項目 / 博麗霊夢 / 霧雨魔理沙十六夜咲夜 / アリス・マーガトロイドパチュリー・ノーレッジ

魂魄妖夢 / レミリア・スカーレット / 西行寺幽々子 / 八雲紫 / 伊吹萃香 // 紅美鈴

Acknowledgements & References

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レミリア・スカーレット
 
 [キャラクター]
 
 グッドエンディング6種を見ると使用可能になるキャラ。
 「紅い悪魔」
 500年以上生きている吸血鬼だが、外見は幼い。
 東方紅魔郷のボスで、幻想郷を紅霧で包み光度と天然色を奪った張本人。
 吸血鬼なので日光に弱いが、日傘があればOK。直射が良くないらしい。
 強大な身体能力と魔法力で遠慮も憚りもなく目的を果たす。
 紅魔館の主人で、たいへん我儘。
 運命を操る程度の能力を持つ。
 
 人外の類が元凶である点、妖怪退治は人間の役割である点、
 そして、妖怪に悪影響が及んでいない点、どの点を取っても、
 この異変は人間が解決すべきである。
 が、しばらく放任しても問題は一向に解決されない。
 度重なる宴会で(自身には大したことではないが)宴会の面子の中には
 そろそろ蓄積される疲労が隠せない者も出始め、日常にも支障の兆候が見え始める。
 そもそもの問題を人間に任せるのは、それはそれで筋は通っているが、
 誇り高きヴァンパイアの足元で訳の分からない奴が幅を利かせることを
 黙認してしまっているのと同じことになっており、よろしくない。
 思いたったが吉夜、一夜で幻想郷を巡って並み居る面子に対して
 紅いカリスマが主導権奪取に動いたことを知らしめることにした。
 「訳の判らない実体の無い様な奴に、絶対に主導権は握らせないわ」
 
 以前の事典に記載あり:「東方紅魔郷
 
 テーマ曲(亡き王女の為のセプテット)についても
 以前の事典に記述あり:「東方紅魔郷

 
 
Demystify Feast
 
 [音楽]
 
 宴会直前ステージのテーマ。
 この曲が流れる中ではレミリア戦が最も多いので、ここに入れてみました。
 〜この曲は主人公の疑心とイライラ度が最高まで高まった時に流れて、
  最後に爆発する曲です〜

 (曲解説より)
 
 ・demystify …「〜から神秘性を除く、〜を解明する、(人を)啓蒙する」
 
 直訳で「宴会の不思議な部分を取り除け」
 意訳で「虚宴の謎解き」といったところだろうか。

 
 
デーモンロードウォーク
 
 [技]
 
 レミリアの必殺技。
 前方小ジャンプで一歩あるいは二歩移動するだけ。
 ただ、余りにも高速なのでレミリアの姿は一瞬消え、
 経路上に居る者は勢いで跳ね飛ばされてしまう。
 
 Demon Lord Walk.
 「魔領主の散歩」
 ちょっと歩いただけよ?

 
 
サーヴァントフライヤー
 
 [技]
 
 レミリアの必殺技。
 レミリアの周囲に紅い魔法陣が複数現れ、
 紅い魔法弾を発射する。
 
 ・servant …「召使い、使用人、奉仕者、しもべ」
 ・flierflyer)…「空を飛ぶもの、飛行士、高速のもの、無謀な投資、ちらし」
 
 Servant Flier.
 「空飛ぶしもべ」
 意訳して「使い魔」

 
 
デーモンロードクレイドル
 
 [技]
 
 レミリアの必殺技。
 斜め前方に錐揉み上昇しつつ、翼で切り裂く。
 
 ・cradle …「揺りかご、揺籃の地、発祥地、幼年時代、初期、船の進水台、受話器台」
 
 Demon Lord Cradle.
 「魔領主の揺り籠」
 揺りかごみたいなものでしょ?
 
