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霧雨 魔理沙
 
 [キャラクター]
 
 最初から使用できるキャラ。
 「普通の魔法使い」
 人が寄り付かない魔法の森に棲み、日々魔法の研究を続けている。
 研究の邪魔が入らないことを重視するため普段は森に籠もり、
 人に会いたい時は自分から出掛ければいいじゃないか、というスタンス。
 そして、出掛ければ何処であっても色々と邪魔を入れる。
 魔法を纏い、必要以上に体術他をカバーする。スピードとパワー。
 魔法を使う程度の能力を持つ。
 
 魔理沙は宴会の幹事。繰り返される宴会を繰り返し仕切る幹事。
 少々へたってきている者もいるが、本人が参加すると言っているのだから重要ではない。
 問題は、宴会の度に強まる妖気。
 きっと何かよくないことを企んでいる悪い子がいるに違いない。
 危険は未然に回避すべきだ。折角の宴会だし。
 
 以前の事典に記述あり:「東方紅魔郷」「東方妖々夢

 
 
恋色マジック
 
 [音楽]
 
 魔理沙のテーマ(昼)。NKZ氏によるアレンジ。
 原曲は東方Project2作目「東方封魔録」で使用された霧雨魔理沙(4面ボス)のテーマ。
 
 恋色の魔法
 色恋と言えば「恋愛や情事。色事」の意味。
 色にも「情事。色事。女性の美しい容貌。恋人」などの意味もある。
 と、無粋な提示はこれくらいにして、
 色といっても、「色に出にけり我が恋は」の様に、心の中の恋心が表情や態度
 雰囲気として現れる様子や、もっと大雑把に恋の雰囲気くらいを指すのだろう。
 恋もしばしば、魔法にかかったかのように、などと例えられたりするし。

 
 
魔女達の舞踏会
 
 [音楽]
 
 魔理沙のテーマ(夜)。U2(あきやまうに)氏によるアレンジ。
 原曲は東方5作目(怪綺談)と6作目(紅魔郷)のちょうど間あたりにリリースされた
 「秋霜玉」で使用された魔理沙(Extraボス)のテーマ「魔女達の舞踏会 〜Magus」。
 
 魔女達の舞踏会と言うと、魔女の夜宴であるサバト(sabbato, sabbath)を指すか。
 サバトは、もともとはヘブライ語で「安息日」を意味する。
 黒の安息日(brack sabbath;ブラック・サバス)。
 悪魔を呼び出す儀式、呪文、怪しげな舞踏の行われる、魔女達の集会。

 
 
ミアズマスウィープ
 
 [技]
 
 魔理沙の必殺技。
 対空ホウキ。
 
 ・miasma …「ガス、瘴気、不健全な雰囲気、悪影響」
 ・sweep …「掃き掃除、一掃、掃討、突進、進歩、広がり、曲線」
 
 Miasma Sweep.
 「瘴気一掃」
 近代では「瘴気」という概念も廃れてきたが、
 細菌の存在が判明していなかった一昔前は、
 感染症の大流行の原因にミアズマ(瘴気)説が考えられたりした。
 (一次感染は説明できるが二次感染は説明できないという欠点があった)
 また、天文学では、星間ガスを "intrastellar miasma" と言ったりもする。
 ("intrastellar gas"の方が一般的だが)

 
 
ウィッチレイライン
 
 [技]
 
 魔理沙の必殺技。
 箒にまたがり、横方向に直進。体当たり。
 
 Witch Leyline.
 
 レイラインとは、古代の史跡や聖地が配置される配列のことを指したもの。
 イギリスの考古学研究家アルフレッド・ワトキンスが、1921年、
 当初は古代の通商ルートとして提唱し、
 その地名に LAY, LEI, LEE, LEIGH 等が付くことから名付けたもの。
 この概念が次第に拡大され、史跡・聖地・巨大建造物・超常現象多発ポイントなどを
 結ぶ線として捉えられるようになり、限定された地域レベルから地球レベル、
 直線から曲線・図形と様々に描かれ解釈される。
 地球を巡る気の流れが噴出するポイントに超常現象が多い、あるいは、
 それらの気を制御する目的で古代人が遺跡を構築した、などの考えがある。
 中国の道教や風水の理念では、大地を巡る気の流れを龍脈、その噴出ポイントを龍穴と呼ぶ。
 万物に関わる気、その流れ。
 生命エネルギー・魂の流れと見れば、ライフストリーム(ファイナルファンタジー7)。
 魔力の異常に高まるポイントがあれば、そこは魔法力のレイラインの噴出点なのだろう。

