東方備望録

はじめに

アクセスありがとうございます。
こちらは、わたくしオーゴショが、
東方シリーズにはまった結果、ゲーム以外にも時間を費やした、
語意調べや
元ネタ調査もどきや駄考察だらけのページです。

すなわち、事典のつもりの妄想集です。
信じる信じないは皆様にお任せします。
というか、信じるのは危険です。(ぉ
また、各事典にはネタバレが含まれますので
くれぐれも御注意ください。

それっぽい文字サイズでご覧下さいませ。

検索などで飛んで来られた方で左にメニューが表示されていない方、
メニューを表示する場合はこちらをクリック下さい。

ポチッと押して下さると、私の心の支えになります。
 

web拍手、メッセージも頂けるとなおのこと 狂い喜び乱れ舞います。

2017年4月11日23時

お久しぶりです。
相当ご無沙汰している間に、J-COMのウェブスペースサービスが終わってしまい、
URLの変更すなわちお引越しをすることになりました。
一時期消滅しておりまして、ご迷惑をお掛け致しました。
お手数ですが、拙ページへリンクを貼って下さっている皆様におかれましては、
リンクの修正をご検討いただけますと大変幸甚に存じます。
新アドレス: http://ohgosho.ehoh.net/
相変わらず特段の更新がなく申し訳ありませんm(_ _)m
忍者HPは3か月更新が無いと大きめ広告が出るらしいので、
これをきっかけに頑張ってみたいと思います。
ワッショイ!

 

 

2014年12月20日18時

更新日付に年号を記載することにしました…(^^;
2014年の最初で最後の更新? (^^;;;

今回は東方素材集を更新致しました。
変更点はほぼ下記の拍手メッセージに網羅されています。(^^;
(1) 見落とし素材をいくつか追加致しました。
 ・ 地: こいしの上着に使われている素材を追加
 ・ 星: 魔理沙スカートのM字部分に使われている素材を追加
 ・ 心: タイトル素材の1つを追加
 ・ 音楽CD: 未知魅知のレーベル面素材を追加
(2) ImageFolio素材をUlead Pick-a-Photo素材に置き換え
 インパクトが大きいですが、見栄えはほとんど変わらない変更点です。(^^;
 ImageFolio素材は2007年頃の画像登録という点で、もともと素材元として怪しかったのですが、
 今回、Ulead Pick-a-Photoが同じ素材のラインナップでしかも2001年発行という情報を頂きました。
 Uleadに含まれ、ImageFolioに無かった素材が少数確認でき、その中には
 永夜抄タイトル画面のユキノシタの画像に一致する素材があり、素材元として確実視されます。
 また、その後、Ulead Pick-a-Photoが素材元であることをZUN氏に直接確認を取られたとの
 情報も舞い込んで参りまして、素材元として確定と見て良いかと思われます。

輝針城素材を見つけて更新できたらと思っていたのですが、
新たな素材元発見には今のところ至っておりません。残念。

 

拍手メッセージ、ありがとうございます〜m(_ _)m
タイムリーな返信ではなく、誠に申し訳ございません。

(2013年10月21日22時、22日14時)
> 東方素材集の更新お疲れ様でした。
> 首を長くして待っておりましたが期待を遥かに上回る恐るべき充実っぷりですね。
> 自分も神霊廟の素材などちょくちょく探していましたが、
> 自分が見つけていた素材全てにプラスして
> それ以上の素材を特定されていたのにただただ感服しました。
> 今回の更新に入っていない素材元で私が見つけたのだと、
> 地霊殿のこいしの服(伊勢型紙のISE040)や
> 心綺楼のタイトル素材の(浦嶋じゃなく)三味線の駒と千鳥の方(伊勢型紙のISE098)、
> 星蓮船の魔理沙の服のMに映じている京染紙のKSG031、ぐらいでしょうか。
> 神霊廟の神子のスカート縁の素材(図案の原典からかなと思うも見つからず……)、
> 青娥の服の素材など、見つかりそうで見つからないものばかりです。
> オーゴショさんに任せた方が良さそう(笑)
> というわけで、東方輝針城も大いに期待してます。では〜。
> (五蟻)

ご指摘ありがとうございます(^-^)
こいしと心綺楼は1つ素材を特定して完全に油断していました(^^;;
星蓮船魔理沙は素材が使われていることとは想定もしておらず…。
一人の目線では限界があることを改めて実感致しました。たいへん助かります(^^)

(2013年12月7日13時)
> 個人的に東方の初二次創作を作ろうと思い、東方の元ネタを漁っていたところ
> 偶然ここのサイトを発見しました。衝撃的です。
> 東方のゲーム背景はどんな素材を使っているか、気になっていた部分が
> あったのですが、ようやく大きなヒントを得られた感覚ですw
> こういうサイトの存在は、東方二次創作者にとって非常にありがたいです。
> 応援してます。気まぐれにちょこっと更新してくださると、嬉しい限りです。

ありがとうございますっ。
気まぐれ以上に更新を目指したいのですが…
ご期待にお応えできるように(来年から?)頑張ります!

