2008年GW
「ネイティブ嬖す」
さて、連休です。
普段、休日はパソの前に座ってばかりの私ですが、
今回は有休を謳歌して諏訪ってきました。
1日目A (岡谷近辺〜下社)
1日目B (下社〜上諏訪近辺)
2日目 (上諏訪〜茅野近辺)
3日目 (上社など)
4月29日(火)
快晴
日々の疲れや早起きしたのもありますが、
前日のアルコールの影響で、電車でずっと寝てました。(苦笑)
あら、気が付いたら長野。
塩尻で乗り換え、岡谷駅へ。
おや、岡谷駅の1つ前に
「みどり湖」 なんて駅が。
さ、10時を少し回った頃、岡谷駅に到着。
岡谷駅の出入口は諏訪湖・天竜川の逆側です。
連絡通路を渡って、川側に出ます。
そして、天竜川または山へ向けて南進。
う〜ん、長野道がすごい高さを走っています。
この道の突き当りを右にずーっと歩いていきますと…
洩矢神社
注連縄が行く手を遮って下さっております。
善し悪しの判断がつかず、まぁいいや、と
やんわりと押しのけて鳥居をくぐりました。
儚月抄のロケット先端の注連縄も
垂れすぎ垂れすぎ、と思っていたのですが、
あるんですね、垂れすぎ。
拝殿
祭神:洩矢神 (もりやのかみ)
縁起:諏訪大明神画詞
延文元年(一三五六)によれば昔諏訪には
先住の国津神の洩矢神がおられた.そこへ建御名方命(諏訪明神)
が侵入されようとした.川岸の地で洩矢神は「鉄の輪」を建御名方命
は,「藤の枝」を持って争ったが洩矢神は命の稜威に服した その時
建御名方命は持っておられた藤の枝を投げた処その枝は根づいて
繁茂して藤洲羽の森となったのが現在の荒神塚,藤島神社(三澤区)
である洩矢神は建御名方命に服属してその最高の職
神長官となり
建御名方命を助けて諏訪の地の開発につくされた.氏子は洩矢神の
御神徳をたたえるために天竜川をはさみ藤洲羽の森の対岸の地に
社を建て洩矢神を祀った これが洩矢神社の始めである
御柱もあります。
他三本は省略。
写真は二之御柱……だったかな…
諏訪のおやくそく、その1。
境内社にも御柱。
こちらは洩矢神社の更に奥。
菅原社です。
東方とは関係ありませんが、
街を一望する景色ごと収めてみました。
あまり登りのきつい道のりでもありませんでしたが、
スタート地点からして高めのところだったのか、
意外な眺望にびっくりしましたよ。
洩矢神社を発って少し戻ると
JR線に架かる歩道橋があります。
線路を越え、更に天竜川も越えて対岸を目指します。
目指す先は上の似非パノラマの右手、
白く長い建物、中央印刷です。
しかし、歩道橋から撮った写真をぺちぺち貼り付けましたが、
デジカメは結構大きく補正するのですね、色味。
中央印刷の、天竜川とは反対側、
山側の道路に面した地にあります。
「川岸天竜河畔 諏訪明神入諏伝説の地」
またも注連縄で遮断されています。
くぐった方が良いのかな?と、
今度はよっこいせと低姿勢で進んでみました。
うーん。
道路に背を向ける形で藤島社。
細い御柱も建てられています。
メインの社と、小さな三つの祠。
諏訪明神入諏伝説の地として三沢の藤島社と橋原の洩矢社がある。
古く諏訪の地には洩矢族の人々が住んでいたが、そこへ出雲の国か
ら建御名方命(明神)が諏訪に移り来て、争いが起こった。洩矢神は
鉄の輪を、明神は藤の枝を持って、天竜川をはさんで戦ったが、洩矢
神が敗れて明神に服従するようになった。その時、明神が持っていた
藤の枝を地面に投げつけると根がつき、藤の木が茂った。これが明神
を祀った藤島社で、天竜川をへだてて洩矢社(対岸の社叢)が祀られ
ているのはこのためである。その後この藤が繁茂して天竜川を覆って
しまったが、ある時、諏訪の殿様が螢見物に来て、この藤が邪魔にな
り伐採を命じた。しかし、だれも神罰を恐れて伐る者がなかったが、新
屋敷村の嘉右衛門が山役二人分を貰ってこれを伐ってしまった。しか
し、彼は間もなく病気になり、藩主にもその後、たたりがあったので、
新しく社殿を造り奉納したのが、今の洩矢神社の社殿であるという。
大和朝廷の勢力の拡大とともに、各地に古墳が造られるようになり、
かつてこの地に古墳時代末期に造られた荒神塚古墳があった。この
藤島社はその上に祀られていた。昭和九年の県道拡幅工事により、
墳丘の多くを失っていたが、明治十四年の調査で出土した馬具や太
刀、勾玉などの遺物は、地元三沢区によって、大切に保管され、現在
市立岡谷美術考古館に移管されている。
藤島社が見つめる先は…
天竜川とJRの高架
そして、右手の濃い緑の辺り(たぶん)の洩矢神社。
次は天竜川に沿って岡谷駅方面に戻ります。
進路は諏訪湖。
その途上、諏訪湖目前の地点の天竜橋です。
上方に拡張したデザインの欄干です。
何となく、エクスパンデッドオンバシラ弾幕を連想。
ハッ!Σ(゚Д゚ )
エクスパンデッド・オンバシランカン!(御橋欄干)
なんちゃって
ちなみに、この写真は諏訪湖方向を背にし、私が今来た方向をふり向いての撮影です。
長野道の高架、結構離れているはずですが、
