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死体ツアーコンダクター
[コードネーム] LV8の撮影対象、お燐のコードネーム。したいツアーコンダクター。 ・ツアーコンダクター 「団体旅行を案内・誘導する人。添乗員。」 地霊殿でのお燐のテーマ曲は「死体旅行 〜
Be of good
cheer!」であった。 死体を掻っ攫い、(旧)地獄へとご案内。 死体と怨霊を引き連れての地獄めぐり。
参考 「広辞苑 第五版」 (ツアーコンダクター) |
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地底の太陽
[コードネーム] LV8の撮影対象、霊烏路空のコードネーム。ちていのたいよう。 太陽に棲む三本足の烏、八咫烏の力を使い、 地獄の奥底の高温環境で太陽の様に核融合を行ない輝く地獄鴉。 要素としては、太陽の核エネルギーと地球中心部の核、 さらに地層処分で人間界から隔絶される核廃棄物といった 各種核の融合からの、地底での核融合。 地霊殿では「サブタレイニアンサン」という名のスペルを使用した。
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熔解
「メルティングホワイト」
[スペル] 空のスペル。 ・melting 「溶解、融解」 ・熔解 「固体が、熱によってとけて液状となること。溶解。融解」 Melting
White. 「熔融の白」 摂氏1000℃以上に金属を熱した場合など、 物体が高温に達すると白色光に近い光を発する。 タングステン線などを熱して光を得る電球、 白熱灯に用いられ馴染み深い、白熱
(white heat)
と言う現象である。 どんな物質も、高熱を加えると温度に応じて様々な波長の光を放射する。 物質にもよるが、温度によって大雑把に述べると、 一般に物を熱したイメージとしてまずは赤熱、 温度が高まると黄色い光、それよりも高温では白い光を発する。 白熱灯の、主にタングステンが用いられるフィラメント部は 2500℃ほどの高温となっている。 タングステンは金属で最も融点が高い物質であるが、 それも3400℃程度であり、太陽の表面温度5500℃クラスの高温では 地上のあらゆる物質が融解すると言える。 太陽熱によるあらゆる物の融解
(melting) と白熱 (white) という具合か。
参考 「SPACE ALC」 (melting) 「広辞苑 第五版」 (熔解、白熱) 「Wikipedia」
(白熱電球、色温度、タングステン、太陽)
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死符
「ゴーストタウン」
[スペル] お燐のスペル。 ・ghost
town 「ゴーストタウン、寂れ果てた町、廃墟の町」 Ghost
Town. 「幽霊の町」 人々が去り、棄てられて廃墟となった町のゴーストタウンではなく、 幽霊たちのコミュニティとしてのゴーストタウン。 ゾンビごっこだし、「死者の町」の方が良いか。 ツアーコンダクターとしての案内先かどうかは不明だが、 観光名所となっているゴーストタウンも知られる。 地霊殿の後だけに、チェルノブイリ原発事故をきっかけに 人々が去ってしまった後のゴーストタウンあたりも意識されているだろうか。
参考 「SAPACE ALC」 (ghost town) 「Wikipedia」
(ゴーストタウン)
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巨星
「レッドジャイアント」
[スペル] 空のスペル。 ・red giant 「[天文]
赤色巨星」 Red
Giant. 「赤色巨星」 恒星は水素による核融合反応により光と熱を発生し続けるが、 その燃料も有限であり、やがては年老いて終焉を迎える。 中心部の水素が使い果たされ、すなわち中心核が核融合産物のヘリウムとなると 水素に比べてヘリウムは核融合が起こり難いので、恒星はそれまでの形態を保てなくなる。 中心部は核融合が起こらずに重力エネルギーで収縮。 この重力エネルギーの解放で発生する熱と、外層部分で続く水素核融合反応で 外層部分は常に加熱され、中心部からの重力を上回って膨張しようとする。 外層は大きく膨らみ、密度の低下により表面温度は低下し、 色調は赤色となる。 外層部の拡大は、太陽の場合だと地球軌道を飲み込む位にまで達する と言われるほど大規模な変化である。 収縮した中心核ではやがてヘリウムの核融合が起こるが より反応性の低い反応産物が増し、恒星の質量で核融合反応が起こらなくなると 外層は惑星状星雲として流出・拡散し、中心核は白色矮星として残る。 白色矮星は重力で収縮する中心核から放たれるエネルギーで光と熱を放つのみで、 やがては冷えて光を発さなくなる。 一方で、大質量星の場合は、酸素や炭素でも核融合が起こり、 核融合反応が起こらない鉄が中心核に蓄積してようやく安定を失い、 中心核は自らの大質量で爆縮、外層は超新星爆発を起こす。 このあたりの話は、萃香のブラックホールや早苗の客星に関連。
参考 「SPACE ALC」 (red giant) 「Wikipedia」
(赤色巨星) 「140億光年のすべてが見えてくる 宇宙の事典」 ナツメ社
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「死体繁華街」
