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紅い月に瀟洒な従者を
 
 [タイトル]
 
 Stage5のタイトル。あかいつきにしょうしゃなじゅうしゃを
 図書館を抜け、紅魔館の真紅の廊下を進む。
 妖しく紅い満月の光が照らす中、
 メイドたちの容赦無い猛攻を掻い潜る。
 騒ぎの中、不審者の排除にメイド長が現れる。
 
 ・瀟洒
  「すっきりとあかぬけしたさま。俗を離れてあっさりしているさま」
 ・あかぬける (垢抜ける)
  「気がきいている。素人臭くない。洒脱である。いきである」
 
 幻想郷は紅霧で幻想郷を覆い包まれ、
 昼は陽光が散乱され常にぼんやり明るく
 夜は月明かりをぼやけ膨れ上がらせる。
 紅い霧の中心地の紅い館から見る、紅い満月
 また、紅魔館主人の二つ名は 「永遠に紅い幼き月」 である。
 紅い悪魔に仕えるメイド長との対面ならびに
 紅い月夜に瀟洒な従者が侵入者を待ち構える情景を意味する題意か。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (瀟洒、あかぬける)


紅い月



メイドと血の懐中時計
 
 [音楽]
 
 Stage5のテーマ曲。メイドとちのかいちゅうどけい
 〜5面のテーマです。
  不思議な不思議な曲です。スピードを出そうとして
  つんのめりそうな曲になってるのは、特殊な拍子のせいでしょうか?
  ロックにしたかったんですが、私はあまりロックを聴かない所為か、
  ロックというものを誤解している可能盛大(^^; 〜

 (恋々音樂館より)
 〜なんか、分かりやすいタイトルです。分かりやすいことはいいことです。
  メイドや女中というより小間使いって言ったほうが好き。
  統計によると、大半の方がメイドと聞いただけで
  若い娘を思い浮かべてしまうそうですが(何の統計?)、
  役に立つメイドさんは3、40〜ですよね。〜
 (おまけ.txt より)
 
 ・懐中時計
  「ふところやポケットなどに入れて携帯する小形の時計。袖時計。袂時計」
 
 を操るメイド長は家事全般と吸血鬼のお世話をこなす。
  霊夢 「あんたんところは、人間を誰が捌くの?」
  フラン 「さー? お姉様がやってるわけ無いし・・・」
 メイド連中は役に立たないことから、メイド長・咲夜の仕事だろうか。
  レミリア 「咲夜は優秀な掃除係 おかげで、首一つ落ちてないわ」
 「メイド」 のこなす家事とはまた別の、裏の一面を 「血の懐中時計」 は指すだろうか。
 あるいは、吸血鬼の懐刀ならぬ懐中時計というニュアンスか。
 
 時や暦の概念は有史以前より天体の運行をもとに形成され、
 紀元前2000年頃には日時計が発明されていたと考えられている。
 その後、一定時間の計測に、蝋燭や線香を用いる燃焼時計や
 水時計、砂時計などが紀元前1400年〜紀元前700年頃に考案されたとされる。
 13世紀頃、機械式の大きな時計、重鎮時計・塔時計が発明され、
 14世紀に入ると発条の発明によりメカニカルな時計の発達は進み、
 17世紀頃までには発条を用いた時計や振り子時計が開発された。
 特に発条の発明・研究により携帯式の時計、懐中時計が発展したようである。
 その後も研究・改良が進み、正確性・携帯性・持続性・耐久性の進歩が続く。
 腕時計の登場までは懐中時計が携帯時計の代表格であり、
 また、腕時計の登場以降も趣味や職業柄から懐中時計は一部で汎用されている。
 水回りの仕事を含め家事全般をこなすメイドならば
 懐中時計の方が最適である。
 
 直接ではないがにまつわる有名な懐中時計と言えば、
 ブレゲがマリー・アントワネットの為に製作した懐中時計、
 「マリー・アントワネット」 であろう。
 時計の歴史に革命を起こし、時計の進歩を2世紀早めたと称される
 天才時計師、ルイ・ブレゲ。
 その持てる技術の全てが注ぎ込まれた最高傑作は、
 完成の前に予定された主が断頭台の露と消え、
 遂に王妃の手中で時を刻むこと無くコレクターの手を渡り歩いた。
 1983年、美術館から盗み出され、その行方は知られていない。
 
 時計と 「
統計」、「ロック」 とクロックな話。かな?

