「東方儚月抄 〜Silent Sinner in Blue.」
第六話 『三神式月ロケット』

 
あらすじ

  夕暮れの神社に燃え上がる三本の大松明。
  霊夢は三神を同時に降ろすための修行に力を注ぐ。
  紅魔館のロケットは仕上げの段階に達し、前祝いのワインを堪能する。
  その様子から紫は彼女らの月への到達に期待を高める。


誌上情報

  表紙アオリ   大反響御礼巻頭カラー!
  背表紙アオリ 大好評巻頭カラー!
  あらすじ    これまでのあらすじ、人物相関図アリ
  扉アオリ   普段はぐうたらな巫女だけど、気合もみなぎり準備は快調!
  柱アオリ   少女修行中…。
          視えたのは月の都…?


タイムライン

  (夕方)
    博麗神社 … 霊夢、本気の修行。霊夢と魔理沙、会話。
  (夜)
    紅魔館 … レミィとパチェ、会話。咲夜、入室。三名、美酒を味わう。
    幻想郷 … 監視の式神(烏)、紅魔館を発ち、神社・森・里・竹林を経由。
    霧の湖 … 式神が飛来。紫、式神を迎え、ひとりごち、式神を再度放ち消える。
    月 … 式神、水面から高空へ飛び、月へ到り月の都を視認するも果てる。
 
 
  補足
 
   詳細な時期は不明ながら、式神が上空に見た月から考えると
   満月の日(またはその前後)と推測できる。
   とは言え、大気渦巻く、地球のような外観の月(裏の月?)であったため
   詳細はまったく不明である。
   これまでを踏まえて順当に推測すれば、
   前回よりおおよそひと月後の満月の夜といった具合であろう。


セリフ解説

 ・本気で修行してるんだな お前らしくもない
 
  本日の修行を目の当たりにしての魔理沙のセリフ。
 
   修行嫌いでもちろん修行不足のため、そこそこの腕前である。
  (妖々夢マニュアル・プレイヤーキャラ紹介より)
 
   体術にしても妖術にしても、修行は不足気味(というか殆どしない)
   だが、余りある天性のセンスでカバーしていて、もの凄く強い。

  (萃夢想・上海アリス通信より)
 
  修行をしなくても、これまでは天性の才能で対処してきた。
  また、これまで行なった修行も、
  神様の力を借りるためのコツをつかむための
  慣らし程度のものだったのかもしれない。
  しかし、本話では本気である。
  黄昏の時間的境界、博麗神社境内の空間的境界、
  その 「場」 にて三本の大松明を燃やし、修行に熱が入る。
  (夜中にも同様の修行シーンがあり、黄昏はあまり関係ないかもしれない)

 

 ・住吉さんは三柱の神様だからね 通常の3倍で修行しないと
 
  魔理沙のセリフを受けての霊夢の返答。
 
  住吉さんについては前回参照。
 
  ・柱 (はしら
    「神・霊または高貴の人を数えるのに用いる語」
  柱は神を数える際の助数詞。
 
  通常の3倍=本気のため、通常の修行=約33%の頑張り、か。
 
    参考  「広辞苑 第五版」 (柱)

 

 ・世知辛いな
 
  霊夢の中に神様が三柱も入る様を三世帯住宅みたいで
  神様も大変だな、との魔理沙の発言に対し、
  神様の世界ではよくある話だと言う霊夢の言葉。
  それに対する魔理沙の感想。
 
  ・世知辛い
    「打算的である。抜け目がない。世渡りがむずかしい。暮しにくい」
  ここでは後者。しょっちゅう巫女一体に三柱がぎゅっと押し込まれるような
  神様の世界は世渡りが難しそう、暮らしにくそう、というイメージを描く。
 
  田舎であれば二世帯、三世帯など珍しくもなく、
  幻想郷の人間もどちらかと言えばそのような暮らしであろうかと
  勝手ながら予想されるが、そうではないのか。
  あるいは、魔理沙にとっての二世帯または三世帯の 「実家」 に対する
  個人的な感情を含むものか。
 
    参考  「広辞苑 第五版」(世知辛い)

 

 ・神様は何分割しようと元の神様と同じ力を持つ
 ・神様の宿る場所さえあれば無限に神様を増やすことができるの
 
  日本の神様の特質。
  ・分霊
    「ある神社の祭神の霊を分けて他の神社にまつること。また、その神霊」
  ・分祀
    「分けて祀ること。本社と同じ祭神を別の新しい神社に祀ること」
  ・神霊
    「たましい。霊魂。神のみたま。神の霊徳」
 
   分霊もまた本祀の神と同じ働きをすると考えられている。
  (神道事典より)
 
  神様の中でも、特に神霊について言っている。
  神霊は神の魂。不可視の神。
  霊夢が言うには、神霊は精神を示す。
  神の字が含まれていることからも精神は神の性質と同じ側面があり、
  考え方は伝播しても減衰しないし、いくらでもコピーを増やせて、
  コピーはオリジナルと同質である、とのこと。
  霊夢は無限に増やせると言ったが、これは極端な表現で、
  厳密には、考え方ならば人間の数、分祀ならば土地や建物により上限が定まる。
  風など不可算の自然現象の場合は有限とも言えないが。
 
    参考  「広辞苑 第五版」 (分霊、分祀、神霊)
         「神道事典」 (神)

 

 ・つか神奈子たち (あいつら) はどうなんだ?
 ・アレも無限に分身するのか?
 
