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Level 7
 
 [ステージ]
 
 全8シーン。
 うちスペルカードは7種。
 ステージは紅魔郷Stage6終盤。
 
 被写体は、
  十六夜咲夜、ターゲットコードネーム:危険な手品師
  レミリア・スカーレット、ターゲットコードネーム:紅色の世界
 の2名。



魔符 「全世界ナイトメア」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 紅クナイ弾7WAY束を三方向に放射され続ける。
 紅クナイ弾は8連射毎に自機照準される。
 また、15WAYの中玉放射も定期的に繰り出される。
 成功・失敗に関わらず、撮影毎に多段階強化。
 クナイ弾1WAY(計3WAY)、中玉1WAYが追加されてゆく。
 チャンス魔法陣は発生しない。撮影弾量がモノを言う。
 スペル発動まではレミリアは蝙蝠化し、撮影を回避する。
 
 ・nightmare …「悪夢、うなされること。恐ろしい出来事(経験)。恐怖感」
 
 全世界的悪夢
 "Universal Nightmare" といった感じだろうか。
 
 ネーミングを踏まえて弾幕形状を見れば
 放射能標識としての三葉マークを連想する方も多いだろう。[ イメージ検索 ]
 ラジオアイソトープ(放射性同位元素)・放射線発生装置を使用する部屋、
 汚染検査室や管理区域などと一般区域との境界に設けられる標識で、
 大きさや図形の他、黄色地に赤紫色のマークとする使用色についても規格化されている。
 アイソトープの容器等にも付されるが、白地に黒、白地に赤などあり、
 大きさも配色も上記の規格とは異なる。
 マーク自体は、α線、β線、γ線と3タイプの放射線と
 それを放つ放射能(放射性物質)の存在、危険性を伝える狙いで考案されたものである。
 (細かく言えば放射線は、α、β−、β+、γ、X線に分けられる)
 危険性と言っても、研究者がトレーサー実験に用いたり、医療において医薬品として用いられたり
 レントゲン撮影やCT、PETなど重要な検査にも用いられており
 研究・診断・治療の面では定められた教育・指導を受けた者が扱い、
 有効に利用されているものの方が身近である。
 しかしながら、原子力発電や核兵器などは放射性物質の生み出す莫大なエネルギーを
 利用するものであり、万が一の際の危険性は計り知れない。
 
 核兵器ならびにその拡散は人類の脅威であり、
 冷戦構造が構築されはじめ、米ソが水爆実験に成功した1950年代や
 軍拡競争が激化した1980年代は世界終末時計(核の時計)の示す時間が終末5分前を切るなど
 ちょっとした火種で核戦争から人類滅亡のナイトメアに至りかねない危機的状況であったこともある。
 現在はと言うと、冷戦終結により危機が遠のいたのも束の間、
 テロリストに渡りかねない大量破壊兵器や核保有国の増加から
 時計の針は終末に傾きつつある悪夢。
 人類の運命の途切れる時。
 
 複数発の核ミサイルにより主要都市は薙ぎ払われ、地上は放射線で満ち満ちて
 舞い上がった死の灰は陽光を遮断。
 悪夢の闇と寒冷の訪れ、ニュークリアウィンター。
 地域限定の核戦争でも核の冬は世界を覆うと言われる。
 氷期で人類絶滅に至るかは不明ながら、
 食糧自給率の低い日本にとっては致命的である。
 
 運命を操る悪魔のもたらす、「紅色の幻想郷」 ならぬ 「紅色の全世界」。
 
 余談ながら…
 「魔法戦隊マジレンジャー」に登場するクイーンヴァンパイア・妖幻密使バンキュリアは、
 ナイとメアという名の2人の人間の少女形態に分離・変身できる。

 参考
 「ジーニアス英和辞典」 大修館書店
 「Wikipedia」(核兵器放射能世界終末時計核の冬魔法戦隊マジレンジャー
 「原子力百科事典 ATOMICA」>項目別 >15 Q&A >「放射線・放射能のマークの由来



