜間に出歩くこと、夜 活動すること」
 
 1991〜2000年にかけて角川スニーカー文庫から発刊された
 同名のライトノベルシリーズにちなむか?

 

 解釈の追加→

 

妖魔夜行
 
 [音楽]
 
 ルーミアのテーマ。
 〜この曲に限らず、今回、全体的に軽快な曲になっています。
  この曲は夜の妖怪をイメージしました〜

 (曲解説より)
 
 ・妖魔 …「妖怪、魔物」
 ・夜行 …「夜間に出歩くこと、夜 活動すること」
 
 夢幻夜行に対して妖魔夜行。
 夢幻夜行は主人公、妖魔夜行はルーミア、という対比。
 
 1991〜2000年にかけて角川スニーカー文庫から発刊された
 同名のライトノベルシリーズにちなむ?

 

闇符 「ディマーケイション」
 
 [スペル]
 
 ルーミアのスペルの一つ。
 交差式に飛来する三層の針弾と、
 間をおいて自機照準で飛来する弾丸群からなる。
 
 Demarcation.
 境界、限界、区分、区別を意味する
 
 「ルーミア」の項を踏まえ、光と闇の線引きというニュアンスから「境界」。
 「光闇分界」とするのは意訳の突っ走りすぎか。
 
 一般には(責任の)境界線引きとか責任分界とかいう意味で
 主に社会・経済・経営・政治などの分野で用いられているっぽい。
 「デマーケーション」で検索すると良い。余談。

 

 解説文追加→

 

闇符 「ディマーケイション」
 
 [スペル]
 
 ルーミアのスペルの一つ。
 交差式に飛来する三層の針弾と、
 間をおいて自機照準で飛来する多量の弾丸群からなる。
 
 Demarcation …「境界、限界、境界設定、区分、区別」
 
 「ルーミア」の項を踏まえ、光と闇の線引きというニュアンスから「境界」。
 「光闇分界」とするのは意訳の突っ走りすぎか。
 
 一般には(責任の)境界線引きとか責任分界とかいう意味で
 主に社会・経済・経営・政治などの分野で用いられているっぽい。
 「デマーケーション」で検索すると良く拾える。
 また、科学哲学の用語において線引き問題(demarcation problem)がある。
 科学と非科学の線引きにおいて、どのような概念に基づいて線引きをすべきか、
 またはその線引きを施すことに対する問題を扱う。
 一例としては、20年ほど前から議論されている、
 米国において教育に進化論を教えるか、
 インテリジェントデザイン(神が人を創造した)を教えるか、
 どちらか一方あるいは両方を教えるにも、
 その線引きが近年の線引き問題においては話題となる。
 日本では宗教柄、あまり問題となることではない。
 本作においては、幻想の世界を描いた物なので現実世界の科学で解釈しないで、
 というZUN氏のメッセージだろうか。

 

上海紅茶館 〜Chinese Tea
 
 [音楽]
 
 Stage3テーマ曲。しゃんはいこうちゃかん
 〜何で上海紅茶館という曲名かというと、紅魔郷は
  開発当初は東方紅茶館というタイトルだったから。
  この曲は印象的な曲になると思っていたので、
  ゲームのタイトルを曲名に使いました。
  ストーリーが固まったらゲームのタイトルが変わっちゃったけど〜

 (東方文花帖より抜粋)
 
 ここでいう紅茶は、紅魔館で出される紅茶のみを指す。
 紅魔館の紅茶は血の紅茶。というより血。
 
 上海はサークル名である「上海アリス幻樂団」と
 Stage3ボスの華人小娘にちなむか。

 

 解説文追加→

 

上海紅茶館 〜Chinese Tea
 
 [音楽]
 
 Stage3テーマ曲。しゃんはいこうちゃかん
 
〜何で上海紅茶館という曲名かというと、紅魔郷は
  開発当初は東方紅茶館というタイトルだったから。
  この曲は印象的な曲になると思っていたので、
  ゲームのタイトルを曲名に使いました。
  ストーリーが固まったらゲームのタイトルが変わっちゃったけど〜

