十六夜咲夜
　
　[キャラクター]
　
　最初から使用できるキャラ。
　「完全で瀟洒なメイド」
　幻想郷の湖のほとりに有る紅い洋館、紅魔館に勤めるメイド長。
　吸血鬼であるお嬢様に仕える人間。
　大抵の仕事はこなせるが、特にナイフの扱いと奇術に長ける。
　霊夢達と馴染みになって以降、たびたび発生した異変に対しては
　解決すべく出掛けたりするようになっていた。
　時間を操る程度の能力を持つ。
　
　今回の異変については、紅魔館内には取り立てて騒いだり慌てたりする者もなく、
　咲夜自身も大した危険性を感じずに居た。
　しかしながら、館外の騒がしい者は騒がしく、
　幻想郷中は花に浮かれ、盛り上がっている様にも見える。
　危険性は無いにしても体裁や性格の上で異変解決に向かう面子もいるようだし、
　外の様子見ついでに情報を集めてみるのもまた一興に思えた。
　
　瀟洒にゆったりと幻想郷を巡り、ほんのちょっと戯れつつ
　危険の無い異変について推理を巡らせる。
　幸運に頼らずとも、ディテクティヴの銀色の脳細胞は、
　推理に基づいて生命力を感じさせる（毒の）花に着目し、三途の川へと辿り着く。
　彼女の、銀のナイフのような冷たさが、断罪される。
　
　以前の事典に記載あり；東方紅魔郷・東方妖々夢・東方萃夢想・東方永夜抄
　
　それにしても今回は、何時にも増して怪しい言動が目立つ…
　　「多分ですけど……
　　　今回の異変は解決する必要は無いと思うわ。」（霊夢ストーリーEpi6、咲夜勝利時）
　　「悪戯が過ぎる貴方は、
　　　妖怪ガマから痛い目に遭わされる運命にあると思う。」（咲夜ストーリー、VSチルノ）
　　「ボスに怒られちゃうとか？」「何サボってるの！小町！」（咲夜ストーリー）（冗談のつもり）
　未来視、というより運命視？
　　（四つ葉のクローバーを）「少し摘んでいこうかしら？
　　　良い運命に会えるかも知れないし。」（てゐストーリー、咲夜勝利時）
　　「それは、花が運命を占ってくれるからです。
　　　ほら、花占いだってあるでしょう？」（幽香ストーリー、咲夜勝利時）
　やはり運命……。
　レミリアとの相互作用の影響か。
　文花帖（ゲーム）ではレミィが「スクウェア」スペルを使うし、
　そもそも萃夢想ではレミィは手品を習っていることが明らかになったし、
　咲夜とレミリアは互いに強く影響しあっている様子。
　
　そして、運命以外にも他のものも視ている。
　　魔理沙　「何処まで行っても花だな。」
　　咲夜　「そうでもないわよ。」
　　咲夜　「森と湖と外は花も避けるのよ。」
　　魔理沙　「外？
　　　　　　　　森はそんな軟弱な植物を受けつけんよ。」（魔理沙ストーリーEpi5、咲夜戦）
　魔理沙は一瞬聞き返すが、流すことにしたようだ。
　しかし、咲夜は「外」も視てきた模様。
　時間と関連して空間も操れるからなぁ…。

　参考
　「キャラ設定.txt」（東方花映塚）

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幻草原
　
　[ステージ]
　
　咲夜の対戦時ステージ。
　草花ばかりがどこまでも広がる原。
　幻想郷の草原、幻想草原の略だろうか。げんそうげん？
　あるいは、咲夜さんだから「幻」とか。（幻在とか幻象とか幻宙とかの）

