東方妖々夢

誤字脱字の訂正・文章の推敲・不要文の削除などは
ほぼ全域に渡っていますが、大筋に変更はないので
ここには挙げておりません。 

第1回改訂における大きな変更箇所

改訂前

恋符 「ストリームレーザー」
恋符 「イリュージョンレーザー」
 
 [スペル]
 
 魔理沙の兵装その2。貫通レーザー。
 前者が高速時、後者が低速時である。
 
 →「
東方紅魔郷
」参照(イリュージョンレーザー)
 
 ・stream …「小川、流れ、連続、動向;流れる、光が射し込む、なびく」
 
 Stream Laser.
 「流れ出る光線」「光射す光線」
 今ひとつ、ぴったりくる訳が出ない。「照射光線」
 

 

 意訳を少し変更→

改訂後

恋符 「ストリームレーザー」
恋符 「イリュージョンレーザー」
 
 [スペル]
 
 魔理沙の兵装その2。貫通レーザー。
 前者が高速時、後者が低速時である。
 
 ・stream …「小川、流れ、連続、動向。流れる、光が射し込む、なびく」
 
 Stream Laser.
 「流れ出る光線」「光射す光線」
 小川の意味での stream は、river よりも細い流れである。
 東方紅魔郷のレーザーよりも細いビジュアルであるため、意訳して「細流光線」
 
 東方紅魔郷事典に記載あり→「
イリュージョンレーザー

 

時符 「ミスディレクション」
時符 「パワーディレクション」
 
 [スペル]
 
 咲夜の兵装その2。攻撃範囲を絞った投げナイフ。
 高速時には前者、自機の向きに合わせて攻撃方向が変化する。
 低速時には後者、低速に入る直前のミスディレクションの攻撃方向を固定維持。
 
 →「
東方紅魔郷」参照(ミスディレクション)
 
 ・direction …「指導、支配、指揮、方向、指示」
 
 Power Direction.
 「力の方向性」。
 
 power directional relay(電力方向性中継器、PDR)があるが、
 電力は関係ないので元ネタとかではなさそう。

 
 
時符 「パーフェクトスクウェア」
時符 「プライベートスクウェア」

 
 [スペル]
 
 咲夜のボムその2。時間停止。
 ボム発動中は敵弾がすべて時間停止し当たり判定も失われる。
 ボム効果が切れると敵弾は回収される。
 画面中の何箇所か、あるいは自機に付き添う様に正方形が現れる。
 
 ・perfect …「完全な、申し分のない、完全無欠な、正確な」
 ・private …「個人に属する、私有の、私的な、非公式の、秘密の、一人の」
 ・square …「正方形、四角、四角い広場、平方、2乗、方陣」
 
 Perfect Square.
 「無欠方陣」って書いたら格好良いかな。
 ここでは、時間停止の世界を指して「完全なる静止の空間」のニュアンスか。
 
 Private Square.
 「わたしだけの空間」。
 
 数学に"perfect square"(完全平方)がある。
 ある整数・整式が、他の整数・整式の平方であること。16は4の2乗とか。
 が、"private"と対にならないから元ネタとは関係ないか。
 
 "square"の他の意味として、動詞に「清算する、埋め合わせをする」がある。
 「完全清算」と「個人的な清算」? 幻符の「殺人」との対とも思える。
 実際は、紅魔館でお嬢様に人間の血を献上しているので、殺人の清算とは異なるか。
 単に「時効」ってことか。
 でも、時効ではパーフェクトにもプライベートにも矛盾する清算なので
 そもそも「清算」自体が考え違いかな。

 

 時符の数学仮説を追加→

 

時符 「ミスディレクション」
時符 「パワーディレクション」
 
 [スペル]
 
 咲夜の兵装その2。攻撃範囲を絞った投げナイフ。
 高速時には前者、自機の向きに合わせて攻撃方向が変化する。
 低速時には後者、低速に入る直前のミスディレクションの攻撃方向を固定維持。
 
 東方紅魔郷事典に記載あり→「ミスディレクション
 
 ・direction …「指導、支配、指揮、方向、指示」
 
 Power Direction.
 「力の方向」
 
 Power directional relay(電力方向性中継器、PDR)があるが、
 電力は関係ないので元ネタとかではなさそう。

 
 
時符 「パーフェクトスクウェア」
時符 「プライベートスクウェア」

 
 [スペル]
 
 咲夜のボムその2。時間停止。
 ボム発動中は敵弾がすべて時間停止し当たり判定も失われる。
 ボム効果が切れると敵弾は回収される。
 画面中の何箇所か、あるいは自機に付き添う様に正方形が現れる。
 
