因幡てゐ [キャラクター] エンディングを4つ見ると使用できるキャラ。 「幸運の素兎」 長く生きるうちに妖怪化した兎。 長寿の秘訣は健康志向。 永遠亭に住み、同じく永遠亭に住む多くの兎達を統率する。 根っからの詐欺師で、狡猾かつ胡散臭い。 人間を幸運にする程度の能力を持つ。 花の異変は永遠亭においてもありありと感じ取れ、 妖精ばかりでなく永遠亭の兎たちも騒ぎ立った。 てゐも、居ても立ってもいられず、兎達と共に亭外へと飛び出した。 もちろん、永遠亭の皆には黙ってこっそりと。 幻想郷の異変と幻想郷の面子、楽しい雰囲気と楽しい遊びに浮かれてほっつき歩く。 追っ手も撒いて安心したところで花の香に誘われ毒に塗れてしまう。 静けさと休息を求め、行き着いたのは無縁の塚。 彼女の、些細な嘘と小さな詐欺の日常的な繰り返しが、断罪される。 以前の事典に記載あり;東方永夜抄
参考 「キャラ設定.txt」
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迷いの竹林 [ステージ] 霊夢・魔理沙・てゐの対戦時ステージ。
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お宇佐さまの素い幡 [音楽] てゐのテーマ曲。おうささまのしろいはた。 〜因幡てゐのテーマです。 ちょっとお茶目な感じと、懐かしくも古臭い日本の様子を感じられるように書いてみました。 どうですか? 結構ノリもよく可愛らしい曲になって、 今回の花映塚にピッタリの曲になっていると思うんですが。 実際、音も音階も和風じゃないのに何処が日本なんだ? と言われると 良くは説明できないんですが、何か日本っぽくないですか?〜 (曲解説より) →お宇佐さま 宇佐は地名。 大分県北部に位置する。 「お宇佐さま」という表現からすれば これは宇佐市にある宇佐神宮を指すだろう。 宇佐神宮は全国44000社とされる八幡宮の総本社である。 八幡宮(八幡神社、八幡社)は八幡神を祀る。 八幡の名の由来は、8つの幡の意である、多くの幡の意である、 という段階からして既に説が分かれており、不明。 八幡神は、元は宇佐地方の氏神であった神(農耕神・海神・鍛冶の神など諸説あり)であったのが のちに託宣集を元に応神天皇が八幡神に付会され、 現在では、応神天皇を主神とし、神功皇后、比売神を合わせて八幡三神としている。 比売神(ひめのかみ)は、神社の祭神を示す時に、特定の神の名を指すのではなく 神社の主祭神と関係の深い女神を指すものである。 八幡神としての比売神は、特に比売大神(ひめのおおかみ)、 すなわち宗像三女神(むなかたさんじょしん)を指す。 宗像大社に祀られている三柱の女神の総称である。 応神天皇は、第15代の天皇で、誉田天皇・誉田別尊(ほむたわけのみこと)とも。 その母親が神功皇后(じんぐうこうごう)である。 神功皇后は第14代の仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の皇后で、 明治以前までは、200-270年頃の天皇空位が長期間であるため第15代天皇とみなされていた。 お腹に子供(応神天皇)を身籠ったまま朝鮮出兵(三韓征伐)に発ち、 お腹に石を当てて冷やすことで出産を遅らせたとされている。 帰国後の帰路、筑紫の宇美にて応神天皇を出産したと伝えられる。 →幡 幡と言っても八幡の名の由来は明らかでないのでこちらは考慮しないでおく。 さて、先述の宗像大社から辿ってみる。 宗像大社の末社に、織幡神社(おりはたじんじゃ)がある。 福岡県宗像市鐘崎に位置する神社で、 神功皇后の三韓征伐に従った大臣である武人・武内宿禰(たけのうちのすくね)と 航海神・住吉大神、志賀大神を祭神とする。 名の由来は、武内宿禰と神功皇后が三韓征伐の折に鐘崎に立ち寄り、 武内宿禰が軍船に立てる紅白二流の幡を織った事からとされる。 ここまで辿ってようやく紅い幡と白い幡が現れたわけだが、 白い幡がてゐならば、紅い幡は鈴仙、といったところだろうか。 →因幡 「因幡国風土記」には、武内宿禰が360歳の時に因幡国に降りたとされる。 また、神功皇后の出産伝説は、鳥取県東部の駟馳山(しちやま)にもある模様。 →兎 宇佐神宮には兎の絵馬も売られるが、十二支を取り揃えているだけの様子。 八幡神の神使(しんし)としてはハトが挙げられ、 特に宇佐神宮では古来より白い馬を遣いの動物・神馬と見ている。 さて、では兎はどう絡むか… 先述の神功皇后は、八幡三神の一柱として以外にも、 住吉三神とともに住吉大神の一柱として含められることがある。 住吉大社を本社とする住吉神社では、神使が兎である。 単に「うさ」の音から兎を、「素い幡」は(白)因幡のシャレ、とも考えられるが、 神功皇后を軸に考察を展開してみた。 神功皇后を、卑弥呼と同じ様な「巫女王」とする見方もあるようだし、 紅白二流の幡で鈴仙も絡めることができたし、まぁ、いいかな。
参考 「宇佐神宮」 「Wikipedia」(宇佐神宮、八幡神、応神天皇、神功皇后、比売神、宗像三女神、 三韓征伐、武内宿禰、織幡神社、神使、住吉三神) 「鳥取県広報課メールマガジン 第137号」
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二兎追 [ショット] てゐのチャージショット。にとおい。 「自分の周りを一掃する」 自機周囲に、すぐに消滅する人参弾を巡らせる。 近距離薙ぎ払い。 ・二兎を追う
…「同時に二つの物事を成し遂げようとする」 ことわざ「二兎を追う者は一兎をも得ず」より。 同時に違った二つの事をしようとすれば、結局どちらも成功しないと言う例え。 元は西洋のことわざ、"He
who runs after two hares will catch neither."
