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2008年GW

「ネイティブ嬖す」

 

1日目A (岡谷近辺〜下社)
1日目B (下社〜上諏訪近辺)
2日目 (上諏訪〜茅野近辺)
3日目 (上社など)

 

5月1日(木)
曇り

 

3日目

 

今日は曇りだ陽射しがやわい。
念のため日焼け止め。

さて、徒歩にて大祝(おおほうり)屋敷に到着。
春日神社の隣。

大祝邸は諏訪明神信仰の遺跡として諏訪神社の歴史上、
欠く事のできない大切な場所である。

今は当時の建物の多くは衰退して唯、総門に昔を偲ぶのみ

 

次の目的地へ、徒歩なので細い道を歩くと庚申さまに巡りあう。
庚申さまも結構見かけている気がします。神社境内にも見られたり。

大樹の下の祠。このルートは何か豊作。
こういう祠に小さな御柱が建っているケースもよくありますし、
昨日バスから見た景色では、個人宅の敷地内に
このような祠があって、そこにも御柱があって、というケースもありました。

御頭御社宮司社 (南方北方合祀)

直進不可です。
御頭はオトウと読みます。
祭神は御社宮司神、諏訪大社建御名方富命御子神合祀。
御社宮司神は御左口ノ神、御作事ノ神とも云い、自然信仰
に基づく稲、土地の神として崇められてきた。この神を祀る
のは大変古くから拓かれた村である事を物語っている。

拝殿

右手には石碑や石の祠なども。

殿内には参拝の作法もおやくそく通り。
東方的にはミシャグジがらみで示されていると嬉しい。

 

御社宮司神社から少し歩くと諏訪市博物館。
左手には足湯。そして、玄関前を駆け回る園児。園児ニア。

御柱と目処梃子

ついでに博物館でお勉強……
ハッ!気が付けば1時間半も!

うーん、かなり充実の内容。
御柱や御神渡りの知識はここでマスターできそう。
御渡帳や、平成4年度の前宮一之柱の一部もあったり、
手長神社の虹梁レプリカとか、諏訪神話を時代別に追った解説で
多要素が混ざる部分も解きほぐしてくれます。

東方には関係しませんが、昭和の諏訪を偲ぶカラー写真も貴重。
また、諏訪史関連資料・書籍もずらりと揃っており、閲覧可能。
それらに手を伸ばしてじっくり読み耽りたい衝動を抑えつつ、博物館を後に。

 

ここから実は強行軍。
博物館裏のバス停からかりんちゃんバスに乗車。
北大熊バス停下車し山側に坂を上ります。

村社 北方御社宮司社

この近隣の北方御社宮司社で、
先ほどの御頭御社宮司社(南方北方合祀)とは村域が違うので
同じ名でも「(南方北方合祀)」が指す北方とは違う…と思います。

お参りを済ませ、速やかに次へ。

こちらは南方御社宮司社。
中央自動車道の整備に伴い、
二百メートル南東の地から移転復元されたのが昭和五十年代のこと。

こちらもお参り後、今度は速やかに斜面を下ります。
大熊バス停にてかりんちゃんバスに乗車。
先ほどのバスが折り返してきており、
その25分の勝負でしたが上手くいきました。

運転手さんが私の顔を覚えていて下さり、
(たぶん、折り返し前に最後に下りた客であり、
折り返し後に最初に乗った客でもあったことから、
顔と言うより服装等の特徴が記憶に残ったのでしょうが)
一回の乗車扱いということで、この二回目の乗車分は
おまけしてくれました。感謝です。

かりんちゃんバスはシルキーバス、スワンバスと同様、
一回の乗車は一律150円、一日券は300円です。
諏訪の旅では上手くご活用ください。

 

バスを博物館前で下車し、そこから少し歩いて
諏訪大社上社本宮です。
北参道

一之御柱と御沓石(左手)です。

境内は見所が沢山。
今回は東方成分を抽出してご紹介(ただし不完全)