 ・perfect …「完全な、申し分のない、完全無欠な、正確な」
 ・private …「個人に属する、私有の、私的な、非公式の、秘密の、一人の、人と交わらない」
 ・square …「正方形、四角、四角い広場、平方、2乗、方陣」
 
 Perfect Square.
 「無欠方陣」って書いたら格好良いかな。
 ここでは、時間停止の世界を指して「完全なる静止の空間」のニュアンスか。
 咲夜は時間操作を介して空間も操る。
 東方紅魔郷で、紅魔館が外観とは違って異様に広い建物に感じられたのは、
 咲夜が空間を弄ったためであるとゲーム中に言及があった。
 スクウェアは平面だが、広場なども指すため、解釈を拡張して「空間」。
 
 Private Square.
 「わたしだけの空間」、「秘密の空間」
 停止した時の中は、咲夜のみが動ける世界となる。
 まぁ、このボム中は弾幕の時間しか止めていませんが。
 
 "square" の他の意味として、動詞に「清算する、埋め合わせをする」がある。
 「完全清算」と「個人的な清算」?
 もう一方のボム、幻符の「殺人」との対とも思える。
 実際は、紅魔館で人間を捌いてその血をお嬢様に献上しているので、
 殺人の清算とは異なるか。
 また、時効という意味ではパーフェクトにもプライベートにも矛盾する清算なので
 そもそも「清算」自体が考え違いか。
 
 また、数学に "perfect square"(完全平方)がある。
 ある整数・整式が、他の整数・整式の平方であること。
 十六夜の16は4の2乗とか、16は2の4乗とか。
 ある数 a を n 回掛け合わせることを累乗というが、累乗は英語で "power" である。
 咲夜の名前に含まれる数「16」に関わる完全平方累乗は、咲夜にとっては私的な平方
 そうか!時符は数学関連だったのだ!(←ミスディレクション

 

霜符 「フロストコラムス」
 
 [スペル]
 
 道中で中ボスとして現れるチルノが、
 難易度 Hard と Lunatic で使用するスペル。
 線状に氷弾を自機照準or not で発射、
 線状の縦列氷弾とは角度を変えて、霜柱に見立てた並列氷弾を飛ばす。
 
 ・frost …「霜、結氷、氷点下、冷淡さ」
 ・column …「円柱、柱、新聞の縦の段、コラム、縦の行、船隊の縦列」
 
 Frost Columns.
 「霜柱」
 column は発音注意英単語で、「カラム」と発音する。
 受験生諸氏には留意願いたい。
 新聞の「コラム」も日本語化していることだし、
 テストや英会話や専門家で無ければ「コラム」で問題は無し。 

 

 解説追加→

 

霜符 「フロストコラムス」
 
 [スペル]
 
 道中で中ボスとして現れるチルノが、
 難易度 Hard と Lunatic で使用するスペル。
 線状に氷弾を自機照準 or not で発射、
 線状の縦列氷弾とは角度を変えて、霜柱に見立てた並列氷弾を飛ばす。
 
 ・frost …「霜、結氷、氷点下、冷淡さ」
 ・column …「円柱、柱、新聞の縦の段、コラム、縦の行、船隊の縦列」
 
 Frost Columns.
 「霜柱」
 冬の夜、土中の水分が毛管現象で地表にしみ出し
 凍結して出来る細い氷柱の集まりが霜柱
 また、シソ科に霜柱という名の多年草がある。
 秋に葉のわきから穂を出し、白い花を総状につける。
 冬に枯れた茎に氷柱が出来る。雪寄せ草とも呼ばれる。
 
 column は発音注意英単語で、「カラム」と発音する。
 受験生諸氏には留意願いたい。
 新聞の「コラム」も日本語化していることだし、
 テストや英会話や専門家で無ければ「コラム」で問題は無し。

 

白符 「アンデュレイションレイ」
 
 [スペル]
 
 レティのスペルの一つ。
 フラワーウィザラウェイの上位版で、難易度Hardでのみ使用。
 へにょりレーザーの軌道や氷弾のスピードとパターンが異なる。
 
 ・undulation …「波動、うねり、起伏、脈動、振動」
 
 アンデュレイションは、物理的な波(音波や振動波など)やその振幅または
 地形の起伏(ゴルフ用語のアンジュレーション)、波のうねりなどを指す。
 音楽用語では弦楽器のヴィブラートや、音波のうねりを指す。
 undulazione(ウンドゥラツィオーネ)
 
