雲の上の桜花結界
[タイトル]
Stage4のタイトル。くものうえのおうかけっかい。
風上から舞い降りる桜の花弁を追って、はるか上空へ。
凍てつく地上とは異なり、雲の上は春に満ちていた。
そのうち、大規模な結果の張られた門に辿り着く…。
桜花は、桜の花の意で、「おうか」と読む。
「さくらばな」と読んでも同じ意味があるが、こちらはまた、
桜の花の様に美しく栄えている、という意味で「栄え少女(おとめ)」にかかる枕詞にもなる。
結界は、ここでは顕界と冥界を分ける境界であり、
今回は春と冬を分ける境界ともなっている。
といっても、冥界に春が集中するあまり、
結界の外(Stage4)にも多少は漏れ出しているようである。
タイトルと共に以下の字幕も現れる。
"Cherry petal has been coming down from over the
cloud."
"Does "Reisyouden"(Legendary place) exist
really?"
「雲上より舞い降りる桜花…」
「伝説の地『霊霄殿』が実在するとでもいうのか…」
西遊記に描かれる、天界の最高神・玉帝が住まう場所が、
金闕雲宮(きんけつうんきゅう)の霊霄殿(れいしょうでん)である。
最高神が住んでいるくらいだから、さぞゴージャスなのだろう。
天空の花の都
[音楽]
Stage4のテーマ曲。
ステージ編成との調和が美しい大曲。
〜西遊記をイメージして作曲しています。全然関係無いけど。〜
〜空中には私たちが気が付かないうちに、いっぱい庭園や都市、城、島、
といったものが出来ています。
実は私たちが知らないだけで、天空は飽和状態なのかもしれません。
安易に旅客機など飛ばすべきでは無いのです(←高所恐怖症)〜
(曲解説より)
「西遊記」は前述の霊霄殿に関連。
ガリバー旅行記のラピュタ、世界七不思議のバビロンの空中庭園、
欧州のマゴニア、空中都市マチュピチュ、ドラクエの天空城、
ラーゼフォンのヒラニプラ、イギリスのキャッスル・イン・ジ・エア、
アキハバラ電脳組のプリムムモビーレ…etc.etc.
確かにいっぱいですなぁ。
花の都 …「都の美称、華やかな都、花の咲き乱れる都」
リリーホワイト
[キャラクター]
Stage4の中ボス。
「春を運ぶ妖精」
春が近づくと湧いて出る妖精だが、
スペルもセリフもカットインのイラストも無い。
幾ら待っても春が来ないので雲の上まで出てみた。
雲上で春に巡りあい、喜びのあまり通りすがりの人間に春を伝えようとした。
伝達手段は弾幕。これでもかと弾丸をばらまいてゆく。
主に、春が来たことを伝える程度の能力を持つ。
・lily …「ユリ、ユリの花、純潔、純白」
・lily-white …「ユリの様に白い、純白の」
【改訂用の備忘録】
リリー・ホワイトは白ユリの花の、やや緑みの白です。
(「色の名前」
角川書店刊、より)
ルナサ・プリズムリバー
[キャラクター]
Stage4のボスの一人。
「騒霊ヴァイオリスト」
騒霊三姉妹の長女。
優等生タイプで、正々堂々とし、やることはやるタイプ。
が、テンションが低く、暗く見られがち。素直で騙されやすい。
弦楽器、特にヴァイオリンを演奏する。
主に手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力を持つ。
プリズムリバー三姉妹は、幻想郷で演奏活動を行う騒霊トリオ。
今回は、冥界の花見の席に、宴を盛り上げるちんどん屋として呼ばれる。
軽快なリズムとクラシカルな楽器の組合せが、陽気な冥界の住人に好まれているらしい。
騒霊とはポルターガイスト。
ポルターガイストは、ドイツ語で騒がしい霊の意味で、
誰も居ないのに部屋の家具や物品が動いたり、
誰も関与しないのに音(ラップ音)が聞こえたりする現象を引き起こす、その霊を指す。
自作自演(悪魔の住む家、ハイズビル事件)、単なる共振・共鳴現象、
勘違い、錯覚、都市伝説(根拠のないうわさ)、電化製品の誤作動などがほとんど。
しかし、思春期の子供や情緒不安定な家族がいる家庭で(一過性に)起こりやすい
とされる超心理学的な話は現在も強く残っている。