(2014年3月3日22時)
> こんなに詳しいサイトがあったとは・・・今後も頑張ってください!!
> 出来れば輝針城の素材集もあるといいかなぁ・・なんて(笑
> (karu)

ありがとうございます。
輝針城素材、今回は進展無しで恐縮です。
素材元探しも継続してがんばります〜。

(2014年4月27日0時)
> 中国人です。日本語をあまり知りませんから、感想は書きません。 >_<
> 頑張って!
> (naide)

応援メッセージありがとうございます。
時々中国の方々からもアクセスして頂けていて、嬉しい限りです。

(2014年7月5日18時)
> こんばんは、決断的に東方素材集的なネタです。
> 現在は閉鎖されているImageFolioに掲載されていた
> 素材集の特定がようやく(今更)出来たのでその報告です。
> 紅魔郷(3面道中の赤い背景に黄色くて丸い謎オブジェクトの元ネタなど)以降、
> 最近(神霊廟4面の道中の門など)まで使われている素材は
> 2001年1月26日に発売された
Ulead Pick-a-Photo (amazonへのリンク)
> 可能性が発売時期的にも高いと思いました。
> なんとか現物が入手出来そうなので、収録画像の内容を確認後に再度報告します。
> それでは。
> (のりろー

大変インパクトある発見情報をありがとうございました!
その後はツイッターで情報交換させて頂いた形になりましたが、
素材元確定はかなり大きな進展でした。(今回更新の冒頭(↑)に記載させて頂きました)
ありがとうございます。

 

 

↓2013年

10月21日2時

すっかりご無沙汰してしまっております…。

久々の更新です。
東方素材集につきまして、全体的に更新致しました。

3月(前回↓)にご紹介頂いた「デザイン素材集 空&雲」と、
その発見で奮起して素材集探しに改めて取り組み、
見出すに至った「京染紙」「図案の原典」とを追加しております。
また、木々や雲の画像は(照合も大変ですし)これまで基本スルーしていたのですが、
雲の素材集を取り上げるに当たっては既知素材集についても同等のレベル感で
改めて揃える必要があるかなと感じ、既知素材集も見直していくつか追加しております。

さて、その間お休みしていた茨歌仙や鈴奈庵ザッカンも今後何とか追いついていきたいところ…。

拍手メッセージ、ありがとうございます〜m(_ _)m
タイムリーな返信ではなく、誠に申し訳ございません。

(3月19日9時)
> 最近急に春めいてきてすっかり気が滅入りますね。お体にお気をつけて。
> ところで少し前に発売された求聞口授ですが、
> あれの冒頭に出てくる問題設定というか、作品のテーマ「三者鼎談」ですが、
> 例の如くZUNさんの事だろうからネタ本でもあるんじゃなかろうかと思って見てみますと、
> 宗教関係者が三人集まって司会者の下で議論する、という形のもので
> 諸橋轍次『三聖会談』という本がありました。
> 内容的にはあまり関連がない(というか東方のエンタメ的なものとは違う、
> 文字通り宗教論争になっていて参考にしにくい)ので
> 確実にこれが参考にされているとは言えないと思いますが、
> 私の朧気な推測をどなたかに披露したく、ご報告までに。
> 長々と失礼いたしました。
> (masuo)

情報をありがとうございます(^^)
司会者のもとでの三者鼎談スタイルで3人の宗教関係者が宗教論争とは
とても興味深い構成ですね。
というか、孔子・老子・釈迦の鼎談だったのですね、「三聖会談」。
儒教、道教、仏教ですので完全一致ではないですが、モチーフは興味深いです。
ご推測をお教えくださりまして、ありがとうございました。m(_ _)m

(3月31日1時)
> 頑張って下さいね.
> (星叶)

ありがとうございます(^-^)
今回は素材集方向に特化して頑張りましたが、
引き続き全体的になんとか更新にこぎつけられるように頑張りたいと思います。

(4月15日0時)
> こんばんは、新作が出るたびお世話になっております。
> 鈴奈庵について一つ発見をしたので御報告を。
> 第五話「私家版 百鬼夜行絵巻 後編」2ページ目
> (単行本P102、雑誌掲載時P68)の3コマ目の
> 小鈴のエプロンの名前(KOSUZU)部分が、
> 雑誌掲載時では正常なのに、単行本では反転してしまっています。
> (つまり、単行本の原稿の方が修正前?)
> 既出かも知れませんが、一応御報告ということで。

うお、見逃していました!ご報告ありがとうございます(^^)
鈴奈庵一巻は変更箇所調査に挑んでおりましたが、
完全に見落としておりました。(^^;;
よくよく見てみますと、このコマ、小鈴の頭の位置が微妙に動かされてますね。(^^;;
頭部の微修正としては単行本の方が修正後、かなぁ…。
左向き版の小鈴(エプロン:UZU)がもともと、描画のバランス確認用または当初構成は左向きだった
などの理由で存在していて、右向き採用時にエプロンをKOSに修正したものが、
単行本作業時にふとした拍子にKOSのレイヤーが削除ないし非表示化された可能性も
考えられないことはないかなとも思えますので、
単行本版が修正前か後かの判別は難しいかもしれません。
しかし、少なくとも私のリストはいろいろ漏れを含んでいそうなことは確実なようです。(^^;;

(8月13日21時)
> 輝針城まででタイトルに「Princess」が含まれている曲
> Maniacal Princess (小兎姫のテーマ)
> 竹取飛翔 〜 Lunatic Princess (蓬莱山輝夜のテーマ)
> 輝く針の小人族 〜 Little Princess (少名針妙丸のテーマ)
> 彼女らの共通項は、「何かしらの珍品を保有していること」か。

なるほど、Princessの共通項は気にしておりませんでした。
幻想郷には珍品ハンターも複数居る様ですので、
彼女等は注意が必要ですね。(既に珍品ハンターのうち2名が輝夜と針妙丸のところへ行きましたが)

(8月31日14時&18時)
> こんにちは、せっかくだから東方素材集的なネタです。
> 深謝参拝三百萬の絵(
http://www16.big.or.jp/~zun/pic/top/top040830.jpg)の
> 地面のテクスチャがこれ(
http://www.sssccc.net/source/126788.shtml)と
> 一致しました。
> ImageFolioよりも高解像度の別のソースですが、内容は基本的に同じものです。
> 素材は色や角度を弄って使われていますが、
> L字型の窪みの形が特徴的なので実際分かりやすいです。