 Undulation Ray.
 「波動光線」「うねる光線」
 冬や寒さに関する「波」と言えば、「寒波」が考えられるが、
 これは「wave」の波であるため不適当。
 いっそ「凍てつく波動」ということで(ぉぃ)
 超大穴は「どきどき光線」。 

 

 妖怪説追加→

 

白符 「アンデュレイションレイ」
 
 [スペル]
 
 レティのスペルの一つ。
 フラワーウィザラウェイの上位版で、難易度Hard でのみ使用。
 へにょりレーザーの軌道や氷弾のスピードとパターンが異なる。
 
 ・undulation …「波動、うねり、起伏、脈動、振動」
 
 アンデュレイションは、物理的な波(音波や振動波など)やその振幅または
 地形の起伏(ゴルフ用語のアンジュレーション)、波のうねりなどを指す。
 音楽用語では弦楽器のヴィブラートや、音波のうねりを指す。
 undulazione(ウンドゥラツィオーネ)
 
 Undulation Ray.
 「波動光線」「うねる光線」
 冬や寒さに関する「波」と言えば、「寒波」が考えられるが、
 これは「wave」の波であるため不適当。
 いっそ「凍てつく波動」ということで(ぉぃ)
 
 ひょっとすると、白符の「白」とアンデュレイションの「うねり」で、
 妖怪・白容裔(しろうねり)だろうか。
 江戸時代の妖怪絵師・鳥山石燕は、
 徒然草の「しろうるり」を洒落て、風になびき、うねり、龍の如き正体不明の
 古布巾の化け物を白容裔とし描いた。
 しろうるりとは、徒然草 第六十段の真乗院の盛親僧都の話に由来する。
 この僧都がある坊さんを見て「しろうるり」と渾名をつけるが、
 何の事かは不明で、つけた本人も
 「わしも知らん。もし存在するなら貴方の顔に似ているだろう」と。
 それゆえに「しろうるり」とは正体不明のものを指すようになった。
 白容裔も同じもの、正体不明、ということで、
 白符「アンデュレイションレイ」=「正体不明の光線」
 冬符「フラワーウィザラウェイ」(Easy、Normal)と
 怪符「テーブルターニング」(Lunatic)の間にあたる
 白符「アンデュレイションレイ」はその境界で正体不明。

 

ティアオイエツォン (withered leaf)
 
 [音楽]
 
 橙のテーマ。
 〜元気な妖怪少女のイメージで作曲しました。〜
 〜枯葉色です。冬というよりは秋。
  私にとって猫は秋のイメージがあります。
  過酷な冬も夏も越せない、春の瑞々しさも猫に合わない。
  そんなイメージが。〜
 
 ティアオイエツォンとは「凋叶棕」と書く中国語で、色の名前。
 朽葉色という意味があるらしいが、未確認。
 朽葉色は、染め色の名で、赤みがかった黄色。あるいは黄褐色の淡いもの。
 検索で出てくる朽葉色も示された色はサイトによって違っていたので、
 意味合いが同じというだけで、凋叶棕と朽葉色が全く同じ色を
 指すとはかぎらないとも思える。
 ZUN氏の言にある通り、枯葉色でも良いと思う。
 
 ・ …(diao)「しぼむ、枯れる」
 ・ …(ye)「葉」
 ・ …(zong)「棕櫚(しゅろ)=ヤシ科の常緑高木、掌状に深裂した葉を持つ」
 ピンインから判断すると「ディアオ・イエ・ゾン」のようだが、
 何か特殊な発音の決まりがあるのかもしれない。
 
 英題は「枯れ葉」の意味。

 

 中国語発音の訂正→

 

ティアオイエツォン (withered leaf)
 
 [音楽]
 
 橙のテーマ。
 〜元気な妖怪少女のイメージで作曲しました。〜
 〜枯葉色です。冬というよりは秋。
  私にとって猫は秋のイメージがあります。
  過酷な冬も夏も越せない、春の瑞々しさも猫に合わない。
  そんなイメージが。〜
 (曲解説より)
 
 ティアオイエツォンとは「凋叶棕」と書く中国語で、色の名前。
 日本の色名で言う朽葉色にあたるらしいが、未確認。
 朽葉色は、染め色の名で、赤みがかった黄色。あるいは黄褐色の淡いもの。
 検索で出てくる朽葉色も示された色はサイトによって違っていたので、
 意味合いが同じというだけで、凋叶棕と朽葉色が
 全く同じ色を指すとはかぎらないとも思える。
 ZUN氏の言にある通り、枯葉色でも良いと思う。
 