本作では、思春期の少女が幻想郷由来のアイテムを介して
生き別れの姉たちを具現化した騒霊(生霊を呼び寄せたのではなく、生み出された霊体)で、
のちに幻想郷に移り住んだのがプリズムリバー三姉妹である。
・prism …「プリズム、角柱」
プリズムは、ガラス等でできた多面体で、
光を分散・屈折・全反射・複屈折させる光学用品。
プリズムリバーの由来は不明。
"sleep rhythm
reversal"(睡眠律動逆転症)は関係ないか。
"three prismrivers"
に似ていて、繋がると良いのだが…。
病気として、夜眠れず、日中に眠りに就く、睡眠と覚醒のリズムの逆転の症状。
霊夢 「それは取って食べたりしてもいいのよ」
ルーミア
「そーなのかー」
病気の人は除外してあげて。
ルナサは、同名のグループにちなむか。
ルナサ(lunasa)は、フルート奏者のケヴィン・クロフォードを中心としたグループ。
フルート、イーリアンパイプ、フィドル、ギター、ダブル・ベースなどから編成される。
さらに、このグループ名はケルトの伝統的な収穫祭、ルナサ(lughnasa)の祭に由来する。
アイルランド古来の祭で、ケルト神話の太陽神ルー(lugh)の名に由来する。
ルーは誰よりも秀でた能力は無かったが、全ての能力に優れ、欠点がなかったとされる。
ルーの輝く槍は、敵を認識するとひとりでに飛んでいき相手を倒すという。
プリズムリバー三姉妹も手を使わずに楽器を演奏するが、ルーの槍と関連するのだろうか?
メルラン・プリズムリバー
[キャラクター]
Stage4のボスの一人。
「騒霊トランペッター」
騒霊三姉妹の次女。
変わり者タイプで、最強の魔法の力の使い道を誤る。
余裕たっぷりで、明るい性格。躁の気があり、姉(鬱の気)と対極。
管楽器、特にトランペットを演奏する。
主に手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力を持つ。
メルランは、Merlin
のフランス語読みで、フランス人の姓に見られる。
Merlin
は、英語発音でマーリン、
アーサー王伝説中の魔法使い・予言者である。
メルランのキャラ解説にやや不自然に現れる「魔法」の単語から
あながち間違いとも思えないが、どうだろう?
リリカ・プリズムリバー
[キャラクター]
Stage4のボスの一人。
「騒霊キーボーディスト」
騒霊三姉妹の三女。
狡猾タイプで、最小限の力で最大限の利益をつねに考える。
調子が良く、ずる賢い。というか賢い。いつも3手先まで計算。
全ての楽器が得意。普段は鍵盤楽器やパーカッションを担当する。
主に手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力を持つ。
リリカの名は
"lyric"(叙情的な、歌声が澄んで軽快な、叙情詩、歌詞)
"lyrical"(叙情的な、熱情的な、熱烈な)
あたりの音楽用語(一般にも用いられるが)からきているか。
また、同じ音楽用語としてイタリア語で
"lirico"(叙情的な)があり、リリコと読む。
熟語になると変化し、"msica
lirica" でオペラ音楽、"opera lirica" でオペラの意味。
幽霊楽団 〜 Phantom
Ensemble
[音楽]
プリズムリバー三姉妹のテーマ。
〜お祭りや騒がしい事が大好きな、能天気な三姉妹の勢いに任せた演奏のつもり。
サビはヴァイオリン、トランペット、キーボードと三人が
思うが侭に演奏しています。ごった煮。〜
(曲解説より)
・phantom
…「幻、幽霊、お化け、幻覚、錯覚、幻像、幻影、幻想」
・ensemble
…(フランス語)「全体、全体的効果、アンサンブル、合奏団、合奏曲」
つまりは英題の和訳=邦題。
騒符
「ファントムディニング」
[スペル]
プリズムリバー三姉妹のスペルの一つ。
画面上部に3人が立ち、中央から全方位に弾丸放射、
両翼から自機狙いの楔弾群が飛来する。
プリズムリバーからは一旦音符が発され、少しおいて弾丸あるいは楔弾に変わる。
・din
…(擬音語)「騒音で聞こえなくする、騒音で悩ます、鳴り響く」
Phantom
Dinning.