 (東方文花帖より抜粋)
 
 ここでいう紅茶は、紅魔館で出される紅茶のみを指す。
 紅魔館の紅茶は血の紅茶。というより血。
 
 上海はサークル名である「上海アリス幻樂団」と
 Stage3ボスの華人小娘にちなむか。
 
 紅茶は、伝統的に中国で栽培された中国種の茶樹から作られていたが、
 19世紀にはインドでアッサム種が見出され、
 以降はインドやスリランカでの栽培も盛んになる。
 紅茶ならびに飲茶の文化は18世紀に欧州に伝わり、大流行した。
 世界で最も紅茶を飲むのはイギリス人あるいはアイルランド人である。
 紅茶の起源という点から、上海紅茶館と紅美鈴、と中国色なのだろうか。

 

華符 「セラギネラ9」
 
 [スペル]
 
 紅美鈴のスペルの一つ。
 芳華絢爛の黄色粒弾が交差系に改変されたもの。
 紅色粒弾は変わらず放射状に放たれるため、
 自機の占位位置によっては正面と
 斜め左右の三方からの粒弾に見舞われる。
 
 ・セラギネラは、コケ類、イワヒバ科を指す属名。
  また、日本に自生するセラギネラ属のものと区別する意味で
  「洋種イワヒバ」を「セラギネラ」と呼ぶ。
  ヒカゲノカズラの古名 Selago(属名)から転じているとか。

 Selaginella 9.
 9の由来は不明。
 イワヒバの開花時期が8〜9月というところにかかっているのか。
 
 加倉井ミサイルの漫画「鴻鵠館1301」の
 第二話サブタイトルに同名のものがある。
 単行本発売は紅魔郷リリースの数ヶ月前(2002年3月)だが、
 雑誌掲載は2000年末ごろ。
 〜鴻鵠館の13階に住む青年・蓮は、かつて凄腕の退魔士だった。
  邪霊にとらわれた少女・イデアの窮地に、
  7年ぶりに立ち上がる…。〜(あらすじ)

 

 解釈の変更→

 

華符 「セラギネラ9」
 
 [スペル]
 
 紅美鈴のスペルの一つ。
 芳華絢爛の黄色粒弾が交差系に改変されたもの。
 紅色粒弾は変わらず放射状に放たれるため、
 自機の占位位置によっては正面と斜め左右の三方からの粒弾に見舞われる。
 
 セラギネラは、コケ類、イワヒバ科を指す属名。
 また、日本に自生するセラギネラ属のものと区別する意味で
 「洋種イワヒバ」を「セラギネラ」と呼ぶ。
 ヒカゲノカズラの古名 Selago(属名)から転じているとか。
 中でも、セラギネラの一種、学名 Selaginella uncinata、和名 コンテリクラマゴケは、
 光の加減で様々な表情を見せることから、英名 Rainbow fern (虹色シダ)と呼ばれる。

 Selaginella 9.
 「セラギネラ9(ナイン)」
 加倉井ミサイルの漫画「鴻鵠館1301」の
 第二話サブタイトルに同名のものがある。
 セラギネラ菌を寄生させた子供を苗床にして生えてくる芽を
 乾燥させたものがセラギネラ9。
 多倖感とともに一時的に極近未来を見ることができるとされる。
 麻薬ではなく、株や馬券などで当てる事を目的に高額で取引され、
 密売ルートは九龍(クーロン)の裏組織・紅頭(ホントウ)が元締め。
 苗床とされる子供は、胸腺の成熟が進む9歳より前の子供。
 だからセラギネラ9。
 ちなみに、胸腺は一次リンパ組織の一つで、
 思春期に最大に成長した後は退縮する器官で、
 骨髄の前T細胞をT細胞へと分化させる機能などを担う、いわゆる免疫系。
 物語中のセラギネラは成長し花を咲かせる。
 通例白い花、極稀に赤い花。
 