やはりでかくて距離感が狂いますね。
釜口水門
水門のこちらは天竜川、
水門の向こうは諏訪湖です。
公園から、諏訪湖
おぉ、対岸の建物群も見える。
対岸の左手側が、湖岸宿泊施設も発達している
上諏訪地方ですかな。
左手遠方には雪で頭が白い八ヶ岳も見えます。良い天気。
右手の湖上の装置は噴水です。
諏訪のおやくそく その2。
諏訪だけにスワン。
いや、湖にスワンボートやスワンの遊覧船はつきものですが、
街を歩くとスワンを名に冠した商店・施設もよくあります。
路線バスにもスワンバスがありますし。
さて、この近くのお店でウナギを食しました。
ウナギと言えば天竜川下流の浜松ですが、
天竜川上流のここ岡谷もウナギの消費量が日本有数だそうで、
うなぎのまちなのだとか。
うーん、美味。
しかし、二日酔いを乗り越えたばかりの胃には
まだちょっと厳しかった。(^^;;
おっと、ちょうど噴水装置が作動中。
希望の広場の謎のモニュメントを通して撮影。
このモニュメントの反対から見てみますと、
おや、神域の気配。
御社宮司社
ここは、問題なく鳥居をくぐれました。
鳥居手前の橋は小さいながらもさり気ないこだわりですかね。
境界。
拝殿
彫刻もしっかりとしたものがなされ、
建材も歴史を感じさせます。
…って、あまり詳しくは分かりませんが。
見た目の印象と千社札から。
本殿脇には多量の祠が。
所狭しと。
いや、本当に狭そうなんですが。
それにしても風変わりな鳥居です。
笠木に当たる部分がありません。
右の石碑には
「御社宮司神社元宮」
とあります。
うーん。解説書きも境内には無いので
この神社自体が詳らかではありません。
まぁいいか。(ぉ
続いて、時間も良い頃合いになったので
少し歩いたところのバス停にて
スワンバスに乗車。
スワンバスは外回り線と内回り線の二方向で
諏訪湖をぐるりと回る路線を走りますので
時間調整を上手くすれば諏訪湖周辺観光の強力な味方となります。
運賃も一律150円とお得。
さらに、1日に3回以上利用する場合は
一日フリーパス券が300円です。
下諏訪駅近くにて下車しました。
信号を右へ行くと下諏訪駅、
この道を真直ぐ進むと、諏訪大社下社秋宮です。
それでは近づいていきましょうか。
坂の途中にはこんなモニュメントが。
「おんばしら GRAND
PARK」
御柱を曳く男綱と女綱にちなんでいるそうな。
右手には御柱が脇役風で伏しています。
諏訪大社下社秋宮
根入りの杉
鳥居をくぐってすぐに目がいきます。
この杉の木は樹齢
凡六〜七百年、
丑三つ時になると枝先を下げて寝入り
いびきが聞こえ、子供に木の小枝を
煎じて飲ませると夜泣きが止まると
いわれております
神楽殿
東方フリークのみなさまには最早おなじみですね。
御神前に神楽を奉納するための建物で
天保六年(一八三五年)に上社本宮
幣拝殿を手掛けた立川和四郎二代目
富昌棟梁により落成しました.
三方切妻
造りと呼ばれる洋式で幣拝殿のような
彫刻は見られません 正面の大注連縄
は御柱大祭毎に新しく奉製され,重量は
約一トンあります
神楽殿内。
参拝作法もしっかりと示されております。
諏訪のおやくそく その3。
参拝作法は各所の神社で示されています。
幣拝殿
この建物は御幣を奉ずる幣殿と拝殿が一体となったものです
二重楼門造りと呼ばれ二階は跳勾欄(先の反った欄干)を回し
全体に見事な彫刻が施されております
オンバシラーズ
御柱は寅年と申年の七年目毎に御宝殿の造営と共に
建替えられる御神木で社殿の四隅に建立されています。
この秋宮一之御柱は長さ十七米余直径一米余の樅の樹
で霧ヶ峰高原に続く東俣國有林に於いて伐採され、数千
人の氏子の奉仕により曳行されました 御柱祭は天下の
奇祭として有名であり次回は平成二十二庚寅年に行なわ
れます
南側の鳥居。
三輪で見たのと同タイプで
注連柱、注連縄鳥居などと呼ばれるそうです。
右手に根入りの杉が見えます。
こちらは宝物殿。
御社宮司社で見たタイプの鳥居ですね。
入口前に立て札があり、パッと見
社務所で申請しなければ拝観できないのかと
勘違いしちゃったのですが、
ひょいと脇を見てみると、窓口に人影が。
500円にて入館。
小規模ながら、
諏訪神話も予想以上に扱われており、
つまり、充実感。
甲賀三郎物語を引いて、
諏訪明神は竜蛇神と書かれておりました。
他にも、細かくは挙げませんが、
注目される展示がありました。
ちなみに、宝物殿は上社本宮と下社秋宮の二箇所にあります。
どちらも訪れるつもりなら、共通券の購入も良いかもしれません。
別々に買っても、貰える「宝物殿の栞」は上社と下社で同一でした。
来訪者は少ない気配。
帰りにお礼を述べると
受付のおばちゃんがアメちゃんをくれました。
ありがとう、おばちゃん。
さぁ、次は春宮を目指します。
長くなったので、1日目後半へ続く〜。
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