東方永夜抄
東方Project 第8弾
☆ ラスボス または ストーリーの中核
「∞」
エイトでナイト(夜)、永夜抄。
8を横倒しで∞(無限大)、永夜抄。
永字八法なんて言葉もある。
永琳の苗字にもそのまま八の字がつけられている。
古代日本において聖数で、漠然と数が多いことも表す。
八方、八紘などスケールのでかい空間を指し、
壮大な空間操作にも通じるだろうか。
永琳のスカートには八卦が描かれる。
また、太陽系第8惑星は海王星である。
幻想郷に海は無いが、代わりに宇宙を行く事、
特に月と地球の間を海に見立てる傾向が強い。
永琳や輝夜の衣装にしても、のちの儚月抄にしても、
月方面には中国要素が多いのは、日本海の向こうの中国をイメージしてのものだろう。
輝夜背景に航海・漁業の守護神である媽祖に関わり深い建物が使われているのも
海にちなむものと考えられる。
☆ その他
8の自乗は64。ということでムシ、ってのは強引。
いちおう、ホタルのリグルと蛾(の要素もある)ミスティアをカバーできるが。
ナイト(ナイトバグ、夜雀)で保証されてるけど。
そもそも、自機が八種。
その中には八雲紫も含まれる。
結界組は四重結界と二重結界で掛けて8。
八方××陣。
慧音は三種の神器の中から、八咫鏡と八尺瓊勾玉。
てゐは後の作品で、宇佐八幡宮の八幡様にリンク。
末広がりで縁起がいいのもラッキーポイントか。
東方花映塚
東方Project 第9弾
☆ ラスボス または ストーリーの中核
「花の色と冥府」
主たる要素として見逃せないのは、
太陽系第9惑星(当時)であった冥王星である。
冥王星ことプルートは、ローマ神話で冥府の王の名にちなむ。
ベトナムやインドでは閻魔にちなんでおり、さしづめ閻王星といったところ。
冥王星の衛星にはカロンがあり、(他にもニクスとヒドラが奇しくも2005年に発見されている)
ギリシャ神話の冥府の川・アケローンの渡し守の名にちなんでいる。
加えて、百人一首の第9歌は、小野小町の歌である。
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
☆ その他
なんと言ってもHにつきるかなぁ。
チルノ。
各キャラ、ストーリーは9ステージ。
幽香を含む新キャラを除けば、ストーリー自機は9キャラ。
東方裁判から東京裁判が連想されるが、
戦争の放棄が記述されるのは現在の日本の憲法における第九条である。
東方風神録
東方Project 第10弾
☆ ラスボス または ストーリーの中核
「マウンテン」
英語で 10 は ten 。
乾 (天)
を司る神奈子は風神、すなわち天候神である。
また、神奈備の山の信仰、マウンテン・オブ・フェイスにもテンが隠れる。
これはこじつけだと先に述べておくが、
原子番号10番はネオンである。
神奈子がピカピカ輝くのは、ネオンサインか。(神徳です)
☆ その他
10月は神無月だが、タケミナカタが諏訪外に出ないため、
あるいは、諏訪神が尾を諏訪に残しながらに出雲に行けるため(そのためお断りされたとかも)
諏訪では神有月なのだとか。
タロットの大アルカナでは10に当たるのは 「運命の車輪」。
天狗や九天の滝も、天でテン。
モーセの十戒も10。
こじつけチックに…。
オンバシラの様に四方に柱を立てる。
中央から見て、オンバシラ方向が四方。
オンバシラの間を見ればまた別の四方。計八方。
これに天地で十方。エクスパンデッド。
東方地霊殿
東方Project 第11弾
☆ ラスボス または ストーリーの中核
「地中の八咫烏」
地球の核と核融合、ついでに忌み嫌われた地層処分や三本脚の放射能マークから
二つ目の荒々しい太陽を八咫烏が燃え盛らせるわけだが、
八咫烏(この場合は金烏または火烏)と太陽と言えば、
有名なのはゲイが複数の太陽を射落とした神話である。
数に違いはあるが、よく知られるのは、10個の太陽が天に現れ、
地上が灼熱にむしばまれたストーリーであろう。
本編でも十凶星なんてスペルも出る。
神話では9つの太陽を射落として、ひとまず苦境を脱したのだが、
同様に烏の司る太陽の現出ということでカウントすれば、11番目の太陽である。
十一の漢字から 「士」 を書き出すことはよく知られるが、
別に 「土」
であっても支障なく、この場合は本作にマッチ。
11は英語でイレヴン。
ちょっともじればレイヴン (カラス)
である。
ちなみに、太陽活動は11年周期で活発になる。
☆ その他
(こじつけ) 11
って縦線ふたつだから、物が落ちているときの効果線にも見える。
というわけで、つるべ落とし。
土蜘蛛は上記の原理で 「土」 が合致。
パルスィはエルフ耳 (たぶん)
がしばしば注目されるが、
エルフと言えば、英語のエルフと同じつづりで、ドイツ語では 「11」 を意味する。
ついでに・・・
東方萃夢想は第7.5弾。
第7弾の妖々夢と第8弾の永夜抄の間の出来事である。
天王星と海王星、つまり天と海の間ということで、雲、
雲集霧散の萃香かな。
東方文花帖は第9.5弾。
第9弾の花映塚と第10弾の風神録の間に当たる。
花と風の前後と撮影ゲームは、ともに紅魔郷の没ネタ、
冴月麟(花符、風符)と撮影コンセプト(文花帖付属テキスト参照)が共通する。
ひょっとしたら、霊夢に写符を持たせようとしたとする構想は建前で、
実際は冴月麟が撮影キャラだったとか?
ZUN氏の好きな作家、小野不由美の
「十二国記」 では、
麒麟は捨身木に黄金の卵果として実り、生まれる。
麒麟とシャシンのリンク?
東方緋想天は第10.5弾。
第10弾の風神録と第11弾の地霊殿の間に置かれた。
天人が地震を操り、天子が地上の土地を狙う、天と地のおはなし。