 籠には龍(ルーマニア語でdracuru)が隠れていて、ドラキュラと遠くつながっている…
 dracula(ドラキュラ)にはcradle が隠れていそうだがちょっとおしい。
 
 元ネタは「ヴァンパイアシリーズ」のデミトリのデモンクレイドル。
 ダッシュしながらのデモンクレイドルは、レミリアのクレイドル同様斜め前方に飛ぶ。
 あと、デミトリも吸血鬼。

 
 
デーモンロードアロー
 
 [技]
 
 レミリアの必殺技。
 背後の画面端に飛びつき、地面に向けて斜めに直進。
 いわゆる三角飛び系統。
 
 Demon Lord Arrow.
 「魔領主の矢」
 まっすぐ飛ぶのがポイントなのよ。

 
 
紅符 「不夜城レッド」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 「周囲にオーラを吹き上げて攻撃します。」
 浮き上がったレミリアの足元から紅いオーラが立ち昇り、
 オーラは上空で横方向にも広がる。紅い十字架のように。
 
 ・不夜城 …「夜も昼のように明るく賑わっている場所。夜、光り輝いている巨大な建造物」
 
 「不夜城」は、「三斉略記」という書に初出の模様。
 中国・漢の時代に、東莱郡(現在の山東省)において、
 夜間に太陽が出て城を照らしたという記録があり、
 この怪現象にちなんで、東莱郡に不夜県が置かれ、その城は不夜城と呼ばれた。
 オーロラによるものとも、超新星によるものとも言われるが、原因・詳細不明。
 転じて現在では、夜でも明るい建物や歓楽街を指す言葉として用いられる。
 和英辞書で「不夜城」を引くと"Great White Way"などが挙げられている。
 直訳で「偉大な光り輝く道」。
 ニューヨークのブロードウェイ、その劇場街を指す。不夜街。
 アメリカで最初に電気照明でライトアップされた通りもブロードウェイに近いんだとか。
 
 (不夜城の意味から探ると)
 ブロードウェイの方にちなめば、不夜城レッドは"Great Red Way"だが、
 赤絨毯とか赤レンガの石畳が思い浮かびそうな名前になってしまい、光のイメージではないかなぁ。
 オーラが十字に吹き出る様が十字路ということで不夜街のイメージも当てはまるが、
 紅く輝く街並みは、大火災の様相とも言えなくもない。
 不夜城レッドは、夜中に大炎上しているイメージ?
 
 (不夜城の由来から探ると)
 あるいは、矛盾の内包か。
 不夜城は、夜の太陽に照らされた城。
 噴出するオーラは、吸血鬼の描き出す血染めの十字架。
 お嬢様は、(直射でなければ)昼にも出歩ける吸血鬼。
 
 (東方に不夜城を当てはめると)
 お嬢様がらみで、東方紅魔郷での紅霧異変だろうか。
 紅霧により、昼の陽光は散乱されて幻想郷はぼんやりと明るく紅く、
 夜の月光も散乱(と一部増幅?)されてやはり幻想郷はぼんやり明るく紅く、
 昼も夜もないくらいであった、とストーリーや東方文花帖(書籍)に描写されている。
 影響は広がっている最中で、幻想郷の場所によってはそうではなかったとしても、
 異変の発生源であった紅魔館は紅霧の発生源であり、
 昼夜の区別のなくなる現象はより顕著であったと推測される。
 すなわち、紅霧異変時の紅魔館が不夜城であり、
 紅魔館自体も紅いし、紅霧で殊更に紅く、レッドな不夜城であった、と。
 その紅霧の高密度凝集放射が不夜城レッドか。

 
 
必殺 「ハートブレイク」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 「貫通力と弾速に極めて優れたグレイズ不可の槍を投げつけます。」
 紅いエネルギー体の槍。
 
 Heart Break.
 「心臓破り」
 お嬢様に負けじと、変な和訳で対抗。
 まぁ、「心臓破壊」「心臓砕き」「心臓潰し」とかいった具合。
 ハートブレイクは、"heartbreak" と一語で「悲痛、悲嘆」の意味があるが、
 ここでは「必殺」だし、致命的な方で。
 