 
 
グラウンドスターダスト
 
 [技]
 
 魔理沙の必殺技。
 謎の小瓶を華麗に放る。地面できらめく。
 
 Ground Stardust.
 「地上の星屑」
 
 スターダストは、星塵・星屑・宇宙塵などで、
 宇宙空間を漂う、彗星などがその軌道に残した氷や微粒子のこと。
 太陽風に煽られた彗星は、表面の微粒子が吹き飛び、氷が融かされるが、
 それらがさらに太陽風になびき、陽光にきらめくため、彗星の尾が形成される。
 一般的にはこちらのきらめくスターダストがイメージされるだろうか。
 いずれにせよ、地上(グラウンドなので、地表面)には星屑は無い。
 彗星が軌道上に残した星屑の道はダストトレイルと呼ばれ、
 軌道の一定したダストトレイルに地球が突っ込むと、毎年恒例の流星群が拝める寸法。
 星屑は地球に突入すると大気圏で一瞬間に燃え尽き、流星となるのが関の山。
 
 stardust には「夢を見るような気分、うっとりさせる魅力」の意味もある。
 地表上で形成される魔法の星の、色とりどりで美しい魅力。

 
 
符 「マスタースパーク」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。
 「霊力ゲージを全て消費し、超強力なビームを放ちます。」
 
 以前の事典に記述あり:「東方紅魔郷

 
 
魔符 「スターダストレヴァリエ」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。
 「箒に跨り星屑と共に突進します。」
 
 以前の事典に記述あり:「東方紅魔郷

 
 
儀符 「オーレリーズサン」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。
 「自分の周囲に四つのビットを装着し、攻撃します。」
 追加入力で、ビットに当たり判定をもたせるか、まとめて相手に飛ばすことができる。
 
 ・orrery …「オーラリ、太陽系儀」
 
 Orrery's Sun.
 「太陽系儀の太陽」、「オーレリ伯の太陽」
 太陽系儀は、太陽系を模した、太陽を中心に惑星や衛星が巡る機械的デバイス。
 複雑なものは、アナログ時計の原理で惑星の運行まで表される。
 時計の短針の先に地球を、長針の先に木星を想定すれば、
 太陽-地球-木星の、限定されてはいるが、太陽系儀と呼べる。
 (木星はおよそ11.86年で公転するため、時計の機構にちょうど当てはまる。)
 同様に、太陽と複数の惑星のモデル、あるいは、太陽と地球と月の関係が表される。
 多くの場合、惑星の大きさや軌道半径の比は実際とは異なる。
 木星に比べれば地球は小さすぎるし、外惑星に比べれば内惑星は太陽に近すぎるため。
 プラネタリウムなどにもあるところにはある。
 1704年に時計職人のジョージ・グラハム(George Graham)により製作されたのが
 最初の太陽系儀で、その後、1713年、グラハムの後援者であった
 4代目オーレリ伯チャールズ・ボイル(Charles Boyle, 4th Earl of Orrery)を称えて
 "orrery" と名付けられた。

 
 
魔砲 「ファイナルスパーク」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。
 「全符力と全霊力を消費する強力なレーザーを発射します。」
 マスタースパークの上位版。
 
 Final Spark.
 「最終閃光」

 
 
彗星 「ブレイジングスター」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。
 「画面外に一度退避し、巨大な彗星となって突撃します。」
 スターダストレヴァリエの上位版。
 
