→輝夜のスペカ背景探索
初回: 2006.06.09、 最終更新: 2007.08.14
■第1回
拍手レス(6/4)
メッセージ、ありがとうございます〜m(_ _)m
> 輝夜のスペカ使用時に出てくる背景の城に三人の人影が。
>
あれはひょっとして造化三神じゃないでしょうか。
(一部抜粋にて失礼致します)
おぉ〜面白そうな着眼ですね。
これですね。(ちと蝶や輝夜がかぶってますが…)
というわけで、龍とか屋根とか造化三神や蓬莱で
イメージ検索かけてみましたが該当無しでした。
しかしどうやら、屋根に龍など乗っけるのは中国の建築物、
特に寺やちょっとゴージャスな建物や門の屋根に飾るのが多いようです。
屋根が反り返っているのも特徴的です。
日本でも中華街などでお目にかかれますが。
中国系で造化三神は残念ながら望めません…。
↓拡大。
何か楽器を演奏していらっしゃる?プリズムリバー?
ゆったりした服のラインから見ると、天人とか仙人とか?(てきとう)
そこで、中国のYahooに飛んで
龍とか屋根とか(簡体字で)検索してみましたが…不明でした
引き続き調査は続けてみます。
う〜ん、イメージの探索はネットでは限界があるかもですね。
ZUN氏なら中華系寺院の資料など所持されていても
不思議ではありませんが…。
■第2回
更新待ちコメント(6/5)
昨日の続報です。
輝夜背景追求ですが、類型を見つけました。
2体の龍(と思しき像)の中央に3人の人物(と思しき像)が
屋根に乗っている建造物です。
http://www.taoism.com.tw/l006.htm
http://www.town-all.org.tw/e_pic/B188-10-2.jpg
http://praygod9595.idv.tw/index3_files/風水照片1.jpg
かなり近づいたような、これ以上は厳しいような…
■第3回
更新待ちコメント(6/8)
輝夜の背景探しの旅、第三回です。
結論出てから書けよな、と思われるかもしれませんが、
そこは備忘録の魔力です。個人のメモが最優先。
で、中華系の建物の屋根によくありそうな装飾、ということで
前回までの結論としておりましたが、
その後調べてみましたところ、
中国本土では民間信仰が弾圧されたことがあったようでして、
それを免れた文化的な遺産が台湾に多く残っているとの事が判明しました。
そこで、「台湾」を中心に「城」「寺」「楼」「閣」「門」「廟」「宮」など
建物関連のキーワードに総流しで画像検索かけたところ、
特に「台湾 廟」にて類型(龍の間に3人の像)が見出されました。
http://www.sixnine.net/train/image/byou_kaosung.jpg 天公廟
http://ochiel.hp.infoseek.co.jp/shasinkan/taiwan/daiten-1.jpg 南鯤[魚身]
http://www.a-eda.net/1000/img/010428.jpg 金門島の戦死者を祀る廟
http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/~koma/wufeng.JPG 呉鳳廟
http://homepage3.nifty.com/ha-ikeda/KA018130000s.JPG 祀典武廟・門
http://homepage3.nifty.com/ha-ikeda/KA018130146s.JPG 祀典武廟・本殿
http://japan.justaiwan.com/images/e9ef7f6a.jpg 新竹城隍廟
http://kankouha.cool.ne.jp/yiji/pingdong.jpeg 屏東関聖帝廟
(またも直リンクで撮影者さまにはたいへん申し訳無いです)
意外と類型は多いのね、台湾…
さらに絞込みもしくは検索を続けてみま〜す。
ここまで来たら見出したい。
■最終回
更新待ちコメント(6/9)
輝夜の背景探しの旅、第四回。
んん?これは…それっぽい。びみょーに違うかな?
私の探しているのは、もっと変な形の龍なのだよ。
屋根にもスキマは無いのだよ。
ん?スキマ?
……
…試しにスキマを埋めてみると…
!!Σ(゚д゚ )
あー!!
(縦横比変えてます)
撮影角度の影響で微小なズレはありますが、
同一と見て良いでしょう。
まさか、隙間を埋めてはるとはっ!
道理で、へんてこな龍だと思った。
(おそらく、資料を取り込んで加工する工程(時間)の短縮目的で、
いちいち細かい隙間まで気にしなかったものと思われます)
台湾の台北市にある、慈聖宮という廟です。
参考サイト様:
http://www.tabitabi-taipei.com/more/2003/0903/
画像も勝手にお借りしました。(陳謝)
上記サイト様によりますと、
航海の神様である「媽祖」を祀っている廟で、
1866年に大陸からの移民と共に海を渡ってきたそうな。
極彩色の装飾=虹色、夢色
航海=ヴォヤージュ
移民=月からの移民である輝夜?
