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補遺:「永夜考」 / 補遺:「東方竹取考」 / 補遺:「ルナリアン考」

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五つの難題
 
 [タイトル]
 
 Final B のタイトル。
 Final (Stage6A)を一度ノーコンティニュークリアすれば、
 Stage5突破時点でStage6のA, B どちらか選択可能になる。
 永夜抄ストーリーの正しい順路。
 
 永琳の陽動にかからず、
 霊夢の勘、詠唱組の観察眼、レミリアの運命透視、幽々子の真理看破、
 それぞれの力で真実に近づく。
 封印が間に合っていなかった扉の奥に
 隠された姫と隠された真実の月があった。
 
 タイトルは、かぐや姫が竹取物語にて五人の求婚者に押し付けた無理難題を指す。
 輝夜 「そんなに私と戦いたいのならやりましょう?
     今まで、何人もの人間が敗れ去っていった五つの問題。
     貴方達に幾つ解けるかしら?」

 
 タイトルと共に以下の字幕が現れる。
 「解決不能な五つの難題。
  しかし、長い年月と幻想の力は、
  それらの問題を解くのに十分だった。」

 
 
蓬莱山 輝夜
 
 [キャラクター]
 
 Final B のボス。ほうらいさん かぐや
 「永遠と須臾の罪人」
 月の民の一族で、月の姫として大切に育てられた月人。
 わがままし放題で永年にわたり月世界に居たが、
 禁断の秘薬に手を出したことを契機に処罰され地上に落される。
 竹取物語として地上史に現れて以降、月の追っ手を振り切り地上に隠れ住む。
 永遠と須臾を操る程度の能力を持つ。
 
 下の項にもあるが、「結構悪い事してる」姫である。
 我侭放題という記述もあるし、禁薬生成以前にも月社会に
 相当な迷惑をかけていたものと想像される。
 月人の高官の中にも鬱積したものがあったろう。
 禁薬に手を出して、共犯の永琳は全く処罰を受けず、輝夜だけが極刑となったのは
 何か政治的な臭いもただよってくる構図である。
 禁薬に手を出す以前の罪も合わせ技で、月人社会も我慢の限界を越えたため
 厄介払いをされたものとも考えられる。
 (永琳は、この政治的な動きを見抜けなかったため申し訳なく思ってたのかもしれない)
 姫という身分の上であるため、使者まで送って丁重にお迎えするが、
 犯罪者のレッテルを公的に貼られた事で、
 月社会での姫の影響力や信用は殆ど無くなっていたことと思われる。
 さらに月の使者を皆殺しにして逃亡した事で、月社会は姫を完全に切り捨てる。
 おそらく政治的な都合(パフォーマンス)で幾度かは使者も送られたが、
 キャラ設定テキストにある様に、しばらくすると使者も来なくなるわけだ。
 月は厄介払いを果たし、安心して結界を張り、月の都は幻想郷の様に外界から遮断される。
 まぁ、妄想です。
 
 輝夜は永遠を操る。
 そのため、死んでもすぐに生まれ変わり、
 これは輪廻の転生とも異なって事実上死ぬ事はない、永遠の命。
 ・永遠 …「いつまでも果てしなく続くこと。時間を越えて存在すること。
       (哲学)それ自身時間の内にありながら、無限に持続すると考えられるもの。
       (数学)時間の内に知られても時間と関わりなく妥当すると考えられるもの。」
 ・須臾しゅゆ)…「短い時間。しばらくの間。ほんの少しの間」
 時間の内、我々の世界にありながら、時間を超越した系から時間を操作する。
 永琳単独でも作製不能の不死薬を輝夜の永遠の能力が補助することで作製できる。
 完璧な薬剤送達システムで全身の細胞全てに隈なく永遠を行き渡らせる。
 細胞は時間系を超越し、時間の内にありながら無限に持続する。
 咲夜の能力で永遠を実現するならば、そのものの時間を永遠に止める、
 あるいは、一定間隔で定期的に時間を戻すことでしか実現できず、
 前者の場合は術者ごと時間停止しなければならず、それ以外は術者の能力が途切れれば
 永遠も途切れるためもともと永遠たり得ない。
 また、輝夜は須臾の能力で時間を短くもできる。
 対象物の時間を無限に永く引き伸ばしたり、極々短く縮めたりできる。
 咲夜は時間を操り、時間を進めたり戻したり、時間の速度を変えたりする。
 