> こんばんは、先程送った地面のテクスチャですが、簡単に変形させて合わせてみました。
> すっごいアバウトですが・・・w
http://p.twipple.jp/8eO0O
> (
のりろー
 
素材ネタ、ありがとうございます!(^^)
ZUN氏のHPも素材探しで意識はしておりましたが、
昔の画像はすっかり失念しておりました。(汗)
その後、上半分の元素材も特定なされた様で、再現含め感服しきりです。
東方素材集のページにも引用させて頂こうかしら…(^^)

 

 

3月19日2時

鈴奈庵第一巻も間近(26日)ですね。
では、遅ればせながら、第4話と第5話についてをば。

第4話 「私家版 百鬼夜行絵巻 前編」
 多くの鬼の類、妖怪が夜中に出没し列を為して行く様が百鬼夜行。
 百鬼夜行を題材とする絵巻物が百鬼夜行絵巻と総称される。
 「百鬼夜行図」(真珠庵本)、「百鬼夜行絵巻」(京都市芸大本)、「百鬼ノ絵巻」(日文研本)
 などが知られる。登場するモノの多くが道具の妖怪(つくも神)である真珠庵本が
 今回の話と関連しそうではあるが、他の絵巻でも道具の妖怪は含まれるため
 元ネタとして特に限定的される絵巻は無いと見てもよいかも。
  参考「妖怪絵巻 日本の異界をのぞく」(平凡社)
狐火
 全国に伝わる怪火。狐が起こすと言われる。
 今回は、目撃された怪火が列を為していたことから、鬼火ではなく狐火ではと推定され、
 妖怪狐の類が暗躍しているのではないかと懸念された。
鬼火
 こちらも全国的に伝わる怪火。一般的には青い炎で、例外的には赤い炎の鬼火も伝えられる。
 魔理沙も、鬼火は通常青で例外もあるが、今回の炎は赤いそうなので鬼火ではないと語った。
 ちなみに、東方紅魔郷の「ほおずきみたいに紅い魂」の曲紹介では、
 ほおずきみたいに紅い魂=鬼火と書かれている(おまけtxt)。
 ついでに、曲コメントでは「百鬼夜行」のワードも登場する。
  参考「日本妖怪大事典」(村上健司編著、角川書店)
「百鬼夜行絵巻 現代解説本」
 近い書名の本は見当たらず、分かりやすさ重視の外来本の紹介か。
 ちなみに、ルビは「ひゃっきやこう」。
 想定されたものは「百鬼夜行絵巻の謎」(小松和彦著)や「図説百鬼夜行絵巻をよむ」あたりか。
 タイトルに百鬼夜行絵巻を含まないならば、上に書いた「妖怪絵巻 日本の異界をのぞく」なども
 該当してくるだろうか。
「捕らぬ狸のディスガイザー 二ッ岩マミゾウ」
 ことわざ、「捕らぬ狸の皮算用」のもじり。
 disguise (変装させる、変化させる) 由来のディスガイザーを代入した言葉遊びで
 「捕らぬ」はあまり深く考えなくてよさそう。
 狐火の謎を追う霊夢に化け狸が助言する怪しい展開だが、
 タイトルと作中の百鬼夜行の描写から読者の予想は妖怪狐方面に向かいにくい。
第5話 「私家版 百鬼夜行絵巻 後編」
付喪神だけで列をなすなんて異常だ
 百鬼夜行絵巻では、夜行の列に付喪神が含まれても、他の動物系妖怪や鬼なども見受けられ、
 付喪神のみからなる例が見当たらないようだが、それを踏まえての設定だろうか。
ミカンは多少の傷がある物の方が甘くて美味しい
 日光がよく当たれば光合成が活発で、その葉の近くの果実には糖分が十分に生成される。
 日光がよく当たる場所はよく風に当たる場所でもあり、葉に擦れて果実に擦り傷が付くのだ。
 もちろん、日光がよく当たるからといって傷が付くわけではない。
  参考 「JAありだ」ホームページ > 有田みかんについて > みかんの美味しい見分け方)
「私家版 百鬼夜行絵巻 最終章補遺」
有名な百鬼夜行絵巻には続きがあったらしく それがこれ 最近見つかった掘り出し物よ

 禍々しい黒雲や黒い姿の妖怪が描かれる。
 モデルがあるならば、「百鬼ノ図」(日文研本)だろうか。
 百鬼夜行絵巻の最後は、太陽か火の玉か正体不明のものの出現または日の出であるが、
 最近発見されたという「百鬼ノ図」では、渦巻く巨大な黒雲と、そこから現れる異形の者の影で終わる。
  参考 「妖怪絵巻 日本の異界をのぞく」(平凡社)
その絵巻を使うのは月に一回くらいにするが良い
 自身の内容を充実させようと里の器物を妖怪化する百鬼夜行絵巻、
 その使用(小鈴の閲覧)に対してのマミゾウのアドバイス。
 百鬼夜行の目撃頻度が月一回に下がって噂になりにくくなった模様。
 ちなみに、「拾芥抄」によれば、百鬼夜行が起こる特異日のようなものがあり、
 例えば2月は子の日など月に2〜3回程度の頻度とされていたようだ。
 それより低頻度。
 今後、月刊誌だし?同絵巻の仕業で月に一回の騒動を描くのか、
 それとも他の書物に起因する事になるかは不明。
  参考 「日本妖怪大事典」(村上健司編著、角川書店)

