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博麗 霊夢
 
 [キャラクター]
 
 プレイヤーキャラ。はくれいれいむ
 「永遠の巫女」 「博麗神社の巫女さん
 博麗神社の巫女さんで主人公。
 悪事を働いた妖怪の退治と、縁側でお茶を飲むのが仕事。
 武器は御札と陰陽玉。
 空を飛ぶ程度の能力、霊気を操る程度の能力を持つ。
 
 ある夏の日、音も無く、不穏な妖霧が幻想郷を包み始めた。
 「こうなったら、原因を突き止めるのが巫女の仕事」 と、
 一面の妖霧の中、勘の鋭い少女は、
 直感を頼りになんとなく怪しい方向へ出発した。
 
 ・はく
   「あまねくゆきわたること。知識が広いこと。博士の略。博覧会の略」
 ・れい
   「形がととのって、うるわしいこと。みめよいこと。うららかなこと」
 ・魄霊はくれい
   「たましい。魄。幽霊」
 ・霊夢
   「神仏のお告げが現れる不思議な夢」
 ・巫女
   「神に仕えて神楽・祈祷を行い、または神意をうかがって神託を告げる者」
 
 博麗の由来は不明。
 博+麗で才色兼備、ということだろうか。
 
 埼玉の北西部、秩父鉄道秩父本線に 「波久礼」 駅がある。
 一見 「はくれい」 だが、実は 「はぐれ」 と読む難読駅名。
 東方Project 第一作「東方靈異伝」の頃を含めて数年間、
 ZUN氏は埼玉県東松山市に住んでいたようだが、関連は不明。
 
 神に仕え、神意をうかがい神託を告げる者、巫女。
 神託は時にお告げの夢、霊夢を通じてなされる。
 
 少々離れるが、巫女はシャーマンとして魄霊に関連するとも考えられる。
 また、酒やカブ、桃など幾種かの銘柄に 「はくれい」 が知られる。
 漢字としては白嶺、白麗などが当てられる模様。
 バイリングと呼ばれるキノコの別称に白霊茸、白零茸 (はくれいたけ) がある。
 他にも、彫刻家・吉田白嶺 (1871-1942)、
 「北斗の拳」 における南斗水鳥拳奥義・飛翔白麗などがあるが、
 いずれも関連は不明。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (博、麗、魄霊、霊夢、巫女)



霊符 「ホーミングアミュレット」
 
 [スペル]
 
 霊夢のショット。
 陰陽玉から放たれる誘導弾。
 白い護符。
 
 ・homing
   「ホーミング、帰還、帰巣本能。(ミサイルの)自動誘導」
 ・amulet
   「お守り、魔よけ」
 
 Homing Amulet.
 「自動追尾護符」
 
 アミュレットは、「人を災難より護る物」 を意味するラテン語 amuletum を語源とし、
 所有者に幸運をもたらしたり保護する、あるいは、魔や不運をはね返す種々の物、
 お守りを意味する。
 日本の神社仏閣の取り扱うおふだ、護符などもアミュレットである。
 通例は所有者を護り、魔をよける物で、防衛専門だが、
 ホーミングアミュレットは所有者から放たれ、魔を積極的に排除する。

 
 参考
 「SPACE ALC」 (homing, amulet)
 「Wikipedia」 (お守り
 「Wikipedia(英)」 (Amulet



霊符 「夢想封印」
 
 [スペル]
 
 霊夢のボム。むそうふういん
 自動誘導型のカラフルな炸裂弾6発。
 
 ・夢想
   「夢に見ること。夢の中に神仏の示現のあること。
    あてもないことを心に思うこと。空想」
 ・封印
   「封じ目に印を捺すこと。封じ目におしてある印」
 ・夢想開き
   「神仏による夢のお告げを人に披露すること」
 
 夢で神や仏のお告げがあることを指す意味では、夢想霊夢は同義である。
 神の託宣を詳らかにするのが巫女であり、人々に披露することが夢想開きだが、
 本スペルはその逆、神仏のお告げを心の中にそっとしまい込む意だろうか。
 災厄の予言や神の与えた規律などが与えられないため、
 災いに見舞われるわ神罰が下るわで、迷惑な技なのだろうか。職務怠慢。
 
 封印は、辞書的な意味としては封じ目に印を押すことや証紙を貼ることであるが、
 一般的には 「封ずる」 の意でよく用いられており、ここでの封印もこの意である。
 ・封ずる
   「閉じ込める。特に、陰陽道や仏法の加持力によって、物の怪などが
    自由に動けないようにする。封をする。自由に活動できないようにする」

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (夢想、封印、夢想開き、封ずる)



夢符 「パスウェイジョンニードル」
 
 [スペル]
 
 霊夢のショット。
 陰陽玉から放たれる針弾。
 
 ・persuasion
   「説得、説得力。信念。信仰、信条、宗派」
 
 Persuasion Needle.
 直訳で 「説得の針」
 妖怪退治を 「説得」 と表現したものだろうか。
 退治の針ということで、「退魔針」 といったところかもしれない。
 ちなみに、小説作品 「退魔針」 を著したのは
 ZUN氏の好きな作家、菊地秀行氏である。
 による魔物退治は少ないが、「古今著聞集」 には蛇退治に利用された例や
 昔話の 「一寸法師」 に語られる鬼退治の例がある。
 
 は刺す道具として多くの用途で使用されている。
 歴史は古く、裁縫用の針が数万年前からあったとされる。
 武器としてのは、暗器としての使用が主で、
 袖の下に隠し持ち、攻撃時に相手に投げつけたり、
 含み針として口腔から放ったりされたようだが、威力は低い。
 