 蓬莱については、以前の事典に記載あり;咒詛 「首吊り蓬莱人形」
 古代中国で東の海上にあるとされた、仙人が住む五神山の一つで、蓬莱山とも呼ばれる。
 
 輝夜は「竹取物語」のかぐや姫に由来。
 「竹取物語」においても、書により異なるが、
 輝夜姫、赫映姫などと表記される。いずれもかぐやひめと読む。
 「この兒の容貌清らなること世になく、家の内は暗き處なく光滿ちたり。」
 (この子の容貌が清らかで美しいことこの世で比べるものがなく、
  家の中は暗いところがないほどに光に満ちていた。)
 と「竹取物語」冒頭の「かぐや姫おひたち」の段に記述があり、
 これを根拠に物語中で「なよ竹のかぐや姫」の名が付けられる。
 夜も光り輝き(赫き)映える、の意だろうか。

 【改訂用の備忘録】
 須臾は短い時間を言う他、10のマイナス15乗(1000兆分の一)を意味する。
 15という数字は東方香霖堂で語られるが、森博嗣の 「すべてがFになる」 よろしく
 16進法で1つの位を満たす数にして、同じく満ちた月の十五夜と符合する数字であることから
 完全さを秘めた数字と扱われる。
 刹那やプランク時間などより小さな時間単位ではなく須臾が選ばれたのは
 このような理由からだろうか。
 
 スペル背景については、東方雑考の 「輝夜スペカ背景」 を参照。
 通常背景は月からこちらへあるいは画面手前から月に向かって、
 赤文字あるいは紫文字の漢文の一部が絶えず流れる。
 幻想郷と宇宙空間(海)を挟んで向こうの月と、日本と海を挟んで向こうの中国が重ねられ、
 月や月人関連に大陸要素がちりばめられている。
 漢文については詳細は不明だが、妖々夢ジャケットの赤紫と青紫の境界に
 この漢文のさらにごく一部が見受けられる。

 
 
竹取飛翔 〜 Lunatic Princess
 
 [音楽]
 
 輝夜のテーマ曲。たけとりひしょう
 〜キテるなぁ(笑) 冷静さを欠いた感情剥き出しの曲です。
  曲で感情を表現するのではなく、感情で曲を創る、むしろゲームが曲を創る。
  なんてクールじゃない、今風じゃない曲なんだろう(笑)
  私はプロじゃないですからねぇ。〜
 〜月のお姫様
  でもこの姫は結構悪い事してんのよ。そして地上で身を隠す生活。
  ちなみに翁が空を飛んでいる訳ではない。念のため。〜

 (曲解説より)
 
 ・lunatic …「精神異常の、実にばかげた、常軌を逸した、狂人、心神喪失者、大ばか者、変人」
 
 ルナティックは、語源としては月に基づくが、
 実のところ辞書的には「月」の語が出てこない。
 「結構悪い事してる」ということから、前項での妄想をしたが、
 「月のお姫様」には裏の顔がある。
 
 「シンデレラケージ」の項では
 "籠に籠()もる姫は、すなわち竹林に籠もる者でもあり、
  幽々子の言う「龍」とは輝夜を指す。" と書いたが、
 要するに、籠→龍。籠の字から竹を取ると飛翔する。
 ということかどうかは不明。
 
 Lunatic Princess.
 「狂気のお姫様」

 
 
薬符 「壺中の大銀河」
 
 [スペル]
 
 永琳のスペルの一つ。こちゅうのだいぎんが
 壺中の天地の改変版。
 自機を取り囲んだ使い魔が、散開しながら自機狙い小弾列を撒き去る。
 
 天地よりさらに規模を広げて
  まぁ壺の中だけど。〜
 〜余裕でブラックホールだな。
  ブラックホールステーションが出来るのは何時の時代になるのだろう。〜
 〜星を川に見立てて、銀河というネーミングセンスは素敵。
  最近の日本語にはこういった素敵なネーミングセンスが余り無い。〜
 〜底と口が繋がった壺。無限に入るクラインの壺。
  見た目はちょっと下品。〜
 (曲解説より)
 
 レミリア 「咲夜。こいつはフェイクよ。」
 本体の永琳は陽動作戦のため永い廊下の奥へ行ってしまっており、
 念のため配置した幻影永琳が1スペル発動して行く手を阻む。
 
 壺の中に天地どころか銀河を形成してしまったという意味か。
 天地と言えば、極端には上下を指す概念で、銀河に対して質量は軽い。
 (天地が宇宙を指せば銀河以上の質量だけど)
 壺一つに銀河が入っていれば、密度は極限まで高まり、余裕でブラックホール。
 と言うか、多くの銀河の中心には超巨大ブラックホールが存在すると考えられており
 壺に放り込む前からブラックホールだけど。
 
