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紅色の境 〜 Scarlet Land
 
 [タイトル]
 
 Stage3のタイトル。あかいろのきょうこうしょくの− 〜 スカーレット・ランド
 霧漂う湖を進み、妖霧の発生源である島に到達する。
 湖の蒼や木々の緑から一際目立つ紅い洋館、紅魔館。
 侵入者がその紅色の敷地にさしかかるやいなや、
 門番が速やかに排除に取り掛かる。
 
 ・きょう
   「さかい。くぎりめ。ところ。地域。おかれた状態。ありさま」
 ・さかい
   「土地のくぎり。境界。物事のわかれ目。境界の内。地域。範囲」
 ・land
   「陸地。土地。所有地」
 
 Stage3中盤より画面が紅一色となることから瞭然であるが、
 紅色の境はすなわち、紅魔館の紅色の敷地内を指す。
 
 Scarlet Land.
 「紅色の地」
 紅色の境、の英訳。
 意訳すれば 「紅魔郷」。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」(境)
 「SPACE ALC」(land)



上海紅茶館 〜 Chinese Tea
 
 [音楽]
 
 Stage3のテーマ曲。しゃんはいこうちゃかん 〜 チャイニーズ・ティー
 〜3面テーマです。
  中華風に仕上げる予定でしたが、結果そんなでも無いようです(^^;
  でも曲は東洋風です。4面以降に東洋風の曲を作ることが
  出来なさそうだったので、ここでつくっときました(^^;
  Fusionというより New Age風かな? 〜

 (恋々音樂館 より)
 〜中国っぽくしたかったのですが、結局あまり中国ではないですね(汗)
  最近、紅茶飲んでないなぁ。血の紅茶って業が深い。
  というか、レミリア達の飲んでいる紅茶はただの人間の血なんですが、
  お茶と言って良いの? 〜

 (おまけ.txt より)
 
 〜この曲は、重く暗くなりがちなシューティングの曲を、
  どうにかして元気が出て爽やかな感じを出せないかと四苦八苦した曲です。
  シューティングでも格好いい曲もポップな曲もダンスミュージックも数あれど、
  元気の出る曲となると案外少ないと思います。
  この曲を聴くと、陰のない東方の幻想の空を彷彿させ、
  あたかも目の前に桃源郷が現れたかの幻覚を見せる。
  ちなみに何で上海紅茶館という曲名かというと、
  紅魔郷は開発当初は東方紅茶館というタイトルだったから。
  この曲は印象的な曲になると思っていたので、
  ゲームのタイトルを曲名に使いました。
  ストーリーが固まったらゲームのタイトルが変わっちゃったけど。〜

 (東方文花帖 p.22 より)
 
 茶の木の葉を加工して作られる飲み物が茶であり、
 葉に含まれる酸化酵素による酸化発酵を完全に行わせるものが紅茶である。
 (発酵を行わなければ緑茶)
 紅茶は現在ではインドやスリランカが代表的産地として、
 また、イギリスやアイルランドで最も消費されている事で知られるが、
 伝統的には中国において中国種の茶の木から作られていた。
 もともと茶自体が中国原産で、その歴史は2000年以上とされるが、
 紅茶の原形ともされる発酵茶の登場が宋代 (10〜13世紀)、
 紅茶の登場はそのさらに数百年後である。
 17世紀になり西欧に緑茶が伝わり、独自の茶文化が形成されるに至る。
 西欧で紅茶が広く愛用されるようになったのは18世紀頃で、
 当初は上流階級に限られた喫茶の習慣も中流から労働階級へと広がっていった。
 
 上海はサークル名である 「上海アリス幻樂団」 ならびに
 Stage3ボスの華人小娘にちなむだろうか。
 紅茶の起源という点で、曲名・ボス共に中国色なのであろう。
 Chinese Tea.
 「中国茶」
 
 ZUN氏の解説にあるように、
 吸血鬼の館・紅魔館で嗜まれる紅茶は、
 しかしながら、血の紅茶。…というより血。

 
 参考
 「東方文花帖 〜 Bohemian Archive in Japanese Red.」一迅社
 「Wikipedia」(紅茶中国茶
 「趣味で楽しむ紅茶」>紅茶の豆知識
 「文市の小箱茶室」>紅茶の話


紅茶
(「Wikimedia Commons」より)



紅 美鈴
 
 [キャラクター]
 
 Stage3のボス。ホンメイリン
 「華人小娘
 〜3面ボスです。中国人風の妖怪です。
  カラフルで民族っぽい衣装です。彼女は紅魔館の門番で、
  湖外からやってくる侵入者を積極的に排除しています。〜

