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8月8日
「縛られた大地の神」

 

今年の夏も出雲へ飛びました。

曇っているお陰で過ごしやすい…とまではいかないかな、暑過ぎない。

今年は道路工事も無く、空港からのバスは定刻通り出雲市駅に到着。
一畑電鉄で移動しようかしらと思っていたところに出雲大社行きのバスが来たので
バスにて、大社前。

昨年の同じ時間は車でえらい混んでいたのに、
今年はそうでもなく…。
やはり御本殿公開と御本殿御屋根公開の違いかッ!

拝殿前

拝殿の向こうには、御本殿御修造のための
工事用足場を兼ねる素屋根が聳えます。

 

拝殿

フェムトファイバー!

本殿はこんな感じに…。

大屋根特別拝観は事前申し込みで10時からの予約を取れていましたが、
現地に行ってみると、今からでも行けますよー、とのこと。
やはり去年とは大違いですね。
せっかくなので、そのまま参加し、大屋根を拝見してまいりました。

昨年は残念ながら拝見できなかったのですが、
今回の機会で御本殿を外のみとは言え間近に見ることが出来ました。
順路としては、本殿の東側の軒下あたりの工事用足場を少し歩き、
階段を上がって大屋根の南東の端付近に立ちます。
手が届く様な距離で大屋根に接近しつつ、ぐるりと反時計回りに大屋根周辺を巡り、
南西の端あたりから階段を下りる線対称なルート。
一方通行の道のりで、これは客の回転も良いですな。

でっかかったっす。

 

今回もまた宝物殿に行ったのですが、
前回は天井の八雲之図を見落としていたことに
今回はじめて気付きました。(汗)

修造工事のため、本殿の真裏に位置する素鵞社はアクセス不可で、
遥拝所が本殿西側に設けられていました。

こちらは神楽殿。
真のフェムトファイバーが今ここにッ!

神楽殿に大注連縄が共通ということで
諏訪大社と出雲大社が東方儚月抄でちょっとクローズアップされましたが、
建御名方は大国主の子ですし、そんなつながりも。

この要素はこの日の旅の後半にも関わってきます。

 

 

さてさて、一畑バスに乗り込みまして、
次は日御碕へ。

日御碕灯台です。

現役灯台かつ見学可能

というわけで、昇ってみました。
螺旋階段をぐるぐると…ぐるぐると…
ぜぇぜぇ…

開けたー!

風が強いけど爽快ー、でした。
ちょっと陸側から低い雲が流れてきていましたが、
天候は特に支障なく。

バス停から陸側を突っ切って灯台に向かいましたが、
お次は灯台から海岸沿いにバス停へ戻る道筋。

その途中に日御碕の石碑がありました。

ウミネコ繁殖地の経島(ふみしま)。

ウミネコは見当たらず。

ありゃカモメじゃあねえ――ぜ ウミネコだ。
うーむ、見られるつもりで用意していたネタコメント、空振り。
うー、うー。

このあたりには毎年12月頃約5000羽のウミネコが渡来し、
4〜5月にこの島で産卵しヒナをかえします。
そして、7月頃には北方の海へ向けて飛び去っていきます。

おう!アウトオブシーズンでした!

日御碕神社で購入した絵葉書より。

その日御碕神社です。

アマテラスを祀る日沈(ひしずみ)の宮と
スサノヲを祀る神(かむ)の宮、
両社を総称して、日御碕(ひのみさき)神社です。

古来、夕日を餞け鎮める霊域。

楼門

 

日沈の宮

小高い位置に、神の宮。

神の宮の脇から見下ろして、日沈の宮・拝殿と本殿。

 

日に焼けるとすぐ赤くなる私ですが、
日焼け止め無しでうろうろできてました。
曇っていて、陽射しがやわらか。

そういえば、日御碕神社ではひぐらしが鳴いていました。

 

日御碕から一畑バスに乗り込み、引き返します。
出雲大社前も通過して、出雲市駅へ。

出雲市駅の奥、お土産物フロアに大国主命が。

 

出雲市駅から山陰本線に乗車し、出雲空港方面へ。
荘原駅で下車。

荘原駅から西へ歩くこと20分くらい。

佐支多(さきた)神社

鳥居…かな?
物干し竿?

道路を挟んで、線路の手前に一の鳥居が見えます。

とりあえず、神社の方へ歩を進めますかね。

佐支多社の主祭神は建御名方神。

諏訪に鎮座の建御名方ですが、
親御さんの縁もあってか出雲の地にも祀られています。

佐支多社自体は出雲国風土記にも登場、と
案内文には書かれておりました。

鳥居と拝殿の間には、小さな楼門が。
昨年の山陰の旅で、揖屋神社や八重垣神社で巡り会ったタイプですね。
島根オリジナル?

拝殿

拝殿横手に何やら五角柱が。

天照皇大神、少名彦命、埴安姫命、倉稲魂命、大己貴命
と時計回りに刻まれていました。

本殿

彩色された彫刻も目を引きます。

水神

石の祠は諏訪を思い起こさせる…って
単に先入観と、私が諏訪ばっかり行ってるせいですが。

随分古い狛犬が、石の祠群を守護。

境内の稲荷社。
整然と配置された赤い鳥居がアーチウェイを形成。

御射山稲荷大神

御射山!

何を隠そう、ここに来た理由は御射山目当てでした。
このあたりの地名が御射山。
建御名方もそうですが、諏訪要素ですね。
きっと、逆輸入(?)でしょうけど。

ここの南方に、銅剣銅矛がわさわさ出土したという荒神谷遺跡があります。
また、荒神谷遺跡を囲む様に、諏訪・建御名方絡みの神社がいくつか
存在しております。まぁ、古来からの存在というわけではなく
南北朝時代あたりに勧請されたらしいですが。

それはともかく、御射山ですよ。

佐支多神社の西に隣接しているのは御射山自治会館。

その北西には小さな橋が掛かっております。

御射山大橋!

なんとなく、大社方面を向いているかなー。
こじつけ。

ともあれ、ヤマトトーラス考察の一翼を担う要素と考えます。
Easy、Normalが御射山御狩神事、Hardが葛井の清水。
御射山が出雲に通じることと、秋宮の古い神楽歌にある
『諏訪の海 大和の浜よりよする波、千尋の池に重(シキ)の浪立つ』、
千尋の池は葛井の清池同様、遠州に通底の伝承がありますから、
そんなこんなで、ヤマトトーラス。

 

1日目はもうちょっと続きます。
続き

 

 

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