 ブラックホールステーションは、何のSFだったかな?ニュートン?
 強力な重力場を元に半永久的にエネルギーを得る発電所。
 
 クラインの壺は、メビウスの輪の一つ上の次元。
 見かけ上は取っ手のついた壺で、入り口から取っ手部分を通って中に入る様に見えるが
 それでどこが無限に入る壺なの?となる。
 実際は、二次元平面である帯を三次元空間でねじれさせてつなげるメビウスの輪と同様に、
 三次元的なチューブを四次元空間でねじれさせてつなげたものがクラインの壺。
 我々の脳で四次元空間を立体的な図として認識することはできない。
 三次元の「影」が壺のような形で描かれているのを見てクラインの壺と称しただけだ。
 内外がねじれており、無限に物が入る壺。
 見た目は尿瓶だが、それは三次元影。
 
 「壺中の天地」の故事に著される壺は薬師の壺であったため
 それを受けて「薬符」か。

 
 
難題 「龍の頸の玉 −五色の弾丸−」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。りゅうのくびのたま −ごしきのたま−
 自機狙い中心の多WAY交差レーザーブレード(カラフル)と
 降り注ぐ弾丸群(カラフル)から成る。
 
 〜輝夜が出した難題の一つ。
  玉の前に龍は居たんですかねぇ。〜
 〜輝夜が出した難題の一つ。この玉にはそれぞれ星が入っていて、
  七つ集めるとどんな願いでもかなうという。〜
 (スペル解説より)
 
 竹取物語におけるかぐや姫の難題の一つ。
 龍の首に五色に光る玉あり。それを取りて賜へ。」
 ・五色ごしき)…「五種の色(特に青黄赤白黒)。種々の色。五彩。多種多様。いろいろ」
 龍の頸のところに色とりどりに輝く玉があるそうだから、
 それを取って来てみろ、という難題。
 ん?龍?彩光?
 
 竹取物語では大納言大伴御行(実在した大伴御行がモデル)に課された難題。
 家人に探しに行かせ、自身はかぐや姫を迎える準備(屋敷を飾り、妻達と別れた)をして待つが
 一向に家人達が戻る気配がない。
 (龍の玉を取るまで戻るなと言われた家人達はそれならばと好きに過ごしていた)
 ならば自らがと難波から船で漕ぎ出でるが、龍の怒りと思われる大時化に遭い、
 命からがら播磨に流れ着く。
 主人が自身の下した命令の無謀さに気付いたと見た家人達はこれを機に屋敷に戻り、
 大納言はかぐや姫を罵るばかりであった。
 
 正倉院には「五色龍歯ごしきのりゅうし)」と称される石薬が伝えられているそうだ。
 竹取物語の著者はこれや「荘子」にちなんで
 難題「龍の頸の玉」を考案したとする竹取物語考察もある。
 本スペルも、龍の牙とおぼしきレーザーブレードが降り注ぐ。
 ただし、五色龍歯はナウマンゾウの臼歯である。

 
 
神宝 「ブリリアントドラゴンバレッタ」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。
 竜の頸の玉 −五色の弾丸−の上位版。Hard, Lunatic にて使用。
 両サイドからの攻撃。
 
 〜結局、龍の頸の玉はこんな武器(弾丸)になっていた。
  人間は戦争になるとどんな貴重なもんも壊しちゃうからねぇ。〜

 (スペル解説より)
 
 ・brilliant …「輝く、光り輝く、立派な、華々しい、素晴らしい、優秀な、(音色が)鮮明な」
 ・barrette …「ヘアクリップ、髪留め、バレッタ」
 ・神宝かむだから、かんだから)…「神前に供える品物。神社への奉納品。神の持つ宝物」
 ・神宝しんぽう)…「神聖な宝物。神社に納められている宝物」
 
 バレッタが実は曲者…。
 「弾丸」からすれば "bullet" だが、発音はブリット。
 ベレッタ(Beretta)はイタリアの銃器メーカーあるいはその銃器だけど音が違うし。
 "barrette" も発音は「バレット」だし…
 一番発音が近いのは "barretter" バレッタ。
 主にマイクロ波の電力測定に使用される金属素子。
 う〜ん…
 
 Brilliant Dragon Barrette.
 「光り輝く龍の髪留め」
 というわけで、髪留めのバレッタを。
 他のスペルも上位版は宝石と盾で装備可能だし。
 宝石関連と言えば、ブリリアントカットはダイヤモンドの研磨方式の一種。
 スペル解説は弾幕としての弾丸のことを仰っているということで…。
 ゲーマーは狂気のマシンガン乱射赤頭巾やアバランチの片腕が銃の熱血親父の影響で
 バレッタと言えば銃器と染み付いていることだし。

 
 
難題 「仏の御石の鉢 −砕けぬ意思−」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。ほとけのみいしのはち −くだけぬいし−
 輝夜を中心にずらりと並んだ使い魔からレーザーが照射され、
 定期的に変化するその網目で不規則に降り注ぐ星弾を回避する。
 
 〜輝夜が出した難題の一つ。
  最も地味なお宝だ……。
 〜輝夜が出した難題の一つ。割れない石の鉢。
  輝夜はこれで石焼ビビンバ的な物でも食べようとしたのだろうか。〜