時符 「トンネルエフェクト」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。
 赤ナイフ弾16WAYを放射後、時間停止。
 時間停止の間に、同WAY数の青ナイフ弾が赤ナイフの描く円の内側と外側に2セット出現する。
 青ナイフ弾は赤ナイフ弾の逆方向、弾源を向き、
 また、速度の異なる3本の青ナイフが重なって出現している。
 時間停止解除と共にナイフが飛来するのに合わせて、赤大玉3WAYを自機照準で5連射する。
 撮影成功毎に多段階強化。
 ナイフのWAY数が8WAYずつ増加する。
 
 Tunnel Effect.
 「トンネル効果」
 時空に関わるトンネル効果ということで、ここでは
 トンネル現象、量子トンネル効果、(Tunneling, Tunneling effect, Quantum tunneling)
 とも呼ばれる量子力学現象であろう。
 
 トンネル効果は素粒子・量子の超微視的な世界で発生する現象である。
 ポテンシャル障壁を乗り越える事は、そのエネルギーよりも低い運動エネルギーでは
 古典力学において全く不可能だが、素粒子の世界では起こりうる現象である。
 例えば、我々の世界一般では、山や壁を越えるにはその分だけエネルギーを要するし、
 壁を突き抜けるには壁を破壊あるいは貫通するエネルギーが必要である。
 ジェットコースターが山状の経路を乗り越えるには、
 山の高さに相当する位置エネルギーよりも大きな運動エネルギーを持っていなければいけない。
 位置エネルギーよりも大きな運動エネルギーを持てば余裕で山を越えるし、
 ちょうど同じエネルギーだったらエネルギー保存則に従い
 山の頂上で運動エネルギーは全て位置エネルギーに転換され速度ゼロとなる。
 もちろん、運動エネルギーが充分でなければ、斜面の途中で車両は停止し、
 重力に引かれて後退してしまう。
 超えるべき対象の持つポテンシャル以上のエネルギーを有しない限り、
 古典的にはそれを越える事が不可能である。
 コロコロと転がるビー玉は、壁にこつんと当たれば、反射するか停止する。
 ところが、量子の世界では様相は変わる。
 ゆるゆると前進する素粒子が、そのエネルギー以上の電気的ポテンシャル障壁にさしかかった場合でも
 停止や反射ではなく、障壁の向こうに出現する可能性がある。
 障壁にまるでトンネルのような通り道があるかのように、壁を透過する確率はゼロでは無い。
 これは量子の波動関数に起因する。
 波動関数は、量子の状態を表すために用いられる、複素数値関数である。
 素粒子は物体(粒)としての性質と波動(波)としての性質を併せ持つ。
 超微視的な世界においては、粒子の位置は数学的一点に収束せず、
 不確定性原理に基づき空間に波の振幅の様に分布している。
 この分布を、軌跡の代わりに記述するのが波動関数である。
 確率解釈に則れば、波動関数は素粒子の確率振幅であり、
 波動関数の二乗は確率密度である。
 波動関数の絶対値がゼロでなければ粒子の存在確率密度がゼロではない。
 ポテンシャル障壁に粒子が突入する場合を考えると、
 粒子が仮に壁の中に入り込んだならば、波動関数は急激に、指数関数的に減衰すると計算される。
 もしも、ポテンシャルエネルギーが無限大でなく、且つ、障壁が有限であったならば、
 波動関数がゼロに落ちる前に、波動関数の指数関数的減衰が止まり、
 壁の手前の波動関数の様に壁の向こうでも波動関数が再び振動し始める。
 すなわち、壁の向こうにも素粒子が見出される可能性がある。
 これがトンネル効果である。
 この効果は、粒子の質量が大きいほど、障壁の厚みが大きいほど確率は低下するが、
 電子程度の大きさの粒子にとっては非常に重要な現象である。
 越えられないはずのエネルギーを電子が乗り越える確率がゼロではない。
 障壁のポテンシャルに対して素粒子が持つエネルギーが小さいほどその確率はゼロに近づく。
 一方、素粒子の持つエネルギーが充分に大きくてもその確率は1(100%)に近づくにすぎず、
 古典力学でポテンシャル障壁を余裕で越えるエネルギーを持っていても
 100%障壁を越えるとは限らない。
 
 ここでは、空間のポテンシャル障壁を越えて、何も無い所に存在確率が染み出すことで
 ナイフが無から出現する現象を表していると考えられる。
 無から有に、ゼロ本から n 本に、すなわち、「増えるナイフ」。
 時間を戻さない限りは、あの向きあの位置に青ナイフ弾は出現しない。
 時空を操る咲夜の変則スペル。
 東方妖々夢で結界を「簡単にくぐれると言ってのけただけのことはある?
 