 (おまけ.txt より)
 気を使う程度の能力を持つ。
 
 ・華人
   「中国人。移住先の国の国籍を有する中国系の人」
 ・小娘
   「若いむすめ」
 
 衣装も弾幕もカラフルな彩りで、中国風。
 
 気を使う程度の能力に伴い、
 スペルでは気のカラフルな発散と思われる弾幕を張る。
 スペルは華やかさや煌びやかさ、あるいは、
 中華の華にちなんで 「華」 関連、
 そして、気にちなんで風雨に関する 「気象」 関連が主軸である。
 彩虹および彩光の 「サイコウ」 の音も
 SFやゲーム作品などでしばしば超能力と同義に扱われる
 「サイコ (psycho)」 の語と掛けられているかもしれない。
 
 
 渡瀬悠宇の漫画 「ありす19th」 の登場人物に白梅玲 (パイメイリン) がいる。
 中国は上海の出身で、太極拳の達人。
 白梅が紅梅となれば (漢字は違うが) ホンメイリンであり、
 美鈴のテーマ曲、明治十七年の上海アリスにも符合する。
 
 また、木花さくやの漫画 「天空戦士 星のメイリン」 の主人公は美鈴メイリン) である。
 こちらはメイリンの漢字が同じであり、作家名が咲夜に符合する。
 
 さらに、ZUN氏が好きな作家である藤木稟の 「上海幻夜 七色の万華鏡篇」 には
 チェン) と呼ばれた少女が登場するが、
 この少女の本名は美鈴 チェンメイリン) である。
 この作品は明治時代の上海を舞台としている。
 いずれも関連は不明。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」(華人、小娘)
 「Wikipedia」(ありす19th天空戦士 星のメイリン
 「Wikipedia(英)」(Alice 19th
 「上海幻夜 七色の万華鏡篇」 藤木稟著、徳間書店刊



美鈴外観および連想
 
 
 1. 中国
 
 色合いや装飾などから、一見して中国風衣装と言えよう。
 正面に星型の装飾がある帽子も人民帽を連想させる。
 紅美鈴の名や華人小娘の二つ名、以降の作品での中国要素から
 言うまでもないことである。
 紅い髪も名も、中国の共産主義のシンボル 「」 に基づくのであろう。

 2. 龍
 
 美鈴の正体について東方フリークが考察する際、
 よく 「」 またはその一種が取り上げられる。
 帽子のに書かれた文字、虹や風雨に関わるスペルから
 想像に難くないところである。
 後年に発売された東方求聞史紀で語られるところの龍は、
 雷雨、地震など破壊的側面や水と大地の創造神的側面を併せ持つ。
 虹は龍の通った跡であるともされる。
 美鈴の方に注目すると、
 颱風と、スペルには確かに関連する要素がある。
 また、美鈴の帯に見られる、一般的にはラーメンのどんぶりで有名な
 角張った渦巻き模様は 「雷紋」 である。
 一方、美鈴の移動は地を強く踏みしめる動作が伴い、衝撃波も走る。
 これは中国武術独特の動作で、震脚と呼ばれる動きである。
 すなわち、これらからは地震に関連する要素も見出されると言える。
 以上を踏まえると、なるほどとの関連はありそうである。
 さらに踏み込むならば、あるいは龍脈
 風水で言うところのの流れである。
 
 龍、もしくはその一種とすれば、蛟 (みずち) や虹蛇などがあろうか。
 また、門番という観点と龍との関連からは、
 竜が生んだ9匹の子、竜生九子の第9子、椒図 (しょうずじょくと) が挙げられる。
 椒図は蛙あるいは巻貝の類に似ているなどとされ、閉じる事を好むため、
 門扉の握り輪を咥えたかたちで門番として門扉に飾られる。
 いずれも詳細は不明。

 
 参考
 「Wikipedia」 (紅色虹蛇椒図

 Special Thanks!
  2008年8月8日のWeb拍手 (椒図)

 



明治十七年の上海アリス
 
 [音楽]
 
 紅美鈴のテーマ曲。めいじじゅうしちねんのしゃんはいありす
 〜紅 美鈴(ホン・メイリン)のテーマです。
  欧羅巴の香りとゲーム音楽の香りを混ぜてあります。(2:8位で)
  中華でも何でも無いあたりがアレです。
  上海フランス租界をイメージしているからです。
  もっとも、美鈴も人間では無いみたいだけど、何者なんだろう(ぉ 〜

 (恋々音樂館 より)
 〜この頃の上海はいかほどだったのでしょう?
  明治十七年は、清仏戦争の年です。
  外国租界を含め、これほど「魔都」の名前が似合う都市は無いですね。
  ちなみに「魔都」とは「魔界都市 - 新宿 -」の略ではありません。〜

