「東方儚月抄 〜月のイナバと地上の因幡」
第十四回

※ 以下、各4コマのオチについてはなるべくネタバレしません ※


あらすじ

  普段の頑張りを労って、仕事帰りに息抜き。
  三途の河へと続く中有の道に賑わう出店。
  縁日気分で憩いの一時……のはずが、
  中有の道は瞬く間にてゐの手に落ちてしまった!!

 

誌上情報

  柱アオリ 目尻がつり上がってたら気をつけろ!!
         コンティニュー、する?

 

タイトルラインナップ

  ・すごいレア
  ・死にたてホヤホヤ
  ・必ず勝てる投資術
  ・胃の中へ
  ・ウサギ算
  ・塗っただけ
  ・踊り喰う
  ・すくすくウサ福
  ・ご当地名物
  ・やっぱり
  ・フェイスオフ
  ・ゼロ距離射撃
  ・ハード射的
  ・ルナ射的
  ・ある意味 おもしろいことに 
 
 
  タイトル雑学
 
  ・(柱) 目尻がつり上がってたら気をつけろ!!
   ニセウルトラマン、かな?
  
 
  ・ウサギ算
   ネズミ算のてゐバージョンか。
   ネズミ算は物が複利的に急速に増加する場合のたとえ。(広辞苑より)
 
 
  ・踊り喰う
   生きているシロウオなどを鉢に泳がせて、合せ酢につけて食べる
   躍り食いより。(広辞苑より)
 
 
  ・すくすくウサ福
   クイズゲーム、「クイズ&バラエティすくすく犬福」より。
   クイズとミニゲームにより犬福というキャラクターを育てるゲーム。
   すくすく育てるすくすく。
   一方、本編では金魚すくいをする鈴仙。
 
   ちなみに、ZUN氏の博麗幻想書譜2006年2月15日にも
   犬福が登場している。
 
 
  ・フェイスオフ
   ジョン・ウーのアクション映画、
   「フェイス/オフ(Face/Off)」(1997年)より。
   顔面の移植が行われる。
 
 
  ・ゼロ距離射撃
   零距離射撃は、厳密には火砲を仰角ゼロ度で発射することを言う。
   通常は仰角を与え砲弾を斜方投射するが、
   目標が至近距離で水平投射となる場合が零距離射撃である。
   高初速の火砲の場合はある程度の距離をもっても零距離射撃が出来る。
   砲口から目標までの距離がゼロというわけではない。
 
   本編では、漫画・アニメでよく描かれる、
   対象に密着しての減衰無し防御回避不可の必中攻撃。
 
 
  ・ルナ射的
   東方Project本編の最高難易度、ルナティックより。

 

セリフ解説

 ・中有の道
 
  東方求聞史紀にて紹介された、幻想郷の一スポット。
  三途の河へと通じる、死者の通り道。
  死者向けの出店が並び、縁日の様に賑やかで、
  お祭り好きな生者もよく訪れる。
  地獄の財源となっているテキ屋ストリート。


 ・とれとれピチピチ
 
  東方三月精SBND 第2話 「幽霊の憂鬱」 仕様の魂捕縛。
 
  かに道楽の 「♪とれとれピチピチかに料理」 から?


 ・すかんぴんー
 
  甚だ貧しいこと、きわめて貧乏なことを
  寒貧、または素寒貧という。(広辞苑より)


 ・M&A
 
  Merger and Acquisition.
  企業の合併と買収。
  企業多角化や体質改善・競争力強化のための重要な企業戦略とされる。
  (広辞苑より)


 ・カラーうさぎ
 ・大きくならないよ!
 
  昔、縁日で売られていたカラーひよこ、ミニウサギにちなむ。
  カラーひよこは、ひよこをスプレーで黄色以外の色に着色したもの。
  どちらも小さく可愛らしい。
  さらに購買意欲をくすぐるために、
  売り文句は 「大きくならない (ひよこだ) よ」 であった。


 ・汚い金でも蔵は建つ
 
  汚い銭でも蔵は建つ、とも。
  出典不明。


 ・金魚すくい
 
  東方求聞史紀に 「死んだ金魚掬い屋」 の記述あり。


 ・リンゴあめ
 
  リンゴ飴は西日本を中心に縁日などで売られる菓子。
  生のリンゴに着色した飴をからめたもの。
  東日本ではあんず飴が一般的である。


 ・卒塔婆
 
  供養追善のため墓に立てる、上部を塔形にした細長い板。
  梵字・経文・戒名などを記す。
  (広辞苑より)


 ・人魂ボンボン
 
  東方求聞史紀に 「人魂ボンボン屋」 の記述あり。
  ボンボンは擬音・擬態語の一種で、
  繰り返し物が当たったり破裂する際の音やその動作、その様を指す。
  縁日の品としては、ボンボンよりもヨーヨーと言った方が一般的か。


 ・バサバサバサ
 ・ガゥンガゥンガゥン
 
  二丁拳銃アクションと戦闘中に飛ぶ白い鳩は
  ジョン・ウー監督作品に特徴的な要素の一部である。
  「フェイスオフ」 ともどもジョン・ウーにちなむものであろう。

 

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