 コケ類のセラギネラは花を咲かせないため、華にちなむ本スペルは
 このセラギネラ9の華を指すと思われる。
 弾幕の色調も。

 

幻符 「華想夢葛」
 
 [スペル]
 
 紅美鈴のスペルの一つ。
 画面各所に沸き起こる弾源からランダム弾や自機狙い弾が
 わらわらと沸き起こる難関スペル。
 
 ・華想…辞書に該当なし。「華想い」でけっこう検索はヒットする。
  華想曲なんて単語もあったが、一般化していない造語か。
 ・葛は「かずら」「くず」「つづら」と読める。
  「かずら」…つる性植物の総称。
  「くず」…クズカズラも指し、秋の七草の一つ。花もつける。
  「つづら」…ツヅラフジのつるを編んだ籠、
         ツヅラフジなど山野に生えるつる性植物、
         かさねの色目の名(表は青黒色、裏は淡青色)。
 
 かそうゆめつづら、と読むか。
 夢がつづら折りとなっているとかそんな感じか。
 弾幕の形状や弾丸ひとつが、ツヅラフジの花あるいは実、
 青系の色合いのイメージと重なる。

 

 解釈の変更→

 

幻符 「華想夢葛」
 
 [スペル]
 
 紅美鈴のスペルの一つ。
 画面各所に沸き起こる弾源からランダム弾や自機狙い弾が
 わらわらと沸き起こる難関スペル。
 
 華想…辞書に該当なし。「華想い」でけっこう検索はヒットする。
 華想曲なんて単語もあったが、一般化していない造語か。
 
 は「かずら」「くず」「つづら」と読める。
 「かずら」…つる性植物の総称。
 「くず」…クズカズラも指し、秋の七草の一つ。花もつける(赤紫色)。
 「つづら」…ツヅラフジのつるを編んだ籠、ツヅラフジなど山野に生えるつる性植物、
        かさねの色目の名(表は青黒色、裏は淡青色)。
 
 かそうゆめつづら、と読むか。
 夢がつづら折りとなっているとかそんな感じか。
 弾幕の形状や弾丸ひとつが、
 ツヅラフジの花の円錐花序の形状あるいはその実と、
 弾丸の色が、「つづら」の青系の色合いと重なる。かな?
 ツヅラフジの別名は青葛(あおつづら)または青葛(あおかずら)。
 結局、つづらでもかずらでもどちらでもよさそう…。 

 

彩符 「彩雨」
 
 [スペル]
 
 紅美鈴のスペルの一つ。さいう
 真下に降る寒色系粒弾をばら撒いた後、
 左右から斜めに自機を襲う暖色系粒弾をばら撒く、波状攻撃。
 粒弾はまるで重力加速度に従うように加速するのが「雨」たるゆえんか。
 
 関連するものに「彩雲」という現象がある。
 光をプリズムや水滴で屈折させれば、
 その光の成分が七色に分かれて観察される。
 その彩が直接目に飛び込めば「虹」として見えるし
 (この場合、光は水中に漂う水滴の球体内で反射屈折している)
 雲に投影されれば「彩雲」として観察されるという寸法だ。
 参考
 投影対象が雨ならば「彩雨」と言っても問題ないが、
 実際に認識される現象なのだろうか。

 

 解説の訂正・追加→

 

彩符 「彩雨」
 
 [スペル]
 
 紅美鈴のスペルの一つ。さいう
 真下に降る寒色系粒弾をばら撒いた後、
 左右から斜めに自機を襲う暖色系粒弾をばら撒く、波状攻撃。
 粒弾はまるで重力加速度に従うように加速するのが「雨」たるゆえんか。
 