 ・ …(diao)「しぼむ、枯れる」
 ・ …(ye)「葉」
 ・ …(zong)「棕櫚(しゅろ)=ヤシ科の常緑高木、掌状に深裂した葉を持つ」
 ・棕色 …(zong se)「茶褐色、とび色」
 
 英題は「枯れ葉」の意味。

 

偽弦 「スードストラディヴァリウス」
 
 [スペル]
 
 ルナサのスペルの一つ。
 Lunaticでのみ使用される、ストラディヴァリウスの上位版。
 列状に並んだ音符群から打ち出されるのは、
 うって変わってスローな弾丸一発ずつ。
 弾丸はゆっくりと少しばかり上昇した後、自機狙いに転じ飛来する。
 画面中に存在する弾丸の数が増すほど、ねちっこさ指数上昇。
 
 ・pseudo(シュードあるいはスードと発音)
       …「偽りの、ニセの、見せ掛けの」
 
 ストラディヴァリウスの現存数は600本ほどと前項に述べたが、
 実のところ、鑑定書付きのストラディヴァリウスは
 2000本ほど存在すると言われるほど
 贋作やコピーの多さが物語られる。
 
 難易度に従えば、ガルネリ < ストラド < 偽ストラド の並びが謎。
 価格は左ほど高く、本数は右ほど多い。単純には市場原理。
 単にルナサと楽器の愛称の良さか。
 あるいは、ルナサ個人のお気に入り度とか。
 純粋なアーティストにはこの部分のウェイトが大きそうだなぁ。
 市場価値や世間の評価とかではなく、音質や造形、手触り、弾き心地、
 あるいは作者の想念とかが、最も好みであるか、
 自身の音楽性にしっくりきているのだろう。
 金銭目的の贋作ではなく、余程ピュアな創作心で模倣されたものと妄想する。
 もしくは騙されて入手したか。
 本人は究極の弦楽器と思っているが、その実体はエクスカリパー。

  

 解釈の大幅改訂→
(拍手メッセージ, 多謝)

 

偽弦 「スードストラディヴァリウス」
 
 [スペル]
 
 ルナサのスペルの一つ。
 Lunatic でのみ使用される、ストラディヴァリウスの上位版。
 列状に並んだ音符群から打ち出されるのは、うって変わってスローな弾丸一発ずつ。
 弾丸はゆっくりと少しばかり上昇した後、自機狙いに転じ飛来する。
 画面中に存在する弾丸の数が増すほど、ねちっこさ指数上昇。
 
 ・pseudo …「偽りの、ニセの、見せ掛けの、いかさま師」
 
 ストラディヴァリウスの現存数は600本ほどと前項に述べたが、
 実のところ、鑑定書付きのストラディヴァリウスは2000本ほど存在すると言われるほど
 贋作やコピーの多さが物語られる。
 
 贋作とは逆に、ストラディヴァリウスの中でも特に最上とされる
 三大ストラディヴァリウスがあり、ドルフィン、アラード、メサイアがある。
 特にメサイアは、コレクター3人の手を経た後、遺言により美術館に寄贈され、
 ヴァイオリニストの手による演奏が公式には為されていないことから
 作製当初の状態をとどめている、至高のストラディヴァリウスとされており
 その価値は計り知れない。
 しかしながら、1998年、このメサイアが贋作ではないかとする報告が発表され、
 大論争に発展するが、現在もなお結論は出ていない。
 メサイアが贋作であるとされた根拠は、
 メサイアを所有したコレクターの一人が、ヴァイオリンの名器をも
 完璧にコピー出来るほどの天才的ヴァイオリン製作者であったことと、
 メサイアを撮影した写真をもとに、
 アントニオ・ストラディヴァリの作品とは異なる点を見出したことによるとされる。
 メサイアの現物自体は、美術館に厳重に保管され、
 あらゆるアクセスは遮断されているため、真贋の追究は進展を見ておらず、
 結論は不明である。
 
 (詳細は こちら。この文章は、2006年2月22日に頂いた
  拍手メッセージによるところが大きい。多謝)
 
 Pseudo Stradivarius.
 「贋作師のストラディヴァリウス」
 メサイアが真作であろうと、ストラディヴァリ以外の者による贋作であろうと、
 どちらにせよその贋作師が最終所有者であったため、
 真贋のほどのがいずれであっても対応可能な訳にしました。

 

亡郷 「亡我郷 -さまよえる魂-」
亡郷 「亡我郷 -宿罪-」
亡郷 「亡我郷 -道無き道-」
亡郷 「亡我郷 -自尽-」
 
 [スペル]
 