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (懐中時計)
 「Wikipedia」 (時計懐中時計
 「懐中時計はどうですか?

 

 

 

 

 

 

 


懐中時計
(「Wikimedia Commons」より)



十六夜 咲夜
 
 [キャラクター]
 
 Stage5のボス。いざよいさくや
 「紅魔館のメイド
 悪魔に仕える瀟洒なメイドにして清掃係兼メイド長。人間。
 メイド達の指揮・お嬢様のお世話 (子守り)・掃除・料理など忙しい。
 時間を操る程度の能力を持つ。
 
 ・十六夜
  「陰暦16日の夜の月。既望。陰暦16日。また、その夜」
 ・いざよい
  「いざようこと。進もうとして進まないこと。ためらうこと」
 
 十六夜は陰暦16日の夜、または、その夜に上る月を言う。
 その月は十五夜よりおよそ50分遅く、
 いざよい (ためらい) ながら上るためその呼び名がある。
 また、既望 (きぼう) は十六夜の異称。
 既に望、すなわち、満月 (望月) は既に終った翌日。
 
 狂気の満月、紅い月に仕える従者は、
 主人よりも常に一歩後方に控える。
 十五夜の一つ後日の十六夜
 
 一方、十五夜の輝く満月の対極は陰暦1日の新月である。
 ・さく
  「月が太陽と同じ方向にあって、暗い半面を地球に向ける。
   新月。太陰暦1日。ついたち」
 
 新月の夜は月満ちる十五夜と正反対の月の無い夜であり、
 その朔の夜と同音のサクヤは満月の夜の対義だろうか。
 レミリアとサクヤの関係は、
 吸血鬼と人間であり、主人と従者であり、
 我侭な娘と瀟洒な少女であり、永遠の寿命と儚い命である。
 また、この対義的な関係は、同時に
 「東方求聞史紀」 において阿求の唱えた
 「吸血鬼ハンター」 説をも敵対関係として許容し得るが、
 この場合は先に挙げた 「十六夜」 の姓が従者としての性質を強調するため
 敵対的あるいはその他の関係も含めてその要素は薄くなる。
 「十六夜咲夜」 の名はレミリアにより名付けられたものとされ、
 これらのニュアンスを含むとみる解釈も可能である。
 
 記紀神話に登場する美しい女神であり短命の起源とされる
 木花之佐久夜毘売 (コノハナノサクヤビメ) が知られる。
 また、妖怪討伐士・榊咲夜を主人公とする日本映画、
 「さくや妖怪伝」(2000年) がある。
 いずれも関連は不明。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (十六夜、いざよい、朔)
 「宙の名前」 角川書店


十六夜の月
(「もっと、遥かな山旅を」より)
 >山旅ブログ >(2005.09.19)



月時計 〜ルナ・ダイアル
 
 [音楽]
 
 十六夜咲夜のテーマ。つきどけい
 〜十六夜 咲夜(いざよい・さくや)のテーマです。
  メイドさんといえばハードロック(嘘)
  かなりハードです。5面ということでこの位の激しさが必要だと
  やっぱり誤解してるのかなぁ(^^; >ロック
  私的詩的ロックということで〜

 (恋々音樂館より)
 〜「黄泉津平坂、暗夜行路」(藤木稟)に出てくる時計です。
  月時計というものがどういうものか知りたいものです(^^;
  ハードなロック調なのはルナな部分。
  あの小説で霊気琴という楽器が出てくるのですが、
  1,2年前ようやくどういう楽器か分かりました(^^;
  つーか、上流階級でも、明治時代の家にあるの?
  霊気琴(テル・ミン) 〜
 (おまけ.txt より)
 