 お嬢様が突如として槍を持ち出した理由は後述のグングニルにて。

 
 
夜符 「デーモンキングクレイドル」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 「赤い渦を纏いきりもみ突撃をします。」
 デーモンロードクレイドルの強化版。
 
 Demon King Cradle.
 「魔王の揺り籠」

 
 
紅魔 「スカーレットデビル」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 「範囲と威力が上昇した不夜城レッドの上位版です。」
 
 Scarlet Devil.
 「紅魔」
 東方紅魔郷 〜the Embodiment of Scarlet Devil
 と、タイトルにもなったくらい格の高いスペル名。
 これからすると、スカーレットデビルの下位版である不夜城レッドも
 紅霧異変に強くちなんだものである線が濃厚。

 
 
神槍 「スピア・ザ・グングニル」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 「速度や威力などが上昇したハートブレイクの上位版です。」
 
 Spire the Gungnir.
 「神槍・グングニル」
 北欧神話の主神であり戦争と死の神・オーディンの用いる投槍がグングニル
 イーヴァルディの子らと呼ばれる小人(ドワーフ)たちにロキが作らせた物の一つで、
 ロキからオーディンに渡された。
 ルーン文字が施された槍で、破壊力が高められており、
 また、投じられた標的には必中であり、狙われれば最早不可避である。
 加えて、敵を貫いた後はオートで持ち主のもとに戻る、便利武器。
 
 黄昏フロンティアからリリースされた、東方萃夢想 Original Sound Track である
 「幻想曲抜萃」にて海原海豚氏の言に次のようなものがある。
 〜グングニルは妹様と対になる技が有れば絵になるなぁと
  お願いして作らせて貰いました。〜

 妹様の対、というのは、
 「東方紅魔郷」での妹様ことフランドール嬢のスペル・レーヴァテイン
 北欧神話に登場する剣で、
 剣と槍、妹と姉、の構図、ということ。

 
 
夜王 「ドラキュラクレイドル」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 「範囲と威力が上昇したデーモンキングクレイドルの上位版です。」
 
 Dracula Cradle.
 「ドラキュラの揺り籠」
 ドラキュラは、ブラム・ストーカーの怪奇小説「ドラキュラ伯爵」の主人公であり、
 吸血鬼の一個人?の名前。
 しばしばドラキュラ=吸血鬼と誤解されるが、
 ドラキュラは一吸血鬼の固有名詞で、吸血鬼の集合の中の1要素にすぎない。
 ワラキア公 ヴラド・ツェペシュの残酷な性質と
 「ドラクラ;dracura」の通り名だけをモデルとして描かれた吸血鬼がドラキュラである。
 このあたりのことは東方紅魔郷事典の「ツェペシュの幼き末裔」の項に
 少しばかり詳しく述べたので、参考にされたい。
 
 「レミリアはツェペシュの末裔ではない」とはZUN氏の言にはじめからあったように
 吸血鬼ドラキュラと直接の血縁的なつながりは無い。
 しかし、東方紅魔郷においては「ブラド・ツェペシュの呪い」という名の
 スペルをお嬢様が使用することもあり、彼に感銘を受けるか感化されるか
 なんらかの影響は彼女に与えた存在であることは考えられなくもない。
 
 また、ドラキュラは、先にも述べた通りその作中にはヴラド・ツェペシュと
 同一人物であると匂わせるような記述はされておらず、名前と出身地以外は一致しないとされる。
 ドラキュラは、ルーマニアのトランシルヴァニア出身のセーケイ人で伯爵だが、
 ツェペシュは、ルーマニアのワラキア人で、公爵である。
 ツェペシュの名は(スペル名に)借りるが、血のつながりは無く
 出身地も(おそらく)異なるであろう一吸血鬼、という点では
 レミリアもドラキュラである。
 また、ドラキュラ(dracura)は、ルーマニア語でドラクル(dracuru)の子を意味し、
 ドラクルとはドラゴン、時には悪魔であるとされる。
 ドラキュラクレイドル=悪魔の幼子の揺り籠
 幼きデーモンロード、レミリアのスペルである。