 幽々子のスペルの一つ(四つ?)。
 難易度順。
 一方のサイドには波状に配置された楔弾群を9層降らせ、
 もう一方のサイドは5本のレーザーで薙ぎ払う。
 「道無き道」では楔弾群を左右3層ずつ降らせ、
 「自尽」では5層と3層を左右に分け、3層のサイドにレーザーを薙ぐ。
 
 ・宿罪 …(仏教用語)「前世で犯した罪」
 ・自尽 …「自殺すること。自害」
 亡郷、亡我はともに辞書に記載無し。造語か。
 
 幽々子は転生を封じられているため、前世と言えば一つ前の生、
 つまりは生前の幽々子を指す。
 難易度に応じ経時変化があるとするならば、
 生前史を含むスペル名ということになる。
 幽々子は生前、最終的に己が能力を疎んじ自尽しており、
 それに至るストーリーということか。
 「さまよえる魂」は能力の一人歩き、
 能力の強大さに対し思慮の足りない自我、という喩えか。
 「宿罪」は前世(生前)の罪、能力で人を安易に死に誘い続けた行為をさすか。
 「道無き道」、己が過ちを悟り、能力の強大さを畏れ疎んじ、
 それでも生きる(あるいは償いの)道を模索するか。
 「自尽」、死を操る能力だけで、どんな償いができようか。
 結局は自身の死こそが、現世の安寧につながる道であると悟る。
 勝手なストーリー立て終了。
 
 亡郷は、望郷のもじりで、月と王を取っ払った(というか亡が大きくなった)か。
 亡我も同様に忘我のもじりか。
 "亡"は人の死以外にも消滅、滅亡を意味する(亡国など)。
 我=幽々子とすれば、冥界に留まり続ける彼女にとって
 亡我郷(私が死んだ場所=死地?)は広義で顕界を指し、
 亡郷(二度と触れ得ぬ世界?)も顕界を意味するか。
 あるいは、亡霊の郷=亡郷、か。

 

 亡郷、亡我の解釈ちょっと変更→

 

亡郷 「亡我郷 -さまよえる魂-」
亡郷 「亡我郷 -宿罪-」
亡郷 「亡我郷 -道無き道-」
亡郷 「亡我郷 -自尽-」
 
 [スペル]
 
 幽々子のスペルの一つ(四つ)。
 上記は難易度順。
 一方のサイドには波状に配置された楔弾群を9層降らせ、
 もう一方のサイドは5本のレーザーで薙ぎ払う。
 「道無き道」では楔弾群を左右3層ずつ降らせ、
 「自尽」では5層と3層を左右に分け、3層のサイドにレーザーを薙ぐ。
 
 ・宿罪 …(仏教用語)「前世で犯した罪」
 ・自尽 …「自殺すること。自害」
 
 幽々子は転生を封じられているため、宿罪の指す「前世」と言えば一つ前の生、
 つまりは生前の幽々子を指す。
 難易度に応じ経時変化があるとするならば、生前史を含むスペル名ということになる。
 幽々子は生前、最終的に己が能力を疎んじ自尽しており、
 それに至るストーリーということだろうか。
 「さまよえる魂」は能力の一人歩き、能力の強大さに対し
 思慮の足りない自我、という喩えか。
 「宿罪」は前世(生前)の罪、能力で人を安易に死に誘い続けた行為をさすか。
 「道無き道」、己が過ちを悟り、能力の強大さを畏れ疎んじ、
 それでも生きる、あるいは償いの道を模索するか。
 「自尽」、死を操る能力だけで、どんな償いができようか。
 結局は自身の死こそが、現世の安寧につながる道であると悟る。
 勝手なストーリー立て終了。
 
 亡郷亡我はともに辞書に記載無し。
 それぞれ望郷、忘我を幽々子の能力風に「(死ぬ事)」でアレンジしたものだろうか。
 ・望郷 …「故郷を懐かしく思いやること。懐郷。思郷」
 ・忘我 …「夢中になって、我を忘れる事。心を奪われうっとりすること」
 
 亡郷は、幽々子の人間としての生が終わった事で二度と触れ得ぬ地となった、
 生まれた世界であり生を送った現世である顕界を思う気持ちを指すか。
 亡我は、幽々子が自尽することと、
 死を経て生前の記憶をすっぱり忘れ去っている忘我を指すだろうか。
 亡我郷は、亡我(幽々子の死)の地を指すのだろうか。

 

華霊 「ゴーストバタフライ」
華霊 「スワローテイルバタフライ」
華霊 「ディープルーティドバタフライ」
華霊 「バタフライディルージョン」
 
 [スペル]
 