 関連するものに「彩雲」という現象がある。
 光をプリズムや水滴で屈折させれば、
 その光の成分が七色に分かれて観察される。
 雨の後、空気中に漂う細かな水滴に陽光が当たり、
 水滴内で反射屈折後にその彩が直接目に飛び込めば「虹」として見える。
 陽光が雲を形成する水滴内で屈折し観測者の目に入るのが「彩雲」。
 雨滴を通して陽光を見れば「彩雨」だろうか。
 あるいは、色とりどりの花畑にしとしとと雨が降る情景か。
 日本画家・川合玉堂の代表作「彩雨」は、秋の色彩にしとやかな雨の情景。

 

火符 「アグニシャイン」
火符 「アグニシャイン上級」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ(二つ)。
 火炎弾からなる交差系弾幕。
 
 ・アグニ…インド神話における火の神。のちに仏教に取り入れられ、
        「阿耆尼(あぎに)」「火天」と漢訳される。
 ・shine …「光、輝き」
 
 Aguni Shine.
 「アグニ神の光」。

 

 解説追加→

 

火符 「アグニシャイン」
火符 「アグニシャイン上級」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ(二つ)。
 火炎弾からなる交差系弾幕。
 
 ・shine …「光、輝き」
 
 アグニとは、インド神話における火の神。
 のちに仏教に取り入れられ、「阿耆尼(あぎに)」「火天」と漢訳される。
 天空地三界に顕現し、天上においては太陽として暗黒を駆逐し、
 空中においては雷光として閃き、地界においては祭火として燃えるとされた。
 仏教における火天(阿耆尼)は、
 仏教を擁護する天の一人で、八天、十二天の一人。
 「火光尊」「火仙」とも称される。
 
 Aguni Shine.
 「アグニ神の光」
 アグニの炎、とせずに光を採用したのは「火光尊」を踏まえてのものだろうか。

 

水符 「プリンセスウンディネ」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ。
 レーザーで両脇を固め、スローな弾丸群を配置し、
 中玉をばら撒く難関スペル。
 
 ・undine …水の精霊、ウンディーネ
 
 Princess Undine.
 「水の精の王女」とか「王女 ウンディーネ」。

 

 錬金術要素追加→

 

水符 「プリンセスウンディネ」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ。
 レーザーで両脇を固め、スローな弾丸群を配置し、
 中玉をばら撒く難関スペル。
 
 ・undine …水の精霊、ウンディーネ
 
 Princess Undine.
 「王女 ウンディーネ」
 ウンディーネは、もともとは16世紀の化学者(錬金術師)パラケルススにより
 考えられた四大精霊(エレメンタル)の一種族で、
 四大元素のうち水を司る精霊と考えられた。
 たいていは美しい乙女の姿で現れ、しばしば人間と恋をする様が
 フーケの小説「ウンディーネ」、ジロドゥーの戯曲「オンディーヌ」などで描かれる。

 

木符 「シルフィホルン」
木符 「シルフィホルン上級」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ(二つ)。
 画面の左から右あるいは逆の方向に、風に流れる木の葉の様に
 針弾が襲い来る。本体からも異なるベクトルの針弾が放たれる。
 
 ・sylph …空気の精、シルフ
 
 Sylphy Horn.
 「空気の精の角笛」とか「シルフのホルン」とか。
 シルフィは造語。
 ブルーバード・シルフィ(車)のシルフィも、
 同じく「シルフからの造語」と、こちらは公式に書かれている。

 

 錬金術要素追加→

 

木符 「シルフィホルン」
木符 「シルフィホルン上級」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ(二つ)。
 画面の左から右あるいは逆の方向に、風に流れる木の葉の様に
 針弾が襲い来る。本体からも異なるベクトルの針弾が放たれる。
 
 ・sylph …空気の精、シルフ
 
 Sylphy Horn.
 「空気の精の角笛」とか「シルフのホルン」とか。
 シルフは、もともとは16世紀の化学者(錬金術師)パラケルススにより考えられた
 四大精霊(エレメンタル)の一種族で、四大元素のうち風を司る精霊と考えられた。
 本来は人間と精霊の中間的な存在だとされていたが、
 風とともに飛び回るイメージから
 老いることのない浮気っぽい女性の姿をすると考えられるようになった。
 人間より背が高く力も強く、移り気で信頼できない。
 