 
 
符の壱 「バッドレディスクランブル」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 画面端にとりつき、反対方向地面に向けて、あるいは、
 地上から斜め前方へ勢いよくクレイドルを放つ。
 飛びながら経路上に弾丸もまき散らす。
 
 ・lady …「ご婦人、淑女、〜卿夫人、〜令嬢、奥様、お嬢様、女主人、女性支配者」
 ・scramble …「よじ登ること、這い登ること、奪い合い、(軍事用語)緊急発進」
 
 ↑ 〜卿夫人、〜令嬢、としたものは、貴族社会でLord、Sirを冠する貴族の
 夫人や娘に対する敬称である。
 ここでは、ただの女性としてのレディではなく、
 デーモンロード(魔領主)としてのレディ(令嬢、女領主)というニュアンス。
 また、スクランブルは軍事・戦闘で使用される用語で、
 主に戦闘機などの緊急発進、あるいはスクランブル発進、と使われる。
 防空識別圏内に敵機や国籍不明機が侵入した場合に迎撃戦闘機が最短時間で離陸する行動。
 クレイドルで高速に空中を直進する様は、戦闘機に見立てて遜色なしか。
 ストーリーモードで対戦時には最初に使用してくるスペルであり、迎撃意思満載。
 
 Bad Lady Scramble.
 「魔令嬢スクランブル」

 
 
符の弐 「マイハートブレイク」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 名残に弾丸を残すスピア・ザ・グングニル。槍本体は防御・グレイズ不可。
 
 My Heartbreak.
 「悲痛」
 "break one's heart" で「〜をひどく悲しませる」の意味。
 "heartbreak" と一語でも悲痛、悲嘆、心痛の意味である。
 心が張り裂けんばかりに、物凄く悲しいのである。心が痛い。
 お嬢様の槍は、妹様の剣との対となるもので、
 それで悲痛となれば、やはり妹様を思っての心痛か。

 
 
符の参 「ヘルカタストロフィ」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 霊夢・魔理沙・妖夢・幽々子・萃香使用時限定。
 ・自機照準の巨大呪弾を一発ずつ発射
 ・中〜遠距離の範囲でランダムに吹き上がる光の柱(防御・グレイズ不可)
 ・レミリアの至近距離の範囲で吹き上がる光の柱群(同上)
 以上3パターンいずれかの攻撃を、ゆっくりと宙に浮いて繰り出す。
 
 ・catastrophe …「大異変、大災害、大惨事、不幸、災難、破局」
 
 Hell Catastrophe.
 「地獄の大災厄」
 もとあった系に対して突然起こり、後の系の様相が大きく異なる大規模な変化を
 カタストロフィあるいはカタストロフと言い、
 自然科学・物理学・生物学・数学などでも用いられる言葉である。カタストロフィ理論など。
 例えば、地球史学においてここ10万年で最大級の大噴火として挙げられる
 スマトラ島はトバ山の噴火に基づく、トバ・カタストロフ理論がある。
 この大噴火により巻き上がった粉塵で陽光が遮られ、
 地球気温が数年にわたり3度ほど低下したとされる。
 この頃に、人類の人口は一万人以下に激減し、
 遺伝的多様性の減少、生物学でボトルネックと呼ばれる激変があったとされる。
 突如のパターン変動をいち早く察知し災厄を免れねば、
 生命は無常にも淘汰されてしまう、地獄の大災厄。

 
 
夜符 「クイーン・オブ・ミッドナイト」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 霊夢・妖夢・幽々子・萃香使用時限定。
 空中で自機を飛び越えながら、あるいは空中に滞空しながら
 いずれも自機狙いに大玉や弾丸群を連射する。
 あるいは、地上でレミリアから見て前方に大玉他弾丸群を集中砲火する。
 