 (スペル解説より)
 
 竹取物語におけるかぐや姫の難題の一つ。
 「天竺に佛の御石の鉢といふ物あり、それをとりて賜へ」
 天竺(インド)にあるという仏の石の鉢とやらを取って来てみろ、という難題。
 
 竹取物語では石作皇子(多治比嶋がモデルと考えられている)に課された難題。
 インドまで行って、さらに二つとない品を見出し入手するのは困難と判断した石作皇子は、
 インドへ出発したと偽情報を残して籠もり、三年ほどして
 ぶらりと奈良の山寺へ出掛け、釈迦の弟子の像の前にあるお供えのための鉢を取って来た。
 仏の御石の鉢は、文献によれば四天王が奉った4つの鉢を
 釈迦は重ねて押し、一つの鉢として終身用いたとされる。
 雑色だが黒が多く、光沢がある、あるいは、紺青で光っている鉢とされる。
 これを踏まえてか、石作皇子は墨塗りで真っ黒の鉢を持ってあがるが、
 少しばかりも光沢がなく、かぐや姫は皇子が訪れた山まで看破してとりあわなかった。
 石作皇子は恥をかき、去った。
 竹取物語の5つの難題に関する部分でも最も描写が少ない。
 
 砕けぬ意思は、言わずもがなだが、シャレ。
 さらに、上位版への伏線。
 輝夜のスペルはいろいろとシャレが付随しているが、
 これは竹取物語の五つの難題の段で、求婚者がそれぞれ失敗するエピソードの末に
 ちょっとしたシャレが書かれていることを受けてのものと思われる。
 例えば、石作皇子は、かぐや姫に嘘を看破されても鉢を捨てて更に言い寄った。
 これを受けて、厚かましい恥知らずなことを「はぢを捨つ」と言うようになった、とある。
 「はぢ」は「恥」と「鉢」のシャレだ。

 
 
神宝 「ブディストダイアモンド」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。
 仏の御石の鉢 −砕けぬ意思−の上位版。Hard, Lunatic にて使用。
 輝夜から放たれる楔弾列が自機を襲う。
 
 〜宝石類をじゃらじゃら身に付けた生臭坊主の事ではない。
  輝夜は、あまりにも地味なので宝石に格上げさせてみた。〜

 (スペル解説より)
 
 Buddhist Diamond.
 「仏教徒の金剛石」
 
 ダイヤモンドは地球上で最も固い物質として有名だが、
 古くは旧約聖書に記されており、真鍮の祭壇に文字を刻む目的や装飾に用いられていたらしい。
 東洋あるいは日の出の地のただ一箇所でだけ産するとされる。
 実際18世紀にブラジルでダイヤモンド鉱床が発見されるまでの非常に長い間
 (数千年の間)、インドが唯一のダイヤモンド産出国であり輸出国であった。
 インド(天竺)と仏の御石の鉢と仏教と金剛とダイヤモンドを絶妙に掛けたスペル名である。
 ちなみに、ダイヤモンドの石言葉は「永遠の絆・純潔」

 
 
難題 「火鼠の皮衣 −焦れぬ心−」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。ひねずみのかわごろも −こがれぬこころ−
 多量の火焔弾が繰り返し同じパターンで画面中を巡る。
 画面中段上段の両サイド4箇所に使い魔が配置され、
 同じタイミングで自機照準レーザーブレードが発射される。
 
 〜輝夜が出した難題の一つ。
  皮衣自体は燃えてないんですよね。〜
 〜輝夜が出した難題の一つ。これを使えば、火の鳥の炎だってほら!
  って感じの防火巾着袋が欲しかったのかしらん。〜

 (スペル解説より)
 
 竹取物語におけるかぐや姫の難題の一つ。
 「唐土にある火鼠の裘を賜へ。」
 唐土(中国)にいるという火鼠の皮を取って来てみろ、という難題。
 
 ・皮衣 …「毛皮で作った衣。かわぎぬ。僧衣。また、僧。」
 ・焦れる…「一途に激しく恋い慕う。切ないまでに思いを寄せる。そうなりたいと強く望む。
        焼けて焦げる。香を強くたきしめる。日光にさらされて変色する」
 
 竹取物語では右大臣阿倍御主人(実在した阿倍御主人がモデル)に課された難題。
 唐土船で日本に渡来し交易を行った事のある人物に、唐土に遣いをやり
 火鼠の皮衣と黄金の交換を持ち掛けるが、その人物は唐土には無いと告げ金も断った。
 しかし、日本に帰った遣いは、美しい宝石で飾った箱に皮衣を入れて持ち帰り、
 唐土の交易相手がさらに不足の金を要求している手紙もあったので
 右大臣はそれに応じた。
 箱を開けて見ると、空の青色で毛の端は金色の光のさす、一目で宝と思われる
 美しい皮衣であったので、右大臣は疑いなく本物と信じた。
 それに対してかぐや姫は取り敢えず焼いてみようと火をつけさせると
 めらめらと燃えてしまい、偽物と発覚、右大臣は空しく帰ったそうだ。
 「燃えて無くなると知っていたら、火にくべずに置いて眺めたのに」とかぐやは詠んだ。
 
