「東方儚月抄 〜月のイナバと地上の因幡」
第十八回

※ 以下、各4コマのオチについてはなるべくネタバレしません ※


あらすじ

  あいも変わらずいがみ合いぶつかり合う輝夜と妹紅。
  経緯も何も知らない鈴仙には、輝夜が恨みを買ったというのが信じられない。
  妹紅の後をつけ、情報を得ようと試みるが…

 

誌上情報

  柱アオリ  ウサギサン、ウソツカナイ。
         食って食らって。

 

タイトルラインナップ

  ・兎地獄たち
  ・好奇心は兎をも殺す
  ・うさねぎかも
  ・こんなこともあろうかと、冬。
  ・喰いたい物も喰えない世の中じゃ
  ・まぁ ちょっとは覚悟しておけ
  ・FFII式
  ・決意
  ・宿願
  ・やみつきになるうまさ
  ・遅効性
 
 
 
  タイトル雑学
 
  ・(柱)ウサギサン、ウソツカナイ。
   インディアン嘘つかない、からか。
   元はジェロニモ (ゴヤスレイ) の言葉であるとか
   西部劇の 「ローン・レンジャー」 でのセリフであるとか言われる。
   このフレーズがテレビCMで使用されたことで世間に広まったとみられる。
   2,30年前?
   時に、「白人は嘘をつくが、インディアンは嘘をつかない」 と
   含意したり言われたりする。


  ・兎地獄たち
   ケイブの弾幕シューティングゲーム、「ケツイ〜絆地獄たち〜」 より。


  ・好奇心は兎をも殺す
   ことわざ、“Curiosity killed the cat.” の直訳後改変。
   好奇心は身の毒好奇心もほどほどにしなさい、の意。
   好奇心は九生を有するといわれるネコでも殺すとかどうとか。
   何でもかんでも興味を持って首を突っ込んでいると
   命がいくつあっても足りない。


  ・うさねぎかも
   鴨葱 (かもねぎ) より。
   「鴨が葱を背負ってくる」の略で、
   鴨鍋にするのに好都合に、肉ばかりでなく葱までが同時に手に入る意から、
   ますます以ておあつらえむきであること。
(広辞苑より)


  ・こんなこともあろうかと、冬。
   「こんなこともあろうかと」 のタイトルは
   既に第十二回で使用済みであるため。


  ・喰いたい物も喰えない世の中じゃ
   反町隆史の 「POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」 より。
   ♪言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON♪
   ここから変化し、「言いたい事も言えない世の中じゃ(ポイズン)」
   というかたちの記述もネット上、他で散見される。


  ・まぁ ちょっとは覚悟しておけ
   さだまさしの 「関白宣言」 より。
   ♪俺は浮気はしない たぶんしないと思う♪
   ♪しないんじゃないかな ま、ちょっと覚悟はしておけ♪

   ここから変化し、「ま(ぁ)ちょっとは覚悟しておけ」
   というかたちの記述もネット上、他で散見される。


  ・FFII式
   スクウェアのRPG、「ファイナルファンタジーII」 より。
   RPGにお定まりの経験値・レベルアップシステムを廃止し、
   例えば、戦闘中にダメージを被るとHPや体力の成長につながりやすい
   といった成長システムが採用されている。
   そのため、プレイヤーの大半はモンスターそっちのけで
   味方キャラ同士で故意に攻撃させあったりするなどした。


  ・決意
   上述の 「ケツイ〜絆地獄たち〜」 より。

 

セリフ解説

 ・光翼型近接支援残酷戦闘姫
 
  上述の 「ケツイ〜絆地獄たち〜」 に登場の裏2周目の真のラスボス、
  光翼型近接支援残酷戦闘機 “エヴァッカニア・ドゥーム” より。

 

 ・おや?
 
  東方文花帖にて、貴人 「サンジェルマンの忠告」 では
  テレポーテーションを披露していた妹紅。

 

 ・ツーカー
 
  「つうかあ」 (「つうと言えばかあ」の略)。
  お互いに気心が知れていて、ちょっと言うだけで
  相手にその内容がわかること。
  気持ちが通じ合って、仲の良いこと。
  (広辞苑より)

 

 ・『べ 別に降参って意味じゃないんだからね!』
 
  ツンデレを表すセリフパターンの一つ。
  姫の聞きかじり新知識。

 

 ・ぶぶ漬け喰って帰れ!!
 
  ぶぶは京阪地方で茶または湯を言う語で、ぶぶ漬けはお茶漬け。
  京都の人が訪問客に対してぶぶ漬けを勧めた場合、それは
  「今日は粗食しかおもてなし出来ないので、日を改めて来て下さい」
  「そろそろ食事時なので、また別の日時に来て下さい」等の意を
  やんわり示す独特の表現であるそうだ。
  これがネタとして一人歩きし、
  「ぶぶ漬け=帰れ」 という短絡化された流布がある。

 

                                  →back