 Queen of Midnight.
 「真夜中の女王」
 
 新約聖書・エペソ人への手紙6章第12節に "prince of darkness"
 すなわち「悪魔(ルシフェル)」の表現がある。
 女性で紅魔館の主人なので prince → queen
 闇はルーミアが操るので darkness → midnight
 だろうか。全部変わっちゃったけど。(汗)
 
 ちなみに、悪魔界のヒエラルキーは次のようである。
 帝王(Prince of Darkness)>大公(Great Dukes&Pinces)>閣僚(Ministers)
 >将軍(Generals)>王(Kings)>侯爵(Marquis)>伯爵(Earls)>総統(Presidents)
 >貴公子(Princes)>公爵(Dukes)>悪魔(Devils)>使い魔(Imps)
 
 さらにちなみに、数多くあるドラキュラ映画の中に、
 凶人ドラキュラ;Dracula 〜Prince of Darkness(1966)というものもある。
 ヴァンプ2;Vampire at Midnight(1987)というものもある。
 クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア;Queen of the Damned(2002)とか。
 手当たり次第になってしまった…というか、この3つの段落は蛇足の塊ですな。
 
 東方紅魔郷でのレミリアの二つ名は「永遠に紅い幼き」。
 というわけで、ロバート・A・ハインラインによる傑作SF小説
 「は無慈悲な夜の女王」(原題; The Moon is a Harsh Mistress)(1966年)を連想。

 
 
「レッドマジック」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 萃香使用時限定。
 東方紅魔郷での同名のスペルを模した攻撃。
 空中のレミリアから複数方向に大玉が放たれ、
 大玉の経路上に点々と置かれた弾丸が少し遅れて動き回る。
 
 以前の事典に記載あり;「東方紅魔郷

 
 
光速より速く 〜 Over C
 
 [タイトル]
 
 レミリアのストーリー、Stage1
 紅魔館時計台 2nd Day 23:15
、咲夜戦。
 今回の異変に対して、吸血鬼のカリスマが動き出すことを仰々しく宣伝に出掛ける。
 それも、夜のうちに幻想郷を一通り巡り、主力をあらかた沈黙させるという偉大な企画。
 次の宴会で、今回の異変の真犯人に挑むのはレミリアだけであることが望ましく、
 他とはカブりたくないから、だろうか。
 あるいは、霊夢戦で「みんなの力を奪う」という表現が使われていることから、
 戦力が未知数の敵に備えるために実際に力を得ている(吸血?)のだろうか。
 また、敵の能力は不明だが、度重なる宴会に全員が操られる様に集結しているため
 宴会会場で操られた皆に攻撃される可能性も考慮し、
 皆がばらけているうちにつぶしておく方が安全かも、程度の意図もあったかも?
 咲夜に留守番をわざわざ言い付けてみるが、大人しく言うことを聞かない
 (お供すると駄々をこねる)ので、まずは黙らせる。
 