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フラワリングナイト
　
　[音楽]
　
　〜十六夜咲夜のテーマです。
　　咲夜の曲って紅魔郷のハードなのしか無いので、
　　今回は人間らしいあるいはとぼけた一面を曲にしてみました。
　　私には妙な違和感を感じるメロディなんですがどうでしょう？
　　何が妙って、東洋風だと思って聴けばそこはかとなく東洋風だし、
　　西洋風だと思えば西洋風。
　　子供っぽいと思えば子供っぽく、大人びていると思えば大人っぽい。
　　そう思うのは私だけですか？〜
　（曲解説より）
　
　・flowering …「開花、開花期、花飾り、最盛期、全盛期、隆盛、花の咲いている、花盛りの」
　
　Flowering Night.
　「花咲く夜」
　みなさまご承知の通り、「咲夜」とのシャレですね。
　対戦型フラワリングシューティングの、弾幕開花宣言。

　参考
　「SPACE ALC」（flowering）

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ジャック・ザ・リッパー
　
　[ショット]
　
　咲夜のチャージショット。
　「敵を直截攻撃」
　近辺の敵に照準されたナイフ（というより剣閃）が複数放たれる。
　
　東方妖々夢での咲夜のショットの一つ、幻符の低速時と同名。
　標的に向けてオートで飛んでくれるナイフ弾。
　参照；幻符「ジャック・ザ・リッパー」（東方妖々夢）
　
　「切り裂きジャック」ということだが、切り裂きジャックについては次項あるいは
　以前の事典を参照；幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」（東方紅魔郷）

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アナザーマーダー
　
　[ショット]
　
　咲夜のEXアタック。
　「相手へ直截攻撃」
　EXアタックとしてもかなりの変化球で、
　咲夜のフィールドで発生し、そのまま直接相手キャラ照準で飛んで行く。
　ひと連なりの５本ナイフから成り、見掛けよりも当たり判定が大きい。
　
　Another Murder.
　「別件の殺人事件」
　主に、咲夜のナイフにより直接あるいは間接的に破壊された幽霊から発生する。
　つまり、咲夜から直接の攻撃でもないし、
　他者のEXアタックの様に「反撃」として攻撃効果が相手フィールドに移ってから出現するのでもない。
　咲夜フィールドで破壊された敵から直接発生する、
　いわば攻撃者の異なるナイフ弾。
　したがって、攻撃者が咲夜（ジャック・ザ・リッパー）ではない
　アナザー（別の、異なる）殺人なのだろうか。
　
　19世紀後半のロンドンで、連続猟奇殺人事件を働いた切り裂きジャックは、
　少なくとも５人の売春婦を殺害したと見られている。
　犯人が特定されていない事もさることながら、犠牲者も完全には特定されていない。
　「少なくとも５人」の犠牲者も、議論の余地はあるとされるが、
　公式にほぼ確実とはされており、カノニカル・ファイブ（公式に認められた５名）と呼ばれる。
　また、大量殺人者としても名高い切り裂きジャック、
　犠牲者数はその５人を含めても、８人、13人、20人とする説があるなど様々である。
　犯人特定に至らなかったのは当時の捜査能力のせいでもあろうが、
　切り裂きジャックの、世界的に大きく注目される反面、混沌として纏まりきらない情報は、
　当時の報道によって誇張・撹乱された感も否めない。
　各新聞社が発行（売上）部数を伸ばそうと躍起になっていた時代の
　センセーショナルな話題である以上は、無理もない話であるのかもしれないが。
　加熱した報道と大衆の反応の過剰度は、ジャックを名乗る手紙が
　警察宛に数千通も届いたと言われる事から伺い知れる。
　
　カノニカル・ファイブ以外の、殺害年の近いいくつかの猟奇殺人の犠牲者も
　切り裂きジャックの被害者ではないかと考えられてはいる。
　（中には事故説のある事件や自傷として警察が判断した事件、アメリカの事件までも含まれるが）
　そのうち２件、被害者も不詳のバラバラ殺人事件で、連続殺人事件と見なされたものがある。
　この犯人には「トルソー・キラー」「トルソー・マーダー」などとニックネームが付けられたが、
　切り裂きジャックがトルソー・マーダーなのか他の犯人であるのかは判っていない。
　（ちなみにトルソーとは、胴だけの彫像のこと）
　切り裂きジャックの事件なのか、別の犯人による殺人事件なのか…
　咲夜の攻撃なのか、幽霊による攻撃なのか…
　
　ブリティッシュロックバンド「ジェネシス」の鍵盤奏者、トニー・バンクスの
　ソロアルバム中の楽曲に「Another Murder of a Day」がある。
　また、ミステリー作家、トリート・ローレンスのショートフィクションに
　「Another Day, Another Murder」（邦題、フィッシュ・パトロール）がある。
　いずれも関連は不明。

