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魂魄妖夢 / レミリア・スカーレット / 西行寺幽々子 / 八雲紫 / 伊吹萃香 // 紅美鈴

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紅 美鈴
 
 [キャラクター]
 
 Ver1.10以降で萃香出現条件を満たすと使用可能になるキャラ。
 ストーリーモードでは使用できない。
 ホン メイリンと読む。hong meiling
 
 紅魔館に棲む妖怪で、紅魔館の門番。
 館に近づく者を積極的に排除する。
 また、花畑の管理、館周辺の見回りなど、
 門番の仕事以外にも、館外全般を担当している模様。
 気を使う程度の能力を持つ。
 
 今回は騒動に直接絡まず、宴会にも呼ばれていない。
 ストーリーには一切絡まず、
 たまに幻想郷の面々と戯れるだけである。
 中華風の外見に似合って、太極拳や八極拳にちなむような打撃を繰り出し、
 接近戦を主体とするスタイルである。
 弾幕は、色彩と彩光の美麗なるビジュアルだが、処理が重い。
 
 以前の事典に記載あり:「東方紅魔郷

 
 
連環撃
 
 [技]
 
 美鈴の特殊技。れんかんげき、または、リェンホアンチ
 (lian huan ji)
 通常打撃のヒット中に打撃ボタンをタイミングよく叩くと
 滑らかに打撃がつながるコンボとなる。
 
 ・連環 …「輪を連ねること。輪を連ねたようにつなぎあわせること。くさり」
 
 連環=鎖=チェーン(chain)
 格闘ゲームでおなじみのチェーンコンボを指すと思われる。

 
 
螺光歩
 
 [技]
 
 美鈴の必殺技。らこうほ、または、ルゥオコアンプ
 (luo guang bu)
 地を蹴り、一足飛びに前進して突き出した拳に彩光を纏い打撃を与える。
 相手に対しては半身のまま突っ込む。
 モチーフは箭疾歩(せんしっぽ)。
 箭疾歩は中国武術のいくつかで使われ、八極拳の技とも蟷螂拳の技とも言われるが、
 ルーツは秘宗拳、らしい。
 
 ・(luo)…「巻貝、サザエなど螺旋状の殻を持つもの。指紋」
 
 渦巻く光を纏っての箭歩、の意味合いだろうか。

 
 
紅砲
 
 [技]
 
 美鈴の必殺技。こうほう、または、ホゥォンパオ
 (hong pao)
 斜め前方に力強く拳を突き上げ、空中に紅色の衝撃波を発生させる。
 この技もやはり半身の体勢。
 八極拳の通天炮だろうか。
 
 紅美鈴の「」から紅砲とも考えられるが、
 そうすると次の「黄震脚」が浮いてしまう。
 紅と黄でどちらも色つながりと考える方が良いだろうか。
 紅と黄はどちらも中華人民共和国(以下、中国)と馴染み深い。
 国旗は赤地に黄色の星5つ(大きな星1+小さな星4)。
 中国国旗は、五星紅旗と呼ばれる。
 赤色は革命を表すとされる。
 ちなみに、中華民国の国旗は青天白日満地紅旗と呼ばれた。
 
 また、
 紅河(ホン川)は、中国雲南省の山地を源とするベトナム北部の川。
 紅茶は、中国産のものが17世紀にヨーロッパに紹介され流行した。
 紅楼夢は、中国の口語体長編小説。

 
 
黄震脚
 
 [技]
 
 美鈴の必殺技。おうしんきゃく、あるいは、ホアンチェンチィアオ
 (huang zhen jiao)
 力強く片足を踏み込み、大地に黄色の衝撃波を伝播させる技。
 衝撃は大地に広がり拡散するため、近距離にしか威力は無い。
 
 震脚は、中国武術独特の動作で、地面を勢い良く踏みつける動き。
 東方紅魔郷登場時の美鈴も移動の都度、震脚を行っていると見られる。
 通常の格闘技では、軽いフットワークが求められるのに対し、
 中国武術では、見せ、型のメリハリのため、あるいは
 踏み込みの反動を利用して打撃の威力を増す、といった目的で使用される。
 必ずしも大きな音を伴うものではないが、時として威嚇目的でも使われる。
 
 「」は、先の紅砲の項に挙げたように、
 中国国旗の黄色の星に由来するものであろうか。
 中国国旗の黄色は黄色人種を意味するとされる。
 また、中国の代表的な大河である黄河も候補に挙げられる。
 四大文明の一つ、黄河文明の中心となった大河であるが、
 その恩恵と共に、繰り返される大規模な氾濫から、畏れ敬われ、
 しばしば龍に例えられた。
 昔から、河の神は龍として描かれてきたが、
 それでなくても地図上で示される黄河の「几」の様な形から龍と例えられる。
 黄色で星で龍と言えば、美鈴の帽子の星型飾りである。
 
