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♪あなたの町の怪事件
 

 [音楽]
 
 撮影曲1。あなたのまちのかいじけん。
 
 湯本豪一著 「地方発 明治妖怪ニュース」 (柏書房) からか。
 本の帯には 「100年の時を越えて産地直送!あなたの町の怪事件。」
 「あなたの町の怪事件を産地直送!」 とある。
 この本の2年前には 「明治妖怪新聞」 が発刊されており、
 妖怪新聞を主題とした書籍の第2弾といえる。
 妖怪新聞をテーマとしたゲーム、東方文花帖の第2弾である本作と符合する。
 関連は不明。

 参考
 「地方発 明治妖怪ニュース」 湯本豪一著、柏書房
 



切なくなる紅い雨
 

 [コードネーム]
 
 LV1の撮影対象、秋静葉のコードネーム。せつなくなるあかいあめ。
 
 「寂しさと終焉の象徴」 であり、紅葉を司る紅葉の神、秋静葉。
 木々の葉を紅く染め、美しく散らせる秋の終焉。



甘い匂いのする神様
 

 [コードネーム]
 
 LV1の撮影対象、秋穣子のコードネーム。あまいにおいのするかみさま。うまい――。
 
  霊夢 「誰が食べるって言ったのよ
       でも、美味しそうな匂いは貴方の匂い?」
  穣子 「神様たる者、身に纏う香りも気を付けないと
       あ、ちなみに私は豊穣の神ね」
  霊夢 「うーん、生焼き芋の香り」
  穣子 「収穫したてのお芋は私の香水
       巫女に食べられてたまるもんですか!」
 (東方風神録本編より)
 
 香水としてつけていた芋の香りは美味しそうな匂い。
 「甘い」 は 「あまい」 とも 「うまい」 とも読める。
 本作でのスペル、スイートポテトのスイートさが加えられてのあまい匂いでも可か。

 参考
 「広辞苑 第五版」 (甘い)



秋符 「フォーリンブラスト」
 

 [スペル]
 
 静葉のスペル。
 
 ・blast
   「突風、一陣の風、急に吹く強風。噴出、送風。突然の大音響。爆発、爆破。
    [植物] イモチ病、葉枯れ病、胴枯れ病。非難、中傷。強打、思い切りたたくこと」
 ・in blast
   「(炉などが)活動中で」
 
 Fall in Blast.
 「突風で落下」「強打で落下」「真っ盛りの秋」
 突風に紅葉が飛ばされ舞い落ちる。
 静葉が風を吹かせるわけではないので、撮影コメントでは
 樹木への強打による大量落葉とされている。
 弾幕表現自体は、突風による落葉と見て良いか。
 
 落ち葉の季節なので、秋は fall である。
 
 スペル名は、恋に落ちる意のフォーリンラブも掛けた言い回しか。
 人恋し神様。

 参考
 「SPACE ALC」 (blast, in blast)



実符 「ウォームカラーハーヴェスト」
 

 [スペル]
 
 穣子のスペル。
 
 ・warm color
   「暖色、暖かい色」
 
 Warm Color Harvest.
 「暖色の収穫」
 収穫の秋。
 木々の紅葉と同様に、収穫の作物も
 夏の瑞々しい緑から暖色系へと色を変じる。
 黄金色の稲と稲穂の広がる田園。
 また、リンゴ、ミカンなど、味覚の秋の果物も多くは暖色系。
 
 実符の実は「実り」から。
 
 撮影コメントに「サンマは目黒不動」とある。
 落語の「目黒の秋刀魚」より。
 一般には目黒不動の通称で呼ばれる東京都目黒区の瀧泉寺が
 地名としての目黒の由来であるという説や
 「目黒の秋刀魚」の舞台が近辺にあった茶屋であると言われる。

 参考
 「SPACE ALC」 (warm color)
 「広辞苑 第五版」 (目黒の秋刀魚)
 「Wikipedia」 (瀧泉寺、目黒のさんま)



枯道 「ロストウィンドロウ」
 

 [スペル]
 
 静葉のスペル。
 
 ・古道
   「古代の交通路、もとの道路、旧道。昔からの道義・精神文化。昔のやり方」
 ・windrow
   「(乾燥させるための)干し草の列。(風で吹き寄せられた)枯れ葉の列。」
 
 Lost Windrow.
 「失われし枯葉の列」
 風が吹き寄せ、枯れ葉が列を形成して道筋となるも、
 また新たな風に吹き散らされる寂寥。
 
 枯道は古道に掛けつつ、枯れ葉の形成する道の意の造語だろう。

 参考
 「広辞苑 第五版」 (古道)
 「SPACE ALC」 (windrow)



焼芋 「スイートポテトルーム」
 

 [スペル]
 
 穣子のスペル。
 
 ・sweet potato
   「サツマイモ」
 ・suite
   「特別室、一続きの部屋、スイート」
 ・スイートポテト
   「サツマイモのこと。サツマイモで作った洋風菓子。サツマイモを蒸して裏漉しし、
    砂糖・卵黄・バターなどを加えて練り、オーブンで焼く」
 ・スイートルーム
   「(和製語)ホテルで、寝室・居間・浴室などが揃った続き部屋」
 
 Sweet (Suite) Potato Room.
 「甘美な芋の特別空間」
 焼芋と言えば、サツマイモ。
 スイートな芋で満たされたスイートルーム。
 
 撮影コメントにある野国総管は、1604年に明国から琉球王国へ
 サツマイモを伝えたとされる人物。
 サツマイモを持ち帰ったこと以外はよく知られていない。
 その後、諸処の伝播を経てサツマイモは日本各地に広まった。

 参考
 「広辞苑 第五版」 (スイートポテト、スイートルーム)
 「SPACE ALC」 (sweet potato, suite)
 「Wikipedia」 (サツマイモ)



更新履歴
 

2010年
3月14日 初回更新
3月15日 全体的に少しだけ加筆
3月20日 フォーリンブラスト、ウォームカラーハーヴェストに加筆。
5月 6日 スイートポテトルームに野国総管を加筆。
12月9日 TXTからHTMLに変更。



 

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