　参考
　「Wikipedia」（切り裂きジャック、Jack the Ripper）
　「MISDAS（海外ミステリ簡易データベース）」＞ヒッチコックマガジン ＞原題索引

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快刀乱麻
　
　[カットイン]
　
　咲夜のカードアタック時カットインに書かれる。かいとうらんま。
　
　・快刀乱麻を断つ …「よく切れる刀で、もつれた麻を切る。
　　　　　　　　　　　　　　　もつれた事柄を、もののみごとに処理することのたとえ」
　　
　切れ味の良いナイフでスパッと。
　何を切るのかは知らないけどね。
　あるいは、意味不明の異変に対して推理力を冴え渡らせて
　無縁塚まで辿り着いたことを例えてのものだろうか。
　パーフェクトメイドは一味違います。

　参考
　「Yahoo！辞書」（快刀乱麻を断つ）

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時符 「プライベートヴィジョン」
　
　[スペル]
　
　咲夜のカードアタック、チャージ２および３目盛。
　時間停止の間に相手機近辺にナイフ弾をズラリと配列する。
　チャージ２目盛では、相手機照準のナイフと小弾のセットを弧を描くように出現させる。
　チャージ３目盛では、十字に組んだ４本ナイフのセットを相手機依存で弧を描くように出現させる。
　
　・vision …「視力、視覚。見通す力、先見性、想像力。空想、未来図、理想像。幻、幻影。光景」
　
　Private Vision.
　「私的な光景」
　う〜ん、意訳に悩む。
　東方萃夢想の「離剣の見」の様に世阿弥にちなめば「我見の剣」
　同じく東方萃夢想の「咲夜の世界」にちなめば「咲夜の視界」
　森博嗣の「詩的私的ジャック」にちなめば「私的視的ジャック」
　
　時間停止を認識できるのは咲夜だけ。
　咲夜だけに映り認識できる光景。

　参考
　「ジーニアス英和辞典」大修館書店

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時符 「ミステリアスジャック」
　
　[スペル]
　
　咲夜のボスカードアタック。
　相手フィールドに送り込まれた咲夜の幻影が、
　軌道上に小弾を撒く低速ナイフ弾を自機めがけて投げたり、
　自機基準でナイフ弾列を翼状に展開したり、
　画面端で反射するナイフ弾を全方位に撒き散らしたり、
　素早く画面を横切りながら固定軌道でナイフ弾群を連射したりする。
　
　永夜抄でのショットと同名。
　以前の事典に記載あり；「ミステリアスジャック」（東方永夜抄）
　
　ミステリアスは、「不思議な、謎の、神秘的な、秘密の」といった意味。
　咲夜の幻影。
　
　咲夜と言えば、ナイフ、殺人、切り裂きジャック。（キーワードの一部としてね）
　そういえば、地震か、戦争か、噴火か、なんて噂される外の世界での大量死の原因にしても、
　プレイヤー間ではインド洋大津波が、いやいや近い将来の戦争を意味して、などなど諸説あるところ、
　咲夜だけは一人こんな説を挙げてましたね。
　　咲夜　「……霊が増えたって、どういう事かしら？」
　　映姫　「さあ……
　　　　　　　そういう幽霊が増えた原因は判らないわね。」
　　咲夜　「大量殺人かしら？
　　　　　　　良くありそうな話ですね。」