 幽々子のスペルの一つ(四つ)。難易度順。
 幽々子から全方位に中玉が放射され、へにょりレーザー様の霊が飛来する。
 霊は自機狙いで収束し、色とりどりの弾丸群が華開く。
 華が収束すると再び霊様体となり自機狙いで収束…を繰り返す。
 
 ・butterfly …「チョウ」(優雅さよりも、むしろせわしなさを連想させる語)
 ・swallowtail (butterfly) …「アゲハチョウ」
 ・deep-rooted …「深く根ざした、根深い」
 ・delusion …「惑わすこと、間違った信念、思い違い、錯覚、妄想」
 
 スペル開始直後に、幽々子から
 花の萼片に見立てたかのような小弾群が放たれる。
 幽々子から全方位に放たれる中玉を花弁あるいは花の香と見立て、
 収束・散開を繰り返す弾群は群がる蝶を意味するか。
 最初は、現実とは逆に、花の幽霊(華霊)が蝶(プレイヤー)を
 追いかけてるのかと思ってました(^^;
 
 Ghost Butterfly.
 「幽蝶」とか「霊蝶」と意訳してみる。
 
 Swallowtail Butterfly.
 "butterfly"があってもなくても「揚羽蝶」。
 英語圏ではツバメの尾を見立て、スワロウテイル、
 中国では鳳凰に見立てて鳳蝶。
 蝶については前項に詳述した。
 
 Deep-rooted Butterfly.
 直訳で「根深い蝶」。…難解。
 root が根をおろす、定着する、の他に、
 立ちすくむ、動けなくする、釘付けになる、の意味を持つ。
 "out"などの単語を伴えば、根こそぎにする、根絶する、の意味もある。
 Deep Rooted Butterfly.
 直訳で「強固に釘付けにされた蝶」「根絶された蝶」か?
 う〜ん、難解(deep)。
 
 Butterfly Delusion.
 「蝶の妄想」?
 妄想(delusion)は心理学用語。
 「現実検討能力が障害されることで、
  現実的にはありえないことを強い確信を持って信じてしまうこと。
  他の人によって訂正できないほどの信念。」
 こう見ると、deep-rooted(根深い、強く定着した)と関連しているようにも思える。
 delusion を、思い違い、錯覚、の意味で取ると
 今度は「胡蝶の夢」と解釈できるだろうか。
 「荘子が、蝶となり百年を花上に遊んだと夢に見て目覚めたが、
  自分が夢で蝶となったのか、それとも、蝶が夢見て今自分になっているのか
  と疑ったという故事」
 その故事から転じて
 「夢と現実との境が判然としないたとえ。この世の生のはかないたとえ。」

 

 ディープルーティドの解釈ちょっと追加→

 

華霊 「ゴーストバタフライ」
華霊 「スワローテイルバタフライ」
華霊 「ディープルーティドバタフライ」
華霊 「バタフライディルージョン」
 
 [スペル]
 
 幽々子のスペルの一つ(四つ)。難易度順。
 幽々子から全方位に中玉が放射され、へにょりレーザー様の霊が飛来する。
 霊は自機狙いで収束し、色とりどりの弾丸群が華開く。
 華が収束すると再び霊様体となり自機狙いで収束…を繰り返す。
 
 ・butterfly …「チョウ」(英語では優雅さよりもむしろせわしなさを連想させる語)
 ・swallowtail (butterfly) …「アゲハチョウ」
 ・deep-rooted …「深く根ざした、根深い」
 ・delusion …「惑わすこと、間違った信念、思い違い、錯覚、妄想」
 
 スペル開始直後に、幽々子から
 花の萼片に見立てたかのような小弾群が放たれる。
 幽々子から全方位に放たれる中玉を花弁あるいは花の香と見立て、
 収束・散開を繰り返す弾群は群がる蝶を意味するか。
 
 Ghost Butterfly.
 直訳で「幽霊蝶」
 東方萃夢想を踏まえて「幽胡蝶」と意訳してみる。
 胡蝶は蝶のこと。
 
 Swallowtail Butterfly.
 "butterfly" があってもなくても「揚羽蝶」を意味する。
 英語圏ではツバメの尾を見立て、スワロウテイル、
 中国では鳳凰に見立てて鳳蝶。
 蝶について詳しくは前項に詳述した。
 
 Deep-rooted Butterfly.
 直訳で「根深い蝶」。…難解。
 "butterfly" には「快楽主義者」の意味もある。
 「根深い快楽主義」、幽々子が自分本位に死の能力を行使するのは
 根深いところに快楽を感じている部分があるということだろうか。
 また、"root" は、"root out" のかたちで、「根こそぎにする、根絶する」の意味もある。
 Deep Rooted Butterfly.
 直訳で「根絶された蝶」か?
 う〜ん、難解(deep)。
 