  上記を踏まえての魔理沙の疑問。
  肉体を持つ神様は、自分の神霊を分霊させるとの霊夢解説。
 
  実体を持ち、可視の神様の場合は
  自身の神霊ならば分霊として分かつことが可能。
  肉体ごと分身はしない。
  
  ついでに、分祀されればその離れた土地へも分社を通じてワープできる。
  東方風神録エンディング参照。
 
  もともと神様は自然信仰から発展し、不可視の存在であったが、
  仏像によって存在を誇示する仏教の仏たちの影響から
  仏殿にならって社殿が、仏像にならって神像が作られるようになり、
  可視の神様、明神や権現も生み出されたとされる。
  …と、そんなことは日本神話に語られる神々が
  可視の肉体をそなえているような描写や人間臭さを持つことから
  瑣末な問題なのであった。
 
    参考  「神道事典」 (神)

 

 ・たぶん吸血鬼のロケットは私以外の乗客はないと思うよ?
 
  霊夢の予想。
 
  おそらくは、レミリアは艦長、パチュリーは技術担当、
  咲夜は給仕担当といったところか。
  いずれも乗客ではなく、クルー。
  というか、霊夢も機関担当みたいなものだから乗客ではない。

 

 ・忍び込むってことね
 
  魔理沙も行く気満々である。
  忍ぶか忍ばないかは不明。
  紅魔館や永遠亭への侵入の様子からすると後者か。
  忍び込むのはどちらかと言えば
  パチュリーの 「魔術的な仕掛け」 のために危険性が高い。

 

 ・「なるほどね」
  「・・・」
  「これはまた厳重な仕掛けで…」
 
  入るな、というパチュリーの注意を完全に聞き流し、
  ドアノブを握ったレミリア。
  瞬間で炎に包まれた右手は短時間で炭化してしまった。
  忠告に耳を貸さなかったこともあり、
  パチュリーは 「・・・」 沈黙だけを挟んだ。
 
  レミリアは炭化した手にハンカチをかけ、左手をかざした。
  すると、今度はハンカチが燃え上がり燃え尽きてしまったが、
  一方、ハンカチの覆いから解放された右手は無傷の元の姿を取り戻していた。
  吸血鬼の超回復を手品じみた演出で示した、というよりは
  やはり運命操作で、焼損の運命を移し替えて肩代わりさせたものだろうか。

 

 ・今回は住吉三神の力を借りるので神社の意匠を散りばめてみました
 
  室内には、ロッキングチェア、五芒星模様のカーペット、三日月型テーブル、
  しかし、壁面には神棚が設けられている。しかも住吉造で芸が細かい。
  
  ロケット先端にはぐるりと注連縄が巻かれ、
  漏斗型の先端部金属面には御札が多数貼られている。
  この注連縄も住吉大社のものを意識しているだろうか。
 
  出入口であろうドアの上には小さな小さな鳥居が設えられ、
  その上に新たにパチュリーが魔法で持ち出した小さなコウモリを
  羽を広げた形で飾り付けられた。
 
  東洋の神の力を借りることもあり、
  その魔術を成功させるためにも
  「場」 を東洋要素も盛り込んで整える必要がある。
  「ロケットに限らず魔術は――
  「形式が重要だってことでしょ?
 
    参考  「岩花神棚店」>其の他 >住吉造
         「玄松子の記憶」>神社知識 >本殿洋式・住吉造
         「天空仙人わーるど」>神社・仏閣めぐり >注連縄・注連飾り

 

 ・どうせ短時間で作ったヴィンテージ物だろうけど
 
  咲夜が前祝いに薦めたヴィンテージ物と言うワインについての
  紅い主人のコメント。
 
  ・ビンテージ (vintage)
    「ワインの醸造年。特定の地域・年に醸造した高級ワイン」
 
  ヴィンテージとは、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造、瓶詰めまでの
  一連の工程を表す言葉に基づいている。
  日本では一般的にヴィンテージと言えば 「年代物の逸品」 である。
  ここでは後者、年代物の希少品を指している。
  咲夜の能力による時間加速。
 
    参考  「広辞苑 第五版」 (ビンテージ)
         「Wikipedia」 (ヴィンテージ

 