直訳で「幽霊が騒音を発すること」
「幽霊の大騒ぎ」とか「幽霊の騒音」という感じ。
騒音を発する、あるいは物を動かしたりと
騒々しくする幽霊だからこそ、その幽霊は「騒霊」と称される。
ここではラップ音、またはポルターガイスト現象を指す。
騒符
「ライブポルターガイスト」
[スペル]
プリズムリバー三姉妹のスペルの一つ。
Hard、Lunaticで使用される、ファントムディニングの上位版。
画面中に弾丸が散りばめられた中、断続的に飛来する自機照準楔弾群をかいくぐる。
・live
…(音楽用語では)「生き生きとした、良く響く、生で、録音無しに」
Live
Poltergeist.
「騒霊の生演奏」。
霊なのに"live"というところがポイント。
弦奏
「グァルネリ・デル・ジェス」
[スペル]
ルナサのスペルの一つ。
先の3人スペルでルナサに最もダメージを与えるとお目にかかれる。
列状に並んだ音符が数本、ルナサから放射状に配置される。
赤い音符からは自機狙いの楔弾、
青い音符からは複数方向に弾丸が複数個ずつ放たれる。
グァルネリは、ストラディヴァリと並ぶ天才的ヴァイオリン製作家。
ガルネリ、グワルネリ、グアルネーリとも書かれる。
本名、バルトロメオ・ジュゼッペ・グァルネリ。通称、デルジェス。
(Bartlomeo
Giuseppe Guarneri ; del
Gesu)
その作品は、音色・造形の美しさはストラディヴァリなどに劣り、荒々しい造形と豪放な音だが、
多くの伝説的演奏家の心を捕らえて離さない名器である。
100〜200と製作数が少ないため、市場原理でデル・ジェスは最も高価な楽器である。
通称の「グァルネリ・デル・ジェス」は「イエスのグァルネリ」の意で、
その作品のラベルに十字架とイエスの文字をデザインしたマークを入れた事に由来する。
Guarneri del
Gesu.
楽器名として「グァルネリ・デル・ジェス」。
あるいは「イエスのグァルネリ」、「グァルネリ・ザ・ジーザス」という感じで。
神弦
「ストラディヴァリウス」
[スペル]
ルナサのスペルの一つ。
Hard
でのみ使用される、グァルネリ・デル・ジェスの上位版。
列状に並んだ音符群それぞれから、下方に向かい複数の弾丸が放たれる。
弾速が速いので、瞬時の隙間探知能力と精密な自機操作が要求される。
ストラディヴァリウスは、弦楽器の代表的な名器として非常に有名である。
弦楽器製作者のアントニオ・ストラディヴァリの手による。
活躍の時代が重なるグァルネリとはライバル的な関係。
製作者名はストラディヴァリ(Stradivari)だが、
当時の職人は作品にプライドを込めラテン語表記を用いており、
彼の作品にも
"Antonius Stradivarius Cremonenfis"
のラベルが貼られている。
これが「ストラディヴァリウス」の呼称の由来である。
製作時に最高級の材料を使い、最高の工作精度で作られた上に、
当初より最高級品と重宝されて最高級のメンテナンスを施されており、
また、木材の経年変化が音響変化をもたらし、最高の音色となっている。
1200本ほど作製されたうち、600本ほどが現存すると言われている。
Stradivarius.