ということかしらん。
これにて結論とさせていただきます。
これで新規性の無い結論だったりしたら挫ける…。(^-^;
■後日記
拍手レス(6/10)
メッセージ、ありがとうございます〜m(_ _)m
> 次は永琳の通常攻撃の背景ですね☆
ぶー!猛毒!(違
あの背景解析は更に高難度ですね(^-^;;
永琳の通常時背景の建築については既に
「胡蝶の見果てぬ夢」様の摸捫窩様が
考察されていらっしゃるようです。素敵。
拍手レス(7/3)
メッセージ、ありがとうございます〜m(_ _)m
> 始めまして、通りすがりのチルノ好きです。
>
サイトのネタ考察などをいつも参考させて頂いてます。
> これからも頑張って下さい。
>
ところで、"輝夜のスペカ背景探索"を拝見しましたが、
> 台湾の廟の写真を多く見つけたのも感心します。
>
で、廟ってのは基本的には道教の神を祭る所なので、
> 廟の主殿の頂上には必ず
>
道教の至上神"三清"の像が作ってあるということです。
> 三清はwikiでゐきれば資料も出てくるんで
>
詳しくはそれを参照してください。
> あと、既出だったらすいません…
>
しかしてるよとの関係は分かりませんので、
> これからもオーゴショさんの考察を期待します。
>
失礼しましたー
はじめまして〜☆
ぜんぜん既出ではありませんよ!
痒い所に手が届いたような、まさに素晴らしい情報です。
ありがとうございます〜。
三清、さっそくゐきってきました。
いやぁ、封神演義ですねぇ(違
「道教」!
かなり重要なキーワードです。
太極、陰陽、四象、八卦、
老荘思想、不老不死の霊薬、煉丹術、仙人、
陰陽五行説に陰陽道と
東方との関わりは重要です。
(というか、道教の成り立ちや発展、影響を考えれば
何を辿っても道教に辿り着くのかも?)
いやはや、まだこの辺りは考え(の道筋)が纏まりきってはおりませんが、
貴重な情報をありがとうございました。
(10/18)
「媽祖」について追記します。
「媽祖(まそ)」は、航海と漁業の守護神とされる道教の神で、
中国沿海部、特に台湾などで強い信仰を集めている。
天妃、天后、天上聖母とも称される女神。
宋代の実在の官吏の娘、黙娘が神になったものとされる。
その母親が優曇華の花を食べて妊娠し、産んだ子であるという。
黙娘は幼少の頃から才気と信仰心に溢れ、
16歳の頃に神通力を得て、病を治す奇跡を起こしたり
未来を予言したとされる。
28歳の頃に父が海難に遭い行方知れずとなり
これを悲嘆して旅立つ。
その後、仙人に誘われ神になった、あるいは、
父を探しに船出して遭難したとする伝承が残る。
媽祖は千里眼と順風耳の二悪神を調伏し改心させ
随神として脇に従えているそうである。
当初は海に関わる事柄に利益があるとされた媽祖だが、
時代を経るにつれて次第に万物に利益がある神と考えられるようになった。
歴代の皇帝からも信奉され、商人や移民・開拓民の活動に伴い
媽祖信仰が興り、広まったとされる。
中国大陸では文化大革命の厳しい規制により
ほぼすべての廟祠が破壊されたが、
香港、マカオ、台湾には廟が残る。
(台湾では日本統治時代に信仰の規制があったが)
特に台湾では媽祖が広く信奉され、
もっとも台湾で親しまれている神であるらしい。
台湾と言えば、永琳の通常時背景の一つに関連。
(「胡蝶の見果てぬ夢」様を参照)
また、永琳のスカートの裾には八卦が描かれ、
輝夜と同じく道教への関連を示唆してもいそう。
日本神話だけでなく中国神話も考慮する必要がありそうである。
そのあたりは、またの機会に。
■ ちなみに… (2007.07.11追記)
慈聖宮のグラフィックが、実物の極彩色ではなくシルエットである理由は
おそらくはこちらかと思われます。
話変わって、今回、全体的に禍々しい光の色使いのゲームになっている
かなぁ……。
テーマがテーマなんで、全体的に色々と眩しいゲームになっているかと
思います。夜を表現するには、光が一番良いと考えていますので。
(中略)
まぁ、妥協して最終面以降は自キャラの周りだけは見易くなるように、
背景をデザインしましたが(ぉ
(東方永夜抄 おまけ.txt
より)