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有頂天のお嬢ちゃん
 

 [コードネーム]
 
 LV10の撮影対象、比那名居天子のコードネーム。うちょうてんのおじょうちゃん。
 
 ・有頂天
   「[仏] 色界の第4天の色究竟天。形ある世界の最も上に位置する。
    無色界の第4処。非想非非想天。世界の最も上に位置する。
    有頂天にのぼりつめるように、物事に熱中して我を忘れること。また、得意の絶頂。」
 ・非想天
   「非想非非想天の略」
 ・非想非非想天
   「無色界の第4天で三界諸天中の最高。ここに生れる者は粗い想念の煩悩がないから
    非想というが、微細なものが残っているから非非想という。仏教以外の
    インド宗教では解脱の境地。仏教では迷いの境地。有頂天。非想天。非有想非無想天」
 
 幽々子 「天界は冥界よりも広い
      天界といっても、いくつもの世界に別れています
      ここは……非想天かしら?」
 (東方緋想天より)
 
 緋想天での天子登場の場は非想天、
 ステージ名は有頂天であった。
 非想天と有頂天は辞書より引用の通り、イコール。
 天子を形容する場合には、地理的な有頂天に加えて、
 精神的な有頂天の意味合いも含まれる。
 緋想天での天子絡み曲は「有頂天変 〜 Wonderful Heaven」「幼心地の有頂天」、
 おまけ.txtには天子の性格に「有頂天」と明記される。

 参考
 「広辞苑 第五版」 (有頂天、非想天、非想非非想天)
 「東方緋想天 おまけ.txt」
 「幻想情報局 -イザヨイネット-」>会話
 



空飛ぶレアアイテム
 

 [コードネーム]
 
 LV10の撮影対象、永江衣玖のコードネーム。そらとぶレアアイテム。
 
 妖怪・竜宮の使いは、「偶に、形跡や死体を人間に見つけられることがあるが、
 滅多に生きたままの姿を現す事は無い」とされる、レアな種族。
 雲の中で泳いで暮らし、ごく稀にメッセンジャーとして重大事項を伝える。
 
 アイテムという点では、衣玖が羽織る長い羽衣が注目される。
 「この羽衣を人間が纏うと、空を飛べると言われている。」
 いわゆる、天女の羽衣。
 
 あるいは、生魚。(ぉ

 参考
 「東方緋想天 おまけ.txt」



気性 「勇気凛々の剣」
 

 [スペル]
 
 天子のスペル。ゆうきりんりんのけん。
 
 ・勇気凛々
   「勇ましい気力が、きっぱりと現れているようす。失敗や危険を恐れず、
    勇ましい気力で、物事に立ち向かっていこうとするようす。」
 ・気性
   「(気象とも書く) 生れつきの性情。心だて。気だて。気質。」
 
 人間や妖怪の気質・気性を吸い上げ気象として発露する緋想の剣。
 緋色の気が術者の精神をポジティブに底上げするかのようなネーミングで、
 非想天則のスペル、剣技「気炎万丈の剣」と類似の系統かと予想される。
 あっちは剣技だけど。

 参考
 「四字熟語データバンク」 (勇気凛々)
 「広辞苑 第五版」 (気性)



雷符 「ライトニングフィッシュ」
 

 [スペル]
 
 衣玖のスペル。
 
 Lightning Fish.
 「雷の魚」
 雲海を泳ぎ、龍神の力の一部を使えるリュウグウノツカイ。
 雷を呼び起こす事の出来る、幻の魚。
 
 スペル名はライギョ(雷魚)またはカミナリウオより。
 ライギョはスズキ目タイワンドジョウ科のカムルチーを指す和名。
 悪天候時に行動するので雷を呼ぶ魚と見られたから、
 あるいは、獰猛な捕食行動が、雷が鳴るまで獲物を離さないと見られたから
 ライギョと呼ぶと言われる。
 カミナリウオはハタハタの別名。
 雷の鳴る頃に獲れるのでカミナリウオと呼ばれ、
 鱩の漢字が当てられることがある。(一般的には鰰)