から。 ここでは単に左右同時に放つ人参弾を意味するだろうか。
参考 「Yahoo!辞書」(二兎を追う、二兎を追う者は一兎をも得ず)
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兎玉 [ショット] てゐのEXアタック。うさぎだま、あるいは、とぎょく、だろうか。 「ぴょんぴょん移動する弾」 画面左右端で跳ねる兎弾。 国の重要美術品に「兎玉集(とぎょくしゅう)」がある。 また、昔ながらのお菓子に、兎玉というものがある。 赤あんに米飴、黒砂糖、餅粉で練り、白い密をまぶした玉形の柔らかい菓子。 関連は不明。 月の兎、あるいは月自体を指す語に「玉兎(ぎょくと)」がある。 てゐは地上の兎なので、天地逆転して「兎玉」とか? 兎玉の模様は、家紋などに見られる「丸に違い矢羽」。 石川県七尾市の伊夜比刀iいやひめ)神社の神紋。 また、鳥取県八頭群の意非(いひ)神社の神紋は「違い矢羽」である。 前者は現在では八幡神社と合祀されており、宇佐神宮と関連はある。 後者は日本一の大幟で知られ、また、意非神社は、 武内宿禰が白羽の矢を射たのを元に現在の位置に遷されたという伝承がある。
参考 「家紋図鑑」(矢) 「玄松子の記憶」>神紋調査 >矢紋
【改訂用の備忘録】 八幡神は武神、軍神、特に弓矢の神として武士に信仰された。 八幡神を指して弓矢八幡という語もある。 「お宇佐さま」
の宇佐八幡宮を踏まえて、八幡神の弓矢から 矢が使われた文様である 「丸に違い矢羽」
なのであろう。
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狡兎三窟 [カットイン] てゐのカードアタック時カットインに書かれる。こうとさんくつ。 ・狡兎三窟
…「危機に際し身の安全を守るのが上手いことの例え」 悪賢いうさぎ(狡兎)は隠れる穴を三つ持っていて、 万一の場合そのどれかに逃げ込んで身の安全をはかる、というもの。 てゐの場合は、鈴仙、永琳、輝夜の三窟だろうか。
参考 「四字語塾」(狡兎三窟)
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兎符 「開運大紋」 [スペル] てゐのカードアタック、チャージ2目盛および3目盛。かいうんだいもん。 画面中央で発生し、円環交差状に広がる弾群。 チャージ2目盛では、粒弾と小弾から成る。 チャージ3目盛では、紅白二色の粒弾から成る。 ・開運 …「運が開けること。幸運に向かうこと」 ・大紋
…「大形の紋様。大形の家紋を五か所に染めた直垂」 人間を幸運にする程度の能力。 西洋ではウサギの足は幸運のお守り。 詳しくは、永夜抄事典の「因幡てゐ」の項を参照。
参考 「Yahoo!辞書」(開運、大紋)
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兎符 「因幡の素兎」 [スペル] てゐのボスカードアタック。いなばのしろうさぎ。 相手フィールドに送り込まれたてゐの幻影が、 兎玉を連射したり、自機を基準にその左右に向けて交互に粒弾あるいは小弾弧を放ったり、 開運大紋中玉版を撃ち出したりする。 有名な出雲神話の「因幡の素兎」。 一般には「白兎」で広まっているが、 古事記には、「稻羽之素菟」とあり、素菟(素兎)が正しい。 素兎は「裸の兎」の意で、皮を剥がれたウサギ。白くはない。 詳しくは、永夜抄事典の「因幡てゐ」を参照。 兎の皮を剥いだのは、古事記では「和邇(わに)」とされており、 ワニザメの事とされるが、特に特定はせずフカやサメを指すものとされる。 フカとは、主に西日本で大形のサメを言う語。 小町 「お前は川の上に連れて行っても、 お前に騙されたフカに喰われるのが関の山だろう。」
参考 「Wikipedia」(因幡の白兎)
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