 神社に関連すると言えば、針供養がある。
 折れた針を神社に納めたり、豆腐やコンニャクのように
 やわらかいもの(!)に刺したりすることで供養し、裁縫の上達を祈る行事。
 妖怪退治のついでに針供養と妖怪供養が出来て一挙両得…なのだろうか。

 
 参考
 「SPACE ALC」 (persuasion)
 「Wikipedia」 (含針術針供養
 「物語要素事典」 (針)



(「Wikimedia Commons」より)



夢符 「封魔陣」
 
 [スペル]
 
 霊夢のボム。ふうまじんふうまのじん
 霊夢を中心に発生した十字の領域が画面全域に拡大する。
 
 ・
   「軍隊の隊列・配置。軍勢がたむろしている所。人々が詰めている所。
    いくさ。戦場。ひとしきり。きれぎれに連続する」
 
 辞書における 「」 は上述の通りであるが、
 一般、特にファンタジーなどでは魔法陣の様に
 記号や文字が組み合わされ形成された魔術的な
 図形やその領域あるいは空間を指して 「」 と呼ぶ。
 「封魔」 も同じくファンタジー等で散見される語である。
 封魔陣は、魔を封ずる領域の意味合いだろうか。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (陣)



霧雨 魔理沙
 
 [キャラクター]
 
 プレイヤーキャラ。きりさめまりさ
 「奇妙な魔法使い」 「東洋の西洋魔術師
 魔法の森で暮らす魔法使いで人間で主人公。
 人々の生活から離れて余り干渉しないが、神社にはよく遊びに行っている。
 武器は魔法。
 魔法を操る程度の能力を持つ。
 
 ある夏の日、音も無く、不穏な妖霧が幻想郷を包み始めた。
 上空からの目視では、特に湖の全体が見渡せなくなっており、
 湖に浮かぶ島が霧の発生と何らかの関わりがあると思えた。
 勘の普通な少女は、何かめぼしい物を探しに出発した。
 
 ・霧雨 【秋の季語】
   「霧のようにこまかい雨。ぬかあめ。細雨。きりあめ」
 ・魔法使い
   「魔法を行う人」
 
 魔理沙の由来は不明。
 日本人の名によく見られる りさ に魔法使いの魔をあしらったものか。
 ジョジョの 「奇妙な」 冒険に登場のリサリサをもじったものか。
 また、欧州の女性名に 「マリサ」 が見られる。
 いずれも関連は不明。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (霧雨、魔法使い)
 「Wikipedia(英)」 (Marisa (given name)



魔符 「マジックミサイル」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のショット。
 ビットから射出される魔法弾。
 
 ・missile
   「ミサイル、飛び道具」
 
 Magic Missile.
 「魔法の矢」 「魔法弾」
 
 ダンジョンズ&ドラゴンズやオウガバトルシリーズなど
 いくつかの作品にも同名の魔法・特殊攻撃が登場する。
 また、実在の空対空ミサイルに 「R550 マジック」 がある。
 いずれも関連は不明。

 
 参考
 「SPACE ALC」 (missile)
 「Wikipedia(英)」 (R550 Magic



魔符 「スターダストレヴァリエ」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のボム。
 三原色の大型星弾を8発放出し、画面全域を掃討。
 
 ・stardust
   「小星団、星屑、宇宙塵、隕石の小片。
    粉雪、輝く魅力、夢見心地、恍惚」
 ・reverie
   「空想、幻想、夢想」
 
 Stardust Reverie.
 「星屑幻想」
 
 星屑は、たくさんのちいさな星の意。
 闇に鏤められたささやかな光点の分布に彩られる夜空。
 
 "Reverie" は、ドビュッシーの 「Reverie」 (夢、夢想などの邦題) など
 いくつかの作品タイトルに見られる。
 全体の音としては、日本の音楽グループ、
 スターダストレビュー (Stardust Revue) に近いだろうか。
 関連は不明。

 
 参考
 「SPACE ALC」 (stardust, reverie)



恋符 「イリュージョンレーザー」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のショット。
 ビットから照射されるレーザー。
 
 ・illusion
   「見間違い、勘違い、思い違い。錯覚、錯視。空想、期待」
 
 Illusion Laser.
 「幻想光線」
 
 レーザーは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation
 (光放射の誘導放出による光の増幅) の頭文字を取って名付けられた。
 レーザー光は、電磁波 (光は電磁波の一種) を重ね合わせ
 増幅された状態で発生させたもの。
 共振器内の定常波が媒質の誘導放出を介して増幅される。
 指向性・収束性に優れる。
 本編におけるレーザー発生の原理はもちろん不明。
 そこが幻想、なのだろうか。

 
 参考
 「SPACE ALC」 (illusion)
 「Wikipedia」 (レーザー


レーザー
(「Wikimedia Commons」より)



恋符 「マスタースパーク」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のボム。
 自機前方を一掃する大出力エネルギー。
 
 ・master
   「親方、上司。熟練工。名人、達人。所有者。主人。勝利者。
    修士。教師、校長。船長。指導者、導師。原本、オリジナル。
    マスター(他の機器をコントロールする側の機器。
    優れた、最上の。名人芸の」
 ・muster
   「集合、召集。義務、検査、検閲、試験」
 ・spark
   「火花、スパーク。活気、元気、生気、ひらめき」
 
 Master Spark.
 「最上の閃光」
 イリュージョンレーザーを遙かに凌ぐ威力と口径を誇る光線。
 最上級の光撃。
 
 あるいは、
 
 Muster Spark.
 「寄せ集め閃光」
 スパークは短時間、瞬間的な光のきらめきである。
 持続的に広範を薙ぐ光の奔流は、イリュージョンレーザーの集合体か。

 
 参考
 「SPACE ALC」 (master, muster, spark)
 「Wikipedia」 (スパーク



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