拍手メッセージ、ありがとうございます〜m(_ _)m

(3月1日19時)
> 御無沙汰しております。
> twitterの方でもつぶやいたのですが、
> これはohgoshoさんに報告しなければと思ったものが見つかりました。
>
> 妖々夢パッケージデザインと永夜抄輝夜スペル背景に用いられた
> 碑文の写真(ImageFolio OrientalLife076の画像)ですが、
> 「平蛮碑」と呼ばれる石碑だそうです。
> 明末の朝廷の派兵や少数民族の蜂起を記した碑のようです。
> 桂林の桂海碑林博物館に収蔵されている画像はこれで、
> ImageFolioの写真もこの博物館で撮影したものと思います。
> http://www.ghbl.org.cn/shike_show.asp?ID=6 
> というのも、この博物館は洞窟のような場所の壁に
> 有名な碑文を彫り込んで展示しているらしく、
> 碑文が壁の起伏に沿って湾曲しているんです。
> 普通、碑文は真っ直ぐ垂直に文字が置かれますから、
> ImageFolioの写真はここのものかと。
> ついでに、妖々夢で使われている OrientalLife073も
> 間違いなくここの博物館の展示を撮影したものと思います。
>
> ちなみに私が独自に発見したわけではなく(笑)、
> 調べものをしていたら海外の漢語サイトがヒットしました。
> 写真の漢文も載っています。
> 内容は武装蜂起に関する血腥いもののようです……。
> http://bbs.doujinstg.net/m/read.php?tid=241
> では〜。
>
> 追伸
> 山田章博の「おぼろ探偵帖」と読まれたそうで……。
> 山田の作品は東方の元ネタになっているのかないのか
> 微妙な作品が多い印象ですが、
> 『紅色魔術探偵団』『おぼろ探偵帖』はかろうじて
> 東方元ネタ臭が香る作品かと思います。
> 小悪魔が主人公の作品には続編的な作品で
> 『魔法使いの弟子〜悪魔に「小」がつく幾つかの事情』
> という作品があるのですが、(「花仙」という話は載っているものの)、
> そちらは東方の元ネタの匂いが(自分としては)嗅ぎ取れませんでした。
> ZUN氏はラジオか何かで、画集は買って満足してしまい
> 読み返したりしない、というようなことを言っていた記憶があります。
> ひょっとするとZUN氏が言っていたのは山田章博の画集についてだったのかも、
> などと私は思っています。
> (
五蟻
情報をありがとうございます〜(^-^)
元を見つけ出されている方がいらっしゃったのですねぇ。
湾曲はご指摘を頂いてなるほどと思いました。
変わったデザインの碑だなーとは思ってましたが、なるほど〜(^^;
武装蜂起もまた、月から迸る(あるいは月へと流れ込む)漢文として
マッチするような気がしますので、ZUN氏が承知の上で画像をチョイスされたのかどうか、
なかなか悩ましいところでもありますね。
 
山田章博作品についても補足下さりありがとうございます。
続編的な作品は存じませんでした。なぜ「小」悪魔かは興味深いですね。(^^)
紅魔郷の頃などは元ネタからキャラに密接に落とし込むのではなく
ちょっとした要素に対し割とそのまま単語だけを当て嵌めているような印象を持っておりますので、
(ナイトバード、セラギネラ9、月時計、ザ・ワールド、吸血鬼幻想など)
紅色、〜程度の能力、小悪魔、などもあり得る線かなーなどと思っております。

画集のお話もありそうですねー。
「すうべにいる」とか「ふぁんたすていか」とか。

(3月15日1時)
> 東方の素材ですが、新たな素材集を発見しました。
> 誠文堂新光社から出ている『デザイン素材集 空&雲』(2007年1月出版)です。
> (五蟻)

新たなる元ネタ素材集の発見!これはすごいです。情報をありがとうございます!
さっそく入手してみましたが、ばっちりですね。
細かな解析情報も添えて下さりまして、至れり尽くせりの上に
既知素材集分の補足情報も頂きまして、多くの非常に貴重な情報をありがとうございます。
私の方も改めて既知素材分を振り返りつつ、
後日(汗)素材集コーナーでご紹介させて頂きたいと思います。

妖々夢3面背景が紅毛城の素材が元というご指摘は、
アリスのスペルとマッチする分、本当に興味深いです。
ImegeFolio系素材も由来を知った上で活用されていた可能性も捨て切れませんね。
おくうのマント内側がプレアデス星団というご指摘も、
おくうの1要素に七人ミサキを考えている私はちょっとうきうきです。(^^)

(3月16日22時)
> いつも面白く読ませていただいています。
> 既出だったらスイマセン。
> 【中略】
> 大勢の河童「にとり」…。とかとか

にとりの名前由来ご考察をありがとうございます。(^^)
ここでは初めてですが、元ネタwikiさんのにとりの項で存じ上げておりました。
 遭遇→逃走→光学迷彩→逃走→追いつき→大勢の河童にとり囲まれて
ステージ3の流れと「河童」の流れがだいたい合致しますので魅力的です。
一方で、これが元ネタの場合に「にとり」単品では意味が伴わないのでちょっと保留中です。
かと言って私の事典内で書いていることも大層な事でもないですが…(^^;;

 

 

3月10日21時

いつの間にか、旧正月まで明けてしまいましたね。(^^;
更新頻度もめっきり減って、熱心にチェックして下さる方(ありがとうございます)以外に
いらっしゃる方も少なくなってきていますので、書籍系ネタバレ配慮の反転結界も
わざわざ設置しなくてもよいかしらー?(面倒くさがり)

