月見草 [音楽] エンディングテーマ。つきみそう。 クリア後のほのぼの幻想郷を会話に垣間見ながら拝聴。 〜月を見るのは人間だけではない。 妖怪も見る。〜 (曲解説より) 月見草は、アカバナ科の越年草。 夏の夕方に白い四弁花を開き、翌朝にしぼんで赤くなる。 また、マツヨイグサ・オオマツヨイグサの俗称でもある。 月見草(つきみぐさ)と読めば、月見草(つきみそう)に加え、 ハギの別名でもある。 待宵草(まつよいぐさ)も月見草と同じくアカバナ科の越年草だが、花は黄色。 他にもいくつかの特徴で月見草と少し異なるが、よく混称される。 「待宵」は本作では
"Lunatic" 満月の一歩手前。不完全な月。 また、太宰治は小説「富嶽百景」にて「富士には月見草がよく似合ふ」と記している。
【改訂用の備忘録】 〜紅魔組エンディング〜 森博嗣の
「黒猫のデルタ」 に関係するかどうかは不明。 七夕の願い事についての雑談より。 「私は、月に行けますように、って書いたわ」
紅子が言う。 「うわぁ!」 練無が声を上げる。 「かぐや姫みたいに、ですか?」 紫子が尋ねた。 「ううん、アポロでね」
紅子はにっこりと頷く。 「うわあぁ……」 紫子と練無が声をそろえて唸った。 (森博嗣著 「黒猫のデルタ」
講談社文庫より)
Eternal
Dream 〜 幽玄の槭樹 [音楽] スタッフロールのテーマ。 〜これも懐かしい物を混ぜて入れておきました。 槭樹(Maple)ですね。古い記憶です。 今回は古い記憶が全体的なテーマにあるので。 というか、スタッフ少なすぎ。〜 〜勿論、紅葉も紅い月の光を受けているからである。切ると紅い。〜 (曲解説より) ・幽玄
…「物事の趣が奥深くはかりしれないこと。また、そのさま」 ・槭樹(かえで)…「カエデ科カエデ属の落葉高木の総称」 「古い記憶」というのは、東方Project
第三作 東方夢時空のスタッフロールテーマ「Maple Dream...」を指す。 永遠の夢、趣深いカエデ。 主題と副題で英和逆転している、珍しい曲名。 上海アリス幻樂団の音楽CD第3弾「夢違科学世紀」に収録された時は 「幽玄の槭樹
〜Eternal
Dream」であった。 本作では「永遠」を強調したのであろうか。 また、カエデの葉は本作のエフェクトに用いられている。 また、漢の武帝がその妻の死を悲しんで使ったと言われる霊香・反魂香が関わるだろうか? 死者の魂を呼び戻すと信じられた反魂香は反魂樹より作られるとされた。 反魂樹は、楓に似た花と葉を持つとされる。
【改訂用の備忘録】 「幽玄というのは根源、ものの始まりをいう。要するに万物の初の状態を意味している。 新芽が吹き出したその瞬間の色、この色を人は何色と表現することができない。 咲いたばかりの花びらについているうぶ毛、この柔らかさを人は伝えることができない。 蝉や蝶が羽化したばかりのとき、人はその危うさを共有できない。 幽玄とはあり得ない美しさのことをいう。これが万物の始まりだ。 そして幽玄はスユという短い時間の中に消滅し、刹那にワビが訪れる。 ワビというのは繰り返しの集積をいう。お寺の欄干に百万の人が付けた手垢の黒光りや、 鐘突き棒に百万遍も打たれた梵鐘のへこんだ白光、 百年の時間が刻まれた老人の顔の皺のことだ。つまりは経過をいう。 そしてこの後に訪れるのがサビの世界だ。これは経過の終焉を意味する。変貌のことだ。 白く輝いていた鉄は朽ち果て赤い粉になり、青々とみずみずしい木々は枯れ 今や土と見分けもつかない。 従って
《幽玄・ワビ・サビ》 は、《誕生・人生・死》 と同義語でもある」 (明石散人著 「謎ジパング 誰も知らない日本史」
講談社文庫より) 「夢想封印 寂」 で引用したもののコピーペースト。 霊夢の夢想封印、「サビ」 と 「ワビ」
とで死と人生。夢想の封印。 そして、エンディングの幽玄の槭樹では、誕生と永遠の夢。
幻想人名簿 〜
History of Score and Spell Card [タイトル] ネームエントリー画面のタイトル。 類型のタイトルは前作までも用いられたが、 夢の記録
〜Result of Score and Spell Card (東方紅魔郷) 幻想史 〜History of Score and
Spell Card (東方妖々夢) これらはスコア・スペル戦績・その他の記録確認ルームのタイトルだった。
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