「ストラディヴァリウス」
偽弦
「スードストラディヴァリウス」
[スペル]
ルナサのスペルの一つ。
Lunatic
でのみ使用される、ストラディヴァリウスの上位版。
列状に並んだ音符群から打ち出されるのは、うって変わってスローな弾丸一発ずつ。
弾丸はゆっくりと少しばかり上昇した後、自機狙いに転じ飛来する。
画面中に存在する弾丸の数が増すほど、ねちっこさ指数上昇。
・pseudo
…「偽りの、ニセの、見せ掛けの、いかさま師」
ストラディヴァリウスの現存数は600本ほどと前項に述べたが、
実のところ、鑑定書付きのストラディヴァリウスは2000本ほど存在すると言われるほど
贋作やコピーの多さが物語られる。
贋作とは逆に、ストラディヴァリウスの中でも特に最上とされる三大ストラディヴァリウスがあり、
ドルフィン、アラード、メサイアがある。
特にメサイアは、コレクター3人の手を経た後、遺言により美術館に寄贈され、
ヴァイオリニストの手による演奏が公式には為されていないことから
作製当初の状態をとどめている、至高のストラディヴァリウスとされており
その価値は計り知れない。
しかしながら、1998年、このメサイアが贋作ではないかとする報告が発表され、
大論争に発展するが、現在もなお結論は出ていない。
メサイアが贋作であるとされた根拠は、
メサイアを所有したコレクターの一人が、ヴァイオリンの名器をも
完璧にコピー出来るほどの天才的ヴァイオリン製作者であったことと、
メサイアを撮影した写真をもとに、
アントニオ・ストラディヴァリの作品とは異なる点を見出したことによるとされる。
メサイアの現物自体は、美術館に厳重に保管され、
あらゆるアクセスは遮断されているため、真贋の追究は進展を見ておらず、結論は不明である。
(詳細は
こちら。この文章は、2006年2月22日に頂いた拍手メッセージによるところが大きい。多謝)
Pseudo
Stradivarius.
「贋作師のストラディヴァリウス」
メサイアが真作であろうと、ストラディヴァリ以外の者による贋作であろうと、
どちらにせよその贋作師が最終所有者であったため、
真贋のほどのがいずれであっても対応可能な訳にしました。
管霊
「ヒノファンタズム」
[スペル]
メルランのスペルの一つ。
ファントムディニングで、メルランに最もダメージを与えるとお目にかかれる。
メルランから、曲線を描き、のちに直進するへにょりレーザーが放たれる。
へにょりレーザーはその飛行過程で楔弾のかたまりを撃ってゆく。
「ヒノ」は世界的なジャズトランペッターの日野皓正(ひのてるまさ)のこと。
1942年の東京生まれ、ニューヨーク在住。
国内外で公演を行うほか、チャリティー活動も精力的に行う。
大阪音楽大学短期大学部客員教授として後進の指導も務めている。
2004年、紫綬褒章を受章。
・phantasm
…「幻、幻影、幻想、幻像、幽霊」
Hino
Phantasm.
「日野幻想」か。
冥管
「ゴーストクリフォード」
[スペル]
メルランのスペルの一つ。
Hard、Lunatic
で使用してくる、ヒノファンタズムの上位版。
複数のへにょりレーザーと、全方位に放たれる楔弾と
列状に並んで自機照準で直進する楔弾群から成る。
「クリフォード」は、アメリカのジャズトランペッター、クリフォード・ブラウン。
卓越したプレイヤーで、非常に高い評価を得ていたが、
1956年、25歳の若さで交通事故死した。
Ghost Clifford.
「幽霊のクリフォード」
冥鍵
「ファツィオーリ冥奏」
[スペル]
リリカのスペルの一つ。
ファントムディニングで、リリカに最もダメージを与えるとお目にかかれる。
リリカから、多方向にぐるりと楔弾群が放たれ、それらが拡散する。
楔弾が、リリカを中心とした複数の曲線を描く。
放たれる弾群は時計回りと反時計回りがあり、
自機に飛来する時には交差弾幕となる。
ファツィオーリは、イタリアのピアノメーカーやそのピアノを言う。
ファツィオリとも呼ばれる。綴りは
"Fazioli"。
このメーカーの創設は1978年、他の名器と比べると、創業からとても短い時間で
ピアノ名器のスタインウェイやベーゼンドルファーなどと並ぶ名声を確立している。
職人による手作りにこだわり、生産はグランドピアノのみを年間70台程度。
冥奏は造語。
・冥想
…「目を閉じて心を静め、無心に想念を集中させること」
・冥捜
…「目を閉じて、心の中に探し求めること」
から連想すると、目を閉じて、無心に演奏すること、か?