 光速は、この世で最速である。
 真空中での光速の値はおよそ30万km/s、秒間30万キロメートル進み、地球7周半分の距離に相当。
 正確には299,792.458 km/s。
 相対性理論の根本原理では光速は不変であり、
 この定数をもとに現代のメートル単位は規定されている。
 古典力学の相対速度では説明できなかった、光に対する相対速度の無効化は、
 光速度不変の原理として特殊相対性理論の根幹となった。
 つまり、照射された光と並んで15万km/sで飛んでも、
 照射された光に向かって15万km/sで飛んでも、どちらの場合でもその光の速さは
 およそ30万km/sで、まったく変化が無いのである。
 これは、ニュートン力学では説明し得ないことで、エーテル理論などの登場を招くが、
 現在では特殊相対性理論によって説明可能な事項で、すなわち、
 系の運動によって、その系の時間の流れが異なっているのである。
 およそ30万km/sで進む光に対して29万km/sで進む人を観測すれば、
 あぁ、あの人からはきっと光が約1万km/s程度の速度にしか感じられないんだろうなぁ
 とか思っても、実際にはその亜光速の人の系では時間が遅く進んでおり、
 目の前を光はおよそ30万km/sの速さでカッ飛んで行くわけである。
 その人が"あ"と言う間に、地上では"あああああああああ(略)"と言える位の時間が経過する。
 SFでおなじみのウラシマ効果というものがこの原理で発生し、
 光速運航できる宇宙船で20光年の距離にある星に行き、1時間過ごして地球に戻ってくると、
 その宇宙船に乗っていた人は1時間しか時間経過してないな、としか感じないが、
 地球では40年と1時間が経過しているという現象。
 また、相対性理論においては、速度が増大するに従って見掛けの慣性質量が増大するため、
 無制限の加速は不可能であり、光速に達する前に慣性質量は無限大に近くなり、
 あと一息の加速に無限大のエネルギーが必要となってしまう。
 すなわち、相対性理論においては、無質量の光粒子の速度が最速である。
 「光速より速く」ってのは、まぁ、例えとして…
 あるいは、お嬢様の運命を操る能力で、物理法則の束縛を受けず動ける様か。
 そうなると、最早この宇宙とは系が異なり、超光速の間はお嬢様は存在自体が幻と化してしまう。
 
 over c の c は、物理学の方程式で光速を表す文字。
 アインシュタインの有名な、相対論的エネルギー式 E=mc^2 の c がこの光速である。
 E はエネルギー、m は質量である。
 核融合で水素と水素が融合してヘリウムを形成するが、
 この際の質量の差(質量欠損)分がこの式から導かれるエネルギー放出と合致する、など。

 【改訂用の備忘録】
 映画のスーパーマン的には、光速を超えて飛んだたところ時間を戻せたが、
 そのようなニュアンス (あるいはお嬢様センス) だろうか。
 咲夜の能力でもカバーできない時間戻し。

 
 
夜の王 〜 Greater Demon
 
 [タイトル]
 
 レミリアのストーリー、Stage2
 魔法の森(霧雨邸) 2nd Day 25:00
、魔理沙戦。
 1時間45分経過。
 
 魔理沙 「それにしても、よくここが分かったな。この魔法の森で、こんな夜中なのに」
 レミィ 「夜中だからよ。私をなめるとこういう目にあうって事覚えておきなさい」
 夜の闇と暗くて陰鬱とした森との相乗効果に潜む
 いろいろと黒い者の迷彩効果も、夜の王に対しては無効。
 
 グレーターデーモンは、一部ファンタジーに登場するモンスター。
 ロードス島戦記では、レッサーデーモン(下位魔神)、グレーターデーモン(上位魔神)、
 アークデーモン(魔神将)、デーモンロード(魔神王)の階級が敷かれている模様。
 ウィザードリィでは、ダンジョン最下層に現れる強力なモンスターで、
 物理攻撃を弾き、魔法攻撃を無効化し、麻痺・毒を伴う攻撃を繰り出し、おまけに仲間を呼ぶ、
 全滅へのカウントダウン。
 強者は仲間を呼ぶ性質を逆手にとって経験値の荒稼ぎをするらしい。

 
 
死に急げ 〜 Hurry Up!
 