 我々の宇宙は膨張し続けている事が既に知られている。
 時間を遡れば、宇宙の始まりの一点にすべてが収束すると思考しても不思議は無い。
 しかし、その一点は、密度・エネルギーが無限大で大きさがゼロの特異点であり
 物理学で扱える性質を大きく逸脱したものとなってしまい、
 特異点自体やそれ以前、すなわち宇宙の誕生について知る術は無い様に思われた。
 ここに適応されたのが量子物理学のトンネル効果である。
 時間も空間もない「無」において、トンネル効果で確率的に
 極めて微小な宇宙が出現し、それが自身のポテンシャルエネルギーで膨張を開始したとするもの。
 その直後の極めて短い時間で宇宙に起こった著しい膨張はインフレーションと呼ばれるが、
 これについては後の項目に記述する。
 
 また、写真撮影において、写真の周辺部の光量が極端に落ち、
 中央が明るく周りが暗い、まるでトンネルの中から撮影したかのような写真に見える効果を
 トンネルエフェクトと言う。[ イメージ検索 ]
 こちらは「」はあまり関係ない。

 参考
 「Wikipedia」(トンネル効果波動関数
 「アトキンス物理化学 上」 東京化学同人
 「140億光年のすべてが見えてくる 宇宙の事典」 ナツメ社



紅符 「ブラッディマジックスクウェア」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 レミリアから赤ナイフ弾24WAYが放射される。
 赤ナイフ弾は右旋回12本、左旋回12本で2種の弧を描いて飛び去り、
 経路上に点々と弾丸を配置してゆく。
 右旋回ナイフは赤色弾丸、左旋回ナイフは暗赤色弾丸を設置する。
 二色の弾丸は、それぞれ異なる二方向へ引っ張られる様に移動してゆく。
 撮影成功毎に多段階強化。
 ナイフの弾丸設置速度が増大する。
 
 ・bloody …「血の、血液の、血なまぐさい、血だらけの、残酷な、赤い、忌々しい」
 ・magic square …「魔方陣」
 
 「魔方陣」は、数字を正方形に敷き詰め
 縦横斜めそれぞれの列の数字の和が等しくなるようにしたものである。
 魔術や魔法ものの架空の世界で描かれる、紋様や文字で構成された図の方は「魔法陣」であり、
 いわゆる「魔法円」、英訳すれば "magic circle" であろう。
 "square" は、四角とか平方(2乗)の意味合いであるため、魔法陣や円とは異なる。
 
 Bloody Magic Square.
 「血染めの魔術方陣」
 スクウェアは四角・広場と言う意味で、貴族の屋敷の大広間にも拡大解釈できるだろうか。
 やはりさらに拡大解釈して、空間としての意味合いだろうか。
 ナイフが血を滴らせ、血飛沫がうねり襲い掛かる様は、呪詛「ブラド・ツェペシュの呪い」
 血を落とす弾が全方位に放たれる様は、「レッドマジック」を想起させる。
 ブラッディbloody)には「(血の様に)赤い」意があり、
 ブラッディマジックレッドマジックに似た意味を有するかもしれない。
 また、ブラド(Vlad)の名にちなんでブラッディVladdy)としても掛かっているだろうか。

 参考
 「SPACE ALC」(bloody、magic square)
 「Wikipedia」(魔方陣魔法陣
 「Wikipedia(英)」(magic squaremagic circlebloody



空虚 「インフレーションスクウェア」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。
 時間停止と同時に自機を中心に自機照準赤クナイ弾60WAYがずらりと取り囲み、
 自機周辺を除く画面全域に青ナイフ弾が大量に発生する。
 いずれの弾も朧なビジュアルで出現し、時間停止解除と共に明確な像をもって襲いかかる。
 撮影成功毎に多段階強化。
 ナイフ弾の弾速が増大する。
 