さぁて、まずは茨歌仙です。15話。
三巻完結予想を軽く越えそうですねー。(^^;
単行本第三巻は今夏発売予定(特別企画も?)だそうです。

東方茨歌仙 第15話:人の寄りつかない神社
 霊夢が神社の人寄せ策を図り、意図通りに人々が神社にやって来るも、
 結局は妖怪神社に戻るという不憫なお話。パターン化?
「ストーブ? ああ あの薪を燃やすだけの暖房器具ね」
 何年か前はストーブ目当てに霊夢も魔理沙も香霖堂に行っていた気がするが、
 今となっては魔理沙邸には薪を燃やすタイプのストーブが、
 博麗神社には炬燵が備わっている模様。まぁ、以前無かったとは限らないけど。
 ちなみに炬燵は室町の頃からあったらしい。(Wikipediaの「炬燵」参照)
「じゃあ お得意の魔法は?」
 描かれた物体……一体、何卦炉なんだ……?
「寒の内は仕事をしない事に決めたの」
 ぐうたらモードの霊夢。
 寒の内は寒中あるいは単に寒とも言い、
 小寒と大寒を合わせた (小寒の日から立春の前日までの) 約30日間。
 1月5日頃〜2月4日頃。大寒の日がほぼ中間にあたる。
 脚注をもう少し補足してみました。
「命蓮寺の御開帳」
 開帳は「寺院で、特定の日に、厨子のとばりを開いてその中の秘仏を
 一般の人々に拝ませること。多く春に行われる。」(広辞苑より)
 七年に一度の善光寺の御開帳など、
 寺院によりけりの期間で貴重な秘仏を拝観できる。
 秘仏に限らなくとも、京都の特別拝観・一般公開イベントなど
 文化財や普段は非公開の物や場所を期間限定で特別拝観できるものもある。
「古めかしい仏像とお鉢」
 命蓮寺の本尊。
 朝護孫子寺にちなんでいるだろうか。
 朝護孫子寺の本尊は毘沙門天王像で、本堂内陣正面に安置されているが、
 この像の後ろに「中秘仏」、さらに奥に「奥秘仏」が納められており、
 特別な行事や時期にはこれら秘仏が御開帳されるそうだ。(朝護孫子寺HPより)
 お鉢は信貴山縁起絵巻に登場した、命蓮ゆかりの飛鉢だろうか。
 なお、朝護孫子寺には重要文化財の金銅鉢が所蔵されている。
「神社の御神体はどうなったんだ? 前に変な腕を仕立て上げようとしてたけど」
 腕の話題で物語は一気に本筋に……乗ることは無かった。
「神社の行く末を憂えて新たな神様を勧請しようとした巫女が居たらしいの」
「梅の木が植わっているって事は天神様を祀っていた時期もあったんだわ きっと」

 来歴があやふやで正副逆転の可能性もあるが、
 ひとまずは博麗神社の主祭神は謎で、合祀か摂社で天神様が祀られていたこともあった
 と解釈しておきますか。
 天神様と言えば、三月精で霊夢が執り行った鷽替神事も
 太宰府天満宮の神事が元ネタで、天神様ゆかりのものである。
 もともと天神様の地盤があったので鷽替も行なえたなど考えられますな。
「天神様は菅原道真の事で いわゆる学問の神様よ」
「そ それで どうして神社から天神様が失われたの?」

 経緯は不詳。学問面の御利益に需要が無かったのではと霊夢は推測する。
 しかし、道真公と言えば、祟り、御霊信仰という見方もできるので
 そちら方面の考察の方が何か該当しそうな予感。
 ほら、雷とか妖怪とか怨霊とか悪霊とかで何か描けそうな……
 ん?悪霊? 博麗神社近辺のあの方にご関係が?
「梅見だなんて懐かしいわ」
 平安時代中頃以降は、花と言えば桜であったようだが、
 奈良時代以前には花と言えばむしろ梅を指したと言われる。
 まぁ、かなり昔なので、紫がその頃を指しているわけではないと思われる。
 先代巫女の頃など、幻想郷で梅見がイベントとなっていた頃を思い出していたのだろうか?
「これが新しい御神木? そう言えば神社には色んな木があるものね」
 いろいろな木の中に立派な梅の木があって、それが今回たまたまクローズアップされ
 霊夢が天神様を祀った名残ではと推測しただけ、という線も無きにしも非ず。
「見事な臥龍梅ね」
 枝や幹が地を這い、龍が伏したように見える梅が臥龍梅。国指定天然記念物。
 広辞苑には 「がりょうばい」 の読みで見える。「梅の一品種。花は淡紅色、
 幹は地にわだかまり、枝は垂れて地につき、そこからまた根を生じる。」
 鹿児島県の藤川天神や福岡県の普光寺、山口県の余田などが知られる。
 (本編中の作画はどちらかというと枝垂れ梅だろうか?)
「外の世界では 御神木が枯らされ 切り倒されるという
 前代未聞の事例が発生しています」

 近年四国を中心に相次いでいるとされる事件。
 何者かが故意に、神社境内の大木に除草剤を注入し枯死させる事件が
 複数報告されている模様。木材を得たい業者の仕業か、など諸説あるが
 真相は不明である。
「注連縄の役割は外からの結界だけでは無いでしょ?
 中からも出てこないようにするものじゃなくて?」

 「フェムトわかりやすく言うと須臾(以下略
 「注連縄は本当は不浄な者の出入りを禁じるだけの代物ではない
  神様を封印する役目も持っている」(東方儚月抄より)
 注連縄は木の幹にしか巻かなかったため、その外側で接地した枝が結界外扱いとなり
 御神木として集めた信仰に由来する神霊が漏れだすことになったとか。