 ・(カラス)
 
  紫の式神 (が憑いたカラス)。
  第一話より偵察業務に就いている。
  紅魔館図書館上部の丸窓より三段式月ロケットの進捗を見守っていたが、
  前祝いも催されるほどの段階であることを見て飛び発つ。
  あとは推進力を待つばかりであろうか。
  カラスは神社上空にさしかかり、
  境内の三本松明の前で独り修行に励む霊夢の姿を認める。
  (第二話では修行に付き合っていた魔理沙も、今回は引き上げた模様)
  カラスはそのまま飛翔を続け、魔法の森と思しき暗い樹海上空、
  家屋の点在する人間の里らしき光景、迷いの竹林と思われる竹林を過ぎ、
  霧の湖であろう水上の紫の腕にとまる。

 

 ・道は爾きに在り 而るにこれを遠きに求む
 
  みちはちかきにあり、しかるにこれをとおきにもとむ
  孟子の言葉。離婁・上より。
   道在邇而求諸遠
  (人の道は、実は身近なところにある。
   なのに人はこれを悠遠なところに求めようとする。

 
  「吸血鬼も外の世界の魔法など頼らずとも
   幻想郷だけですべて完結すると言うのに

  吸血鬼は月へ至る道として、月へ到達した前例、
  外の世界の魔法 (月ロケット技術) に求めた。
  しかしながら、外の真似事では
  目標を達成することなど非常に困難なものであった。
  事実、二、三度に渡るレミリアのロケット計画は
  満足な成果を上げていない。
  この場合、道は近く、幻想郷内にあった。
  紫は裏から手を回し、
  推進力のベースとなる巫女のレベルアップを促し、
  推進力の知識をもって道を示す様に友人へ暗に依頼を行なった。
  ひょっとしたら、まだ現役で幻想郷入りする可能性の低い
  Newton を幻想郷に取り込んだとも考えられるだろうか。
 
    参考  「鈴元仁's Website」> 孟子を読む >離婁章句上十一

 

 ・外のロケットで行くには月の都は遠すぎる
  私の力では月の都は近すぎる
 ・月における月の都は地上での幻想郷と同じ関係にある
 ・外のロケットでは月の都は見つけられない
  私の力では別の生き物を表の月まで連れていくことはできない
 
  先の孟子の言葉に掛けて、遠い近いを用いている。
 
  遠すぎるのは、外のロケットで表の月へ行っても、
  裏(幻想)の成分が無いことから
  幻想郷と同様に結界に包まれた月の都を見出せない。
  (嫦娥計画は幻想の言霊により多少は影響を受けるか(第二話))
 
  紫の力では、別の生き物を表の月まで連れていけない。
  表の月は我々現実の月のため、真空がどうのとか絡んできてしまう
  ということだろうか。
  また、この言い回しから判断すると、裏の月 (月の都) へは
  到達することならば可能な様にも思える。
  実際、今回カラス (式神) が
  裏の月と思われる場所に至り都を目撃している。(後述)
  並列して解説されていないが、
  カラスの動向から、「紫の力で別の生き物を裏の月へ連れていくこと」 も
  困難または不可能と示したのかもしれない。
  その、最も簡単そうな道が閉ざされている理由は、明らかではない。

 

 ・だが 幻想郷のロケットならば あるいは――
 
  というわけで、外の術式と幻想郷の術式が合成されれば
  表の月から結界を越える新たなルートに期待が持てる、というところか。

 

 ・(式神の動向)
 
  謎の残るカラス (式神) の動向を詳しく追ってみよう。
 
  −神社・森・里・竹林の4コマのコマ外を飛翔し渡って行く
  −湖に至る
  −湖上、スキマに腰掛け異空間に足を垂らす紫の左腕に着こうとする
  −紫に報告する様に翼を動かし嘴を開く描写
  −左手の指にとまるカラスに孟子の言葉を言う紫。
    背景は湖を思わせるトーンが下半分、上半分は白。
  −表情アップ。「吸血鬼も〜〜」 とカラスに語る紫。
    背景はほんわか風味。
  −背景は湖トーン、その上の白い虚空に向けてカラスを放つ紫。
    カラスが止まったのと逆、右腕を上げている。
  −そのままスキマ内に直立しつつ、身を翻す紫
  −その引き
  −「すうっ」 と引かれる線。スキマが閉じた描写か。
  −水上を飛ぶカラス
  −同じく水上。水平線は曲線を描き、黒ベタの夜空には
    地球を思わせる模様の大きな天体。
    表の月は現実の月。大気も無く、ウサギの模様で知られる。
    この天体は裏の月であろうか。
  −水上を飛ぶカラス、俯瞰 (夜空は描かれない)
  −再び、夜空に浮かぶ裏の月 (地球っぽい) とそこへ向けて飛ぶカラス。
    コマ下部には輝く月をぼんやり映す水面があり、宇宙空間というわけではない。
  −荒涼とした大地に、壊れて朽ちつつある月面探査車
  −大地に横たわるその人工物の一部と、その上空を飛ぶカラスの姿
    大気があるのか、真空下でも紫 (または式神) の力で為せる技か。
  −カラスの行く手の暗黒に、灯りの点と建築物群のシルエットが浮かぶ
  −カラスの目指す先の光学像が明確になる。大陸風建築物群。
  −突如、その光景が乱れる。
    黒いもやがかかり、建物の像は劣化してざらつき、
    波に揺れる様に全体が歪む。
  −カラスの体勢が崩れる
  −力なく落下
  −壊れ朽ちつつある人工物の中、泡を吹き斃れているカラス
  −その引き。ロケット発射基地を連想させる高く金属製の骨組の一部が残り、
    その周辺に広く断片化された金属が散らばり、地面に突き刺さり、埋もれている。
 