 ちなみに、
 黄金の術…丹砂を練って黄金とし不老不死の薬とする神仙の術
 黄酒…中国酒
 玄黄…天と地(天を表す黒と地を表す黄)
 黄鶴楼…李白の詩などで知られる高楼

 
 
降華蹴
 
 [技]
 
 美鈴の必殺技。こうかしゅう、あるいは、チィアンホアティ
 (jiang hua ti)
 跳び上がり、円の動きで振りあげた脚を、弧を描き振りおろす、
 彩光を脚に伴う空中踵落とし。
 こちらも何か動きの元ネタがあるだろうか?
 
 ・(hua)…「精華、最良のもの。中国。まばゆい、煌びやかな。勢い盛んな。派手な。贅沢な」
 
 華が舞い降る蹴り、ではなく、
 振り降ろされる煌びやかな蹴り、の意と思われる。

 
 
彩符 「彩光風鈴」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。さいこうふうりん、あるいは、ツァイコアンフオンリン
 (cai guang feng ling)
 「周囲に七色の気を纏い上昇します。
 
 東方紅魔郷にて使用したスペル、「彩虹の風鈴」にちなむと思われる。

 
 
光符 「華光玉」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。かこうぎょく、あるいは、ホアコアンユィ
 (hua guang yu)
 「気を練り上げた巨大な気弾をぶつけます。
 
 「」の意味はこちらも「降華蹴」と同じで、
 華光玉は、まばゆい光の玉、の意。

 【改訂用の備忘録】
 ・華光とは、天竺の仏教徒が菩薩のうちに認めた聖なる背光のことであるが、
  道教に借用されるに及んで、体内に輝く光――すなわち内光の意味となった。
  人体内で魔を除く青き輝きを発しつづける<華光>は、ある種の玉であるという。
 ・道教の達人は、つねに、華光を放つこの玉を舌の裏に含んで隠し持っている。
  華光は、実は気の凝り固まったものである。道士たちは平静舌の裏でこの
  華光をころがしているので、気の凝りは自然に玉の形になる。
 (荒俣宏著 「帝都物語 第四番」 角川文庫、より)

 
 
華符 「破山砲」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。はざんほう、あるいは、ポォシァンパオ
 (po shan pao)
 「七色の衝撃波を伴う、強烈な一撃を与えます。
 紅砲の強化版。
 
 ・(pao)…「壊す、切る、割る、打破する、突破する、打ち負かす、費す、暴く」
 
 山をも割る大砲のような一撃。

 
 
極彩 「彩光乱舞」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。さいこうらんぶ、あるいは、ツァイコアンロアンウ
 (cai guang luan wu)
 「攻撃範囲が広がった彩光風鈴の上位版です。
 
 東方紅魔郷での同名のスペル「彩光乱舞」を参照。
 スペル「極彩颱風」も関連。

 
 
極光 「華厳明星」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。けごんみょうじょう、あるいは、ホアイェンミンシン
 (hua yan ming xing)
 「七色の巨大な気弾を練り上げ、敵にぶつけます。
 華光玉の上位版。
 七色に輝くまばゆい光弾を練り上げ、前方に飛ばす。
 
 ・華厳けごん)…(仏教用語)「多くの修行・功徳を積んで徳果が円満に備わり、仏になること」
 ・明星みょうじょう)…「明るく輝く星。特に金星を言う」
 
 幽々子の「夜明けの亡霊 〜Morning Star」の項にも記したが、
 仏教伝承では、釈迦は明けの明星が輝くのを見て真理を見つけたと言われる。
 
 あるいは単に、華やかで厳かで明るい星、の意か。
 
 極光はオーロラのことだが、
 先の彩光風鈴→彩光乱舞のスペルが彩符→極彩の対応であったため
 同様に光符「華光玉」→極光「華厳明星」の対応と思われる。

 
 
三華 「崩山彩極砲」
 
 [スペル]
 
 美鈴のスペル。ほうざんさいきょくほう、あるいは、ポンシァンツァイチパオ
 (beng shan cai ji pao)
 「強力な三発の打撃を与えます。
 破山砲の上位版。
 八極拳の左右分掌あるいは打開の動きが初段。(両掌を左右それぞれ180度に繰り出す)
 初段がヒットすると続いて同じく八極拳の鉄山靠(肩から背中にかけて(靠)を当てる体当たり)
 最後に八極拳の通天炮を繰り出す。
 彩光を伴う三段階攻撃。
 
 山をも打ち崩す、この上ない彩りの攻撃。
 「破」よりも「」の方がより原形をなくすほどの威力のイメージ。
 三撃の彩光からなるため「三華


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