 ・blazing …「赤々と燃えている、焼けるような、まぎれもない、怒り狂った」
 
 Blazing Star.
 「燃える星」
 「彗星」とあるように、そのまま彗星を指すか。
 大きな楕円軌道描いて太陽系内を駆ける天体で、岩石や氷の塊と考えられている。
 火星と木星の間の小惑星帯・アステロイドベルトや、
 太陽系の外縁、太陽から約1光年もの遠くを球状に覆うオールトの雲が起源とされ、
 太陽に近づくとガスや塵を吹き出す天体。
 その尾を引く様子から箒星ほうきぼし)とも呼ばれる。
 箒にまたがり突進する魔理沙の様と掛けているものと思われる。
 彗星の尾は進行方向反対に伸びるのではなく、太陽からの強烈な太陽風に煽られてのもので、
 進行方向とは関係無く、常に太陽とは反対向きに発生する。
 この「尾」が残した塵の残骸群に地球が突っ込むと、流星群が発生する。
 流星は、大気摩擦で発生する熱で激しく燃え、発光する。
 対して、彗星は燃えていない。
 太陽も核融合反応で激しく熱と光を発しているが、燃えてはいない。
 blazing は、太陽からの焼けるような熱と激しい太陽風を受けて尾を出しているような、
 太陽に接近した彗星を指すか。
 
 1998年、夢工房からネオジオ用にリリースされた、同名のシューティングゲームにちなむ?

 
 
天儀 「オーレリーズソーラーシステム」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。
 「自分の周囲に六つのビットを装着し、攻撃します。」
 オーレリーズサンの上位版。
 
 Orrery's Solar System.
 「太陽系儀の太陽系」、「オーレリ伯の太陽系」

 
 
符の壱 「スターダストレヴァリエ」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 宴会の幹事のせいか、ストーリーで(魔理沙以外の)どのキャラを選択しても魔理沙に当たる。
 ウィッチレイライン+星弾。

 
 
符の弐 「アステロイドベルト」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 地上で、あるいはジャンプしながら星弾を振り撒く。
 
 Asteroid Belt.
 「小惑星帯」
 火星と木星の間の軌道に存在する、小惑星が集中する領域を指す。
 数万の小惑星がすでに観測されているが、観測しにくい小さい物も含め
 一体いくつの小惑星がこの領域に存在するかは不明で、数十万〜数百万とも言われる。
 太陽系形成時に、微惑星と呼ばれる天体が衝突を繰り返して惑星に生長するが、
 この領域は、隣の巨大惑星・木星の強力な重力に掻き乱され、
 惑星となる最終段階を阻まれたことにより、単一の惑星が形成されずに、
 太陽を中心とする円形軌道上に多くの小惑星が散りばめられることとなった、と考えられている。
 SFなどでは、宇宙船の航行が難しくなるほどの小惑星密度で描かれたりするが、
 実際はスカスカで、ボイジャーも素通りである。

 
 
符の参 「マスタースパーク」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 咲夜・紫・萃香使用時限定。
 かめはめh

 
 
星符 「ドラゴンメテオ」
 
 [スペル]
 
 魔理沙のスペル。ストーリーモードのCPU専用スペル。
 萃香使用時限定。
 上空高く飛び上がった魔理沙から、地上に向けて大口径のレーザー照射。
 
 ・meteor …「流星(shooting star, falling star)、隕石、流星体(meteoroid)」
 
 Dragon Meteor.
 「龍の流星」
 う〜ん、深読みかもだけど…「帝都物語」(ZUN氏の好きな作家、荒俣宏の著)かなぁ?
 帝都破壊をもくろむ加藤保憲は、護法童子を使役し、
 月がラグランジュポイントに位置するよう仕向ける。
 「永遠の満月」、地球からは見かけ上、月が動かず永遠に静止する。
 静止した月の宝石に呼応し天の龍(北斗七星)が動き、
 その力を受けて天の透明な蓋(がい)は砕け、大地には地獄の炎が降り注ぐ。
 これを加藤は「天の龍が全てを滅ぼす」と述べた。

 【改訂用の備忘録】
 「流れ星とは……天を翔る龍、天龍の鱗が剥がれ落ち、光り輝いた物だ。」
 (東方香霖堂より)
 (2008年7月17日の拍手メッセージより、情報と香霖堂引用に多謝)

 
 
同胞異種 〜 Dog and Monkey
 
 [タイトル]
 
 魔理沙のストーリー、Stage1
 魔法の森(マーガトロイド邸) 1st Day 11:00
、アリス戦。
 まずは近い所から。
 
 ・同胞 …「同じ親から生まれた兄弟姉妹。同じ国土に生まれた人。同じ国民。同じ民族」
 ・異種 …「違った種類」
 組合わせて四字熟語風に仕立てたものが同胞異種か。
 同じ魔法使いで、同じ魔法の森に棲み、蒐集家としても共通しているが、
 片や種族が人間で職業的魔法使い、片や種族が妖怪で先天的魔法使い。
 
