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 Acknowledgements & References

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風見 幽香
 
 [キャラクター]
 
 エンディングを9つ見ると使用できるキャラ。かざみゆうか
 「四季のフラワーマスター」
 幻想郷に古くから住み、花と共に生を送る妖怪。
 普段から目的意識も無く、花を楽しみながら過ごす日々。
 春夏秋冬、四季折々の花模様を、
 自ら花の旬に合わせて移動し、常に花とともに在る。
 花を操る程度の能力を持つ。
 
 幻想郷で経た時間も長く、また、花に関する異変だったこともあり
 彼女が異変の実体と、それがしばらく後には終わりを告げることを
 理解する(思い出す)のに時間はかからなかった。
 六十年に一度の回帰現象。
 それを思い出せば、原因もすんなり理解出来る。
 放っておいても異変は解決される。
 それよりもせっかくの花を楽しもう…
 …と思ったが、やはり異変の原因として花の妖怪に目を付けるものもおり、
 何となく立場が無いと感じるのであった。
 
 妖怪、人間、妖精、幽霊、花に浮かれる全てと立ち話ならびに攻撃。
 花を楽しみつつ、湖や上空にも花を咲かせつつ、幻想郷を行脚する。
 異変の副因たる死神の仕事を急かした後、ゆっくりと彼岸桜を楽しむことに。
 罪の象徴のその下で、彼女の、他に加えられる威力の大きさが、断罪される。
 
 ・風見 …「家の屋根などにつけて、風の吹く方向を知る道具。
       古くは先端に鳥獣の形や紋所などをつけた。風向計。風標」
 
 風見は、風見鶏かざみどり)などでよく知られる。
 そのイメージから、定見を持たず周囲の状況を見ては好みの方にばかり動く日和見主義者や
 お高くとまっている様を想起する言葉でもある。
 また、風見鶏自体は風向計としてよりも魔除けとして、
 主に欧州の教会や住宅屋根に取り付けられる傾向があったようである。
 
 風見効果という用語もある。
 これは、飛行機において、垂直尾翼が横風を受けると機首は風上を向くという
 風見鶏が風上を向くのと同じ原理による効果をいう。
 攻撃がやってくればそちらに面を向け、真っ向から立ち向かう姿勢…かな?
 
 シューベルトの歌曲集「冬の旅」の中に「風見」あるいは「風見の旗」と
 題されるものがあるが、関連は不明。
 
 ・幽香ゆうこう)…「奥ゆかしくほのかなかおり」
 
 てゐ 「雨も降ってないし、霧も出ているし、何で傘を差してるのかしら。」
 幽香 「これは幽かな花の香りを集める曲線なの。」
 てゐ 「へー、そうなんだ。」

 
 また、花関連で言えば「幽客(ゆうかく)」という単語がある。
 世俗を離れて静かに暮らす人、あるいは、ランの別名、である。

 参考
 「キャラ設定.txt」
 「Yahoo!辞書」(風見、風見の烏、幽香、幽客)
 「Wikipedia」(風見鶏
 「双葉電子工業 ホビーサイト」>用語集(風見効果)



太陽の畑
 
 [ステージ]
 
 幽香の対戦時ステージ。
 広大な大地に咲き誇る向日葵の群生。
 陽気な魂の開花させた太陽の花たちは
 強い能力を持った来訪者に向けて頭を巡らせる。
 
 向日葵(ヒマワリ)はキク科の一年草で、
 茎は太くて直立、高さ約2mまで成長し、夏に大きく黄色の花を咲かせる。
 成長段階の若い時期に限り、太陽を追う様に花が回るとされることから
 ヒマワリ(日まわり)の名は由来するとされる。(向日葵は漢名から)
 学名は Helianthus annuus、
 こちらもギリシャ語の太陽(helios)の花(anthos)が語源。
 つぼみが大きくなって以降、開花時期はもちろんだが、成長は止まっており
 基本的に東を向いたままほとんど動かない。
 向日葵の大きな花の部分は、正しくは頭状花と呼ばれる花が複数集まったもので、
 集団で咲く花のまとまり、配列状態を花序という。
 向日葵をはじめキク科の花序は頭状花序とされ、
 花茎の主軸の先端が平らになり、そこに柄の無い花が極端に詰まって密生する。
 向日葵の場合、
 外輪に黄色い花びらを付けた花を舌状花、
 花びらを持たない内側の花を筒状花、と区別することもある。
 
 「髪に挿せば かくやくと射る 夏の日や 王者の花の こがねひぐるま」(与謝野晶子)
 夏の代表花、向日葵。
 日輪草(にちりんそう)、日車(ひぐるま)という別名もある。
 太陽の花、王者の花。
 四季の花すべてが開花した中で、幽香の選んだのが向日葵であったのは
 上位の象徴であったためかもしれない。
 そもそも、向日葵の属するキク科は、
 もっとも進化し、もっとも分化している植物とされる。
 