 火鼠は、中国の想像上の動物で、南方の火山国の火中に住む白鼠とされる。
 その毛皮は火に焼けないと言われる。
 火鼠の毛で作られた布は火浣布(かかんぷ)と呼ばれる。
 
 「焦れぬ」は火鼠の皮衣が焼け焦げないことと
 激しく恋い焦がれる気持ちのないこととのシャレ。

 
 
神宝 「サラマンダーシールド」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。
 火鼠の皮衣 −焦れぬ心−の上位版。Hard, Lunatic にて使用。
 使い魔からのレーザーブレードにレーザー光線も加わる。
 
 〜最初から燃えていれば燃えることも無いかもしれないが……。
  サラマンダーはトカゲだってば。もしくはオーブン。〜
 〜火鼠もサラマンダーも火の鳥も周りが燃えているだけで中身は普通
  なんかねぇ。最低でも沸騰しない血が必要だが……、エシデ(略)〜

 (スペル解説より)
 
 ・salamander …「オオサンショウウオ、火トカゲ、火の精、火熱に耐える物、料理用焼き網」
 ・shield …「盾、防御物、保護物、鎧装、防盾、遮蔽物」
 
 サラマンダーは、もともとは16世紀の化学者(錬金術師)パラケルススにより考えられた
 四大精霊(エレメンタル)の一種族で、四大元素のうち火を司る精霊と考えられた。
 火トカゲの姿で描かれる。
 四大精霊は、シルフとウンディネがパチュリーのスペルで関わっているが、
 何故かここにきてサラマンダーである。
 実はここには巧妙なリンクが。
 実際にヨーロッパでは、石綿(アスベスト)の布が、
 火に投じても燃えないということで、サラマンダーの皮として売られていたと言う。
 ちなみに、日本では江戸時代に平賀源内が石綿で作った布を火浣布と名付けている。
 火浣布は前項参照。
 火鼠の皮衣 − 火浣布 − 石綿 − サラマンダーの皮、のリンク。
 
 Salamander Shield.
 「火蜥蜴の皮」
 
 スペル解説のエシデ(略)は、
 荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第2部の敵、エシディシのこと。
 熱を操る流法(モード)の、炎のエシディシ。
 血液を500℃まで上昇させ放出できる。

 
 
難題 「燕の子安貝 −永命線−」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。つばめのこやすがい −えいめいせん−
 自身の周囲にレーザーを張り巡らせる使い魔を中央ほどに配置、
 輝夜は画面上方に弾丸弧を飛ばし、使い魔からは円環交差状に星弾が広がる。
 
 〜輝夜が出した難題の一つ。
  一番地味で現実的な問題に見える。〜
 〜輝夜が出した難題の一つ。高級食材とされるツバメの巣の中に稀にあるという。
  タカラガイ科では珍しく食用で美味。〜

 (スペル解説より)
 
 竹取物語におけるかぐや姫の難題の一つ。
 燕の持たる子安貝一つ取りて賜へ」
 燕が持つと言う子安貝を取って来てみろ、という難題。
 
 ・子安貝 …「タカラガイ科に属する巻貝の俗称。特にハチジョウダカラガイをさす。
        安産のお守りとされた」
 
 竹取物語では中納言石上麻呂(実在した石上麻呂がモデル)に課された難題。
 燕の巣にも燕の体内にも無い物を、子を産む時に人が見ているとなれば油断するわけもなく
 ますますレアなものですよ、と家人の情報。
 また、燕の巣に心当たりがある、という情報も入り、
 さっそく二十人ばかり遣わせて燕の巣を探らせる。
 が、そんな状態で燕も警戒してしまい事態は進展しない。
 業を煮やした中納言は自ら赴き、やたら詳しい人が居たので情報を集め、
 夜に燕が巣を作っていたのを見計らって籠に釣られて巣を探る。
 何かを手にして喜び、さっさと降ろせと家人をせかしたところ
 家人は手元を誤り中納言は落下して腰を骨折。
 手にした物も燕の古糞と散々であった。
 身動きできず臥せっているところにかぐや姫から歌が届き、
 その返歌を書き上げたところで息絶えたそうな。
 
 永命線は、次の「ライフスプリングインフィニティ」から永命泉のシャレか。
 生命線くらいはかかってるだろうか。

 
 