 シルフィは造語。
 車のブルーバード・シルフィも「シルフからの造語」であると、
 こちらは日産のプレスリリースにおいて公式に書かれている。

 

土符 「レイジィトリリトン」
土符 「レイジィトリリトン上級」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ(二つ)。
 パチュリーの周囲に散開した弾丸が、
 一旦静止後、交差系弾幕を形成する様に自機に襲いかかる。
 
 ・rage …「憤怒する、暴れる、荒れ狂う、猛威を振るう」
 ・trilithon …「トリリトン、三石塔」
 
 レイジィがなかなか悩ましい。
 ファンタジー・魔法の何かの世界では「レイジストーン」があるので
 これをもじったものか。「暴走三石」。
 lazy dog (散裂弾)から散裂三石も個人的に捨てがたい。
 raze (倒壊させる)もあり、攻撃に関連する類音異義語が多い。
 どれが正解だろう…。
 トリリトンは、ストーンヘンジなどに見られる三石塔。
 2本の柱に1本の天井石を横たえたもの。
 tri- が3を意味する接頭語で、lith(o) が石、
 -on は複数の要素・単位が複合し一つをなすもの(photon、electronなど)

 

 解釈の変更→

 

土符 「レイジィトリリトン」
土符 「レイジィトリリトン上級」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ(二つ)。
 パチュリーの周囲に散開した弾丸が、
 一旦静止後、交差系弾幕を形成する様に自機に襲いかかる。
 
 ・trilithon …「トリリトン、三石塔」
 
 トリリトンは、ストーンヘンジなどに見られる三石塔。
 門型の三石。2本の柱に1本の天井石を横たえたもの。こんな感じ→磊
 ギリシア語のtri(3、three)+lithos(石、stone)が語源。
 
 レイジィがなかなか悩ましい。
 ・lazy …「怠惰な、のろのろした」
 ・rage …「激怒、憤激、激情、憤怒、猛威、大荒れ、流行り、熱狂」
 ・razee …「切り詰めて小さくする」
 意味と音を比較検討すると
 Lazy Trilithon.
 「緩慢なる三石」だろうか。
 
 零Gトリリトン(無重力トリリトン)なんてことはないよね…

 

土符 「トリリトンシェイク」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ。
 レイジィトリリトンに自機照準の大玉追加。
 
 Trilithon Shake.
 「三石振動」。
 あまり強いイメージの言葉ではないが、
 ひょっとしたら
 レイジィトリリトンがレイジストーンのもじりである(仮)ように、
 トリリトンシェイクはアースシェイクのもじりなのかもしれない。
 土のエレメントに関する単語がトリリトンに置き換わっているとか。

 

 解釈の追加→

 

土符 「トリリトンシェイク」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ。
 レイジィトリリトンに自機照準の大玉追加。
 
 Trilithon Shake.
 「三石振動」
 あまり強いイメージの言葉ではないが、
 ひょっとしたらアースシェイクのもじりなのかもしれない。
 土のエレメントに関する単語がトリリトンに置き換わっているとか。
 もしくは、レイジィトリリトンは実はRaze trilithon(三石倒壊)で、
 トリリトンシェイクは倒壊した巨石による地震なのだろうか。
 (raze はレイズだけど、同音のraise(持ち上げる)と区別したとか?)
 