  月の都については後述。
 
  カラスは、紫の手を離れ、水上を飛び、月に至り果てる。
  安否不明。カラス本体と式神である鬼神、どちらかあるいは両者が
  どのような状態となってしまったのかも不明である。
  また、式神にこのような行動を取らせた紫の意図も
  このような結果が予測されていたのかすらも不明。
 
  さて、カラスの描写を追って分る様に、
  地球の大気圏内であろう水上を飛ぶ描写は数コマに渡る一方で、
  宇宙空間を飛翔する描写は無く、その経過時間も窺い知ることができない。
  逃亡兎がスペースデブリに激突し大ダメージを負ったことからも
  宇宙空間を介せば (真空は措いておくとして) 完全では無いながらも
  現実の宇宙空間の介入も多少は考えられるところである。
  考えられるのは、単にそれが省略されている事。
  水上の飛行には数コマ費やしていてあまりにもバランスを欠く気もするが、
  この場合、裏の月が見える条件を考える必要が生じる。
  永夜抄以降、(特に幻想郷の結界内からは) 裏の月 (真実の月) が
  拝めるようになった設定がやはり生きていたのか。
  紫が月の裏に辿り着けるように境界を弄ったのか。
  後者ならば、今回だけ裏の月が見えることも頷ける。
  真実の月やその危険な満月光線についての描写が
  永夜抄以降たいして出て来ないためでもある。
 
  紫が境界を弄ったとすれば、
  宇宙空間を飛ぶ描写が単にカットされた以外に
  別の可能性も浮上する。
  水面の虚と実を弄り、鏡像の満月に至ると言う
  東方求聞史紀で幻想月面戦争騒動の際のルートとされたものである。
  紫がカラスを上空に向けて放していることもあり
  根拠は薄いが (右手で放っているのが怪しい?)
  紫がカラスに声をかけている最中のどこかで
  紫ごと鏡面を反転していた可能性。
  これがすなわち「紫の力で別の生き物を裏の月へ連れていくこと」に
  該当し、近すぎる・遠すぎるで語らなかったところが
  実は行動で示されていたと解釈する方向性になる。
  虚像の湖上、幻想の夜を飛び、裏の月に至る反転ルート。
 
  いずれの場合も、裏の月に至っているのに
  月面探査車 (表の属性) がある点を何か考える必要があるかもしれない。
  表の月は現実の月、裏の月 (たぶん) は今回大気の描かれた外見から
  結界内外というよりも完全に表の月と裏の月、表裏の二重世界を考えるのが良いか。
  裏の月の結界外は表と共有している部分もあり、
  月面探査車や地上人の基地やスペースデブリもあったりするが、
  大気もあったりする (こちらは表とは非共有)、とか。

 

 ・月の都
 
  大陸風建築物群。
  東方求聞史紀の月の都のイラストにも、
  月の都として想像しやすい未来都市像にまぎれて
  東洋建築物が見える。
  第三話でイメージ図として描写された際には藍の姿で隠れていたが。
 
  屋根装飾から、大陸のイメージが強いと言える。
  屋根装飾は紅魔郷・妖々夢・永夜抄、
  いわゆる三部作のロード画面として馴染み深い。
  詳細は 「胡蝶の見果てぬ夢」 様 の 造家寮 を訪ねられたい。
 
  また、月の都が中国のイメージである事は
  日本から海を越えた向こうの中国と、
  幻想郷から宇宙空間の航海を経て至る月が掛けられているのだろうか。
 
  実際のモチーフは別にあるかもしれないが、
  個人的には紫禁城が想起された。
  千年前の遺恨から紫が排除されている (そのため今回、式神が立ち入れなかった?)
  という見立てであればおもしろいところである。
 
    参考  「北京ing」>紫禁城、景山公園
    Special Thanks! 「胡蝶の見果てぬ夢」>造家寮

 

 

 

 

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