→ ライブラリーMENUへ

2008年GW

「ネイティブ嬖す」

 

1日目A (岡谷近辺〜下社)
1日目B (下社〜上諏訪近辺)
2日目 (上諏訪〜茅野近辺)
3日目 (上社など)

 

4月30日(水)
快晴

 

2日目

 

さて、チェックアウト後、上諏訪駅までテクテク歩き、
駅の諏訪湖側バス停から諏訪バスに乗り込みます。

路線バス情報はこちら
今回は、上諏訪駅から茅野駅を行くバスに乗りました。
と言っても、まっすぐ駅間をつなぐバスではなく、
霧ケ峰・車山・白樺湖経由です。

7、8月の夏季は八島湿原まで直通のバスがありますが、
今の時期は霧ケ峰インターチェンジバス停がせいぜいです。
直接車かバイクで行くか、
霧ケ峰インターチェンジまたはその周辺のバス停から高原を歩きます。

そんなわけで、霧ケ峰インターチェンジバス停からトレッキングスタートです。

ちなみに、こちらが蛙原(げえろっぱら)方面。
けろけろ。

こちらは八ヶ岳

さて、トレッキングコースのひとつを取って
高原をひたすら歩きます。
写真は斜面をある程度登ってから振り返り、
霧ケ峰インターチェンジや蛙原方面を撮影したもの。

陽射しはちょっと心配ですが、
高原なので暑さもなく良い陽気で、
風がよく吹いて心地よい。
高原はまだ春に目覚めたばかりで、
(八島ビジターセンターも29日が営業開始でした)
これから緑に染まる準備をしようかというところ。
小鳥のさえずりも春の気配満点です。
下界は夏日の予報でしたが。

う〜ん、上着は風通しがよくても良かったかな。
ちょいとセオリーにこだわり過ぎました。ちと暑い。
慣れないトレッキングシューズも足に痛いような…

トレッキングコースは、長年人が通り続けてきましたから
道が不明確というわけではありませんし、
ポイントポイントに案内板もあります。
目印のテープが木の枝に結ばれていたり。
ただ、岩がちな地帯は道を失いやすいです。
一部には雪も残っていました。

上の写真は火山岩がごろごろしている、
眺めのよい草原地帯。
他にも樹木地帯や岩場など充実のコース。
よし、帰りは別のコースにしよう!(ぉ

下の十字路あたりに霧ケ峰インターチェンジ。
そこから右手の「園地」に行き、
点線に沿って「現在位置」まで来ましたの図。
沢渡と呼ばれる地帯のようで。

ここから旧御射山(もとみさやま)社ならびに八島ヶ原湿原を目指します。
霧ケ峰インターチェンジバス停から沢渡を経て御射山遺跡まで
所要おおよそ1時間。

旧御射山図 (武居祝家蔵本写)

中央やや右の「鳥居」を囲む
武家達が競技を観戦した桟敷の様子がうかがえます。

ここは諏訪神社下社の御射山祭御狩神事が行なわれたところである。
御射山祭はいつごろから始められたか不明であるが平安時代から特に
鎌倉時代を全盛とし元禄年間まで行なわれてきた。
祭事は毎年七月二十六日から二十九日まで行なわれ 信濃の豪族が
交替で御頭をつとめ神官は新しく造られた祭事用の穂屋にこもり豊作を
祈った。それと同時に信濃の氏人が騎射等の技を競って諏訪明神に奉
納した。旧図にもあるように周囲の丘には鎌倉幕府の将軍や将歴の桟
敷跡が今も土壇として残っている。当時の御射山祭をしのぶ和歌として
次の一首がある。
をばなふくほやのめぐりの一むらに しばし里あり秋のみさ山 金刺盛久
この祭も室町時代中期 下社大祝金刺氏の滅亡とともに衰微し御射山も
江戸初期に移転したためこの地は旧御射山と呼ばれるようになった。

旧御射山競技場跡

この付近で雷鳥らしき鳥を目撃。しゅごい。

上の石碑前から対面の桟敷方向。
中央の緑のあたりに旧御射山社。
ここだけ緑。
明らかに周囲と植生が異なります。
神域。

斜面の下方からアプローチ。

ちいさな社と御柱

古くなった御柱発見。
御柱の墓場だ。

ちなみに通常は、六年間の役目を終えた御柱は
御柱休めと古御柱祭ののちに払い下げられます。
かつては各村の橋梁などとして再利用されたのだとか。
(諏訪市博物館の展示紹介より)

御射山講武之跡

 

 

八島ヶ原湿原を回るコースに入ります。
一周1時間〜1時間半の長さですが、
起伏は激しくありません。
車などで八島湿原を直接訪れた場合は
紫外線対策だけしてあれば
山歩きに特化した服装でなくても良さそうです。
ジーンズなどよりは動きやすさを重視した方が良いですが。

湿原を散策

高層湿原と呼ばれる特殊な湿原です。高層湿原は微養料、貧石灰、貧酸素、
水質は酸性、低温などの特殊環境のためにカヤツリグサ科などの矮小な植物
が大部分で、これらが枯れても腐食せず堆積して泥炭化し、新苗はその上に
生長し、そのために湿原は付近の水面より高く盛り上がります。八島ヶ原湿原
の最高所は水面より7mも高く泥炭層の厚さは8.5mあり、その生成には1万
年を要しているといわれます。

