「東方儚月抄 〜Silent Sinner in Blue.」
最終話 『青の宴』

 
あらすじ

  ついに大団円。
  
  ご声援ありがとうございました!
  ZUN、秋★枝両先生の次回作にご期待ください!!


誌上情報

  表紙アオリ 最終回 月を巡る戦いもついに終幕!!
  特別付録  東方Project最新作 東方星蓮船 Undefined Fantastic Object 体験版
  本誌特別付録 東方星蓮船体験版 徹・底・紹・介!!
   幻想郷に宝船がやってきた!と思ったらUFOも追加!?第12弾では何が起こっているのか!?
 
  扉アオリ   今回ついにラスト!! 幽々子の行方は!? 紫の真意は!?
  柱アオリ   こんこんという音がする…。
          底巻は今夏発売予定です♪
  最終ページアオリ  ご声援ありがとうございました!
               ZUN、秋★枝両先生の次回作にご期待ください!!
  あらすじ等  あらすじ、人物紹介あり
 


タイムライン

  神社、白玉楼、紅魔館
 
  神社での話の流れが前回とつながっており、
  また、本話での話の流れとつながり方から、
  霊夢の帰還、レミリアの招待、白玉楼の宴、紅魔館の海は
  いずれも同日であると言える。
  それは妖夢と紫の会話から、
  月面弾幕バトルの満月の日からちょうどひと月後の満月の日、
  それ以降であるとうかがえる。
  幽々子は紫を 「ずっと待っていた」 と言っており、
  満月の日よりも後日であろうかとも思えるが、
  ずっと待っていた割には 「まだ準備中」 であることから
  待っていたのは一ヶ月間の事とも考えられる。
  霊夢の帰還手段、豊姫のゲートも
  満月の方がリーズナブルと推測すれば、
  すべて騒動からひと月後の満月の日の可能性が高そうである。
  まぁ、月見酒がよかったんだけど、というセリフもあるし。

 


セリフ解説

 ・「青の宴」
 
  副題、サイレント・シナー・イン・ブルーのブルー。
  地球の青、海の青、幽々子の青、プールの青。
  それぞれから、地上の宴、月の宴、白玉楼の宴、紅魔館(プールサイド)の宴と
  置き換える事が出来るが、ここでは月の宴だけが除かれる。
 
  ちなみに、幽々子の青は着物の色またはギャストリから。
  紫の三段侵入作戦が、紅(レミリア)・紫(八雲紫)・青(幽々子)と
  紫が境界を担っていることも考慮したいところ。

 

 ・そうなのかな?
 
  話がよくわからない方向にこじれてうやむやに。
 
  月で幽霊を見たという霊夢。
  死なない月人達の世界で目撃された幽霊に矛盾を感じた魔理沙。
  幽霊も死なないから死なない奴らの世界であることに問題無いという風な霊夢。
  いやだから、死なない奴ばかりなら、死んで幽霊になった奴がいるとはどういうことだ、
  と疑問を呈する魔理沙。
  「卵が先か鶏が先かって話ですね」 と、文。
  鶏卵前後論争の様に、深く考えるとややこしくなる問題ということでの一蹴か。
  または、遺伝学で考えれば一発解決の問題であるのと同様に、
  紫がスキマを介して幽々子を月に送り込んだ、というヒラメキがなければ
  解決を見ない問題であるという扱いか。
  
  霊夢たちはもちろんだが、紫の動きは知る由もない。
  文も同様であると思われるが、直後に監視・探知能力の鋭さを披露する演出があり
  推理の手掛かりは持っている可能性も残る。

 

 ・天狗は目がよすぎて 見えないもんまで見えてるんじゃないか?
 
  鳥類の視力。
  あるいは、使役している鴉の知覚ネットワーク。
  紫の式神である鴉に気付いていたのもその一環か。

 

 ・なんだよその寒そうな格好は
 ・どこが?
 
  「人間の肝を冷やすのは夜と夜に生きる者
   我々にとって夜の闇は体を熱くする暗さ
   太陽こそが躰を冷やす唯一の光だと思いねぇ

  (東方三月精 SBND 「天体の悪魔と神 前編」 より)

 

 ・海って 幻想郷には海はないわよ
 ・そのへんはパチェがなんとかしてくれるわよ
 
  桜の箱庭、月ロケットなど紅魔館の器用な幻想メーカー。
 
  レミリア 「無ければ作ればいいじゃない
         私達はずっとそうしてきたわ

  パチェ 「……作ってきたのは主に私
  (東方三月精 SBND 「天体の悪魔と神 後編」 より)

 

 ・シャワーも駄目っぽいな
 
  ZUN氏の好きな作家、菊池秀行の
  「吸血鬼幻想」 内での記述が想起される。
  紅魔郷事典のレミリアの項参照。

 

 ・はいはい 悔しがっているふりはこれでおしまい
 
  罠に掛かったふりからの、一ヶ月にも及ぶお芝居。
  下準備を含めた作為はもっと長いが。
 
  そして、芝居癖がついたのか、
  緋想天でも芝居くさいキレ方をしていた。

 

 ・しばらくは宇宙人に見張られていたからね
 
  縛られて放置されて、
  放免の代わりに監視が付いたか。
  詳細不明。

 

 ・藍が私の作った切れ目に入って豊姫の能力を引きつけている間に
 ・こっそりもう一つ穴を開けておいたのよ
 
  賢者の家を覗いた小スキマに手袋を掛けていたが、
  見えないところでもう一つ、
  月の都 (あるいは月の使者の家) へ入るためのスキマをこさえており、
  そこに手袋を掛けかえていた模様。
  覗くため用のスキマに掛けた手袋は腕側が月サイドに垂れていたが、
  幽々子達が月で見出したスキマに掛かった手袋は手側が月サイドであった。
  手袋の変化は、作画ミスでも、幽々子達が異空間を歩いていたわけでもなく、
  スキマトリック(?)の伏線であった様だ。

 

 ・私が再び月と地上を結ぶことができる次の満月まで
 
  回収の際には、紫が月で放った鴉がガイドの役割を果たしたのだろうか。

 

 ・これにしたわ
 
  例えば、これ。(ネット検索からの拾い物画像)

 

 ・幽々子 この古くさい壺は何かしら?
 ・お・さ・け 月の都に置かれた千年物の超々古酒よ
 
  萃夢想のパチュリーストーリー、対紫戦の 「月の記憶」 と同様に、
  紫ストーリー、対幽々子戦の 「超古々酒」 も伏線疑惑!?
 
  なぜ千年物と分かったのか、
  その年月は、第一次月面戦争騒動が起きた時からの経年に近い。
  ひょっとすると、当時、幽々子自身がわざと置いてきた物かとも思えるが、
  大陸風デザインの容器なので、深読みか。

 

 ・ぎゃふんと言わせるための宝物が お酒
 
  目的の sake と酒の sake を掛けているような、いないような。

 

 ・だから 今は冬だというのに水遊びはおかしいって!
 
  月光射す夜の紅魔館地下大図書館内プールにて
  冬にも関わらず水着で水遊びをする霊夢と魔理沙、
  プールサイドの紅魔館面々と、水着で撮影し続ける文。
  シュールな儚月抄の極まったカオス。

 

 ・ぎゃふん
 
  綿月姉妹の解釈はどうなるだろう。
  1.霊夢による窃盗
  2.兎達のイタズラ
  3.その他
  彼女達視点で可能性を考えると、
  このようなところか。
  宝物庫?のセキュリティや霊夢のアリバイ、
  兎達からの幽霊目撃談がそろえば、
  紫の仕業と分かってぎゃふんとなるかな?

 

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