神宝 「ライフスプリングインフィニティ」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。
 燕の子安貝 −永命線−の上位版。Hard, Lunatic にて使用。
 使い魔の位置がより下へさがるため、不慣れな上避けを強いられる。
 
 無限に沸く生命の泉。出生率が低下する一方の今の我が国に一番
  欲しい宝は、蓬莱の玉なんかではなく燕の子安貝なのかもしれない。〜

 (スペル解説より)
 
 ・spring …「春、泉、源、ばね、弾力、跳躍」
 
 Life Spring Infinity.
 「無限に湧く生命の泉」「永命泉」
 延命泉や長命泉といった温泉や酒類は実在するが、
 輝夜の能力ならば延命や長命なんぞ生ぬるいわけだ。

 
 
難題 「蓬莱の弾の枝 −虹色の弾幕−」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。ほうらいのたまのえだ −にじいろのだんまく−
 画面上部の輝夜手前に配列された使い魔から、色鮮やかな粒弾が多量に放たれる。
 初段は、自機狙いを基準にパターンを描き飛来し、画面端に当たって一度跳ね返った後飛び去る。
 次段以降は左右画面端に向けて暗弾群が放たれ、それらが画面端で跳ね返る際に
 全て自機照準の鮮やかな粒弾に変じて飛来する。
 輝夜からは多WAYでこちらも色鮮やかな弾丸列が単純に放射され続けるが、
 途中からは砲塔を巡らせて少し複雑化する。
 
 〜輝夜が出した難題の一つ?
  輝夜さん、それは間違ってますよ。〜
 〜輝夜が出した難題の一つ? 東の海に蓬莱という山があり、そこには
  弾幕が生る木が生えているという。さぁシューターよ、いざ蓬莱だ!〜

 (スペル解説より)
 
 スペル名でシャレを利かせているうちに、掛け違えたのだろうか、輝夜さん。
 結界組との会話でも霊(たま)球(たま)珠(たま)弾(たま)言ってたし。
 竹取物語の「蓬莱の玉の枝」は、一説にはイコール不死の薬とも言われるし、
 本作のキーワード「蓬莱の薬」との兼ね合いで、
 蓬莱の弾の枝(弾幕)よりも蓬莱の玉の枝(蓬莱の薬)を
 上位に持ってきたかったのかもしれない。
 竹取物語の「蓬莱の玉の枝」については次項にて。

 
 
神宝 「蓬莱の玉の枝 −夢色の郷−」
 
 [スペル]
 
 輝夜のスペルの一つ。
 蓬莱の弾の枝 −虹色の弾幕−の上位版。Hard, Lunatic にて使用。
 
 〜輝夜が唯一、本物を保持している宝。
  七色に輝く玉は、弾幕にもなる。駄目じゃん。〜
 〜只の球である玉が何故もてはやされるのかは現代人には判り難い。
  金や銀より上に存在する玉。あ、将棋の話ですよ。金将銀将、玉将。〜

 (スペル解説より)
 
 竹取物語におけるかぐや姫の難題の一つ。
 「東の海に蓬莱といふ山あなり。それに白銀を根とし、黄金を莖とし、
  白玉を實として立てるあり。それ一枝折りて賜はらむ」

 東の海に蓬莱という山があるそうで、その山に根は白銀、茎は黄金、実は白珠の
 木が立っているそうだ。それを一枝折って取って来い、という難題。
 
 竹取物語では車持皇子(藤原不比等がモデルと考えられている)に課された難題。
 車持皇子は最初から策を講じ、旅立ったと見せかけて
 ひそかに人間国宝級の鍛冶匠6人を召し、玉の枝を偽造させた。
 この難題についてはかぐや姫の表現も詳しかったので、それにきっちり違えず作り上げた。
 車持皇子が持って上がった玉の枝を、さしものかぐや姫も贋物と見抜けず、
 自分は負けたのだと大層心底がっかりしてしまう。
 車持皇子は九死に一生の武勇伝を語り、蓬莱の山の様子などリアルに描写し
 翁も非常に感激し、苛酷な旅に同情し歌まで詠む。
 が、そこへ匠たちが褒美の請求にかぐや姫の屋敷にまで現れた。
 なかなか報酬がもらえないことに耐えられなくなった匠たちは、
 あの玉の枝はきっと皇子が求婚しているかぐや姫の所望の品だろうと推理して直訴に来たようだ。
 かぐや姫は返歌と共に玉の枝を叩き返し、匠たちには褒美をたっぷり取らせた。
 気まずい皇子は夕闇に紛れてこっそり帰り、
 帰りがけに匠たちをボコボコにして褒美も捨ててしまったそうだ。
 その後、皇子はこれらのことを「一生の恥」と言い、深い山へ一人で隠れてしまう。
 