 ・inflation …「膨張。(経済用語)インフレ」
 
 Inflation Square.
 「膨張領域」
 経済用語のインフレ・デフレが物価の持続的上昇・下落を指すように
 本スペルは、「デフレーションワールド」と対を為すようなスペルと思われる。
 デフレーションワールドは時空の収縮であったため、
 インフレーションスクウェアは時空の膨張であろう。
 時空の膨張と言えば、我々の宇宙が誕生以来膨張し続けていることが良く知られるところである。
 が、宇宙膨張は "metric expansion of space" であり、inflation ではなく expansion。
 空間膨張にインフレーションが用いられるのは、
 宇宙論において唱えられているインフレーション理論インフレーション宇宙論である。
 宇宙最初期の宇宙の進化を表すモデルの一つ。
 量子的なゆらぎから発生した初期宇宙(「トンネルエフェクト」参照)では
 誕生直後の10のマイナス36乗秒後〜マイナス34乗秒後という極めて短い間に
 宇宙が自ら秘めている真空のエネルギーが相転移を起こす。
 負の圧力を有する偽の真空のエネルギー密度により、指数関数的な膨張が引き起こされる一方、
 偽の真空が真の真空へと相転移を起こすことで宇宙には真空のエネルギーが蓄積される。
 極めて短い時間で宇宙は10のマイナス33乗cm という超微視的世界から
 1000万光年超の超巨視的世界への爆発的な空間の拡大が起こり、
 10の100乗倍ものすさまじい変化が起こったとされる。
 これが宇宙のインフレーション
 
 10のマイナス32乗秒後には真空の相転位は終了し、ため込まれた真空のエネルギーは
 熱エネルギーとして解放され、火の玉宇宙と呼ばれる状態に移行する。
 宇宙の膨張は引き続くが、それはインフレーションに比較すれば緩やかなものである。
 約3分後には光子・電子・陽子・ヘリウム原子核がプラズマ状態で宇宙を満たす。
 30〜40万年後にはプラズマ状態だった宇宙の温度が低下し、
 原子核が電子を捕らえて原子が次々と生み出される様になる。
 これにより、光子が電子の妨げを受けにくくなり、光子が長距離進めるようになった。
 いわば見通しが利く状態となり、これを「宇宙の晴れ上がり」と言う。
 インフレーションから晴れ上がりまでを記述したのは、
 弾幕形状が晴れ上がりまでを込みで表現しているように思えたため。
 
 ・空虚 …「内部に何もないこと。実質的な内容や価値がないこと。むなしいこと」
 
 空間が膨張すれば物質は互いに距離を広げる。
 しぼんだ風船に二つの点を描いて風船を膨らませると、
 描いた二点間の距離が拡大する、ちょうどそんな感じ。
 空間を爆発的に膨張させれば、密度は著しく低下する。
 空虚に近づく。
 
 また、10のマイナス20乗を表す単位に「虚空」がある。
 宇宙のインフレーションが起こったのは
 「虚空」に「須臾(10のマイナス15乗)をかけたような極めて短い時間。

 参考
 「SPACE ALC」(inflation)
 「Yahoo!辞書」(空虚)
 「Wikipedia」(宇宙のインフレーション宇宙の年表虚空
 「Wikipedia(英)」(metric expansion of space
 「140億光年のすべてが見えてくる 宇宙の事典」 ナツメ社



紅蝙蝠 「ヴァンピリッシュナイト」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 レミリアは当たり判定を持たない蝙蝠を自機方向へ連射し続ける。
 蝙蝠は静止後、赤ナイフ弾をランダムな方向に10発放ち消える。
 撮影成功毎に多段階強化。
 蝙蝠のナイフ弾連射テンポが増す。
 実質的に蝙蝠一匹当たりの放つナイフ弾数が10→11→13→15→18→24→33と増加する。
 
 ・vampire …「吸血鬼」
 ・-ish …(接尾)「〜に属する、〜性の、〜のような、〜っぽい、〜じみた」
 
 Vampirish Night.
 「吸血鬼の夜」
 ヴァンパイアと言えばコウモリ。
 ヴァンパイア自身がコウモリ(単体あるいは複数)に身を変じたり
 眷属として従えていたりする。
 レミリアの場合は使い魔としての使役だろうか。
 紅魔郷でのボム無効化や全世界ナイトメアでの様に、自身がコウモリ化する場合もある。
 ヴァンパイアの煽動する、大群のコウモリによる大騒ぎ。
 