 (おまけ.txt より)
 
 ・租界
   「中国の開港都市で、外国人がその居留地区の
    行政・警察を管理する組織、およびその地域」
 
 明治は日本の元号の一つで、1868年1月25日〜1912年7月30日に当たる。
 「易経」 の 「聖人南面而聴天下、嚮」 に由来する。
 明治十七年は西暦1884年、上記の様に清仏戦争の年。
 ベトナムの領有を巡り、フランスと清の間に勃発した戦争である。
 この頃の、中国とヨーロッパが入り混じっての代表的出来事が
 清仏戦争だったためチョイスされたのだろうか。
 
 アリス (Alice) は、英語圏で一般的な女性の名前のひとつ。
 上海外国租界に英国女性が時を過ごす、
 妖しき魔都に、中華風と欧風が混在する。
 
 租界は、外国人が行政自治権や治外法権をもつ外国人居留地。
 租界の中でも上海租界が最も有名である。
 上海租界の歴史は、1840年のアヘン戦争以前まで遡る。
 紅茶の浸透に伴いイギリスと清との間の貿易は、
 イギリスの大幅な輸入超過に傾いていた。
 イギリスは銀の流出を抑制するため、植民地のインドから
 アヘンを清に密輸出し超過分を相殺することとしたが、
 清はその社会ならびに経済の回復のためアヘンの取締りを強化、
 これがアヘン戦争の成因となった。
 1842年、南京条約締結。上海の開港。翌年よりイギリス租界が形成される。
 この不平等条約に列強諸国が便乗し、
 1844年にフランスと黄埔条約が結ばれる等、
 1848年以降、アメリカ、フランス等の租界が形成された。
 1854年には英米仏の統一租界となったが、1861年に再度フランス租界が分離。
 1863年、英米租界は国際共同租界となる。
 (1884年にはフランス租界と国際共同租界が存在していた)
 時を経て1937年の日中戦争後は日本軍の統制下に置かれ、
 最終的に1943年に中国政府により接収されている。
 
 ZUN氏の好きな作家である藤木稟の 「上海幻夜 七色の万華鏡篇」 は
 明治時代、主に1868年から1910年にかけての上海租界を舞台としている。
  二十世紀初頭列強各国のスパイや地下組織が
  しのぎを削っていた、魔都・上海で、五歳の少年・朱雀が見たものは?

 「魔都」 とは、ZUN氏のコメントによると 「魔界都市 - 新宿 -」 の略では無い。
  ここは上海、魔法の都市だ。
 ちなみに、「魔界都市 <新宿>」 は
 ZUN氏の好きな作家である菊地秀行のデビュー作。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」(租界)
 「Wikipedia」(明治アリス清仏戦争阿片戦争租界上海租界菊地秀行
 「上海幻夜 七色の万華鏡篇」 藤木稟著、徳間書店刊


上海租界
(「ANA Latte」内「上海の歴史」より)



華符 「芳華絢爛」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。ほうかけんらん
 Easy、Normal にて使用。
 花を形作る様に、黄色棘弾と紅色棘弾を放射する。
 
 ・
   「かんばしいこと。よいかおり。よい評判。相手のことに関する美称」
 ・
   「はな。はなやかなこと。みごとなこと。中国の自称」
 ・絢爛
   「きらびやかに輝いて美しいこと。
    詩文などが修飾を加えてうるわしいさま」
 ・豪華絢爛
   「はなやかに豊かで、光り輝くように美しいさま」
 
 芳華絢爛は、香り良い花がきらびやかに美しい様を意味するだろうか。
 豪華絢爛とのシャレと思われる。
 豪華絢爛の華は、はなやか、きらびやかの意。
 この華の意を置き換え、花にふさわしい芳の字を据えて芳華絢爛。
 
 上海出身の古箏奏者、伍芳 (ウー・ファン) のアルバムに
 「花様芳華」 (2002年2月リリース) がある。
 このアルバムには 「彩虹橋」、「紅楼夢」 などが収録されている。
 中国の二胡、日本の篠笛からサンポーニャまでが適宜用いられ、
 アジアをはじめワールドワイドに視点を拡大した作品となっている。
 関連は不明。
 〜それにしても、弦楽器弾けるようになろうかなぁ
  二胡とか(いきなりかい)〜

 (おまけ.txt より)
 関連は不明。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」(芳、華、絢爛)
 「四字熟語データバンク」(豪華絢爛)
 「Yahoo!ミュージック」(花様芳華