 [タイトル]
 
 レミリアのストーリー、Stage3
 博麗神社 2nd Day 26:30
、霊夢戦。
 さらに1時間30分経過。合計3時間15分経過。
 次は霊夢を倒す。
 倒すことが目的だが、もちろん不意打ちなどせず、堂々と戦って倒す。
 それが支配者としての威厳というもの。
 相手が真夜中に叩き起こされたばかりで体勢は万全ではないが、
 そのあたりは考慮しない我侭お嬢様。「さぁ、大人しく」
 
 とにかく先を急ぐ。
 宴会日程と自身の活動時間を考慮すると、
 宴会前の夜だけが、幻想郷を巡り一通り脅して回れる限られた時間なのだ。
 Stage1 「急ぎの用」 「私が急がないといけない用」 「さっさと留守番すればいい」
 Stage2 「すぐに次ぎに行かなきゃ」
 Stage3 「先を急いでいるの」 「だから倒して急ぐの。いや、急いで倒す?」
 Stage4 「早いな」 「時間が無い」
 Stage5 「随分とお早いですね」 「急いで帰って寝なきゃ」

 多忙なスケジュールを象徴するようなセリフ群。
 
 ・死に急ぐ …「死ななくともよいのにわざわざ死のうとする。死期を早めるような生き方をする」
 
 タイトルでは命令形。
 一夜の連戦は、いかに不死身の吸血鬼と言えど無謀な感は拭えないか。
 あるいは、次は冥界に赴くことから、「次は、死んでみようかしら」
 霊夢戦後のレミリアのセリフを受けてのタイトルか。

 【改訂用の備忘録】
 そういえば、漫画 「デスノート」 で夜神月が
 南空ナオミを自殺させようとした際に、「死に急げ!!」 という表現を用いていた。
 関連は不明。

 
 
不可侵の国 〜 Secred World
 
 [タイトル]
 
 レミリアのストーリー、Stage4
 大木の有る墓地 2nd Day 27:30
、妖夢戦。
 さらに1時間経過。合計4時間15分経過。
 とにかく目の前にした宴会メンバーを倒すことだけが目的。
 それ以外には用も無く、話をする間も惜しい。
 鬼神の如き侵攻。
 
 ・不可侵 …「おかすことのできないこと。侵略を許さないこと」
 
 国際法では、主として外交使節について、その身体・名誉・館舎・文書などは
 侵すことができないものと定め、この特権を不可侵権としている。
 死後の世界に対して、不可侵であると定める法などは無いが、
 生者の軍勢が死者の国に侵攻しても、死者は死なないから不死身の軍勢だし、
 手勢が死ねば敵勢の増員に直結するので、骨折り損でしかない。
 裏を返せば、死者の軍勢は生者の国に攻め込んでも損は見受けられず、
 咲夜ストーリーの妖夢のセリフを借りれば「上位互換があるのよ。人間と幽霊の間には」
 ということか。
 
 さて、Secred.
 この語は辞書に記載が無い。
 考えられることとしては、
 ・secret (秘密・神秘)のタイプミス
 ・sacred (神聖な)のタイプミス
 ・secret と sacred の合成
 ・secret を紅く (red)してみた
 のいずれかであろう。
 sacred には「神聖な、聖なる、厳粛な、尊ばれる、侵されることのない」の意味があり
 その最後の意味から sacred rights は「不可侵権」の意味である。
 とすると、「sacred のタイプミス」の線が濃厚。

 
 
夜明けの亡霊 〜 Mornig Star
 
 [タイトル]
 
 レミリアのストーリー、Stage5 Masquerade
 白玉楼 2nd Day 28:15
、幽々子戦。
 さらに45分経過。合計5時間経過。
 「時間的にあと一人位」
 
 幽々子 「あらあら、おはようございます。随分とお早いですね」
 レミィ 「まだ4時ちょっと過ぎよ。いつもこんな時間に起きるの?」

 早寝早起きの亡霊は夜明けの前から活動の時間。
 「あなたの付き人の代わりに、日が昇るまで遊んであげましょうか?」
 
 Morning Star は「明けの明星」を意味する語。
 夜明け前に東の空に明るく輝く金星である。しばしば、金星と同義。
 最大光度は1等星の約170倍にも達し(-4.6等)、やや明るい空においても一際明るく輝く。
 仏教伝承では、釈迦は明けの明星が輝くのを見て真理を見つけたと言う。
 仏教関連ということで、こちらは幽々子に関連。
 また、キリスト教では、ルシフェル(Lucifer)はラテン語の「光をもたらす者」から
 ひいては明けの明星を意味し、その光と気高さから唯一神に仕える最も高位の天使の名とされた。
 ルシフェルは後に地獄の闇に堕とされる堕天使の総帥であり、時に魔王と同義である。
 こちらはレミリアに関連。
 