 月時計は日時計の月光バージョン。
 「黄泉津比良坂、暗夜行路」 には次の様にある。
  夜の寂寞とした暗闇の一角に、
  四匹の蛇に支えられた月時計 (ルナ・ダイヤル) がある。
  竜、鳳凰 (ほうおう)、支那人、蓮の浮き彫りを凝らした
  四角い銅版の上に、三角形の示影針 (グノモン) があって、
  刻々と移動する青銀の月光が時を告げるのである。

  (中略)
  「でも、月時計も面白くてよ。
   月の満ち欠けは昔から人の心を司ると言いますものね」

  (「黄泉津比良坂、暗夜行路」 藤木稟著 より)
 
 月時計は無論、新月とその前後は月の光が充分で無いため機能しない。
 また、最も基本的な月時計は満月の夜にのみ正確である。
 月齢が異なれば月の出・月の入りの時間もずれるため、
 満月の夜以外では不正確である。
 このズレを補正し正確な時刻を得るために複雑なチャートを伴うものもある。
 
 Lunar Dial.
 「月時計」
 一般的には Moondial (Moon dial) と呼ぶが、
 Lunar Dial の名称も少なからず用いられる。
 紅く輝く満月の下で時を示す月時計。
 
 ちなみに、ZUN氏のコメントにある 「私的詩的ロック」 は
 作家・森博嗣の作品 「詩的私的ジャック」 に由来。
 
 クロックとロックのメイドはナイフを放ってジャック・ザ・リッパー。

 
 参考
 「Wikipedia(英)」 (Moondial
 「黄泉津比良坂、暗夜行路」 藤木稟著、徳間文庫

 

 

 

 

 

 

 

 


Moondial.
(「sausageNet」より)


Moondial.
(「Wikipedia」より)



奇術 「ミスディレクション」
奇術 「幻惑ミスディレクション」
 
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。げんわくミスディレクション
 前者は Easy, Normal にて使用。
 自機照準のクナイ弾を連射した直後に逆サイドに瞬間移動し、
 自機照準のナイフ弾を連射する。
 後者は Hard, Lunatic にて使用。
 ミスディレクションの強化版で、クナイ弾が画面左右端や上端で反射する。
 
 ・misdirection
  「誤った指図。あて先間違い」
 ・幻惑
  「目さきをまどわすこと」
 ・奇術
  「不思議な技術。手品」
 
 ミスディレクションは手品・マジックの専門用語。
 観客に注目してもらっては困るところからセリフや動きをもって
 観客の目線や心理を都合の良い方向に巧みにそらすこと。
 マジックの基本であり最重要なテクニック。
 
 Misdirection.
 「心理誤誘導」
 十六夜咲夜は 「タネ無し手品を得意とする。」 (東方妖々夢マニュアルより)
 ミスディレクションは手品の基本。
 クナイ弾の対処に夢中になっていると、
 いつの間にか逆サイドに移った咲夜から
 自機を射止めんばかりの投げナイフが高速で飛来する。
 
 ミスディレクションはマジックの基本ながら、
 森博嗣の 「幻惑の死と使途」 にちなむとも推測できる。
 これは奇術・マジックを主題としたミステリィが描かれる作品で、
 「幻惑」 や 「ミスディレクション」 の単語も散見される。
 奇数章のみで構成される風変わりな作品でもあり、
 偶数章のみで構成される 「夏のレプリカ」 とペアとなって
 それぞれ異なる事件が同じ時系列で展開される。
  霊夢 「お姉様? レプリカとかいう、悪魔のこと?」
 森博嗣の作品 「幻惑の死と使途」 と 「夏のレプリカ」 と同じく
 十六夜咲夜とレミリア・スカーレットの密接な関係を築いているかもしれない。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (幻惑、奇術)
 「SPACE ALC」 (misdirection)
 「Juggling Donuts」>ジャグリング用語辞典 >ミスディレクション
 「まほうとまほう」>手品を学ぶ >専門用語辞典 >ミスディレクション

NORMAL

HARD



幻在 「クロックコープス」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。
 Easy, Normal にて使用。
 米弾をばら撒いた直後に時間停止。
 身動きのとれない自機に向けてナイフ弾を幾重も放つ。
 ナイフ弾は自機照準ナイフ弾群と隊列を組んだナイフ弾列から成る。
 