 古くは「史記」にて、徐福が東南海中の幻の蓬莱山に不死の薬を取りに行ったものの
 大鮫に邪魔をされているとの虚言に発した伝承が広まりいくつかの文書や創作と結びつき、
 蓬莱山に群生する玉の枝に不死薬が結びついたものと考えられている。(曖昧)
 まぁ、竹取物語中で優曇華の花と蓬莱の玉の枝とが同じものして(一回だけ)言われているし、
 蓬莱の玉の枝=不死薬と考える説もあるということです。
 スペル解説の「唯一本物を保持」というのも、
 蓬莱の玉の枝=不死薬=蓬莱の薬と見ているのではないかと推測。
 永夜抄的な竹取物語としては、
 車持皇子が持ってきた玉の枝が贋物である事はすぐに判った輝夜だったが、
 (月で一度作った事のある本物の蓬莱の薬の外見を思いだしながら語ったが、
  自分と永琳にしか作れないそれを持ってきた訳で、外見を忠実に作った贋物に決まっている)
 それが贋物だ!と地上人に教えられる根拠が無かったので攻めあぐねていると
 匠たちがやって来たので助かった、という構図だろうか。
 
 「」は、三種の神器にも含まれるように、当然ながら金銀よりも上位。
 特に「ぎょく)」は、中国では美しい石の総称で、
 玉の中でも特に翡翠(ひすい)が珍重されたことから、玉は翡翠の意味としても用いられる。
 翡翠は、古来より中国など東洋で人気の高い宝石であった。
 宝石言葉は長寿、健康、徳。
 中国では他の宝石よりも価値が高いとされていたし、日本では勾玉の材料となった。
 深緑の宝石という印象を持つ人が多いかもしれないが、
 白・桃・薄紫・青・黒・黄・橙・赤橙など様々な色がある。
 皇帝の用いる専用印のことを玉璽(ぎょくじ)と呼んだりするが、
 印象の形式として、印の名前が上位から璽・章・印、材質が上位から玉・金・銀・銅、
 などと決められているらしい。
 スペル解説中でZUN氏が「将棋の話」としたのは、
 途中からたま)からぎょく)に話が飛んでいたためのことわり。

 
 
「永夜返し −初月−」
「永夜返し −三日月−」
「永夜返し −上つ弓張−」
「永夜返し −待宵−」

 
 [スペル]
 
 輝夜のラストスペルの四つ。
 それぞれを難易度に合わせて使用。
 細かい間隔で粒弾列を多量に放出、左右から中玉が自機を狙う。
 
 5つの難題を突破し輝夜撃破、と思いきや、
 永夜の術を使っていたのが目の前の人妖であると判った途端、
 怒りに満ちた輝夜の呪詛返しが始まる。
 これまで時間を堰き止めていたダムに対し、
 そのエネルギーを押し返し、時間を一気に流れさせようという術。
 エネルギーが塊(弾幕)となって襲いかかる。
 このままでは、折角戻った満月を楽しむ間もなく夜が明けてしまう!
 
 〜永遠を操る輝夜に対し、永夜の術は危険すぎた。
  プレイヤーは夜を止めた報いを受けなければいけない。〜
 〜ここから、輝夜の夜が始まる。猛スピードで時刻が進む。
  あ、良い忘れたけど時刻と時間は別ものですぞ。〜

 (スペル解説より)
 
 初月、三日月、上つ弓張、待宵
 Easy, Normal, Hard, Lunatic に対応する難易度表示。
 物語は難易度選択から始まっている。

 
 
「永夜返し −子の刻−」
「永夜返し −子の二つ−」
「永夜返し −子の三つ−」
「永夜返し −子の四つ−」

 
 [スペル]
 
 輝夜のラストスペル第二弾の四つ。難易度順。
 輝夜から放射される多層粒弾の交差系弾幕と、自機狙い大玉。
 
 子の刻(午後11:00〜午前1:00)…永夜抄 Stage1の開幕時刻。
 〜輝夜の夜は始まったばかり。
  今宵は短い夜になりそうだ。〜

 (スペル解説より)
 Stage1の字幕「今宵は永い夜になるだろう。」に掛けたコメント。
 
 子の二つ(午後11:30〜)
 〜時刻のイニシアチブは完全に輝夜に握られてしまった。〜
 (スペル解説より)
 
 子の三つ(午前0:00〜)
 〜12時、良い子と悪い子の中間辺りが寝る時間。
  もしくは霊気容れ(テレビ)から「あしたま!」とか聴こえる時間。〜

 (スペル解説より)
 「あしたま!」は、TV朝日にて月〜金曜の深夜12時10分から放送されていた番組、
 「あしたまにあ〜な」。2005年9月30日をもって放送終了している。
 テレビについては、永夜抄のマニュアル中バックストーリーにて、
 八雲紫の屋敷にある、外の世界の映像受信機だったと思われる箱が
 そこではただの霊気入れになっていた、という記述がある。
 