NORMAL



華符 「セラギネラ9」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。セラギネラナイン
 Hard、Lunatic にて使用。
 芳華絢爛の強化版。
 黄色棘弾が交差して飛来する。
 
 ・selaginella
   「《植物》 イワヒバ」
 
 セラギネラは、イワヒバ科に属する植物属を指す属名。セラギネラ属。
 イワヒバ科の植物は、シダ植物の一種である。
 単にセラギネラと言えば、洋種イワヒバを指すことが多い。
 シダ植物なので、「」 は咲かない。
 但し、セラギネラの一種、コンテリクラマゴケは
 環境によって色彩が変化するため Rainbow fern (虹色シダ) と呼ばれる。
 
 Selaginella 9.
 「セラギネラ9」
 加倉井ミサイルの漫画 「鴻鵠館1301」 の第二話サブタイトルに同名のものがある。
 子供を苗床にセラギネラ菌を寄生させ、
 生えてくる芽を乾燥させたものがセラギネラ9
 多倖感と共に一時的に極近未来を見ることができる。
 麻薬ではなく、株や馬券などで当てる事を目的に高額で取引きされる。
 苗床とされる子供は、胸腺 (免疫系の一つ) の成熟が進む9歳より前の子供であり、
 したがってセラギネラ9
 物語中のセラギネラは、シダ植物の様な植物体が人体から発生するが、
 成長すると彼岸花の様なを咲かせることがある。
  「お兄さん 近いうちにセラギネラの赤い花が手に入りますよ」
  「赤? セラギネラは白い花しか咲かないでしょ」
  「100年に一度だけ咲くんです」

 実在のセラギネラの方は花を咲かせないため、
 にちなむ本スペルは、色調も含めてセラギネラ9の花を表すと思われる。

 
 参考
 「SPACE ALC」(selaginella)
 「Wikipedia」(イワヒバ科イワヒバ
 「Wikipedia(英)」(Spikemoss
 「園芸ナビ」>園芸植物図鑑 >イワヒバ科
 「鴻鵠館1301」 加倉井ミサイル著、角川書店刊

HARD


「セラギネラ9」扉絵
(「鴻鵠館1301」より)



虹符 「彩虹の風鈴」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。さいこうのふうりん
 全難易度で使用。
 砲塔を回転させ、カラフルな棘弾の奔流を描き出す。
 
 ・彩虹
   「いろどりの美しい虹」
 ・風鈴
   「風に吹かれて鳴る小さな釣り鐘形の鈴」
 
 風鈴は、家の軒下などに吊り下げられ、
 風を受けると音が鳴る仕組みの鈴である。
 日本の夏の風物詩の一つ。
 色合いならびにその音色は日本人に冷水や金属を連想させ、
 夏の気温に対して涼感をもたらす。
 風鈴の起源は風鐸であるとされる。
 風鐸は古代中国で寺の堂塔の四隅に下げられた、
 風鈴と同様に風に揺れると音を立てる道具で、
 魔除けのために設置されたとされる。
 
 音響により魔を払う風鈴の様に、
 極彩色の気で侵入者を払う美鈴を象徴する弾幕だろうか。
 
 「芳華絢爛」 の項に挙げた伍芳のアルバム 「花様芳華」 に
 「彩虹橋」 という楽曲が収録されている。
 関連は不明。
 ちなみに、彩虹橋は "Rainbow bridge" と英訳される。

 
 参考
 「Yahoo!辞書」(彩虹、風鈴)
 「Wikipedia」(風鈴
 「風のいろ」>折々の風 >風鈴

NORMAL


風鐸
(「東本願寺」より)
(御影堂修復日記 >2004年3月)



幻符 「華想夢葛」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。かそうゆめかずら
 Hard、Lunatic にて使用。
 美鈴周辺に複数の弾源が設置され、
 ランダムならびに自機狙いの青弾丸がわらわらと沸き起こる。
 
 ・かずら
   「蔓草 (つるくさ) の総称」
 ・くず
   「マメ科の大形蔓性の多年草」
 ・つづら
   「ツヅラフジなど、野性の蔓植物の総称。
    襲 (かさね) の色目、表は黒みのある青、裏は薄青」
 
 弾幕の青色はつづら) にちなむだろうか。
 蔓草に総称される中には、
 シダ植物のヒカゲノカズラなど花を咲かせない種もある。
 それらのかずら) が夢に華を想うのだろうか。
 
 ZUN氏の好きなアーティストである服部克久の楽曲に 「花想い」 がある。
 ちなみに、同氏の楽曲 「星想い」 は "Star Dreamer" と訳されている。
 関連は不明。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」(葛)
 「Wikipedia」(つる植物
 「服部克久ホームページ」>Works >音楽畑1、音楽畑4