 ・corpse
  「(人間の)死体、死骸。生気のないもの、役に立たないもの」
 
 Clock Corpse.
 「時計は用をなさない」
 "Corpse" が意味するところの死体・死骸は、人間の死体である。
 時計の死と解釈しても、咲夜の能力で引き起こされる時間停止は
 時計の動力や時計自体を破壊という時計の死ではなく
 せいぜい時間の一時停止、仮の死程度ですぐ復活するためマッチしない。
 咲夜は時を操る能力により自分以外の時間を停止する。
 プレイヤー視点の時間はストップし、幻想郷の時計は時を刻むのを止めるが
 咲夜が時計を所持していればその時計は機能を停止せず時を刻み続ける。
 時計の示す時刻に差異が生じ、時計は時刻の共通認識という用をなさなくなる。
 また、時の静止した世界での攻撃に時計は何ら役に立たない。
 という線だろうか。
 
 また、荒木飛呂彦の漫画 「ジョジョの奇妙な冒険」 においては
 能力不明の敵の攻撃について、時計台を破壊することで
 敵の能力が時を止める能力であることを仲間に伝えた描写がある。
  『時計を破壊…』 『時計の針を破壊』………
  『時計をとめる』………?
  「ま…まさかッ!そんなことが!
   DIOの 「世界(ザ・ワールド)」 の正体というのはッ!
   「時」 を止める能力だったのかッ!」

 「ザ・ワールド」 の項にも後述する通り、
 この漫画に咲夜の能力や弾幕の元ネタがある。
 しかし、「クロックコープス」 の元ネタに上記があてはまるかというと
 咲夜自身が能力の正体を示していることにもあたり、違和感も残る。
 
 「幻在」 は 「現在」 をもじったものだろうか。
 時間の停止により他者の 「今」 は長時間に広がるが、
 咲夜の 「今」 は相変わらず現在の一瞬を指す。
 時の停止により 「
現在」 の認識がぶれる。

 
 参考
 「SPACE ALC」 (corpse)
 「ジョジョの奇妙な冒険」 荒木飛呂彦著、集英社文庫

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幻象 「ルナクロック」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。
 Easy, Normal にて使用。
 米弾列を放射状に撒いた直後に時間停止。
 身動きのとれない自機に向けてナイフ弾を幾重も放つ。
 時間復帰直前にナイフ弾は次々に向きを変え、トリッキーに襲い掛かる。
 
 Lunar Clock.
 「月時計」
 咲夜のテーマの 「ルナ・ダイアル」 は月光を受けて時を知らせる。
 こちらはクロックなので、自らの機構で時を刻み知らせる。
 月に関する時刻ということで月齢の時計という感じだろうか。
 あるいは、気まぐれに停止を繰り返すルナティックな時計のイメージか。
 
 「幻象」 は 「現象」 をもじったものだろうか。
 現象は観察されうるあらゆる事実、本質の外面的な現れを意味する。
 主観により見出される外面であり、それだけでは本質は認識されない。
 時の静止した間に起こる変化は自機から認識され得ず、
 変化後の結果を唐突に眼前につきつけられる。
 時間の停止により感覚がぶれる。
 
 ちなみに、「幻象」 は中国語で "illusion" を意味する。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (現象)
 「Wikipedia」 (現象
 「エキサイト辞書」>中日(幻象)

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メイド秘技 「操りドール」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。あやつりドール
 Easy, Normal にて使用。
 自機照準でナイフ弾を2群放った直後に時間停止。
 ナイフ群は続々と向きを変え飛来する。
 2回目の時間停止でようやく向きを変えるナイフ弾があり、
 画面左右端での反射もありと、全方位的な攻撃が展開される。
 
 ・秘技
  「他の人にはまねのできない奥深いわざ。秘密の技術」
 
 操り Doll.
 「操り人形」
 操り人形の英訳は、jumping jack、marionette、puppet だが、
 これらには 「ドール」 の単語は含まれない。
 操り人形を 「操りドール」 と表記していることから、
 「ドール」 に何らかの含みがあるかと考えられる。
 