上社筒粥殿跡

現在は下社春宮の筒粥殿で神事が行なわれています。
しかし、いくらなんでもこの指定区画は小さすぎでは…

天流水舎 (てんりゅうすいしゃ)

俗にお天水と称される どんな晴天の日でも雫が三滴は
屋根上の穴から降り落ちると云われ 諏訪七不思議の
一ツに数えられている 旱天の折りにはこのお水を青竹
に頂いて持ち帰り雨乞の祭をすると必ず雨が降ると云い
伝えられる

神楽殿横の鳥居

やはり笠木なしですな。

東参道(左手)と入口門(右手)付近の二之御柱

目処梃子

布橋を行きつつ、目処梃子や摂末社、御宝殿を拝するのですが、
途中で見える「硯石」を上手く撮影できませんでした。
残念無念。

幣拝殿と左右片拝殿

奥の木々が神居。
神体山の守屋山は写真右方向です。

宝物殿横から四之御柱

ちなみに宝物殿は、授与所で巫女さんに拝観を願い出ます。
こちらは諏訪神話関連は少なめでした。
ヤサカ鈴やサナギの鈴があります。

そうそう、
上社の宝物殿は5月15日より一時閉館するそうです。
展示品整理や内部改修のため。
10月下旬頃開館予定だそうです。

東参道から撮影。
このあたりの小川で蛙狩神事が行われます。
橋の欄干の工事作業が行なわれていたので撮影は遠慮しました。

境内からは拝みにくい、三之御柱。

 

前宮や守矢史料館を目指す途上に
権祝邸。

って、途上で気が付いたのですが、
そういえば、本宮に在るという蛙石を見ていない!
しまったぁ〜、本宮の案内板にも描かれていなかったので
すっかり失念してしまっていました。
う〜ん…
まぁ、硯石もうまく撮れてなかったし、
小袋石も諦めたし、いいか。(ぇ

さ、守矢史料館です。
本宮から来ると、この一個前の辻に
守矢史料館はこちら、と案内があるのですが、
それよりもこの目印に出会うまで進んだ方が良いです。

表札 「神長官 守矢」

史料館。
100円は破格。
ウサギさんや鹿さんと戯れます(駄

写真は、史料館拝観後、敷地奥の社より撮影。

みさく神の社

史料館のしおりには「ミシャグチ神」と表記されています。

諏訪子の束ねるミシャグジさまも結構回ってきましたが、
まだまだ多数のミシャグジ社が諏訪湖まわりにはあるようです。
今回ご紹介はほんの一部。

さて、さらに道を進みまして、
こちらは諏訪大社上社前宮。

二之鳥居

ここからまだ階段と坂道を歩まねばならないとは
この時の私には知る由もなかったのであった。

ヒーヒー言いながら拝殿前まで到着。

水眼(すいが)の清流と二之御柱

水眼の源泉はずっと上流だそうです。

拝殿

スワ神は遠く上古の「古事記」「日本書紀」の中にみえるが、
ここ前宮は古来より諏訪明神の住まう所として生き神となる
諏方大祝の居舘を存し神秘にして原始的なミシャグジ神を
降して諏訪明神の重要な祭祀・神事を取り行った聖地である

 

坂をくだり、階段を下り、
うーん、もう動けない (^^;;
タクシーを一台手配して茅野駅へ。
携帯、便利。

 

茅野駅からすずらんの里駅へ。

足、もつかなー。

もはや東方紀行家には有名なブービートラップ、
「官幣大社諏訪神社 摂社御射山神社」の碑と鳥居。

しかし、地図もバッチリ!うおぉ、いくぜ〜〜!
と、歩いている途中で時間切れ。
電車の時間に間に合わなくなります。
うーん、万全の状態なら予定通り行けた(はずな)のですが
ちょっと状態と時間の余裕がシビアでした。
無念…。

と、ひどいオチで終了です〜。
なんという中途半端。

ちなみに、翡翠おみくじも買いましたよ。
おみくじは「吉」でした。
なんという中途半端。

 

 

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