 まぁ、けっこう昔は訪問者が乗っかったりしたため
 ストーンヘンジのトリリトンは倒れたり傾いたりしていたらしい。
 まさに豪放磊落。

 

金符 「シルバードラゴン」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ。
 パチュリーから同一線上に3つの弾丸がそれぞれ放射状に打ち出され、
 その後、下方に落ちてくる瀑布型弾幕。
 
 Silver Dragon.
 「銀龍」。
 厳密にはドラゴンと龍とは異なるものだが、あえて訳すと銀龍。
 というか、五行思想にちなんでいるし、龍の方がいいのかもしれない。
 でも、金行に属するのは白虎で、龍ではないからやはりドラゴン。
 
 五行思想で金行に属する色は「白」なので、
 それにちなみ、白系の金属ということで「シルバー」なのだろうと推測する。

 

 解説の追加・錬金術要素追加→

 

金符 「シルバードラゴン」
 
 [スペル]
 
 パチュリーのスペルの一つ。
 パチュリーから同一線上に3つの弾丸がそれぞれ放射状に打ち出され、
 その後、下方に落ちてくる瀑布型弾幕。
 
 Silver Dragon.
 「銀龍」。
 厳密にはドラゴンと龍とは異なるものだが、あえて訳すと銀龍。
 というか、五行思想にちなんでいるし、龍の方がいいのかもしれない。
 でも、金行に属するのは白虎で、龍ではないからやはりドラゴン。
 
 五行思想で金行に属する色は「白」なので、
 それにちなみ、白系の金属ということで「シルバー」なのだろうと推測する。
 
 ドラゴンはもともとは具体的生物ではなく、
 観念的で抽象的な存在であったと考えられる。
 自然に属するものや自然災害といった、
 人の力で御しがたい、最も身近な恐怖の表現といったところ。
 中国の龍は、風水の龍脈のように、大地に生命を与える「気」の表現体とみなされ、
 龍脈を活かすことが発展につながるとされた。
 西洋ではドラゴンを退治し克服することが発展につながるとされた。
 多く土着の宗教においては蛇神信仰は良く見られるのだが、
 それに対して後から入ってきた宗教は
 蛇やドラゴンを悪、神の敵対者と扱う傾向がある。
 キリスト教が代表格。
 ドラゴンは、元来は水の精霊や神として言及される。
 しかし、水に関係しつつ火を操るドラゴンは、
 相反する性質を内に秘めた存在としても描かれる。
 錬金術においては「一は全である」と言われ、無限の象徴とされたのが、
 自らの尾をくわえたかたちのドラゴン、ウロボロスである。

 

幻幽 「ジャック・ザ・ルドビレ」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペルの一つ。
 クロックコープスの改変版。
 大玉をばら撒いた直後、時間停止、ナイフ弾が幾重も配される。
 時間復帰後、大玉を自機照準ナイフと照準ずらしナイフの間で抜ける。
 
 ジャックは悪名高い「切り裂きジャック(Jack the Ripper)」。
 1888年のわずか2ヶ月で少なくとも5人の売春婦をバラバラ殺人にした
 連続猟奇殺人犯。
 新聞社に署名入りの犯行予告をするなどしたらしい。
 切り裂きジャック事件は犯人も特定されておらず、真相は闇である。
 
 ルドビレは、ブルガリアでのベラドンナの俗称?である。
 かなりマイナーというか、そもそもブルガリア語なので、
 検索をかけても東方紅魔郷関連しか出ず、
 検索で見出すのに苦労した。
 (「ルド」と「ビレ」を分けて検索すれば一発でヒットする→リンク
 ・ЛУД (LUD) …英語で mad、insane、lunatic、demented、crazy、
           要は「狂った」
 ・БИЛКА (BILKA) …英語で herb、 要は「草」
 これでは「ルドビルカ」だが、草関連でビルカ以外に類似の語が無かった。
 活用とか音韻変化とか、訛ったとかで「ビレ」になるのかな。
 
 Jack the "Lud Bilka".
 気違い草ジャック、転じて「狂人ジャック」。
 
 「幻幽」は、
 「顕幽」…「現れたり見えなくなったりすること」、をもじったものか。
 時を止めている間に移動すれば、見かけ上はテレポート。
 テレポート能力を持つ者は、その姿も幻の如く。