 Butterfly Delusion.
 「蝶の妄想」
 妄想(delusion)は心理学用語。
 「現実検討能力が障害されることで、現実的にはありえないことを
  強い確信を持って信じてしまうこと。他の人によって訂正できないほどの信念。」
 こう見ると、"deep-rooted"(根深い、強く定着した)と関連しているようにも思える。
 "delusion" を、思い違い、錯覚、の意味で取ると
 今度は「胡蝶の夢」と解釈できるだろうか。
 「荘子が、蝶となり百年を花上に遊んだと夢に見て目覚めたが、
  自分が夢で蝶となったのか、それとも、蝶が夢見て今自分になっているのか、
  と疑ったという故事」 その故事から転じて
 「夢と現実との境が判然としないたとえ。この世の生のはかないたとえ。」

 

幽曲 「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -偽霊-」
幽曲 「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -亡霊-」
幽曲 「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -幻霊-」
幽曲 「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -神霊-」
 
 [スペル]
 
 幽々子のスペルの一つ(四つ)。難易度順。
 画面上部数箇所でぼかし弾群が散開し、菱形網目を形成する。
 規定パターンなので、被弾しない位置を記憶して突破する弾幕。
 網目展開後、大量のぼかし弾群が4群、それぞれ自機照準で飛来する。
 
 ・亡霊 …「死者の魂。亡魂。幽霊。過去にはあったが、
       現在では存在していないものの例え」
 ・神霊 …「神。神の御魂。霊妙な神の徳。神の霊験。人が死んで神となったもの」
 ・repository …「容器、収納庫、貯蔵所、倉庫、集積所、宝庫、埋葬所、納骨堂」
 
 Repository of Hirokawa.
 「弘川の埋葬地」
 西行が晩年を過ごし、また、入滅した地と伝えられる弘川寺を指すと考えられる。
 西行ゆかりの地は全国に点在し、埋葬地や終焉の地も、
 文献等を細かく追えばいくつか現れると思われるが、
 現在、墓所として知られるのは、
 弘川寺(大阪府河南町弘川)
 西行塚(岐阜県恵那市長島町)
 雙林寺の供養塔(京都府京都市東山区下河原鷲尾町)といったところ。
 文献&一般的にも有名で、複数の歌碑や西行塚、
 西行堂や西行記念館を敷地内に備える弘川寺がやはり筆頭か。
 
 偽霊は何だろう…幽体離脱?生霊?
 偽霊<亡霊<幻霊<神霊 で、なんとなく
 格の昇順となっているような気がするが、
 辞書記載の単語とそうでないものが交互なので確証持てず。
 幻霊をレアな幽霊と解釈すれば、レア度昇順?
 
 幽曲の由来も不明。
 幽居(俗世間を避け静かな所に引籠って暮らすこと、その住居)
 幽境(人里離れた静かな所)
 を幻視して弘川寺と重ねるのは深読みのしすぎですか。はい。

 

 幽曲を変更→

 

幽曲 「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -偽霊-」
幽曲 「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -亡霊-」
幽曲 「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -幻霊-」
幽曲 「リポジトリ・オブ・ヒロカワ -神霊-」
 
 [スペル]
 
 幽々子のスペルの一つ(四つ)。難易度順。
 画面上部数箇所で蝶弾群が散開し、菱形網目を形成する。
 規定パターンなので、被弾しない位置を記憶して突破する弾幕。
 網目展開後、大量の蝶弾群が4群、それぞれ自機照準で飛来する。
 
 ・亡霊 …「死者の魂。亡魂。幽霊。過去にはあったが、
        現在では存在していないものの例え」
 ・神霊 …「神。神の御魂。霊妙な神の徳。神の霊験。人が死んで神となったもの」
 ・repository …「容器、収納庫、貯蔵所、倉庫、集積所、宝庫、埋葬所、納骨堂」
 
 Repository of Hirokawa.
 「弘川の埋葬地」
 西行が晩年を過ごし、また、入滅した地と伝えられる弘川寺を指すと考えられる。
 西行ゆかりの地は全国に点在し、埋葬地や終焉の地も、
 文献等を細かく追えばいくつか現れると思われるが、
 現在、墓所として知られるのは、
 弘川寺(大阪府河南町弘川)
 西行塚(岐阜県恵那市長島町)
 雙林寺の供養塔(京都府京都市東山区下河原鷲尾町)といったところ。
 文献&一般的にも有名で、複数の歌碑や西行塚、
 西行堂や西行記念館を敷地内に備える弘川寺がやはり筆頭か。
 
 偽霊は何だろう…幽体離脱?生霊?
 偽霊<亡霊<幻霊<神霊 で、なんとなく
 格の昇順となっているような気がするが、
 辞書記載の単語とそうでないものが交互なので確証持てず。
 幻霊をレアな幽霊と解釈すれば、レア度昇順?
 