手前から弧を描いて向こうまで、鎌ヶ池。
ここも通底伝説があるとかネットで見ましたが、調査中。

八島ヶ池

池には島が浮かんでおり、七島八島と呼ばれる。

このあたりは八島ビジターセンターのすぐ近く。
車などで直接来訪の場合は
駐車場と直結していることもあり、
このあたりが出発点になります。
私はここで食事休憩をとりました。

 

まぁ、八坂刀売神を祀る下社と密接な旧御射山遺跡、
そして、八島。
ヤシマと言えば日本、ヤマト。
う〜ん、興味深いですね。
鎌ヶ池の通底伝説(仮)もあわせれば
御射山御狩神事と葛井の清水とヤマトトーラスが
直結できますかね〜。ンフフ

 

さて、帰路。
もう足が限界なんですけど…
体力的にというよりも、慣れない靴で…(ぉぃ

とりあえず、八島ヶ原湿原の残り半周を歩いて旧御射山まで戻り、
そこから、来た道を通り沢渡に。
あとは険しい山道は避け、ビーナスラインと呼ばれる
メインの道路を歩いて霧ケ峰インターチェンジへ。
高原を通る信号のない道路なので、当然ながら
車やバイクは結構スピード出してはります。
徒歩で通るのはあまりオススメできません。(^^;;

しかし、トレッキングコースを歩くより
当然ながら時間はかなり短縮。
バス停から茅野駅行きに乗りました。

車山高原、白樺湖を経由して茅野へ至るコースです。
余裕とバスの連絡がうまく行けば女神湖にも行ってみたかったのですが、
これは断念。

 

さて、バスに揺られてしばらく行きますと、
湯川という地域を通ります。
ここには「河童の湯」があるのです。
準天然温泉。
今回、こちらも断念しましたが、
機会がありましたら、ネタ的にも是非どうぞ。

 

さ、私は中央保育園前バス停にて下車です。
園児ニアです。

御座石神社

狛犬よろしく2つの石が拝殿前両脇をかためます。

そういえば、つい先日、どぶろく祭があったみたいですね。

この石には、御座石神社の御祭神である高志沼河姫命が、
この地に乗って来られた鹿の足跡がのこるとされている。
諏訪明神建御名方命は高志の国(越後)から母神沼河姫命を
こちらに迎えられた。母神は鹿に乗り大門峠を越えて来られ、
この石に腰を掛け休息したと伝えられている。
どぶろく祭りの際には、幣帛を捧げる大切な石である。

これが御座石かな…。
境内には他に穂掛石や御履石がありますが、
穂掛石の解説板には、矢ヶ崎村七石の諸説に
穂掛石とは別に御座石の名を挙げていますから
穂掛石は御座石では無い。
御履石は沼河姫命が履(くつ)をはきかえた石の意だし、
「腰を掛けて休息した」石が御座石ってことで。

こちらは竜田川。

非常に古い汐(せき;人工の川)で、奈良の竜田川にちなんでいる。
用水の役目と、参詣者が手や口を清める御手洗川を兼ねていたそうな。

 

ささ、次は駅方面を目指します。
どうしてもバスの時間は都合がつかなかったので、
仕方無い、歩こう、と最初から予定していました。

しかし、陽射しが…焼ける焼ける。
あと、足がやばいかもしらん…(汗)
履き慣れた靴の方も持ってきとくんだったよう。
タクシーがもしも通れば、と思ってもぜんぜん通らないし。

茅野駅を過ぎ、北上、
葛井公園やアクアランドを目印に、
分かりやすい道路の方から葛井神社にアクセスします。

道路側から境内を縦断し、振り向いて鳥居を撮影。
葛井神社
では、改めて境内に。

拝殿

上社年中行事の最後を締めくくる御手幣送りの神事で知られます。
東方フリークスには葛井の清池(清水)の方が通りが良いですね。

はじめこの境内にある池が信仰の対象であったが、
後、社殿を建て、槻井泉神を祀った諏訪神社上社の
摂社である。境内に千本木黷フ巨樹があり、池は葛
井の神池といって古来諏訪七不思議の一つに数えら
れ、池にすむ魚はすべて片目であるといわれる。
「諏訪神社祭典古式」によると、十月晦日一年中の
神事の幣帛と「机飯一膳御酒御穀」をそえて、雅楽
一人にかつがせ、午前0時を期し、御室の「みあか
し」と九頭井明神の「みあかし」を合図とし、拝殿の
背面から神池に投げ入れる。これが翌朝遠州サナギ
の池に浮かびあがるという伝説がある。

 

さて、もうちょい歩いて本日のお宿へ。

茅野を一望。八ヶ岳も見えます。

諏訪インター近くの、周囲から浮くほど高い建造物。
茅野→葛井神社→諏訪大社上社のアクセスだけを優先して選びました。
いやぁ、それにしても、今日の陽射しもすごかった。夏日。
さすがにこれ以上焼かれたら真っ赤を通り越しそうなので
コンビニで日焼け止めを購入。現状維持を最優先。
足は…芳しくないので
小袋石は諦めようかな。御射山ももたないかもしらん。

 

 

3日目へ続く〜。

 

NEXT → 3日目

 

                                  → ライブラリーMENUへ