 Jumping jack に着目すれば、
 操られて飛び跳ねる (jumping) ということで、ドール=Jack となる。
 咲夜の他スペルや上位スペル 「殺人ドール」 にも関連できる。
 
 また、レミリアのスペル 「レッドマジック」 にも関わる
 森博嗣の 「すべてがFになる」 に着目することもできる。
 「すべてがFになる」 の重要な登場人物である真賀田四季博士の
 複数の人格の一つに道流 (ミチル) がある。
 また、四季博士が作ったロボットの名がミチルであり、
 四季博士が幼い頃に持っていた人形の名もミチルであった。
 人形のミチルは四季博士が幼い頃に両親を殺害した折に
 血で汚れてしまい処分されたとされる。
 その殺人事件に関して四季博士は以下の受け答えをした。
  「お人形がやったのです。私、それを見ていましたの」
  「お人形?」萌絵はきき返した。
  「どんなお人形です?人形が殺人を犯したのですか?」
  「さあ、どこかに行ってしまいましたね」真賀田女史はまた髪を払った。

 その 「人形」 は自立的に動けず、外部からのコントロールによって
 手にしたナイフで四季博士の両親を殺害した。
 操り人形ナイフを用いた殺人
 これに ミチル=道流→ドール=人形 がリンクする。

 
 参考
 「SPACE ALC」 (操り人形)
 「Yahoo!辞書」 (秘技)
 「すべてがFになる」 森博嗣著、講談社文庫

 Special Thanks!
  「識符「東方シリーズ元ネタスレッド」 2発目」>191

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幻幽 「ジャック・ザ・ルドビレ」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。
 Hard, Lunatic にて使用。
 クロックコープスの上位版。
 赤大玉をばら撒いた直後に時間停止。
 身動きのとれない自機に向けてナイフ弾を幾重も放つ。
 ナイフ弾は自機照準ナイフ弾群と自機外しナイフ弾群から成る。
 
 ジャックとは悪名高い連続殺人鬼 「切り裂きジャック (Jack the Ripper)」。
 19世紀後半のロンドンで少なくとも5人の売春婦を殺害したとされる。
 わずか2ヶ月の間にバラバラ殺人を重ねた連続猟奇殺人犯。
 新聞社に署名入りの犯行予告を送るなど、「劇場型犯罪」 としても知られる。
 切り裂きジャック事件は犯人も特定されておらず、真相は闇である。
 
 ルドビレとはベラドンナのことである。
 ベラドンナについては 「ベラドンナ」 の項を参照。
 ベラドンナは、ブルガリアでは昔からルド・ビレ (気違い草)、
 スタロ・ビレ (昔草) などと呼ばれている。

 ブルガリア語での綴りは "лудо биле"。(ludo bile)
 луд は英語で言う mad、insane、lunatic、demented、crazy、
 すなわち 「狂った」 の意で、ブルガリア語の文法では
 中性形の名詞につく形容詞には "о" をつけるため "лудо"。
 "биле" は語尾が "е" で終わっているので中性形の名詞だが、
 古語由来の名詞のため辞書等に記載は無い。
 英語の herb (草) を意味し、
 現代ブルガリア語では "билка"(bilka) に相当する。
 
 Jack the "Ludo Bile". (Jack the Лудо Биле)
 直訳で 「気違い草ジャック」。
 意訳で 「狂人ジャック」 といったところか。
 
 「幻幽」 は 「幽玄」 をもじったものだろうか。
 幽玄は 「奥深く微妙で、容易にはかり知ることのできないこと」 を意味する。
 幻となり趣深さは無く、ただ多くの謎と迷宮入りの殺人事件が残る。
 殺人犯の正体も不明であり、ミステリアス・ジャック。
 また、時の止まった世界で為されることも、咲夜以外には知ることは出来ない。
 時を止める能力やその能力者がまったく不明であれば、
 誰が犯人で、事件の全容がどのようなものかも全く不明となる。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」 (幽玄)
 「毒のはなし」 東京図書
 「Wikipedia」 (切り裂きジャック
 「Wikipedia(勃)」 (Беладона
 「Ectaco Online Dictionary」 (英語⇔ブルガリア語)
 「ブルガリア語講座