 参考
 「Wikipedia」 (ライギョ、ハタハタ)



地震 「避難険路」
 

 [スペル]
 
 天子のスペル。ひなんけんろ。
 
 ・避難
   「災難を避けること。災難を避けて他の所へのがれること。」
 ・避り難し、去り難し
   「避けにくい。捨てがたい。よんどころない。離れにくい」
 ・険路
   「けわしいみち」
 
 予め災害を見越して定められた、災害時の脱出ルートである
 「避難経路」のもじり。
 災難を避けるためのルートだが、険しい道。
 あるいは、避難の意すらも逆転し、避け難く険しい路となるか。
 
 弾幕は形状からはシューティングゲーム「沙羅曼蛇」における
 ラスボス撃破後の要塞脱出(避難)経路が想起される。
 また、要石が行く手を塞ぐ様からはシューティングゲーム「式神の城」の
 ステージ3-1道中の1シーンが思い浮かぶ。

 参考
 「広辞苑 第五版」 (避難、避り難し、険路)
 「You Tube」>>FC 沙羅曼蛇 1コインクリア4/4
 「ニコニコ動画」>>式神の城1:日向玄乃丈51.1億 その1



珠符 「五爪龍の珠」
 

 [スペル]
 
 衣玖のスペル。ごそうりゅうのたま。
 
 龍の文様、龍文は中国が元の頃以降、
 皇帝の象徴として定着し、中国の主要な文様になっていった。
 龍文を使った器物は宮廷用として製作され、意匠も規格化された。
 龍文様の中で最も高貴とされたのが、龍首を正面に向けて
 正面座しているような龍、正面龍・坐龍であり、
 この文様は皇帝の服飾や御用の器物に使用が限定された。
 皇帝の服に龍文を配する輿服の制は、古くは周に始まったが規制は緩やかで、
 明代、清代の頃に規定が設けられていった。
 正面龍は皇帝の吉服の胸と背の部分につけられ、
 また、皇帝は五爪の龍を使用し、臣下は四爪で匹数制限も設けられるなど
 皇帝とは明確に区別された。
 皇帝御用の器物が下賜される際には龍の五爪を削りとって
 四爪にすることも行なわれたそうだ。
 
 五爪龍の手は当然五指を持つが、人間の手のように描かれるのではなく、
 指をおよそ五方向に広げた形で描かれる。
 五芒星が描き出すのはこの龍の掌の形状か。
 
 龍は宝珠を携えて描かれることがあり、しばしば龍と珠はセットである。
 東方Projectにおいても既にかぐや姫の難題
 龍の頸の玉を元ネタとするスペルが登場している。
 その他、「荘子」に描かれる、黒龍の顎の下にある千金の珠や
 大ヒットした漫画の「ドラゴンボール」なども挙げられる。
 
 能の「海士」には面向不背の珠(釈迦の像が必ず正面に見える不思議な宝珠)が登場。
 唐から日本に贈られた宝珠だが、龍宮に奪われたものである。
 海中の龍宮では三十丈の宝塔の頂に珠が祀られ、八大竜王が守護していた。

 参考
 「日本・中国の文様事典」 視覚デザイン研究所
 「Wikipedia」 (龍、海人_(能))
 「物語要素事典」 (玉、龍)



要石 「カナメファンネル」
 

 [スペル]
 