[スペル] お燐のスペル。したいはんかがい。 ・繁華街 「商店などが建ち並び、多くの人でにぎわっている地域。」 さしづめ、「ゴーストダウンタウン」か。 集団で他所者を排除せんと団結する少数の共同体と 互いが互いに無関心で、無秩序に個々が動き回る人口密集地域。
参考 「Yahoo!辞書」 (繁華街)
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星符
「巨星墜つ」
[スペル] 空のスペル。きょせいおつ。 ・巨星 「恒星中で半径・光度の大きい星。⇔矮星 偉大な人物をたとえていう語。「―墜つ」」 古来より、夜空に無数に輝く星々と、地上に生きる数多の人々の命が 関連付けられて考えられてきた。 「三国志記」などには女性の口に星が飛び込み、身ごもるエピソードがあり、 「マタイによる福音書」には救世主誕生を星が示し、三賢者をベツレヘムへ導いた。 ギリシャ神話などでは神々が星座となったり、神や聖人を含め、 亡くなった人が星になって見守っている、といった話もよく知られる。 人の死を星が示す例としては、 「三国志演義」にて孔明の死を示した流星や 「マッチ売りの少女」に見られる、星が一つ落ちるたびに1つの魂が神に召される という言い伝えも挙げられる。 上記に類し、聖人・君子といった偉大な人物や 偉大な業績を残した人の死に際して、「巨星墜つ」と表現がされてきた。 本スペルでは、巨星が本当に落とされる。 実際の天体は空間を動く意味での「墜ちる」先は無いが、 そういうシャレ。
参考 「広辞苑 第五版」 (巨星) 「Wikipedia」 (巨星、流星) 「物語要素事典」
(星)
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酔歩
「キャットランダムウォーク」
[スペル] お燐のスペル。 ・catwalk 「(ファッションショーでモデルが歩く)細長いステージ。(高所にある)狭い通路」 ・random
walk 「ランダムウォーク、酔歩」 ・酔歩 「酔って歩くあしどり。[数]
ランダムウォークに同じ」 ・ランダムウォーク 「[数]
1点から出発し、各1歩ごとに勝手な方向へ進むこと。 n歩後の到達距離を求めるのは確率論の典型的問題。 物理現象の模型として応用。酔歩。」 Cat
Random
Walk. 「猫乱歩」 ランダムウォークは酔歩、乱歩とも呼ばれる、 主に粒子が確率的に無作為に取る運動やそのモデルを言う。 例えば一次元での粒子の移動を考えると、 粒子は右か左にしか移動しないので、スタートから2ステップ後は +2の位置にある確率は25%、原点に戻っているのが50%、−2の位置が25%となる。 ステップ数が多ければ位置と確率は正規分布し、粒子の移動の確率論であると同時に 多数の粒子の分布を予測する統計論となる。 三次元に拡張すれば、ブラウン運動や溶質の拡散、高分子の三次元構造といった 物理現象のモデルとして利用できる。 スペル名は、地霊殿でのスペル、 猫符「キャッツウォーク」や猫符「怨霊猫乱歩」より。 猫の気紛れ歩行。
参考 「SPACE ALC」 (catwalk, random walk) 「広辞苑 第五版」
(酔歩、ランダムウォーク) 「Wikipedia」 (ランダムウォーク) 「アトキンス物理化学・下」
東京化学同人
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七星
「セプテントリオン」
[スペル] 空のスペル。 ・septentrion 「[古] 北、北部。[天文]
北斗七星(通例 the
Septentrions)」 Septentrion. 「北斗七星」 北天の大熊座にある七つの星が北斗七星。 柄杓の形で知られる他、一年中目にする上に一昼夜で一周するため時の指標に、 同じ時刻でも一年で向きが少しずつ変化し一周するため暦の指標にもなった、 古来より人々の生活に馴染み深い星である。 道教の神話で死を司る北斗星君に当たる。 荒俣宏の「帝都物語」では帝都壊滅を画策する加藤が 天の龍たる北斗七星を駆り立ててのカタストロフィを目論んだ。 本スペルでは、北斗七星の七つの星に加えて1つ別の星が見受けられる。 漫画「北斗の拳」にて、死期が近付いた者の頭上に輝くとされ、 北斗七星の脇に見える、死兆星と呼ばれる星がある。 死兆星は北斗七星の柄杓の柄の先から2番目の星であるミザールに くっつくように見えるアルコルという実際の星に当たる。 中国名で輔星、日本ではそえぼしと呼ばれる。 アラビアでは古くからアルコルとミザールが分離して見えるか それとも1つの星に見えるかで視力を試していたとされる。 アルコルとも死兆星とも位置関係は異なるが、 七星とは異なる1つの星は死兆星と見れば良いか。 見たくないが。 死兆星と位置が異なるのは、地霊殿でちらほら見られた「逆転」と同じか。 柄の先から2番目ではなく、杓の先から2番目の星に伴う星。
参考 「SPACE ALC」 (septentrion) 「Wikipedia」
(北斗七星、アルコル) 「宙の名前」 林完次著、角川書店
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更新履歴
2010年 3月21日 初回更新 4月7日 セプテントリオンに「逆転」を追記。「逆転」については「ローズ地獄」参照。 12月9日 TXTからHTMLに変更
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