 

 解説文の変更・ベラドンナ解説追加→

 

幻幽 「ジャック・ザ・ルドビレ」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペルの一つ。
 クロックコープスの改変版。
 大玉をばら撒いた直後、時間停止、ナイフ弾が幾重も配される。
 時間復帰後、大玉を自機照準ナイフと照準ずらしナイフの間で抜ける。
 
 ジャックは悪名高い「切り裂きジャック(Jack the Ripper)」。
 1888年のわずか2ヶ月で少なくとも5人の売春婦をバラバラ殺人にした
 連続猟奇殺人犯。
 新聞社に署名入りの犯行予告をするなどしたらしい。
 切り裂きジャック事件は犯人も特定されておらず、真相は闇である。
 
 ブルガリアでは昔からベラドンナをルド・ビレ(気違い草)あるいは
 スタロ・ビレ(昔草)と称している。
 ブルガリア語でのスペルは"лудо биле"。(ludo bile)
 лудは英語で言うmad、insane、lunatic、demented、crazy、 要は「狂った」の意で、
 ブルガリア語の文法では中性形の名詞につく形容詞には"о"をつけるため"лудо"。
 "биле"は語尾が"е"で終わっているので中性形の名詞だが、
 古語由来の名詞のため辞書記載が無い。
 英語のherb(草)を意味し、現代ブルガリア語では"билка"(bilka)に相当する。
 
 ベラドンナは、東方紅魔郷のマニュアル中バックストーリーにも
 名前が登場する毒草。
 ベラドンナ、Atropa belladonna。
 葉・実・根などにヒヨスチアミン、アトロピン、
 スコポラミンなどのアルカロイドを豊富に含む。
 ベラドンナアルカロイドは抗コリン作用成分で、
 アセチルコリンやムスカリン作用薬と競合し
 ムスカリン受容体を阻害する。
 ベラドンナアルカロイドを点眼すると瞳孔括約筋弛緩による散瞳が起こる。
 中世の婦人達は少しでも美しく見せるために、
 アトロピン溶液で瞳孔を拡大していたそうな。
 ベラドンナの名は美しい(bella)婦人(donna)からきている。
 瞳孔が拡大するからそれだけ光が多く目に入り、まぶしい。
 よって、東方紅魔郷マニュアルでは、
 紅霧が人間の仕業であるとするならば、
 それはベラドンナ中毒で瞳孔が拡大して何もかもが眩しいような
 人間の仕業だろうとしている。
 
 Jack the "Lud Bile".(Jack the Лудо Биле)
 気違い草ジャック、転じて「狂人ジャック」。
 
 「幻幽」は、「顕幽」…「現れたり見えなくなったりすること」、をもじったものか。
 時を止めている間に移動すれば、見かけ上はテレポート。
 テレポート能力を持つ者は、その姿も幻の如く。

 

呪詛 「ブラド・ツェペシュの呪い」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペルの一つ。
 弧を描いて飛来するナイフ弾が、その経路に紅弾丸を配置していき、
 それらが歪な群れを成して襲いかかる。
 
 ブラド・ツェペシュについては4つ上の項目を参照。
 
 少年時代に、オスマントルコの人質となる。
 父・兄が暗殺されたのをきっかけに人質から解放されワラキア公となる。
 ツェペシュ公(ドラキュラ公)として名を馳せるが、
 オスマントルコの支援を受けた弟や離反貴族に
 追い落とされ、幽閉される。
 幽閉の身の間、最初の妻が投身自殺する。
 映画「ドラキュラ」(1992)では、これをきっかけに
 ツェペシュが反キリストの吸血鬼となったとしている。
 幽閉から開放された数年後、
 オスマントルコ戦で戦士。(暗殺とも言われる)
 トルコ軍はツェペシュの首を塩漬けにし持ち帰り、
 コンスタンティノーブルに晒したという。
 こんな人に呪われたくはない。

 