 「謎の紅蝙蝠」(横溝正史著)、「紅蝙蝠」(長谷川伸著)、
 昭和の流行歌「紅蝙蝠」(黒田進)、映画「紅蝙蝠(1950)」「紅蝙蝠(1958)」などが
 知られるが、関連は不明。
 また、新庄節美著のスカーレット・パラソルシリーズでは、怪盗・紅蝙蝠の2代目が活躍する。

 参考
 「SPACE ALC」(vampire、-ish)



銀符 「パーフェクトメイド」
 
 [スペル]
 
 咲夜のスペル。
 8WAYの青ナイフ弾砲塔を時計回りと反時計周りの2セット巡らせる。
 咲夜が身体を動かさない間は、撮影しようとしても時を止めてフレームを回避してしまう。
 撮影成功毎に多段階強化。
 ナイフ弾のWAY数が増加する。
 
 Perfect Maid.
 「申し分のない女中」
 完全で瀟洒な従者、咲夜自身を意味する。
 東方妖々夢事典、十六夜咲夜の項にも記したが、
 アガサ・クリスティの作品「The Case of the Perfect Maid」に関連すると思われる。
 
 銀は吸血鬼退治に重要な金属である。
 欧州の一般家庭に銀食器が使用されてきたこともあり、
 吸血鬼だが高貴な屋敷に住まうレミリアも銀製の食器やナイフと同居しているのだろうか。
 咲夜は銀のナイフを使用する。が、銀は多少手に入りにくくなってきている模様。
 金属の猫イラズ。
 
 従者は従者として、決してでしゃばらず慎ましくある。
 写真として切り取られた空間においてその中央や主役を占める真似を
 完全で瀟洒な従者はよしとしない。
 能力を行使してでも自身の役割を務め上げる。



神鬼 「レミリアストーカー」
 
 [スペル]
 
 レミリアのスペル。
 レミリア周辺から赤クナイ弾が多量にばら撒かれ続ける。
 レミリアからは自機照準24WAYの脈動レーザーが定期的に放たれる。
 撮影成功毎に多段階強化。
 クナイ弾量が増大する。
 
 ・stalker …「ストーカー、こっそり追跡する人、しつこく嫌がらせをする人」
 ・stoker …「機関員、火夫、ストーカー、給炭機」
 ・神鬼しんき)…「神や鬼。神の霊や死人の魂。人間を超えた霊力のあるもの」
 
 多重ミーニングであろうか。
 
 Remilia Stalker.
 「吸血鬼の忍び寄り」
 ストーカーは、現代社会で言えば、特定の他者に対して執拗に付き纏う行為をする人間だが、
 本来の意味は「獲物に忍び寄る者」「こっそり追跡する者」である。
 妖怪やモンスターの類が闇に紛れ、夜に跋扈し人間を襲う行為にふさわしくもあり、
 カプコンの人気格闘ゲーム「ヴァンパイア」シリーズにおいてモンスターの類を
 「ダークストーカーズdarkstalkers)」と称するのもこの意味である。
 同様に、「相手に気付かれずに忍び寄り、無力化する」「静殺傷術」
 という意味合いの軍事用語でもある。
 紅き月のもたらす光に紛れ、紅き悪魔が静かに舞い降りる。……にしては派手。
 
 Remilia Stoker.
 「吸血鬼の発動」
 蒸気機関車などで石炭をくべる係りの機関員・火夫をいう語が "stoker" である。
 持続的な機関の駆動をもたらすための、定期的な燃料の投入が本スペルのモデルであろうか。
 ボイラーの蓋が開いては石炭を投入、また蓋が開いては石炭を投入、を繰り返し、
 爆発的なエネルギーを得る。燃費は悪い。
 
 Remilia Stoker.
 「レミリア・ストーカー」
 Stoker は人名にも用いられ、吸血鬼関連で有名なのは
 吸血鬼モノの定番、怪奇小説の古典「吸血鬼ドラキュラ」で知られるブラム・ストーカーである。
 ドラキュラあるいはドラキュラ公については、東方紅魔郷事典、「ツェペシュの幼き末裔」参照。

 参考
 「SPACE ALC」(stalker、stoker)
 「Yahoo!辞書」(神鬼)
 「Wikipedia」(ストーカー(曖昧さ回避)



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