 幽曲は、五音(ごおん)の一つ。
 五音とは、世阿弥が用いた能の用語で、謡(うたい)の内容による5つの謡い方。
 祝言・幽曲・恋慕・哀傷・闌曲。

 

罔両 「禅寺に棲む妖蝶」
 
 [スペル]
 
 紫のスペルの一つ。
 藍の「アルティメットブディスト」の上位版。
 青卍時の弾丸が蝶弾になり、中心から飛び出したのちにじわじわ引き返す仕様。
 赤卍時の中玉が三連蝶弾になり、中心寄りを強いる。
 
 禅寺は、禅宗の寺院。
 禅が菩提達磨がインドから中国に伝えられ、中国で禅宗が確立された。
 インドのディヤーナの音写で、もとは瞑想の意味。
 心を調整・制御して統一に導く。
 六波羅蜜という、菩提が修めなくてはならない
 六種の実践徳目が大乗仏教以前からあり、
 この六徳目を得て涅槃の彼岸に到る。
 檀那(布施)・尸羅(戒)・羼提(忍辱)・
 毘梨耶(精進)・禅那(禅定)・般若(智慧)である。
 禅定は禅の同義語である。
 禅宗といっても禅定ばかりに励むのではなく、根底には六波羅蜜がある。
 禅宗は釈迦一代の教説を誹謗するもの、という非難もあるが、
 般若波羅蜜の実践を思想以前の根本から追及した真摯な仏教であるともされる。
 般若波羅蜜は、此岸と彼岸といった二項対立的な智を超越することを意味するが、
 瞑想による超越ということでなく、
 心念の起こらないところ、つまり概念の分節以前のところに
 帰ることを目指したのである。
 あぁ、何か強引に紫の「境界」に繋げてしまった気がする。
 そして、妖蝶との関連は分からず。

 

 椿説追加→

 

罔両 「禅寺に棲む妖蝶」
 
 [スペル]
 
 紫のスペルの一つ。
 藍の「アルティメットブディスト」の上位版。
 青卍時の弾丸が蝶弾になり、中心から飛び出したのちにじわじわ引き返す仕様。
 赤卍時の中玉が三連蝶弾になり、中心寄りを強いる。
 
 禅寺は、禅宗の寺院。
 禅が菩提達磨がインドから中国に伝えられ、中国で禅宗が確立された。
 インドのディヤーナの音写で、もとは瞑想の意味。
 心を調整・制御して統一に導く。
 六波羅蜜という、菩提が修めなくてはならない
 六種の実践徳目が大乗仏教以前からあり、
 この六徳目を得て涅槃の彼岸に到る。
 檀那(布施)・尸羅(戒)・羼提(忍辱)・
 毘梨耶(精進)・禅那(禅定)・般若(智慧)である。
 禅定は禅の同義語である。
 禅宗といっても禅定ばかりに励むのではなく、根底には六波羅蜜がある。
 禅宗は釈迦一代の教説を誹謗するもの、という非難もあるが、
 般若波羅蜜の実践を思想以前の根本から追及した真摯な仏教であるともされる。
 般若波羅蜜は、此岸と彼岸といった二項対立的な智を超越することを意味するが、
 瞑想による超越ということでなく、
 心念の起こらないところ、つまり概念の分節以前のところに
 帰ることを目指したのである。
 あぁ、何か強引に紫の「境界」に繋げてしまった気がする。
 
 日本において禅宗の普及以前の美術的な価値観は
 王朝の貴族趣味に左右され優美華麗を求めたが、
 禅宗の普及により静的な美、自然における静寂と調和が認められてきた。
 そのような背景の中、禅宗や茶道に馴染みの深まる花として椿が挙げられる。
 椿は日本原産種で、古来から日本人に愛されてきた。
 花びらが個々に散らず、萼の部分から丸ごと落ちる点が特徴的である。
 散り落ちてもなお地において花姿をとどめる落椿(おちつばき)も美しい。
 京都の龍安寺(臨済宗)には室町時代の椿が残っている。
 椿の一品種に「胡蝶侘助(こちょうわびすけ)」があり、
 地蔵院などいくつかの禅寺にも植わっている種である。
 禅寺に棲む妖蝶とは、この胡蝶侘助、ひいては椿を指すか。