 犬と猿
 仲の悪い者の例えで、「犬猿の仲」のことわざで知られる。
 器用な方が猿かな。
 同族嫌悪というよりも、蒐集家としてかち合ったり、魔法の嗜好が合わなかったりと
 心理学を持ち出すまでもなく仲が悪いらしい。

 
 
神のメイド 〜 Night Shrine
 
 [タイトル]
 
 魔理沙のストーリー、Stage2
 博麗神社 1st Day 21:00
、咲夜戦。
 犯人の当てもないし、「暇を潰すなら紅白な所が吉」というアリスの言を受けて
 暇を潰しに博麗神社へ。
 しかし、霊夢が留守の夜の神社には咲夜が一人。怪しいぜ。凄く。
 
 魔理沙 「何時から神社のメイドになったんだ?」
 魔理沙 「まぁ、巫女も神のメイドみたいなもんか。」

 本来用事(暇潰しだが)があったのは神のメイドに対して、ということ。
 目の前の悪魔のメイドが怪しいので潰すことにした、そんな夜の境内

 
 
目に優しくない 〜 Dark Room
 
 [タイトル]
 
 魔理沙のストーリー、Stage3
 紅魔館大図書室 2nd Day 14:00
、パチュリー戦。
 咲夜の主が犯人に違いないと決め付けて紅魔館へ。
 正面から入るのは性分に合わない(?)と、裏からこっそり侵入したのだった。
 
 日差しは本と髪を傷めるので避けているため、紅魔館の図書室は暗い。
 魔理沙 「こんな暗い所で本を読んでたら、目悪くするぜ。」

 
 
紅い飼い主 〜 Red Magic
 
 [タイトル]
 
 魔理沙のストーリー、Stage4
 紅魔館ロビー 2nd Day 21:00
、レミリア戦。
 そして、本命。
 「何処から入ってきたのかしら。全くもう」 「正面から入ってきたぜ。普通に」
 
 タイトルは、Stage3戦闘後の魔理沙のセリフ
 「役に立たない奴だな。この家も何でこんな奴飼ってるんだ?」
 を受けてのもの。

 
 
幻想郷伝説 〜 Last Human
 
 [タイトル]
 
 魔理沙のストーリー、Stage5 Masquerade
 博麗神社 Feast Day 14:00
、霊夢戦。
 レミリアに妖気の中心地は神社であると聞き、宴会前の随分早い時間に赴く。
 宴会0番乗りの霊夢に妖気の話を振るが、どうにもとぼけて話をはぐらかす。
 「怪しいぜ。いつもだったら大騒ぎするはずじゃないか。
  それとも、お前、か?」

 
 幻想郷伝説……は何だろう?
 伝説になるくらいの大一番、伝統の一戦というやつだろうか。
 
 last には「最後の」の他にも「決定的な、究極的な、極端な、最上の」の意味がある。
 また、to とか節とかが必要だが、「最も〜でない」の意味もある。
 「最後の人間」、宴会に関わる者で疑わしき人妖の残りは霊夢、しかも妖気の中心地に居る。
 しかし、「犯人ではない」。怪しいのは妖気なので、人間が犯人とは考えられない。
 そもそも、怪しい妖怪たちを差し置いて、人間が騒動の原因ということはありえない。
 が、「極端な人間」、犯人ではないと思うが、
 妖気の中心地は神社だし、態度も何か怪しいので、総合的に怪しい。

 
 
一日結界 〜 Daylight and Moonlight
 
 [タイトル]
 
 魔理沙のストーリー、Border Line
 博麗神社(境界) Feast Day 17:00
、紫戦。
 霊夢にも犯人の見当はさっぱりということで捜査は行き詰まり。
 宴会も直前に迫った逢魔時、最も胡散臭い妖怪が現れた。
 
 題意については霊夢の項を参照。

 
 
萃まる夢、想い 〜 Pandemoniac Land
 
 [タイトル]
 
 魔理沙のストーリー、Immaterial and Missing Power
 幻想郷 Feast Day 19:00
、萃香戦。
 紫の処置で萃香が認識可能に。「宴会は中止だ。」
 
 題意については霊夢の項を参照
 


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