高湿の夏

 魔理沙のストーリー、STAGE 1。こうしつのなつ
 対アリス戦。
 
 ・高湿
   「湿度が高いこと。また、そのさま。」
 
 魔理沙 「困ったもんだ 雨続きで洗濯も出来やしない
       梅雨が明けてから一向に雨の止む気配がないぜ」
 アリス 「それでよく梅雨が明けたって判ったのね」

 (中略)
 魔理沙 「判ったぜ お前が森の湿度を上げてたんだろ?」
 
 アリス 「湿度を上げてたのが誰なのかよく考えなさい
       雨を呼ぶお馬鹿さん」
 (STAGE 1 敗北時セリフより)
 
 日本の夏は基本的に高湿だが、
 雨続きで常に最高湿の夏。
 
 【参考】
 「Yahoo!辞書



お天道様は何処に

 魔理沙のストーリー、STAGE 2。おてんとさまはどこに
 対霊夢戦。
 
 ・御天道様
   「太陽のこと。おてんとうさま。」
 ・天道てんとう
   「天地を主宰する神。天帝。上帝。太陽。日輪。」
 ・天道てんどう
   「天帝の道。超自然の宇宙の道理。天体の運行。また、その道。
    【仏教】神々の住む領域。人道よりはすぐれているが、
    六道の一で、なお輪廻を免れない領域とされる。
    欲界の六天、色界の十八天、無色界の四天と階層的に構成される。
    天界。天道。天趣。」
 
 魔理沙 「つまり私にお天道様を取り戻しに行けと
       この雨は言っているんだな?」

 (STAGE 1 より)
 
 魔理沙 「私はお天道様はここには居ないと言ったんだが
       お前が来たらあっさりと晴れたな」

 (中略)
 魔理沙 「そうか、判ったぜ お前がお天道様だろ
       お前がサボってるから天気が悪いんだな?」

 
 地に足はついてないし、頭は春だし、赤と白だし、
 太陽っぽい霊夢。天候も快晴。
 加えて、ラスボスの天子に符合する
 「天道」 の文字を含んだ目標立てとなっている。
 
 【参考】
 「広辞苑 第五版」



緋色の雲

 魔理沙のストーリー、STAGE 3。ひいろのくも
 対鈴仙戦。
 
 鈴仙 「ここならよく見えるでしょ?
      妖怪の山に掛かったが」

 (中略)
 鈴仙 「不自然な色の雲、不自然な天候
      これが何を意味するのかというと――」

 
 妖怪の山に掛かる不穏な緋色の雲



そこにある山

 魔理沙のストーリー、STAGE 4。そこにあるやま
 対文戦。
 
 魔理沙 「さあ行くぜ そこに山があるんだからな」
 
 「なぜエベレストに登るのか」 という質問に対する
 イギリスの登山家、ジョージ・マロリーの回答、
 「そこにそれがあるから」 より。
 日本では 「そこに山があるから」 と訳され語り継がれている。
 
 【参考】
 「Wikipedia」(ジョージ・マロリー



未来の雲上

 魔理沙のストーリー、STAGE 5。みらいのうんじょう
 対衣玖戦。
 
 ・未来
   「【仏教】三世の一。後世。来世。未来世。
    過去・現在とともに時の流れを3区分した一つで、
    まだ来ていない部分。文法で、時制の範疇の一。」
 ・雲上
   「雲の上。転じて、禁中。宮中。
    上品でみやびやかなさま。高貴なさま。」
 
 衣玖  「私なんか倒したところで幻想郷の悲劇の未来
       何も変わらないのです。」
 魔理沙 「なんだよ、さっきから未来未来って」

 (中略)
 衣玖  「この雲の上に地震を鎮める事の出来るお方がいます……」
 魔理沙 「間違いない、私の目的地は雲の上
       全てにおいて間違いは無かった」
 
 幻想郷の未来を握る雲上のお方。
 また、「未踏の渓谷」 のようなニュアンスで、
 魔理沙が未だ来襲していない雲の上を話題にしていることも関係するか。
 
 
 ▼会話
 衣玖 「鯉は滝を登り龍となり
      龍は雷雲の中で成長する
      この雲を泳ぐ人間が居るなんて」
 
 登竜門の故事。
 竜門は中国の黄河中流の急流で、ここを登ったになるといわれた。
 (転じて、困難ではあるが、そこを突破すれば立身出世ができる関門)
 東方儚月抄で魔理沙自身も登竜門にちなんだコメントをしている。
 
 ここでは、恋符とドラゴンメテオを捩っていたり?
 
 龍は雷雲や竜巻を伴って天を自在に駆けるというが、
 雷雲の中で成長すると言うのは……竜の巣だー?
 
 【参考】
 「広辞苑 第五版」
 「錦鯉の錦光園」>鯉の豆知識 >登竜門と鯉



天の娘、地の神、人の心

 魔理沙のストーリー、STAGE FINAL。てんのむすめ、ちのかみ、ひとのこころ
 対天子戦。
 
 → 霊夢の「天の娘、地の神、人の心」参照



★対戦勝ち台詞

「天叢雲 って知ってるか?
 剣を持ってる奴の頭上にはいつも雲が
 掛かっているらしいな
 その剣を持ってる奴が犯人かも知れないぜ」

(対妖夢)
 
 天叢雲剣は草薙剣の別名。
 草薙剣については、永夜抄事典の「三種の神器 剣」を参照。
 日本書紀の一書では、ヤマトタケルノミコのエピソードで改められる前は
 ヤマタノオロチの頭上に常に雲気があったことにちなんで
 天叢雲あめのむらくも) という名であったとしている。
 
 【参考】
 「Wikipedia」(天叢雲剣
 「現代語訳 日本書紀」 福永武彦訳、河出文庫

 

「雲って、何が集まった物なんだ?
 何で上に乗れたり乗れなかったりするんだ?」

(対萃香)
 
 天女や菩薩が乗っていたり、マリオが乗ったりするが、ここでは
 西遊記に登場の、孫悟空が乗る雲である筋斗雲か。
 毛を小型の分身に変じさせる術や怪力、元鬼玉 (元気玉) を
 孫悟空要素と考えてのものか。
 ちなみに、魔理沙の八卦炉の元ネタも西遊記。



 

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