 キク科には、向日葵の他、
 菊、コスモス、ダリア、デージー、反魂草なども含まれる。
 
 ちなみに、向日葵の英名は "sunflower"
 タイトル画面あるいは種々の選択画面で背景左上部に "sunflower" の文字がある。
 さらに、同画面下部の "Phantasmagoria" の上には "cherry blossom" と、
 下には "cosmos" と書かれている。
 
 ZUN氏の好きなアーティスト、服部克久の作品に「向日葵畑(ヒラソル)」がある。
 ヒラソル(Girasole)はイタリア語で向日葵。
 ヒラソルとパラソルは太陽(sol)つながり。
 ちなみに、パラソルは日傘、アンブレラは雨傘。

 参考
 「Yahoo!辞書」(向日葵)
 「Wikipedia」(ヒマワリ花序キク科
 「季節の花 300」(向日葵)



今昔幻想郷 〜 Flower Land
 
 [音楽]
 
 〜風見幽香のテーマです。
  明るくて流れるように花の優雅さを感じさせる曲を書こうと思って、
  そうでもなかった感じの曲です。
  メインメロディはピアノ部分ですが、
  何かこの曲を作曲している時、懐かしい記憶が蘇る思いでした。
  もっと長いピアノ部分を設けても良かったと思ったけど、
  ゲームにピアノが合わないのでちょっと短くしました。〜

 (曲解説より)
 
 ・今昔こんじゃく)…「いまとむかし。古今。こんせき」
 
 「花と幽霊と……、うーん。
  そう言えば、前にもこんな事があったわね。
  何十年前だったかしら?
  もう日常過ぎて忘れちゃったわね。」

 六十年周期も日常と化す巨視的な時間枠。
 すなわち、日常は花だらけ。花の郷。
 「そう、貴方は少し長く生きすぎた。」
 
 フラワーランドを名称に含む施設は各地に見られる。
 フラワーランドかみふらの(北海道)、やまぐちフラワーランド(山口県)
 フラワーランドとなみ(富山県)、新津フラワーランド(新潟県)などなど。
 また、花屋の店名に用いられたりもする。
 花の異変であらゆる花の咲き乱れし幻想郷、
 ここでは花の大地、花の郷、といった具合だろうか。
 
 今昔某と言えば、「今昔物語集」。
 平安時代末期に成立したと見られる説話集で、
 天竺(インド)・震旦(中国)・本朝(日本)の三国の約1000の説話が収録されている。
 それぞれ先に仏教説話、あとに仏教以外の説話が記載される構成をとっている。
 原則的に各話は「今昔今は昔)」から書き出されるため、「今昔物語集」と呼ばれる。
 近世以前は「いまはむかしのものがたり」と読まれていたらしい。
 ・今は昔 …「今から見れば昔のこと。今では昔のこと。」
 この「今は昔」は、説話や物語文学の書き出しに用いられる慣用句であり、
 竹取物語の書き出しも「今は昔、竹取の翁といふもの有りけり。」である。

 参考
 「Yahoo!辞書」(今昔、今は昔)
 「Wikipedia」(今昔物語集



フラワーシューティング
 
 [ショット]
 
 幽香のチャージショット。
 「広範囲攻撃」
 前方広範囲に5WAYの花弾を放つ。
 
 通常ショットの花弾に比べ色も形も異なる花。
 しかしながら、通常ショットもフラワーシューティングも菊の花だろうか…。
 前者が小菊、後者はより花びらの長い品種だろうか。
 キク科については先述の「太陽の畑」参照。
 
 中国では、菊は不老長寿の効果があるとされ、重陽の節句には菊酒を飲んだとされる。
 菊観賞の習慣は、平安時代頃に重陽の節句とともに日本にもたらされたとされ、
 菊の花の意匠を好んだ後鳥羽上皇の頃からは皇室の紋章となり、
 桜と並んで日本の国花となっている。
 五十円硬化にも菊の花があしらわれている。
 園芸植物として日本で独自の発展をした菊は、幕末に中国や欧州に伝わり
 人気を博し、西欧美術や園芸育種に多大な影響を与えたと言われる。
 花言葉は「高貴」。
 
 Flower Shooting.
 「花の射撃」
 「華撃」とか?
 そうか!桜大戦!(違
 
 シューティングと言えば、
 幽香はEDにて古い言い伝えとして「暴れん坊と言えば天狗」と言う。
 1990年末に発売されたファミコン用横スクロール型シューティングゲームが
 「暴れん坊天狗」である。
 天狗のお面が世界を救う、伝説のゲーム。