 余談ながら、Morning Star は、比喩的に「先駆者」の意味も持つ。
 また、とげの付いた鉄球を、鎖を介して棒につないだかたちの武器の名前でもある。
 鎖鉄球あるいはモーニングスター。
 
 会話の解説を少し…
 幽々子は早寝早起きで、丑三つ時も安眠を楽しみ、夜明け前に目を覚ます。
 レミィ 「お婆さんみたいだなぁ」
 宴会は日付としても、その日の夜であることからも「明日じゃなくて今夜だけど…」となる。
 対してレミリアは、
 夜明けの頃が就寝時間。「早寝早起きが自慢なのよ」
 したがって、宴会はいつもの生活リズムで言うと
 これから睡眠を取り、起床と共に新しい一日が始まってから訪れる次の夜のイベントなので
 レミィ 「明日の宴会は、私に任せてもらおうかと思ってね」
 レミィ 「明日は今までに無い宴会になるわ」
 両者とも同じ時刻の宴会を指しているが、基準を自身の生活リズムに置いており
 今日と明日の認識に齟齬がある。
 人間でも午前0時から深夜に至っては、このような表現の違いが人によって見られるが
 その極端な表し方と見てもよいかもしれない。
 ステージの時刻表現は活動者視点。
 (戦闘後)
 幽々子 「判ったわ。明日、というか今夜だけど。今夜の宴会はお任せするわ」
 レミィ 「今夜、いや明日の夜は楽しくなるよ」

 本人達も混乱してしまうようで…

 
 
神社の有るべき姿 〜 Border Land
 
 [タイトル]
 
 レミリアのストーリー、Border Line
 博麗神社(境界) Feast Day 17:00
、紫戦。
 夜明けの亡霊の次は、黄昏の妖怪。
 Morning Star の次は Evening Star(紫のテーマ曲)。
 
 神社の有るべき姿とは、結界に二分された領域を指すと思われる。
 仏教用語の結界は、清浄なる聖の領域と通常の俗の領域とを分けるもので、
 神社の鳥居や注連縄は、この結界を意味する視覚的な線引きである。
 紫の演出で、神社の空間は弄られ、
 あるラインを境に黄昏と日没の2つの彩りが同時に存在する様相となっている。
 境界となるラインに隔てられ、二つの異なる界が結ばれている様。
 それは、共存とか混在とかではなく、二成分が厚さの無い界面で隣り合い隔たっている状態。
 外界と結界と境内
 昼と境界と夜
 被害と中立と加害
 探索と仲立ちと隠遁
 その全てが混ざり合わず独立で存在している。
 萃香も不可視の状態だが、境内に霧散しているし。

 
 
小さな軍隊 〜 Pandemoniac Land
 
 [タイトル]
 
 レミリアのストーリー、Immaterial and Missing Power
 幻想郷 Feast Day 19:00
、萃香戦。
 そして、吸血鬼と鬼の戦闘に。
 
 疎と密を操る萃香は、
 自身の密度を下げて細かく細かく分散することで
 不可視の状態にまで霧散することができる。
 分散したどの要素も萃香であり、
 加算域の小さな萃香群であれば小さな軍隊、小さな百鬼夜行である。
 
 英題については霊夢の項を参照


 項目 / 博麗霊夢 / 霧雨魔理沙十六夜咲夜 / アリス・マーガトロイドパチュリー・ノーレッジ

魂魄妖夢 / レミリア・スカーレット / 西行寺幽々子 / 八雲紫 / 伊吹萃香 // 紅美鈴

Acknowledgements & References

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