この調子で、茨歌仙は3巻よりさらに続くのですかね〜。

鈴奈庵の4話+5話はそのうち…(^^;;

拍手メッセージ、ありがとうございます〜m(_ _)m

(9月30日13時)
少し調査させて頂いてから返信を…と思っていたらこんなに遅くなってしまいました。
しかも、調査は進展しなかったという不甲斐無さ。たいへん失礼致しました。orz
> 東方備忘録さん、こんにちは。
> 今回は東方素材集内で書かれている「ImageFolio」(Commerce Demo)の素材についてです。
> なんとなく素材の元を辿っていたらImageFolioの中でダウンロード出来る最高画質の
> さらに3.5倍(ただ拡大したのではなく細部まで鮮明)の解像度のものを見つけました。
> 『素材世界 素材中国 专业免费素材下载站』というサイト内の
> 『自然纹理-素材世界-分类首页』カテゴリーです。
> (中国のサイトなので文字が?になっているかもしれません。)
>
URLURL
> 全て『远程镜像下载地址』から書庫をダウンロードし、解凍が可能なことを確認しました。
> しかし、このサイト内だけではImageFolioの素材数に満たないので、さらに探しました。
> そしてこれらの一番最初の出所であると思われるサイトを見つけました。
> Fotosearchという有料の、商用利用可能な素材サイトを見つけました。
> その中の『東洋の創作、産物、文化 - AsiaStock』というカテゴリーに
> 様々な素材が収録されていることが確認出来ました。
>
URL
> このサイトは1998年から存在するサイトなので、東方がここの素材を利用し続けていることは
> まず間違いないだろうと考えました。
> (ついでに、ここのURLを.jpから.comや.frに変えると海外版の表示になりました。)
> あと、このサイトの別カテゴリにはまだまだ探しきれない程度の
> 素材が数多く残っているはずなので、暇な時に暇な人に探してもらえたら嬉しいです。
> それでは。
> (NRR)
大量の素材集情報をありがとうございますっ(^-^)
何より、ImageFolioではない、ZUN氏が直接使用されたサイトを調査なさっている点に感激です。

あれらの素材、あちこちの素材集で使い回されてるんですね〜(^^;
ImageFolioの情報を拍手メッセージで頂くまでは、ImageDJを参考にしていたのですが、
同じ素材が各所にあるのにビックリでした。
しかも、より高く売買されている…(^^;;

私が情報を頂いてImageFolioに変更したのは、例の魔法陣?や輝夜背景素材など
ImageDJに無かった素材に飛び付いたのですが、これらの素材は同様に
素材元探しの指標になるかと思っています。
Fotosearchの方は、確かに素材が数多く、今のところは見つけられておりませんが、
あまり探せてもいませんので、時間を見つけて探してみます〜(^^)

貴重な情報をありがとうございました(^-^)

 

 

↓2012年

12月27日0時

常々ご無沙汰のうちにはや年の瀬ですね。
遅れを取り戻そうと更新してみました。
メリークリスマス。良いお年を〜。あけましておめでとうございます。

さて、遅れに遅れた雑誌連載のザッカンをば。
先に半月くらい前に発売されたFebri14号より茨歌仙の14話を。
次に、鈴奈庵の2話3話(前後編なのでまとめて)をテキテキと。

「東方茨歌仙」
・第14話:人間に好かれる妖怪
 今回は人間の里にて、一家に一匹レベルで可愛がられる座敷わらしのお話。
 外の世界で座敷わらしの需要が高まったので紫がブローカーとして座敷わらしを周旋。
 一方で人間の里には代替妖怪として見てくれは悪いが性能が同等のホフゴブリンを派遣。
 結局は醜怪なる洋物が持て囃される事も無く、舞い戻った座敷わらしが歓迎されたのでした。
・座敷わらし
 知名度の高い妖怪の一。「東北地方の旧家に住むと信じられている家神。
 小児の形をして顔が赤く、髪を垂れているという。枕返しなどのいたずらもするが、
 居なくなるとその家が衰えるという。」と、広辞苑にも載っている。
 家の中にいる子供の姿で、3歳〜11,2歳くらいの男の子または女の子の、
 オカッパ頭とされることが多い妖怪である。
 座敷わらしがいる家は繁栄し、いなくなると途端に没落すると言われる。
 枕返しや布団を引っ張るなどの悪戯や、怪しい物音や家鳴りにも関連付けられることもある。
   村上健司編著「日本妖怪大事典」より
 茨歌仙の第7話でも、謎の福の神こと仙台四郎の正体について
 座敷童の亜種かと言及したことがある。
 本話で判明したところでは、人間の里では幸福能力(実際は危機察知)を頼みに
 一家に一匹くらいの勢いで捕獲され飼われている模様。
 居なくなられて急速な没落までは発生していないようだが、
 東方の座敷わらしの能力は繁栄&没落ではないため妥当なところか。
 座敷わらしの居付く場所も人家で妥当だし、むしろ「捕まえて」が異質なところか。
 野生の座敷わらしは座敷わらしなのか…?
・町おこしに座敷わらしねぇ
 宿に住み着くだけで繁栄することからの、外の世界での座敷わらしニーズの高まり。
 有名なところでは金田一温泉の緑風荘であるが、メディアに取り上げられたのは一昔前。
 家人だけでなく、宿泊客にも幸福をもたらすということで人気が出た。
   村上健司著「妖怪ウォーカー」より
・ホフゴブリン
 本編中何度も名称が登場するが、すべて「ホフゴブリン」である。誤植か故意か?
 一般的には「ホブゴブリン」。イギリスの妖怪というか妖精である。
 毛むくじゃらの醜い、ずんぐりと背の低い妖精と言われる。
 ホブとは親切で心がやさしく、時にはいたずらをする妖精の総称で、
 一説には田舎者のゴブリンという意味もあるとのこと。
   水木しげる著「水木しげるの 続・世界妖怪事典」より
 今回は座敷わらしの代わりにと、紫が海外からスカウトしてきたとのこと。
 性質は類似点があったものの、容姿が決定的に異なっていた。
・神出鬼没の妖怪 八雲紫
 いつもの胡散臭い妖怪。
 わざわざ座敷わらしの代替妖怪を宛がう目的は、座敷わらしには
 もともと里のスパイとしての役割があるからだと華扇に教える。
 座敷わらしの派遣も、外の世界の妖怪人気に対して妖怪の認知度向上を相乗効果的に
 仕掛けて外の世界での妖怪復権をじわじわ目論んでのものかと思いきや、
 外の世界からの「依頼」に応えてのものとのこと。
 どこまで本当かは不明。
 給料の話や帰ってきた座敷わらしの都会かぶれ資金を考えると案外…?
・貴方こっち側でしょう?
 紫にあっさりと妖怪サイドと見抜かれて血の気の引いた華扇。
 人間も仙人も知らなくて良いと前置きしつつ裏事情を述べた紫は明らかに
 華扇が仙人の振りをしていることを分かった上でやっているのだが…
 人間サイドは妖怪を恐れるべき、という例の住民税?
・おでん
 里でいつも何か食する華扇は、今回、おでんを買い食い。
 さんかく・まる・しかく、いわゆるチビ太のおでん。
 ○△□と言えば、萃香の○△□ですな。鬼と宇宙のリンク。
 第3話の人牛倶忘も参照。
 まぁ、ZUN氏の指定があったかどうかは不明ですが。