 参考
 「季節の花 300」(菊)
 「Wikipedia」(キク暴れん坊天狗



幻想春花
 
 [ショット]
 
 幽香のEXアタック。
 「ゆっくり降ってくる巨大花」
 大小様々な大きさの赤い向日葵が
 画面上方から回転しつつ降りてくる。
 
 ・春花はるはなしゅんか)…「春咲く花。春の花」
 
 幻想の春の花
 春花秋月しゅんかしゅうげつ)と言えば、春の花と秋の月、四季折々の自然の美。
 また、春花のはるはなの)と言えば、
 「にほえ栄ゆ」「めづらし」「貴し」「うつろふ」などにかかる枕詞である。
 春花門しゅんかもん)は、平安京内裏外郭門の一つで、南東の端で南面の門。
 菊や今昔も踏まえれば平安時代も看過できないところ。って、深読みかな。
 
 向日葵にも種々の品種が知られ、
 中にはチョコフレンドやプラドレッドといった赤系の品種も有る。
 【イメージ検索】
 ただし、向日葵は一般的に春に種を播き、夏に開花するもの。
 春の花では無い。
 
 今回の異変では全ての花が咲き乱れているが、
 花を操る幽香ならば本来、同様の事が、規模の違いはあるかもしれないが出来るのかもしれない。
 すなわち、季節に関係無く望みの花を開花させることである。
 夏の花を春に咲かせてみせる、幻の春花。
 今回は異変の最中なのであまり目立たないけど。

 参考
 「Yahoo!辞書」(春花、春花秋月、春花の、春花門)
 「草花園blog



月に叢雲 花に風
 
 [カットイン]
 
 幽香のカードアタック時カットインに書かれる。つきにむらくも はなにかぜ
 
 ・叢雲 …「むらがり立つ雲。一群れの雲」
 ・月に叢雲 花に風 …「世の中の好事には、とかく差し障りが多いことのたとえ」
 
 月に叢雲 花に嵐、とも言う。
 せっかくの月を厚い雲が隠したり、せっかくの桜を強い風が散らしたり。
 「好事魔多し」とか、「寸善尺魔」とか。
 
 さて、風流が幽香なのか、魔が幽香なのか、はたして…?
 
 陰陽座の楽曲に同名のもの「月に叢雲花に風」がある。
 関連は不明。

 参考
 「Yahoo!辞書」(叢雲、月に叢雲花に風)



花符 「幻想郷の開花」
 
 [スペル]
 
 幽香のカードアタック、チャージ2目盛および3目盛。
 画面上方で発生し、花を模って放射される弾群。
 チャージ2目盛では、黄色粒弾と黄色小弾の2種から成る。
 チャージ3目盛では、黄色楔弾のみから成る。
 
 ・開花 …「草木の花が咲くこと。物事が盛んになること。成果が現れること」
 
 「幻想郷自体が蘇生した」(マニュアルより)とされる今回の異変。
 六十年周期の生まれ変わり、回帰の年。
 幻想郷の全ての花は惜し気無く花開き、幻想郷の光景を種々に染め上げ、
 幻想郷の多くの人間やいくらかの妖怪や全ての妖精は賑やかに幻想郷を盛り上げる。
 幻想郷の活性化。
 
 今回の異変は外の世界の外因とサボタージュマスターの副因によりもたらされたもので
 通例の異変とは異なり誰かの意図した現象では無いが、
 もしそうであるならば、実行可能な者は幽香くらいである。
 そんな実力を示唆するようなネーミングなのだろうか…?

 参考
 「Yahoo!辞書」(開花)



幻想 「花鳥風月、嘯風弄月」
 
 [スペル]
 
 幽香のボスカードアタック。かちょうふうげつ、しょうふうろうげつ
 相手フィールドに送り込まれた幽香の幻影が、
 幻想郷の開花を展開したり、撃ち終わりに砲塔をひねる6WAY高速中玉を放射したり、
 円環状に交差しながら拡大し画面端で反射する二色の弾丸を繰り出したりする。
 
 ・花鳥風月 …「自然の美しい風物。風雅な趣を楽しむこと。風流韻事。風流」
 ・嘯風弄月 …「風に嘯き、月を弄ぶ。天地自然の風物を友として、詩歌・風流を楽しむこと」
 
 障り無く、純粋な風流。
 現実世界では最早幻想。
 幽香の嘯風弄月もなんだか文字通り、風の天狗に虚言し 月の兎を軽くあしらう、
 そんな上位妖怪としての驚異のもたらし方の様な気が…。
 したがって幻影なのだろうか。

 参考
 「Yahoo!辞書」(花鳥風月、嘯風弄月)



 

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