HARD


風刺誌の切り裂きジャックの挿絵
(「Wikimedia Commons」より)



幻世 「ザ・ワールド」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。
 Hard, Lunatic にて使用。
 ルナクロックの上位版。
 火炎弾を放射状に撒いた直後に時間停止。
 身動きのとれない自機に向けてナイフ弾が幾重にも配置される。
 ナイフ弾、火炎弾いずれも様々に向きを変えた後に襲い掛かる。
 
 The World.
 「世界」
 荒木飛呂彦の漫画 「ジョジョの奇妙な冒険」 の第3部に登場する
 DIO (ディオ) のスタンド能力 「世界ザ・ワールド)」 にちなむ。
 吸血鬼 DIO の精神エネルギー体 (スタンド) に名付けられた名が
 「世界(ザ・ワールド)」 であり、数秒分だけ時を止める能力を有する。
 DIO と 「世界(ザ・ワールド)」 の関係がレミリアと咲夜の関係に符合する他、
 スペル名とスタンド名の一致、時間停止中のナイフ弾幕の一致が見られる。
 また、「ジョジョの奇妙な冒険」 の第1部では
 ディオは切り裂きジャックを従えていた。
 
 「幻世」 は 「現世」 をもじったものだろうか。
 咲夜だけに認識される数秒間の浮世。
 他者が認識する現世とは異なる幻の現世。

 
 参考
 「ジョジョの奇妙な冒険」 荒木飛呂彦著、集英社文庫

  
「世界(ザ・ワールド)」の時止めとナイフ弾幕
(「ジョジョの奇妙な冒険」より)

HARD

 



 

 

 





メイド秘技 「殺人ドール」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。さつじんドール
 Hard, Lunatic にて使用。
 操りドールの上位版。
 隙間無く放射状に多量のナイフ弾を放った直後に時間停止。
 ナイフ弾はぞろぞろと向きを変え、
 操りドール同様多方向から襲い掛かる。
 
 殺人 Doll.
 「殺人人形」
 
 「操りドール」 の項を参照。

HARD



トリウム崩壊系列
 
 [会話]
 
 魔理沙ストーリー Stage5での会話。トリウムほうかいけいれつ
  魔理沙 「ってことは、私があなたを倒せば メイド長ってことね」
  咲夜 「そういって返り討ちに会った人は トリウム崩壊系列の数より多いわ」
  魔理沙 「あ、結構普通なんだな そういうことって」

 
 原子核構造の不安定性から自発的にエネルギーを放つ物質が放射性物質である。
 エネルギー放射の中でも、原子核からヘリウム原子核が放たれるアルファ崩壊、
 中性子が電子を放ち陽子となるベータマイナス崩壊、
 陽子が陽電子を放ち中性子となるベータプラス崩壊の場合は
 少なくとも陽子数が変化し、別の原子番号の原子核への壊変が起こる。
 ほとんどの放射性物質は安定同位体になるまで壊変を繰り返し、
 一連の崩壊系列を辿る。
 短い系列は多数あるが、自然界の主な崩壊系列は
 ウラン系列、トリウム系列、アクチニウム系列である。
 
 トリウム (Th) は原子番号90、アクチノイド元素の一つである。
 銀白色の金属で、常温、常圧下では安定ながら、
 粉末状では常温でも発火する自燃性を持つ。
 天然の放射性核種であるトリウム232は
 半減期が約140億年と長いため自然界に多く存在する点や
 中性子を吸収してウラン233に転換するため核燃料物質として注目されるが
 現状ではウランが豊富であるため実用化には至っていない。
 
 トリウム系列は、天然の放射性核種トリウム232から始まって
 6回のアルファ崩壊と4回のベータ崩壊を経て鉛208に至る崩壊系列である。
 11種の放射性核種が含まれる。

 
 参考
 「Wikipedia」 (崩壊生成物トリウム
 「原子力百科事典 ATOMICA」>トリウム系列


トリウム系列
(「NUCPAL」より)
 >授業のサポート >解説書
 >放射線と人体 >



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