 子の四つ(午前0:30〜)
 〜一刻の違いで、結構難易度が異なる。
  正味20秒程度で四刻(二時間)進めてしまう。勿体無い。〜

 (スペル解説より)

 
 
「永夜返し −丑の刻−」
「永夜返し −丑の二つ−」
「永夜返し −丑三つ時−」
「永夜返し −丑の四つ−」

 
 [スペル]
 
 輝夜のラストスペル第三弾の四つ。難易度順。
 輝夜から弧を描いて放射される交差系粒弾。
 弾速の速い粒弾の間を縫う。
 
 丑の刻(午前1:00〜3:00)
 丑の二つ(午前1:30〜)
 丑三つ時(丑の三つ)(午前2:00〜)
 〜草木も眠る何とやら。子供の頃は本気であれらの幽霊が怖かった。
  でも、このゲームの幽霊を見たら怖くなくなるだろう。〜

 (スペル解説より)
 丑三つ時については、東方萃夢想事典の「最も平和な丑三つ時」参照。
 
 丑の四つ(午前2:30〜)
 〜冥界の門が開いた直後。
  結局、蓮子とメリーは何を見たのだろう。〜

 (スペル解説より)
 ZUN氏のオリジナル音楽CD 第2弾、「蓮台野夜行(れんだいのやこう)」より。
 秘封倶楽部の蓮子とメリーは、蓮台野の墓を弄り、
 2時30分ちょうどに冥界への結界を開き、一面の桜の世界を目にする。
 後日談は描かれているが、冥界に直面してその後の事は描かれない。
 何を見たのだろう。

 
 
「永夜返し −寅の刻−」
「永夜返し −寅の二つ−」
「永夜返し −寅の三つ−」
「永夜返し −寅の四つ−」

 
 [スペル]
 
 輝夜のラストスペル第四弾の四つ。難易度順。
 輝夜からまっすぐ放射される粒弾列と、自機狙いの大玉。
 
 寅の刻(午前3:00〜5:00)
 寅の二つ(午前3:30〜)
 〜私は毎日大体この時間に寝ます。
  次の日の仕事に影響が出ないギリギリの時間。〜

 (スペル解説より)
 
 寅の三つ(午前4:00〜)
 〜4時も過ぎれば、そろそろ夜とは言えなくなって来る。
  何時から朝なのか人によって違うので、その辺の境界は曖昧だ。〜

 (スペル解説より)
 
 寅の四つ(午前4:30〜)

 
 
「永夜返し −朝靄−」
「永夜返し −夜明け−」
「永夜返し −明けの明星−」
「永夜返し −世明け−」

 
 [スペル]
 
 輝夜のラストスペル第五弾の四つ。難易度順。
 多種多様弾のばら撒き。
 蝶弾、星弾、錠剤弾、符弾、刀弾、ナイフ弾、中玉(順不同)
 
 〜輝夜の夜はあっという間に明け、朝になった。
  すごいよ、輝夜さん。〜
 〜輝夜は自分の力で朝にしたのは良いけど……、
  あんたら途中から目的変わってない?〜
 〜いいなぁ楽しそうで。彼女達はなまじ力がある分遊びも豪快だ。
  結局、幻想郷の他の人達は、終わらない夜に悩まされたのだが。〜

 (スペル解説より)
 
 ・朝靄 …「朝、たちこめるもや」(靄は視程1km以上で、霧よりは見通しが良い)
 ・夜明け …「夜が明けること。明け方。日の出前、太陽の中心が地平線下の7゚21'40"に来た時刻」
 ・明けの明星 …「明け方に東の空に輝く金星」
 ・明ける …「あるひと続きの時間・期間・状態が終わって次の時間・期間・状態になる」
 
 次第に明るみだして朝靄が立ち、清浄な空気に包まれ、
 やがて太陽が顔を出し、夜が終わりを告げ、
 輝き続けた明けの明星は次第次第に認識から失われ、
 そして、生は静から醒め、新しい世界が始まる。

 【改訂用の備忘録】
 珍しく多種多様な弾で構成される弾幕である。
 特に、輝夜が蝶弾、符弾、ナイフ弾、刀弾を使用するのはこのスペルのみである。
 蝶弾は幽々子や紫、符弾は霊夢や紫、ナイフは咲夜、刀は妖夢と
 どちらかと言えばプレイヤーキャラを思い起こしやすい弾であることを念頭に置くと、
 本スペルを含む永夜返しは、永夜の術に用いられ時を止めるのに必要とされる分の
 プレイヤー側のエネルギーが、輝夜の後押しによる時の流れに逆らい切れず
 そのままプレイヤー側に逆流してくるイメージか。
 



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