 天子のスペル。
 
 ・funnel
   「じょうご、煙突。じょうご状のもの、通気筒」
 
 要石を利用した攻撃。
 ファンネルはアニメのガンダムシリーズに登場する無線式の誘導攻撃兵器。
 初登場時が漏斗状の形状であったため、ファンネル・ビット、ファンネル型ビットと呼ばれ、
 一般的に単にファンネルと略称する。
 その後の発展型は原形を残していないが、ファンネルの名称のみが残った形となる。
 遠隔誘導兵器を用いた戦闘補助は、
 あらゆる方向の複数の敵機に対して多方向的な攻撃と
 1体の敵機をあらゆる方向から多角的に攻撃が可能であることから
 オールレンジ攻撃と称される。
 本弾幕でも両方の性能が付与されている。
 
 フィン・ファンネルと呼ばれる、単体が細長い板状であるファンネルの場合、
 それぞれが強力なビーム攻撃ができる他、防御障壁としての使用や
 モビルスーツに羽根状ユニットとして連結して運動性向上も可能となっている。
 攻守の要とも呼べる兵装である。

 参考
 「SPACE ALC」 (funnel)
 「Wikipedia」 (オールレンジ攻撃)



龍宮 「タイヤヒラメダンス」
 

 [スペル]
 
 衣玖のスペル。
 
 浦島太郎の唱歌に歌われる、竜宮城でのおもてなしの一つ、
 鯛や比目魚の舞踏(たいやひらめのまいおどり)より。
 魚類の代表格による素敵ダンス。
 浦島太郎は時の流れも忘れて竜宮の夢心地を楽しんだ。
 
 ダンス以外もカタカナ表記であることが少し妙なので
 ちょっとこじつけてみる。
 ・逮夜
   「忌日の前夜。また、葬儀の前夜。宿忌」
 ・平目
   「やや平らなさま。平板なこと。変化に乏しく、趣のないこと」
 逮夜平目ダンス。
 忌日(葬儀)前夜の趣の無いダンス。
 確かに、弾幕も鯛と鮃の区別も無く、撮影枚数に応じた変化も派手ではない。
 龍宮の使いは重大事項を伝えるメッセンジャーだが、
 破滅的な災厄を前にして龍宮で営まれる、少しでも多くの人の無事を祈っての舞踏とか
 そのような神妙なる雰囲気下でのダンスだろうか。

 参考
 「広辞苑 第五版」 (逮夜、平目)
 「d-score」>>浦島太郎



「全人類の緋想天」
 

 [スペル]
 
 天子のスペル。ぜんじんるいのひそうてん。
 
 東方緋想天の最終スペル。
 地球の皆の元気をちょっぴりずつ分けて貰って放つ元気玉よろしく、
 全人類の夢、想い、そして悲喜交々や魔力等を緋想の剣を介して凝縮し
 緋想の気の奔流と放つ。



龍魚 「龍宮の使い遊泳弾」
 

 [スペル]
 
 衣玖のスペル。りゅうぐうのつかいゆうえいだん。
 
 ・遊泳
   「およぐこと、水泳。比喩的に、世渡り、処世」
 
 リュウグウノツカイが長い体を緩やかな曲線状にしつつ
 水の流れに乗って泳ぐ様子の弾幕か。
 リュウグウノツカイは遭遇機会の低さと
 通常目にする多種海生生物に比較しての外観の奇怪さとから
 シーサーペントなどの巨大生物伝説のもととなったと考えられる。
 大海蛇と見れば、龍に近い魚とも言え、従って「龍魚」だろうか。
 
 リュウグウノツカイは通常、深海で全身をほぼ直立させて静止している。
 タツ(竜、辰)魚という点から龍魚とも言えるだろうか。
 なお、リュウグウノツカイは体を斜めに傾けて、長い背鰭を波打たせて泳ぐ。

 参考
 「広辞苑 第五版」 (遊泳)
 「Wikipedia」 (リュウグウノツカイ)
 「長崎新聞」>>【動画】巨大魚リュウグウノツカイを公開 海きららで“一瞬”の雄姿



更新履歴
 

2010年
3月29日 初回更新
6月18日 避難険路の元ネタ追加
12月9日 TXTからHTMLに変更



 

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