HARD



彩符 「彩雨」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。さいう
 Easy、Normal にて使用。
 美鈴から放射されたカラフルな棘弾のうち、
 緑・青の寒色系棘弾は下方、赤・黄の暖色系棘弾は右下方あるいは左下方に
 それぞれ加速度が発生し、増速しつつ飛来する。
 
 ・細雨
   「こまかい雨。きりさめ」
 ・彩雲
   「縁などが美しく色づいた雲。日光が雲の水滴で回折するために
    生ずるもので、主に高積雲に見られる」
 
 雨上がりに空中に漂う水滴で日光が反射屈折し生じるのが虹。
 水滴が密集した雲は日光を遮るが、雲の縁などでは
 波動が障害物の向こうに僅かに回り込む現象、回折がより明確となる。
 この時、光の波長によって回折の度合いが異なるため
 色が生じて見えるのである。
 
 彩雨は、細雨に日光が射して虹のように
 七色が見て取れる現象を仮想したものだろうか。
 あるいは、中国風の極彩色を背景に降る細雨を
 色とりどりの雨粒に例えたものだろうか。
 
 日本画家・川合玉堂の代表作に 「彩雨」 (1940年) がある。
 日本の山の秋の色彩を背景にしとしとと雨の降る情景を描く。
 関連は不明。

 
 参考
 「広辞苑 第五版」(細雨、彩雲)
 「Wikipedia」(彩雲川合玉堂
 「R-Garden」>川合 玉堂 >彩雨

NORMAL


「彩雨」 川合玉堂 画



彩符 「彩光乱舞」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。さいこうらんぶ
 Hard、Lunatic にて使用。
 彩雨の強化版。
 寒色棘弾が規則正しく放射状に繰り出される。
 
 ・彩光
   「美しい色の光」
 ・乱舞
   「入り乱れて舞うこと。踊り狂うこと。中世、猿楽法師の演じる舞」
 
 色彩の美しい光の断片が入り乱れ舞い狂う弾幕。
 
 気を使う程度の能力を持つ紅美鈴。
 気の概念とは多少異なるが、サイキック (psychic); 精神の、超自然的な、の
 意図でサイコ (psycho) が掛けられているだろうか。
 ランブル (ramble); 四方八方に広がる、と合わせて、
 Psycho Ramble.
 「気の発散」
 強引で、その上かなりの意訳だが。

 
 参考
 「Yahoo!辞書」(彩光、乱舞)
 「SPACE ALC」(psychic, psycho, ramble)

HARD



彩符 「極彩颱風」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。ごくさいたいふう
 Normal、Hard、Lunatic にて使用。
 美鈴から各種色彩の棘弾が四方八方に乱射される。
 それぞれの棘弾には何らかの方向に加速度が発生する。
 
 ・極彩色 ごくさいしき
   「種々の鮮やかな色を用いた濃密な彩り」
 ・颱風
   「北太平洋西部の熱帯海上、北緯5〜20度付近で発生し、
    最大風速が毎秒17.2メートル以上の熱帯低気圧」
 
 台風の名の由来は諸説あり、未詳とされる。
 中国広東省での激しい風の呼び名、大風 (タイフン) からとする説。
 アラビア語で嵐を意味する "tufan" が東洋では颱風になったとする説。
 ギリシャ神話の巨大な怪物・テュポン "Typhon" に由来する説。
 などが主な説として挙げられる。
 これらから、英語の "typhoon" との絡みも鑑みて
 アラビア語あるいはギリシャ語起源の二説が有力視されている模様。
 
 種々の色の弾が不規則に乱れ飛ぶ、極彩色の颱風。
 雨と風の狂想曲は、さながら彩雨の発展形で、彩り豊かな嵐。
 
 日本の音楽集団に上々颱風 しゃんしゃんたいふーん) がある。
 民族楽器を用いたり、アジアの民謡を取り入れた「無国籍音楽」を展開するなど
 独特のスタイルで知られる。
 関連は不明だが、
 関連する場合はスペルの読みも 「ごくさいたいふーん」 とか
 「ちつぁいたいふーん」 になるだろう。

 
 参考
 「Yahoo!辞書」(極彩色、颱風)
 「Wikipedia」(台風

NORMAL


ハリケーン・カトリーナ
(「Wikimedia Commons」より)



 タイトル等 / 自機 / Stage1 / Stage2 / Stage3 / Stage4 / Stage5 / Stage6 / Extra

補遺1・パチュリーの魔法体系 / 補遺2・咲夜とレミリア / 補遺3・紅魔郷の舞台

Acknowledgements & References

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