 しかし、華扇の核心には踏み込みませんね〜。
 紫登場で次回急展開? あるいは、4巻もアリかしら。

続いて、東方鈴奈庵の第2話(前編)と第3話(後編)
・「妖怪退治の師走」
 霊夢と魔理沙が妖怪退治に駆け回る師走のお話。元凶は小鈴。
前編
・紙魚
 「紙や衣服を食べる小さな虫。ブックワーム」と解説が付いている。
 衣服や紙類など粘気のあるものの表面を舐める様に食害する。
・字喰い虫
 文字を食べる妖虫とのこと。
 虫食い跡が文字・詩を為したエピソードは今物語や北野天神縁起などにあるようだが、
 特に元ネタは見出せていない。
 今回のエピソード用のオリジナル?
 広辞苑を引いてみると、金食い虫、木食い虫、米食い虫、心食い虫、扁木食い虫、
 船食い虫、松食い虫、といった語はあるが。
・落ち葉を集めて売る商売
・集めて堆肥にして農家に売る

 落ち葉に限らず、生ゴミの処理も堆肥化(コンポスト化)として
 資源の循環やゴミ減量、エコロジーなどの観点から行われている。
 Wikipediaの「堆肥化」の項とかからの請け売り。
 霖之助の請け売りの魔理沙によれば、幻想郷でも落ち葉の堆肥ビジネスが
 森で狸たちにより始められているとのこと。
 ホントに堆肥に使うのか?という霊夢の疑問は、狸と葉っぱの取り合わせから。
・虫遣り(むしやり)
 字喰い虫を特別な煙で燻して追い払った小鈴が、虫遣りをしていたと発言。
 蚊遣り(かやり)「蚊を追い払うために、煙をくゆらし立てること。また、そのもの。」(広辞苑)
 のようなものであろう。魔理沙も「季節外れの蚊取り線香ってわけか」と述べている。
後編
・火のないところに立つ煙の妖怪! 煙々羅!

 枕詞はことわざの「火の無い所に煙は立たぬ」の捩り。
 煙々羅(えんえんら)は鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に描かれた創作妖怪。
 「しづが家のいぶせき蚊遣の煙むすぼヽれて、あやしきかたちをなせり。
  まことに羅の風にやぶれやすきがごとくなるすがたなれば、烟々羅とは名づけたらん」
   国書刊行会「鳥山石燕 画図百鬼夜行」より
 「虫遣り」や「今昔百鬼拾遺稗田写本」もここからであろう。
 本話での煙々羅は、家人が煙に気付かなければそのまま火事を起こす、
 近くにいた人に移る、退治方法は煙に気付かないふりをして屋内に入り聖なる煙で浄化する、
 という性質を有している。
 小鈴の独白ではこれらの情報が稗田写本以外にも資料を漁って得た様である。
・吸血鬼のメイド 十六夜咲夜
 今回は端役。

 咲夜以外にもコマに小さく多くのキャラが出演してキュートですね。
 ほとんどがZUN氏指定の外でしょうけれど、折角コンプエースなのだし
 三月精の能力を霊夢や魔理沙が有効活用する読者サービスにちょっとだけ期待したいと
 2話で少し顔を出した三妖精を見て思ったり。

 

 

10月29日0時

トップページも随分記事がたまってきて…
整理しないとですね…。(^^;
あと、伊弉諾物質は入手致しました。

今回はコンプエースで新連載開始の東方鈴奈庵について、いつものようにザッカン、参ります。
Febriと重なったら大変な予感ですが…もうちょっとで3巻到達ですし、そこで終わるかな?