 呪い疑惑追加→

 

呪詛 「ブラド・ツェペシュの呪い」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペルの一つ。
 弧を描いて飛来するナイフ弾が、その経路に紅弾丸を配置していき、
 それらが歪な群れを成して襲いかかる。
 
 ブラド・ツェペシュについては4つ上の項目を参照。
 
 ツェペシュは少年時代に、オスマントルコの人質となる。
 父・兄が暗殺されたのをきっかけに人質から解放されワラキア公となる。
 ツェペシュ公(ドラキュラ公)として名を馳せるが、
 オスマントルコの支援を受けた弟や離反貴族に追い落とされ、幽閉される。
 幽閉の身の間、最初の妻が投身自殺する。
 映画「ドラキュラ」(1992)では、これをきっかけに
 ツェペシュが反キリストの吸血鬼となったとしている。
 幽閉から開放された数年後、オスマントルコ戦で戦死。(暗殺とも言われる)
 トルコ軍はツェペシュの首を塩漬けにし持ち帰り、
 コンスタンティノーブルに晒したという。
 こんな人に呪われたくはない。
 
 ところで、レミリアと呪いと言えば、エクストラのバックストーリーにて
 レミリア「あれ、私んちの周りだけ雨が降ってるみたい」
 霊夢  「ほんとだ、何か呪われた?」
 魔理沙 「もともと呪われてるぜ」

 のやり取りがある。
 もともと呪われている…?
 ツェペシュの血はひいていないが、何らかの呪いを受けている?

 

禁忌 「恋の迷路」
 
 [スペル]
 
 フランドールのスペルの一つ。
 ほぼ全方位に隙間無く粒弾をぎっちりと放射する。
 1箇所、抜け道が開いており、そこを抜ける。
 と、次の放射では少しずれた所が開いており、そこを抜ける…
 という感じでフランの周りを一回転、次はインターバル短く逆回転…
 弾幕の放射状迷路。
 パターン弾幕だが、慣れさせない配慮?がすごい。
 
 由来は不明。
 恋の迷路、恋のラビリンス、labyrinth of love、maze of love …
 ちなみに"maze of love"よりも"labyrinth of love"の方が
 検索で多くヒットする。
 T-SQUAREの「labyrinth of love」にちなむか?

 

 解釈の追加→

 

禁忌 「恋の迷路」
 
 [スペル]
 
 フランドールのスペルの一つ。
 ほぼ全方位に隙間無く粒弾をぎっちりと放射する。
 1箇所、抜け道が開いており、そこを抜ける。
 と、次の放射では少しずれた所が開いており、そこを抜ける…
 という感じでフランの周りを一回転、次は微妙にインターバル短く逆回転…
 弾幕の放射状迷路。パターン弾幕。
 
 迷路(maze)のような建築物は迷宮(labyrinth)と言う。
 古くは、クレタ島のクノッソスの迷宮が世界最古の迷宮と言われ、
 ギリシア神話においてはミノタウロスが閉じ込められた場所とされている。
 円形の外壁に取り囲まれ、外部からの入り口が一つの分岐の無い単純な迷路で、
 中心は行き止まりとなる。[ ]
 また、ヨーロッパでは古くから修道院の庭などに迷路園がつくられた。
 ヘンリー2世は愛人を迷路園の中の隠れ家に住まわせ、妻から匿ったとされる。
 ルネサンス以降は宮殿に付属して作られ、
 ヴェルサイユ宮殿の庭にも造られた記録がある。
 
 フラン自身が展開する、外敵から身を護る純潔結界か、
 幽閉される自身の周りの防壁を皮肉ったものか。
 フランに恋する者は幾多の障壁を越えねばならないということ。
 いずれにせよ、恋心はフランの思いではない。
 もしもあるとするならば、幽閉の身を救い出してくれる運命の人物に対する、
 昔話の王子さまとお姫さまに自身をなぞらえたような、憧れの気持ちくらいだろうか。