まぁ、単に冥界での演奏ってことだろう。霊だし。
鍵霊
「ベーゼンドルファー神奏」
[スペル]
リリカのスペルの一つ。
Hard、Lunatic
で使用される、ファツィオーリ冥奏の上位版。
リリカから大量の楔弾が繰り出され、ヒマワリを連想させる形を描いた後、
列状に連なった楔弾群が左右から交差するように飛来する。
ベーゼンドルファー(Bösendorfer)は、オーストリアのピアノメーカー。
1828年創業。名器として評価され、人気をスタインウェイと二分する。
中低音の響きが豊かだが、高音とのバランスをその分考えて弾かねばならず、
一部のピアニストからは弾きこなすのが難しいピアノとも言われる。
合葬
「プリズムコンチェルト」
[スペル]
プリズムリバー三姉妹のスペルの一つ。
画面上方中央に位置するルナサから全方位に針弾群が放たれる。
メルランとリリカは弾丸を補助的に放ったり、レーザーブレードを展開したりする。
レーザーブレードは、さながらプリズムに対して入射した光が屈折する様に、
針弾の軌道を屈折させる働きをする。
・concerto
…(イタリア語)「演奏会、コンサート、協奏曲、合奏、アンサンブル」
Prism
Concerto.
「プリズム協奏曲」
協奏曲は、主として一つ以上の独奏楽器(群)と管弦楽によって演奏される、
多楽章からなる楽曲を指す。
16世紀半ばに、イタリアでモテットなど声楽の協奏曲としてコンチェルトが現れ、
その後、合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)・独奏協奏曲を経て円熟し、多様化してきた。
合葬は、「同一の墓に二人以上の死者を合わせ葬ること」だが、
ここでは単に合奏のもじりであろう。
騒葬
「スティジャンリバーサイド」
[スペル]
プリズムリバー三姉妹のスペルの一つ。
Hard、Lunatic
で使用される、プリズムコンチェルトの上位版。
メルランとリリカがレーザーブレードをより振り回す。
・Stygian
…「三途の川の、地獄の、あの世の、暗い、陰気な」
Stygian
Riverside.
「三途の川岸」、つまりは「賽の川原」を指すか。
前のスペルで「プリズム」を、本スペルで「リバー」を名前に組み込んでいる。
三途の川は、此岸(現世)と彼岸(あの世)を分ける境目の川で、仏教概念。
ギリシア神話に類似の川、スティクス(Styx)があり、三途の川と訳される。
(Stygian
は、Styx
の形容詞変化)
三途の川の名の由来は、渡河方法に三種類あったためであるとされる。
善人は橋を渡り、軽い罪人は浅瀬を渡り、重い罪人は強深瀬などの難所を渡る。
平安末期以降は、全員が渡し舟により渡るというシステムに変化した模様。
大合葬 「霊車コンチェルトグロッソ」
大合葬
「霊車コンチェルトグロッソ改」
大合葬
「霊車コンチェルトグロッソ怪」
[スペル]
プリズムリバー三姉妹のスペル。
改がHard、怪はLunatic
仕様である。
全方位に針弾を打ち出し続ける弾源が配置され、その周囲を三姉妹が廻る。
三姉妹間には三角形を描く様にレーザーブレードが張られ、針弾を順次屈折させる。
三角形の回転に伴い、屈折角度はめまぐるしく変化する。
難易度が上がるとさらに補助ブレードが展開され、屈折は複雑になる。
・concerto grosso
…(イタリア語)「独奏群と合奏群がかけあう合奏協奏曲」
grossoはイタリア語で「大きい、長い、太い」とかそんな意味。
16世紀半ばに現れたコンチェルト形式が発展し、
17世紀末ごろに作られた、数個の独奏楽器と弦楽合奏による形態。
ヴィヴァルディ、ヘンデル、バッハによりさらに発展する。
バッハのチェンバロ独奏曲「イタリア協奏曲」などがある。
・霊車
…「霊柩車」
昔ならば牛車を使い、霊車とか霊輿とか言われていたっぽい。
ここでは、単に騒霊が周囲を巡り巡る葬送(葬奏)形式を指すか。
葬式にちんどん屋に来られては、遺族にしてはたまらないが、
故人にとってはいろんな意味で良いかもしれない。
ちなみに三姉妹間に張られるレーザーブレードは
それぞれ赤・緑・青と光の三原色で、なんともプリズムらしい。
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