では、東方鈴奈庵の第一話、ザッカンまたはザッコウ。
・東方鈴奈庵 〜 Forbidden Scrollery.
・東方鈴奈庵(とうほうすずなあん)

 鈴奈庵は作中に登場の、人里にて本居家が営む貸本屋。
 本居家の娘、本居小鈴が店をきりもりしている。
 小鈴や鈴奈庵については後述。
 菘(鈴菜)=カブに掛けて、カブのイラストがタイトルや鈴奈庵の暖簾に描かれる。
・Forbidden Scrollery.
 Forbiddenは「禁断の、禁じられた」の意。
 Scrolleryは、「巻物、渦巻模様」のscrollに接尾語の-eryが付けられた語。
 -eryは「〜の状態、〜の行為、〜の集合体、〜類、〜の場所、〜の製品、〜の技術、
 〜の仕事、〜業」の意である。(「英辞郎on the WEB」より)
 Forbidden Scrollery.は直訳で「禁断の巻物の場所」といったところか。
 「禁書の貸本屋」とか「禁書の世界」なんて意訳してしまってもいいかな。
・第1話 幻想の稀覯本
 稀覯本は「初版本・限定本や古書などで、比較的世間に流布るふされていることの
 少ない書物。稀本。稀書。」の意。(広辞苑より)
 幻想郷の貸本屋には、外の世界で幻想となった本などが並ぶ。
 一般的な外来本が大半だが、一般には知られない妖魔本も扱う。
 本話タイトルや、Forbidden Scrolleryが指すのはそのような妖魔本であろう。
・妖魔本
 鈴奈庵で扱われる本の中で、一部の人だけが知る特殊な本。
 内容によりいくつか分類があるようだが、主には、妖怪により書かれた稀覯本。
 ふつう人間には読めない文字が使われるそうだ。
 中にはリスキィな妖魔本も存在するため、妖魔本を扱う鈴奈庵を魔理沙と霊夢は気に掛ける。
・本居小鈴(もとおりこすず)
 人里の本居家の少女。
 どんな書物でも判読できる能力に最近目覚めたらしい。
 「古事記伝」などで有名な本居宣長が元ネタであろう。
 江戸時代に古事記を複数の写本から詳細に読み解き、詳細な註釈を付した、
 古事記および古代文化研究の基本書とされるのが古事記伝であり、
 その古文書判読が小鈴の能力の元ネタなのであろう。
 また、本居宣長は鈴が好きで、ニ階に書斎を増築し、部屋に掛けた柱掛鈴にちなんで
 書斎を鈴屋(すずのや)としたのだとか。以後、鈴屋は本居宣長の屋号とされたそうな。
 宣長の鈴好きに、鈴小鈴と鈴奈庵は由来するだろうか。
 鈴屋から鈴奈庵が来ているとも考えられる。(鈴、の→な、屋→庵)
 (Wikipediaの「本居宣長」「古事記伝」、ならびに、
  本居宣長記念館の「ようこそ宣長ワールドへ」より)
・判読眼のビブロフィリア
 判読眼は小鈴の能力から。
 「本の」 biblio- と 「〜が好きな」 -philia からビブリオフィリア。愛書家または読書狂。
 (「英辞郎 on the WEB」より)
 本居宣長も読書が好きだったようである。また、本の貸し借りも積極的に行っていたそうな。
 (本居宣長記念館の「ようこそ宣長ワールドへ」より)
・九代目のサヴァン 稗田阿求
 古事記つながりか、阿求も鈴奈庵の客として登場。
 サヴァンはサヴァン症候群から。
 知的障害を有しつつも、記憶力など限られた分野にのみ異常に優れた能力を発揮する症状。
 阿求の求聞持の能力より。
 阿求の能力は藤木稟の朱雀十五シリーズに登場する後木の直観像記憶が元ネタであり、
 (何代目であるかの数字が名前に盛り込まれるのは朱雀十五の朱雀一族が元と思われる)
 その能力が特異な記憶力を有したことで古事記編纂に携わった稗田阿礼とリンクしている。
 その稗田阿礼について、作家の明石散人はイディオ・サヴァン症だったとの説を記している。
 (← O-Liburaryの「明石散人」を参照)
・極めて普通のマジシャン 霧雨魔理沙
・楽園の素敵なシャーマン 博麗霊夢

 今回の二つ名は横文字を用いる事で統一してゆくっぽい。
・天狗の詫証文とか? どっかの寺にあるって
 静岡は伊東の仏現寺に蔵される天狗の詫び状のこと。
 河童や天狗の詫び状とされるものは内容が判読できるが、
 この詫び状は暗号のような文字らしきものが記されているだけで、
 未だに解読不可能という謎に包まれた(詫び状かどうかも不明な)シロモノ。
 上下の違いもよくわからない。(村上健司著「妖怪ウォーカー」より)
 本作で登場の判読不能な妖魔本はこれにちなむか。
 古代天狗語とのことだし、見開きカラーで魔理沙は上下逆さに読んでいる。
・貸本屋
 レンタルショップ。実は江戸時代からある業態。(Wikipediaの「貸本」を参照)
・血針草(けっしんそう)
 古代天狗語で書かれた妖魔本が判読できる事を示した際に
 小鈴の読み上げたページに書かれていた、地獄植物の解説。
 針の山に生息する、吸血性のある植物らしい。
 由来は不明。
・ネクロノミコン
 魔理沙が鈴奈庵で発見して飛び付いた魔導書の写本。
 元ネタはクトゥルフ神話の魔道書。(Wikipediaの「ネクロノミコン」参照)

1話あたりのページ数が三月精とおおよそ同じくらいで、
恒例の「三巻」構成が前提と考えれば、1年半分(三月精第三部)〜2年分(三月精第二部)
くらいの連載予定ですかねー。
Febriと重なる来月はどうしましょうか…(^^;;

拍手レスは申し訳ございませんが、次回致します。m(_ _)m

 

 

   
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